Kingink

映画の雑記

実写版「フューチュラマ」!

なんかよく分からないけどすごい!なんだこれは!公式サイトはこちら。 この手の実写化って最近はポルノ版ばかりが作られてる印象があったので(シンプソンズとか)、また登場人物がすっぽんぽんになるのではないかと勝手に期待して見てたのだが、これはあくまでもファンが真面目なオマージュとして作ったものらしいぞ。 まあ確かにキャラクターの声が違うのは違和感あるし、一つ目のリーラはグロすぎやしないかという気もするものの、ロボットのベンダーなんかはとてもよくできているではないか。こういうの自分たちで作ってしまうのがいいよねえ。 予告編だけではなく長編もきちんと作る予定らしいので、ここは暖かく見守ろうではないか。フォックスが訴えなければいいのだけど。
映画評

「グリーン・ルーム」鑑賞

こないだ不慮の事故で亡くなったアントン・イェルチン出演のサスペンス。題名の「グリーン・ルーム」ってバンドとかの「楽屋」のことな。日本ではなぜか来年2月とはるか先に公開らしいですが、これあまり前知識なしに観た方がいいと思うので、以下はネタバレ注意な。 4人組パンク・バンドの「The Ain't Rights」はレーベルとまっとうな契約もしてない無名バンドで、バンを運転して地方でライブを行って日銭を稼いでいた。そして彼らはポートランドの森の中にあるバーでのライブを紹介されるが、そこはスキンヘッドのネオナチたちが集うおっかない場所であった。バンドのメンバーたちは身の危険を感じつつもライブをこなし、金を受け取って帰ろうとしたところである事件を目撃してしまう。その事件を目撃した彼らをネオナチたちは帰すことができず、バンドのメンバーたちは仕方なしに楽屋に籠城することになるのだが、彼らを引きずり出すためのネオナチたちの攻勢が始まる…というあらすじ。 パンクスvsネオナチの戦い、というと政治思想のぶつかり合いのように聞こえるけどそんな要素は一切なくて、ゾンビのごとく攻めてくるスキンヘッドたちに抵
1 min read
映画評

「Everybody Wants Some !!」鑑賞

邦題は「エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に」でリチャード・リンクレーターの新作。 リンクレーターといえばコメディからドラマからSFまで幅広いジャンルを手がけることでアン・リーやダニー・ボイルに匹敵するような監督ですが、個人的にはやはり2作目の「バッド・チューニング (Dazed and Confused)」が最高傑作だと思うのですね。70年代のテキサスの1日を舞台に、パーティーに参加しようとするティーンたちの姿を描いたあの作品は本当に大好きで、エアロスミス嫌いな俺でも「スイート・エモーション」で始まるあのオープニングは映画史上に残るものだと信じて憚らないのです。そして今作はその「バッド・チューニング」の「精神的な続編」という意図でつくられたわけで、そりゃ期待するでしょ。また主人公が大学にやってくる、という意味では「6才のボクが、大人になるまで。」の続きでもあるらしいぞ。 時代設定は1980年代で、野球のピッチャーとして奨学金をもらった新人のジェイクがテキサスの大学へやってくるところから始まる。彼は野球部の他のメンバーたちと同じ寮に住むことになり、そこでは皆が
2 min read
海外テレビ番組

「THE A WORD」鑑賞

BBCのシリーズで、イスラエルの番組をもとにしたものだとか。 舞台はイギリスの湖水地方の小さな町。そこでビール構造業を営むポールは妻のアリソン、娘のレベッカ、息子のジョー、および父親のモーリスと暮らしていたが、5歳のジョーがヘッドフォンで音楽ばかり聴いていて、家族や周囲の子供たちと打ち解けないことに困惑していた。そしてロンドンでの生活がうまくいかず故郷に戻ってきた弟のエディーの妻ニコラが医者だったこともあり、以前に彼女から紹介された専門家に診てもらったところ、ジョーには自閉症の傾向があることが分かり…というあらすじ。 第1話(から3話まで)の監督は「フル・モンティ」のピーター・カッタネオだがコメディにはなっておらず、かといって重々しい内容にもならず、自閉症の子供を抱えた一家の生活をテンポよく描いている。観る人は題名からしてジョーが自閉症(autism)であることは分かってるので話の前半はまどろっこしいところもあったけどね。 また話の焦点はジョーだけにあたらず、家庭で気にされてないと感じる娘のレベッカや、過去に不倫をしてエディーとよりを戻そうとするニコラの話などが、噂がすぐ広まる
2 min read
映画評

「インデペンデンス・デイ: リサージェンス」鑑賞

昨年は「ロッキー」や「スター・ウォーズ」の続編が作られて、今年は「Xファイル」が再開したりと、いったい今は何年なんだというフランチャイズ展開が続いているわけですが、これも20年ぶりの続編ですからね。おれ前作は大学生のときに観たけど、もっと若い人は劇場で観てないんじゃないだろうか。まあ前作がビデオやテレビ放映で根強い人気を保ってたということですかね。 前作も公開時にはすでに、頭カラッポにしても見られるハリウッド的ブロックバスターという評判を得ていたわけだが、今回もそのまんま。本国では当然ながら批評家陣の受けは悪く、興行成績もイマイチだったのであまり期待せずに観に行ったのですが、思ったよりかは楽しめた。B級インベイジョン映画として観る分には悪くない出来かと。ネタバレしないように感想をざっと: ・1996年が舞台だった前作は地球の当時の技術で、圧倒的な軍事力を誇る宇宙人に対抗するという醍醐味があったわけだが、今回は宇宙人のテクノロジーを地球人側が組み込んで月面に基地を構えていたり、さらにエクスマキナ的な存在が登場したりと、ちょっとチートな武力バランスになっている。まあ普通のSFアクショ
3 min read
映画評

「ミストレス・アメリカ」鑑賞

ノア・バームバックの新作。もう一方の新作「ヤング・アダルト・ニューヨーク」は日本でも劇場公開されるのに、こっちはVODスルーだってさ。なんだこの差は。 ニューヨークのバーナード大学に入学したトレーシーは大学生活に馴染めず、人気のある文芸サークルへの入部も認められずに悶々とした日々を送っていた。そこで母親が再婚する予定の相手の娘であるブルックに連絡して二人は出会うことに。ニューヨーカーらしく奔放な生き方をしているブルックにトレーシーはすぐに憧れるが、ブルックが開店する予定だったレストランへの出資がうまく集まらず、ブルックはコネチカットに住む裕福な元カレとその妻を頼ることにする。そしてトレーシーの元カレとそのガールフレンドが運転する車に乗って、4人はコネチカットに向かうが…というあらすじ。 前半はニューヨークでの思春期ドラマっぽくて、後半はコネチカットの家でのドタバタ劇みたいになって、若干話の整合性がとれていないかな。とはいえコネチカットでの会話劇はウディ・アレンっぽくって面白かった。若い女の子や監督の恋人がキャスティングされてるのもアレンっぽいというのかな。大人数でのドタバタ劇って
1 min read
映画評

「MIDNIGHT SPECIAL」鑑賞

ジェフ・ニコルズの新作。これ何も知らないまま観るのがベストだと思うので、以下はネタバレに注意。 舞台となるのはテキサス郊外。目にゴーグルをかけた8歳の少年が、二人の男が運転する車に乗って真夜中を疾走していた。男のうち一人は少年の父親で、カルト教団にいた少年を奪い返し、友人であるもう一人の男性とともに教団から逃れようとしていたのだった。この少年の名前はアルトンといい、神秘的なメッセージを受信するなどといった不思議な能力を持っていたため、教団では神の子のような扱いを受けていた。さらにアルトンがアメリカ政府の極秘の暗号電波をも受信したことから政府が彼の存在に気付き、彼らもアルトンを追い始める。教団と政府に追われるなか、父と子はアルトンが告げた場所へと向かうのだが…というあらすじ。 親と子の不思議なお告げに関する物語、という意味では監督の前々作「テイク・シェルター」に通じるものがあるかな。政府が迫り来るなかでの逃避行は「E.T.」の後半を彷彿とさせるが、個人的には70年代のSF映画っぽい雰囲気も感じました。アルトンが夜空から◯◯を落とすシーンとかゾクゾクするよ。その一方でアルトンの能力が
2 min read
海外テレビ番組

「ROADIES」鑑賞

劇場新作「アロハ」は本国で酷評されて興行成績も散々になり、日本ではVODスルーでDVDさえも発売されないという憂き目に会ったキャメロン・クロウの監督・脚本によるShowtimeの新シリーズ。 題名通りロックバンドのツアーを支えるローディーたちの生活を追ったもので、ロードマネージャーのビルとプロダクションマネージャーのシェリを中心に、映画学校へ通うことを考えているケリーアン、その双子の弟のウェズリー、予算管理のために管理会社から派遣されてきたレッジといったキャラクターが登場する群像劇になっている。 キャメロン・クロウの作品の常として悪人が存在しないため、セックスや四文字言葉が飛び交っても過激な内容にはならないし、バンドを追うストーカーもメンバーを射殺するような輩ではなく夢見る少女といった振る舞いで、なんか全体にほわ〜んとした感じ。登場人物がファミリーとして結束し、夢を語り合うあたりは、いかにもキャメロン・クロウ作品かと。 いちおう舞台は現代で、ツアーをしているバンドもザ・ヘッド・アンド・ザ・ハートという実在のバンド(おれ知りませんでした)なのだが、劇中で流れる曲はボブ・ディランと
1 min read
海外テレビ番組

「FEED THE BEAST」鑑賞

AMCの新シリーズ。デンマークの番組のリメークらしい。 ワインの知識にかけては右に出る者がいないソムリエのトミーは、妻のリーと親友のシェフであるディオンとともにブロンクスにレストランを開く予定だったが、リーがひき逃げにあって死亡してしまい、事故を目撃した二人の息子のTJはショックで失声症になってしまう。さらにヤク中であったディオンがハイになっているうちにレストランを燃やしてしまい、トミーの夢は脆くも崩れてしまう。それから1年後、リーのことを忘れられずアル中気味になっていたトミーのもとに、出所したディオンが戻ってくる。彼は過去にとらわれているトミーを説き伏せ、新たにレストランを開くことを決心させるのだが、実はディオンはポーランド系ギャングに多額の借金をしており、このレストランの収益を彼らに渡すという約束をしていたのだった…というあらすじ。 グルメとミステリーの組み合わせは過去にもいくつかあったが、クライム・サスペンスとの組み合わせは珍しいかも。ディオンは地中海料理を得意とする腕利きのシェフという設定であるものの、暗くて閉め切られたレストランのなかで料理を作ってるため、あまり美味しそ
1 min read
海外テレビ番組

「ANIMAL KINGDOM」鑑賞

オーストラリアの同名映画(日本でも公開?)を元にしたTNTの新シリーズ。 ヤク中の母親がオーバードースで死亡したため、17歳のジョシュアは仕方なしに疎遠になっていた祖母(「スマーフ」の愛称で呼ばれている)のところに連絡し、彼女と3人の叔父たちのところに移り住むようになる。しかし彼らは強盗などを行って生計を立てている一家であった。さらに出所したばかりのもう一人の叔父ポープにジョシュアは目をつけられ、犯罪の手助けをするように強要されるのだった…というあらすじ。 元の映画は見てないのですが、ウィキペディアのあらすじを読む限りではかなり映画に近い内容になってるのかな?舞台は当然ながらオーストラリアからカリフォルニアに移っているが、昼間からビール飲んでサーフィンやったりして遊んで、その一方で結構えげつない犯罪に手を染めたりしてる一家の姿がリアルに描かれてます。 荒くれ者の叔父たちを統括してるのが一家の母親であるスマーフで、演じるのはエレン・バーキン。祖母なんて演じられるような年齢だったっけと思ったら実際にそんな年齢でした。もともと下町育ちのタフな女性という感じだったから、優しいようで情け
1 min read
映画評

「X-MEN:アポカリプス」鑑賞

アメリカで見てきた。27日公開でも東海岸が27日になってれば西海岸では26日に封切りされるの?日本公開は8月なのでネタバレしないように感想をざっと: ・本国では批評家の評判が悪くて、なかには「ファイナル・ディシジョン以下」という評もあったので覚悟しながら観たけど、何のことはなく普通に楽しめる作品であったよ。 ・そりゃミュータントが狩られるなか、政治的不安を背景にエグゼビアとマグニートとミスティークの思想を絡め、さらに過去と未来の姿を描いた傑作だった前作に比べれば出来は劣るよ。大人が主人公だったあちらに比べて、こっちは少年少女が主体の映画だもの。だから変に期待せずに気楽に観ればいいんじゃないですか。 ・悪い点を先に言っておくと、やはり悪役にアポカリプスを持ってきたところ。コミックでも図体デカくて威張ってる割にはいまいち何をしたいのかよく分からない奴なのだが、今回も石の下敷きになって何千年も無力だったのが突然目覚めて世界に新しい秩序をもたらそうとするあたり、なんか迷惑なオッサンだなという感じは否めない。ミュータントであるXメンたちに脅威を与える存在でないと悪役としての魅力は半減して
2 min read
映画評

機内で観た映画2016

アメリカ出張に行ってたので、飛行機のなかで観た映画の感想をざっと: 「カンフー・パンダ3」:最強の敵がやってきて、最初は主人公が苦戦していたものの、意外にも奥義を習得してやっつける、というパターンを三たび繰り返しているだけでは…ロールプレイングゲームとかもそうだけど主人公が「選ばれし者」だという設定っておれ嫌いなんだよな。アニメーションの出来はよくてストーリーテリングも手馴れているだけに、もっと新しいことやってほしかった。自分の子供3人をしっかり声優に起用させてるところにアンジェリーナ・ジョリーの親バカっぷりが伺える。 「アーロと少年」:ピクサー作品、もといディズニーアニメにしては珍しく登場する動物が微妙にグロくて、小動物は肉食動物にムシャムシャ喰われるし、酒?に酔って気色悪い幻覚を見たり、さらには放尿シーンがあったりと、ちょっとだけ大人向けの作りになってるのですが、じゃあ話が面白いかというとそうでもなく。迷子の帰郷って「ファインディング・ニモ」がずっと上手くやってしまったからなあ。そもそも首長竜に農耕をさせるというコンセプトがよく分からんのよね。 「Concussion」:アメ
1 min read
海外テレビ番組

「PREACHER」鑑賞

アメリカでも今夜初放送ですが、某所で第1話を観てしまったので。日本でも近日やるそうな。 原作のファンだというセス・ローゲンとエヴァン・ゴールドバーグが頑張ってシリーズ化にこぎつけた作品だが、内容はコミックと結構変わってたりもする。チューリップが黒人になってるのはいいとして、キャシディはサングラスをよく外すし、吸血鬼を狙う組織?に追われているという設定みたい。またロードムービー的な要素が無くなっていて、主人公のジェシー・カスターは地元の町で牧師の業務を続け、彼の能力を狙った天使たちが町にやってくるというような内容になっている。まあ第1話ではセイント・オブ・キラーズやザ・デュークといった主要なキャラクターも出て来ないわけだが、さすがにジェシーが生まれた農場とかには旅するよね…? まあこれだけ原作と違うとそれなりの不安を抱いてしまうわけですが、上記したように原作を熟知してる人たちが製作に関わってるわけで、まあ原作のエッセンスは保存されてる、ということに期待しましょう。キャシディの度を越した暴力描写などは原作に近いし、テレビ映えもするかと。あとはアースフェイスが特殊メークによって見事にア
1 min read
海外テレビ番組

「OUTCAST」鑑賞

「ウォーキング・デッド」が大成功して、いまやコミック・ライターというよりもハリウッドの売れっ子という感の強いロバート・カークマンのコミックを原作にしたシネマックスの新シリーズ。おれコミックは第1話だけ読んだけどあまり覚えてないな…。最初のエピソードが放送前にyoutubeなどで公開されたのだが、オープニング・クレジットで「エグゼクティブ・プロデユーサー」「原作者」「クリエーター」「脚本」と4回続いてカークマンの名前が出てくるのを見ると、ロバート・カークマンというのが一つのブランドになったということを実感しますね。 舞台となるのはアメリカの片田舎のロームという町。カイル・バーンズは妻子の元を離れてこの町の実家に戻り、近所に住む妹(姉?)の半ば強制的な援助を受けつつ、廃屋と化した家に一人で籠っていた。しかし町の少年が悪魔に取り憑かれ、アンダーソン神父が悪魔祓いを試みているという話を耳にした彼は、神父を助けるために少年の住む家に向くのだったが…というようなあらすじ。 カイルは悪魔を退散させることのできる能力を持っていることが示唆されるのだが、ジョン・コンスタンティンみたいに手際よく魔術
1 min read
アメコミ

ダーウィン・クック死去

53歳。アメコミの巨匠がまた一人、しかも急にまだ若くして帰らぬ人となってしまった。 彼のブログが奥さんによって更新され、ガンの治療中であるという事実が公表されたのが一昨日くらいのこと。「aggressive cancer」という表現に不安を感じたものの、カナダ人なのでまっとうな治療を受けられるのではないか、それまで彼の本を買って何かしらの援助ができるかな、と思っていたら、昨日になって他界したとの報が入ってきてしまった。残念。 俺が彼の作品に触れたのは2004年くらいのこと。その前にもしかしたらアニメ版「バットマン」で彼の仕事を目にしていたかもしれない。当時は「DC: The New Frontier」がミニ・シリーズとして出版されていて、良い評判は聞いていたもののアブストラクトな表紙のせいか手にとって読んだりはしなかったのですね、しかしその後ニューヨークでペーパーバック版をふと立ち読みしたところ、その簡潔で力強い線、アメリカの公民権運動の時代を背景にゴールデン・エイジとシルバー・エイジのヒーローたちが共闘していくそのストーリーに大ショックを受けまして、やたらと重いアブソルート・エ
2 min read
海外テレビ番組

「HOUDINI & DOYLE」鑑賞

ITVの新シリーズ。ミニシリーズ扱いになるのかな? 舞台は1901年のロンドン。シャーロック・ホームズを「最後の事件」で葬って、ボーア戦争に関する執筆を行っていたアーサー・コナン・ドイルは、修道院で幽霊による殺人が行われたとの新聞記事を目にし、これこそ心霊が存在する証しだとして警察署にやってくる。しかし一方ではロンドンで公演中のハリー・フーディーニも事件のことを知り、幽霊はトリックだということを示すために警察に来ていた。警察に迷惑がられた彼らはお目付け役として女性刑事のストラッットン刑事をあてがわれ、お互いが正しいことを証明するために事件の調査を始めるのだが…というあらすじ。 コナン・ドイルということで「SHERLOCK」みたいなブロマンスのミステリーものを期待する人もいるかもしれないが、ここのドイルは心霊現象に傾倒しているという設定なので(本格的にハマったのは第一次大戦後だったと思うが)、物的証拠をもって生身の犯人を突き止めるのではなく、何でも心霊のせいにしてしまう人物という設定になっている。しかし当然ながら「殺人は幽霊のせいでした!」というオチにするわけにもいかないので、結局
1 min read
映画評

「ハイ・ライズ」鑑賞

J.G.バラードの1975年の小説を映像化したもの。 舞台となるのはロンドン郊外に建てられた40階建ての高級タワーマンション。スーパーマーケットや学校、スイミングプールなどを内部に完備したその建物の25階に、主人公の医師ロバート・ラングは新しく引っ越してくる。奇しくもマンションの各階は住人の社会的地位を反映しており、無骨なテレビカメラマンのリチャード・ワイルダーたちは低い階に住み、富裕層の住人たちは高い階に住み、そして最上階のペントハウスにはマンションの設計者であるアンソニー・ロイヤルが住んでいた。当初こそ住人たちは秩序良く生活を営んでいたものの、やがて頻発する停電などによって鬱憤がたまっていき、マンションが1つの隔離された世界となって混沌の渦へと巻き込まれるのであった…というあらすじ。 おれ原作を読んだのはもう20年くらい前(こんど復刊されるみたいね)なので詳細はあまり覚えてないものの、ラングが廃墟と化したマンションで犬の肉を食いながらそれまでの経緯を振り返る冒頭から最後まで、原作にはかなり忠実な内容になっていたと思う。監督のベン・ウィートリーの作品を観るのはこれが初めてですが
1 min read
映画評

「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」鑑賞

公開中なので感想をざっと。いちおうネタバレ注意: ・よく油を差された機械のごとく、多くのキャラクターが登場しながらもきちんと各々の見せ場を作って、展開も分かりやすくしながらストーリーを進めていく手際は、さすがにマーベルの長年の経験が活かされてますね。ルッソ兄弟は前作「ウィンター・ソルジャー」でもアクションと政治性をうまくブレンドしていたわけで、どこかしらアラの目立った「ウルトロン」以上にアベンジャーズっぽい作品になっているかと。 ・と言いつつもやはりキャラクターが多すぎるのでは。以前からの登場人物に加えて新しいのもたくさん出てきて、それなりに事前勉強みたいなものが求められるため、これで初めてマーベル映画を観た観客はどこまで楽しめるのだろう? ・ソーとハルクという巨頭ふたりを登場させなかったことで各チームの戦力的なバランスがとれたのは正解だったが、ビジョンも手持ちぶさたな扱いをされていたような。今後「インフィニティ・ウォー」に向けてさらに多くのキャラクターが出てくるわけで、そこらへんの交通整理はきちんとやっておいたほうがいいだろう。 ・原作は911テロと愛国法の誕生というアメリ
1 min read
映画評

「Theory of Obscurity: a film about The Residents」鑑賞

目玉のマスクやその他たくさんの仮面を被り、正体を隠して40年以上コツコツと奇妙な音楽とパフォーマンスを披露し続けているサンフランシスコ出身のバンド、ザ・レジデンツのドキュメンタリー。彼らの詳しい経歴についてはウィキペディアの記事(おれが訳しました)を参照してください。 ヒッピー文化真っ盛りのサンフランシスコに前衛音楽をやりたい若者たちが集まったところからザ・レジデンツの経歴が語られるわけだが、当然のごとくこのドキュメンタリーには本人たちがいっさい登場しないので、当時の彼らを知る人々や元スタッフ、彼らのファンたちによってレジデンツの功績が語られていく。 インタビューを受けてるのはレス・クレイプールやマット・グレーニング、ペン・ジレットなどといったレジデンツ好きで知られる人々のほか、ディーヴォのメンバーやトーキング・ヘッズのジェリー・ハリソンなども登場していたし、レジデンツをサポートする団体であったクリプティック・コーポレーションのホーマー・フリンも多くを語っていた。なおホーマー・フリンこそがレジデンツの中の人ではないかという噂はファンのあいだで長らく語られてきたのだが、それの手がか
1 min read
映画評

「レヴェナント: 蘇えりし者」鑑賞

ネタバレしないように感想をざっと: ・ディカプリオが(やっと)アカデミー賞を受賞したことで知られる作品だが、演技自体は前作の「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のほうが遥かに上であって、あれがコメディだったから受賞できなかったのを、残念賞的な意味合いをこめて本作で賞を与えられたのだと個人的に思ってるのですがどうでしょう。 ・しかし「ウルフ」で鍛えた技術が本作で如実に生かされているところが1つあって、それは「這うこと」!前作では麻薬でラリって腰が抜けたまま這いつくばって車に乗り込むという会心の演技を見せつけたディカプリオですが、今回はさらに雪原や森のなかをひたすら這う!這う!ほふく前進をやらせたらいま一番の役者ではないかと、スクリーンを見ながら考えてしまったよ。次は軍隊ものか難病ものでまた大地を這ってほしいところです。 ・でも役どころとしてはやはり悪役の得というか、トム・ハーディのほうが凄みがあって良かったと思う。本国ではブツクサ言っていて何を言ってるのか分からないという批評も受けた演技だが、幸いなことに日本では字幕があるのでセリフの内容も理解でsきたし。あとはウィル・ポールター
2 min read
海外テレビ番組

「HUNTERS」鑑賞

「ウォーキング・デッド」が大ヒットしてイケイケのゲイル・アン・ハードが製作を務めるSyfyの新シリーズ。 退役軍人のフリンはPTSDを抱えつつも、愛しい妻とかつての戦友の娘とともに暮らしていたが、ある日妻が何者かに誘拐されてしまう。彼女を探したフリンは人里離れた一軒家で奇妙な能力を持つ人物に遭遇する。実はハンターと呼ばれる宇宙人たちが地球に侵入しており、フリンの妻は彼らに誘拐されたのだった。アメリカ政府もハンターたちの動向に気づいており、極秘組織ETUを設立して彼らの動向を探っていた。そしてETUに加わったフリンは妻を求めてハンターたちと戦うことになるのだが…というあらすじ。 いちおう原作小説があるらしいけど、非常にベタなエイリアンもののプロットですね。ハンターとの戦いを現実社会のテロリストとの戦いになぞらえて、政治的な要素を盛り込んでるみたいなことを製作陣は言ってるらしいが、それって「ギャラクティカ」がずっと上手く描写していたでしょ。 なおハンターは人間そっくりに化けられるものの、中身は「バカルー・バンザイ」のエイリアンみたいな格好をしていて、「第9地区」のエイリアンみたいに
1 min read
海外テレビ番組

「THE LAST PANTHERS」鑑賞

デビッド・ボウイが生前に楽曲(「★」な)を主題歌に提供したことでも知られる、フランスの犯罪ドラマ。 物語の発端はマルセイユ。伝説の宝石泥棒グループ「ピンクパンサー」の一員だったミランは新たな仲間と組んで宝石店へ強盗に入り、ダイヤモンドや高級時計を奪うことに成功する。しかし警察から逃走する際に仲間が6歳の少女を誤って射殺してしまったことから、仕事の依頼主に宝石の買取を拒否されてしまう。仕方なしにミランたちは別の買い手を探してジェノヴァやベオグラードなどを転々とすることになるが、フランスの刑事やイギリスの保険調査員もまた彼らを追っていた…というようなあらすじ。 冒頭こそ手の込んだ強盗劇を見せられるものの、だんだんとミランたちの計画が崩れていき、あとは自分の過去と向き合う人間ドラマみたいになっていきます。ミランが過去にパンサーの仲間たちといろいろあったこととか、保険調査員がかつて国連軍の兵士であり、ベオグラードで何かトラウマとなる出来事を経験していたらしいことなどがフラッシュバックなどで示唆されるのだが、これらは今後の話で明らかになっていくのでしょう。 保険調査員を演じるのがサマンサ
1 min read
映画評

「Future Shock! The Story of 2000AD」鑑賞

「ジャッジ・ドレッド」や「ローグ・トルーパー」などの作品で知られるイギリスのコミック雑誌「2000AD」に関するドキュメンタリー。 物語は70年代後半から始まる。イギリスで不況の嵐が吹き荒れてパンク・ロックが盛り上がりを見せるなか、コミックのライター兼編集者であるパット・ミルズは当時のイギリスの凡庸なコミック業界に風穴を開けるために「Action」誌を発刊。「ジョーズ」などのハリウッド映画に影響を受けた作品を載せたこの雑誌はイギリスの少年たちに大きな人気を博するものの、その暴力的な内容によってメリー・ホワイトハウス(そういう有名な保守の活動家がいたんすよ)たちの抗議を受けて廃刊に追い込まれる。このためミルズは検閲を逃れるためにSFっぽい話を多くした「2000AD」を、仲間のライターであるジョン・ワグナーとともに小さなオフィスで立ち上げる。 人を食いちぎる恐竜や、架空の共産国に侵略されるイギリスといった題材を、相変わらずの暴力描写で描いた「2000AD」はすぐさまヒット。しかし作品の多くは反体制的なものでありながら、明らかにファシストである主人公をもった「ジャッジ・ドレッド」が一番
1 min read
海外テレビ番組

「THE DETOUR」鑑賞

「デイリーショー」出身のジェイソン・ジョーンズが主演するTBSの新シリーズ。同じく「デイリーショー」出身でジョーンズの奥さんのサマンサ・ビーがジョーンズとともにプロデューサーを務めてるわけですが、彼女は彼女でTBSの「Full Frontal with Samantha Bee」のホストもやってるので、夫婦揃ってTBSで番組を持ってるわけですね。 ジョーンズ演じるネイトは家族想いだがどこか抜けたところのある父親で、妻と娘と息子を連れてフロリダへ家族旅行に行くはずだったのが、飛行機代が払えないということで彼の独断でペンシルバニア州をボロな車に乗って突っ切ることに。しかし案の定車が故障し、さらに地元の住民たちとのトラブルに見舞われて…というあらすじ。 一家のママさんを演じるのは「Justified」のナタリー・ジー。ケーブル局の番組ということもあり通常のシットコムに比べて際どいネタもあり、間違って子供がストリップクラブに入ってしまうなんて展開もあります。その一方で最近のネット配信向けの「Difficult People」や「Casual」みたいな、ギャグの少ないダウナー系のコメディよ
1 min read
海外テレビ番組

「Wynona Earp」鑑賞

Syfyの新シリーズ。IDWから出版されているボー・スミス(DCで「ガイ・ガードナー」とか書いてた人ね)の同名コミックが原作らしいが、すまんおれ原作の存在知らなかったよ。 舞台となるのはアメリカの田舎町パーガトリー。伝説の保安官ワイアット・アープが開拓したというこの町に、彼の子孫であるワイノナ・アープが叔父の葬式のため数年ぶりに帰郷してくる。実はワイアットが法のもとに処刑したという77人の悪者たちが悪魔となって蘇っており、「レヴェナント」と呼ばれている彼らを倒せるのはワイアットの子孫だけなのだが、すでに戦いで父親と姉を失ったワイノナは自らの運命を嫌って町を離れていたのだ。しかし帰郷しているあいだに町が悪魔に狙われ、妹が誘拐されたことを知った彼女は、悪魔を倒せるワイアットの銃「ピースメーカー」を抱え、悪魔たちから町を守ることを決意するのだった…というあらすじ。 ワイノナの味方には彼女の妹や政府の超常現象部門のエージェント、あと蘇ったドク・ホリデイ?なんかがいるのだが、レヴェナントを倒せるのはアープ家の年長者でワイアットの銃でのみ、とか微妙にややこしい設定があるみたい。ワイノナもケン
1 min read