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アメコミ

「The Best of Milligan & McCarthy」読了

イギリス出身のコミックライターであるピーター・ミリガンと、アーティストのブレンダン・マッカーシーがコンビを組んで70年代後半から80年代にかけてさまざまな雑誌に掲載していたコミック作品の傑作選。 ブレンダン・マッカーシーのアートの素晴らしさは過去にも書いたが、インド絵画に影響を受けたという強烈にサイケデリックなアートが大きめのページで堪能できてもう満足。各作品のストーリーもアートに合わせてトリッピーで、当時のイギリスの労働者階級文化を反映したものから、哲学的なものまでと扱ってる幅が広い。「ROGAN GOSH」と「SKIN」を除けばどの作品も1話数ページで、おまけに掲載されてた雑誌が長続きせずに尻切れトンボで終ってるものばかりなのだが、その凝縮されたストーリーはいずれも読み応えがあるかと。いくつか代表的な作品を紹介すると: 「PARADAX」 物質を通り抜けられるスーツを手に入れ、スーパーヒーロー「パラダックス」となったニューヨークの少年の物語。ヒーローと言いつつもチャラくて自分のことしか考えておらず、周囲につつかれて仕方なく悪と戦うそのスタイルは、グラント・モリソンの「Ze
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映画評

「DEAR WHITE PEOPLE」鑑賞

昨年のサンダンスでちょっと話題になったコメディ。 舞台となるのは名門校のウィンチェスター大学。そこの生徒たちは大半が白人で、黒人の生徒たちは1つの学生寮に集まって生活していた。そしてカレッジ・ラジオの番組「Dear White People」のDJとして、人種について煽ったコメントをして話題を呼んでいたサマンサは、学部長の息子であるトロイを選挙で破って学生寮の寮長に就任する。そんな彼女にライバル心を抱くユーチューバー(のようなもの)のココや、大学新聞のために記事を書くことになったライオネルといった生徒たちも話に絡んでいき、やがて理事長の息子である白人のカートが、黒人をテーマにしたハロウィーンパーティーを計画したことで物事は加熱していき…というような内容。 低予算映画ゆえか、知ってる役者はデニス・ヘイスバートくらいか。あとライオネル役のタイラー・ジェームズ・スミスって「Everybody Hates Chirs」で子供時代のクリス・ロックを演じてた人か。いつの間にか大きくなったのう。 アメリカの映画やテレビ番組をいろいろ観ていても、あちらの大学のフラタニティとか学生寮の仕組みって
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「WORLD OF TOMORROW」鑑賞
映画評

「WORLD OF TOMORROW」鑑賞

今年のサンダンスで短編賞を獲得した、ドン・ハーツフェルトによる短編アニメーション。 少女のエミリーは、ある日テレビ電話でメッセージを受け取る。それは遠い未来のエミリーからのもので、クローン技術および記憶の移植による長寿(というか生まれかわり)が確立された世界における、エミリーの第三世代のクローンだと大人の彼女は名乗った。さらに技術の進歩により過去へメッセージを送るだけでなく、危険が伴うもののタイムトラベルも可能になったことで、未来のエミリーは少女のエミリーを未来へと呼び寄せる。無邪気にふるまうエミリーに対し、自分の人生、および未来の世界について語る大人のエミリー。そして彼女が少女のエミリーを呼び寄せたのには、1つ大きな理由があった…というストーリー。 僅か16分の短編ながら、クローンやタイムトラベル、月世界のロボット、記憶の移植、異生物との恋、過去へのノスタルジアなどといったSF的な要素がこってり詰め込まれていて、それでいて難解ににはならず、ユーモアとペーソスが混じった詩的な作品になっている。 おれハーツフェルトの作品を見るのってこれが初めてなのですが、昨年「シンプソンズ」の冒頭の斬新
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アメコミ

「Nemo: River of Ghosts」読了

アラン・ムーア&ケヴィン・オニールの『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』外伝第3巻にして「ネモ」シリーズの最終章。いちおうネタバレ注意。 舞台は1975年。女海賊として恐れられたジャンニ・ダカールも年齢には勝てず、耄碌して過去の父親や夫たちの幻影を目にしているのではないかと周囲には疑われていた。そんななか、彼女が前巻で壊滅させたトメニア(いわゆるナチスドイツな)の残党たちが南米に潜んでおり、さらには彼女が殺したはずの女王アッシャが目撃されたとの話を聞いた彼女は、娘の警告も聞かずに部下たちを連れて漆黒のノーチラス号を駆り、アマゾンの密林の奥へと向かうが、そこで彼女が目にしたものは…という展開。 今回は南米が舞台ということで、アマゾンの半魚人!失われた世界!ブラジルから来た少年!などといった南米ネタが盛り込まれています。あとは「ステップフォードの妻たち」とか。ヴィンセント・プライス主演のコメディ映画なども元ネタになってるようで。そこらへんは例によってジェス・ネヴィンズ氏が注釈用のウェブサイトをつくっていろいろ説明してくれています。 ジャンニ側の新キャラとしては
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映画の雑記

「Marvel's Daredevil」鑑賞

あるいは単に「Daredevil」な。マーヴェルがネットフリックスと組んで世に出すTVシリーズの第1弾。とりあえず1話と2話を観たので感想をざっと箇条書きにする: ・全体的な設定は原作コミックと同じ、というかかなり忠実なほう。 ・主人公の赤コスチュームもいずれ登場するようだけど、当初は黒ずくめの服装と覆面という姿で悪と戦っていて、そのデザインおよびストーリーはフランク・ミラー&ジョン・ロミタJr.のオリジン話「The Man Without Fear」をざっくりベースにしている。 ・「The Man Without Fear」ってフランク・ミラーの作風がかなり暴力的になり始めたころの作品で、デアデビルがサクサクと人を殺して行く展開はおれあまり好きではないのだけど、こちらのデアデビルもかなり暴力的で、人殺しこそしないもののゴロツキを拷問して情報を得たりしてて、かなり血なまぐさい内容になっている。 ・とはいえデアデビルは格闘が意外と弱くて、ゴロツキ一人倒すのにも苦労してるし、第2話ではギャングのワナにはまってボコボコにされてやんの。もうちょっと自分の能力を利用したほうが良いかと。 ・能
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映画の雑記

「SPRING」鑑賞

※かなりネタバレ注意。 末期ガンの母親の死を看取ったエヴァンは、カリフォルニアのさえない暮らしから離れようと決心し、衝動的にイタリアへと向かう。そして海辺の町をうろついていた彼はルイーズという女性に出会い、彼女に惚れ込んでしまう。しかし彼女には隠された秘密があったのでした…というストーリー。 まあ予告編を観れば明らかなんだけど、これヨーロッパが舞台のラブストーリー…ではなくてホラー映画な。好きになった女の子が実は…というやつで、ルイーズが尋常でないことは視聴者にはかなり早い時点で明らかになるものの、話がかなり進まないとエヴェンはそのことを発見しないため、そこらへんは観ていてまどろっこしく感じられるかもしれない。 あとルイーズの状態については科学的(医学的)な説明が一応されているものの、何かあまり説明になってなかったような。どうせフィクションなんだし、あくまでも幻想的な存在として扱っておけばよかったのに。どうも監督(二人いる)の片方は医学生だったらしく、それでやけに専門的な説明がされているのかもしれない。それよりもイタリアに来て数週間しか経っていないのに、エヴァンが移民管理局に追
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海外テレビ番組

「Thunderbirds Are Go!」鑑賞

英ITVによる往年の番組のリメークな。舞台設定は2060年?感想を箇条書きで: ・キャラクターはスーパーマリオネーションではなく今風に全部CG。デザインは不気味の谷の界隈にいるので最初は違和感があるものの、観てるうちに気にならなくなってくる。ただ髪が動かないのでペネロペはどうもフランス人形みたい。 ・マシンのデザインは5号がちょっと変わったくらい。3号のウィング(?)がアームになったりと、細かい変更はいろいろ加えられている。 ・キャラクター以外は基本的にCGでなくミニチュアで撮影されてるらしいが、最近はCGの進化が目まぐるしいのでミニチュアもみんなCGに見えてしまうのが損なところか。台湾の街とかはミニチュアっぽくて良かったけどね。 ・登場人物で一番大きな変更はパパことジェフ・トレーシーの不在で、悪役ザ・フッドが絡んだ事故により、死去したか行方不明になったことが示唆されている。よって話は5人の子供たちを中心に話が進むのだが、彼らについてはあまり設定は変わってないかな。アランが相変わらず末っ子扱いされて不満を抱いているという感じ。 ・ブレインズがインド系(?)になっていて、話し方にまだ
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映画評

「Force Majeure」鑑賞

昨年高い評価を受けたスウェーデンの映画。東京国際映画祭でも「ツーリスト」という題で公開されてたのか。 山奥のスキーリゾートへ一家でやって来た父親と母親、そして二人の子供たち。スキーを楽しんだ彼らがホテルのテラスで昼食をとっていると、山の向こうで計画的な雪崩が起こされる。しかし雪崩は想定以上にホテルへ近づいてきて、客たちはパニックに。結局はすこし雪をかぶっただけで済んだものの、そのとき父親は一人で逃げ出してしまっていた。自分と子供たちを置いて逃げた彼を軽蔑する母親と、逃げたわけではないと弁明する父親。二人のいさかいは翌日も続き、周囲の人たちも巻き込むことに…という内容。 プロットは「ロンリエスト・プラネット」(未見)っぽいのかもしれないけど、リゾート地におけるパパさんの不遇を描いたブラックコメディ、という点では「エスケイプ・フロム・トゥモロー」を連想したよ。男性の威厳がショボンと萎えさせられるような展開が巧みに出てきます。個人的にはダメ男には共感せざるを得ないので父親の行為は十分理解できるのだけど、女性が観るとそこらへんは結構違うのかも。ラストの展開もちょっと考えさせられたな。
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海外テレビ番組

「BLOODLINE」鑑賞

「ダメージ」のクリエーターによる、Netflixのオリジナルシリーズ。 舞台となるのはフロリダキーズの湿地帯。そこではレイバーン家がホテルを経営しており、一家は地元の名家として扱われていた。そして親族の集いが開かれるのだが、借金や麻薬中毒を繰り返していた長男のダニーも久々に地元へと帰ってくる。保安官をしている次男のジョンは、パーティーが終わったあとにダニーがまたどこかへ去ることを臨んでいたが、ダニーは地元に残ってホテル業を手伝うことを希望し、一家の暗い過去が彼によってぶり返されることになる…というプロット。 第1話の話の展開がなかなか遅くて、ストーリーの方向性が見えないのだが、沖で死体となって発見された16歳の少女も関係し、別の殺人が起きることも示唆され、いろいろ暗い話が待ち構えているみたい。陽光の降り注ぐフロリダにおける南部ゴシックということになるのかな。例によって13話がいっぺんに公開されてるのですが、観てる時間がありません。 出演者はかなり豪華で、カイル・チャンドラーにリンダ・カーデリーニ、サム・シェパードにシシー・スペイセクなど。今やネット番組でもこれだけのキャストを集
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映画評

「インヒアレント・ヴァイス」鑑賞

トマス・ピンチョンの同名小説(邦題は「LAヴァイス」)を原作にした、ポール・トーマス・アンダーソンの新作。 おれピンチョンの小説って高校の時から好きで読んでるのですが、「メイスン&ディクソン」の冗長さに冒頭で挫折し、あれよりも長い「逆光」も当然ながら読んでおらず、長年彼の著作からは遠ざかっていたものの、今回の映画化にあたって原作を読んでみたのですよ。ピンチョンの小説にしては結構分かりやすい内容のものだったと思う。とはいえ話がちょっと進むたびに登場人物がどんどん増えてくるし、探偵小説のようで話があらぬ方向に進むなど、決して映像化しやすいような作品ではないけどね。 映画のプロットは原作に忠実で、舞台は1970年のカリフォルニア。ヒッピーまがいの私立探偵であるドック・スポーテッロのもとに昔の彼女が現れ、彼女のいまの愛人である不動産業の大物の失踪について調べて欲しいと依頼する。さらに別の案件も抱えたドックは調査にあたった店で何者かに殴られて昏倒。目覚めたら警察に囲まれており、しかも横に何者かの死体があって…というプロット。 でも普通の探偵ものではないからね、事件のまっとうな解決などを求
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海外テレビ番組

「iZombie」鑑賞

The CWの新シリーズで、原作はクリス・ロバートソンとマイケル・オールレッドによるヴァーティゴの同名コミック。 若き医学生のリヴ・ムーアは頭脳明晰で婚約者もいて幸せな日々を送っていたが、たまたま同僚に誘われて参加したパーティーでゾンビの集団に襲撃され、傷を負った彼女もゾンビ化してしまう。定期的に人間の脳を食べないとまっとうに暮らせなくなった彼女は、検死医として働くことで脳ミソにありつけるようになるが、遺体の脳を食べるとその人物の生前の記憶や癖が彼女の身につくようになってしまった。そこで彼女はその能力を活かし、同僚や刑事の手を借りて、遺体ができる原因となった殺人事件を解決していく…というストーリー。 原作だと主人公の名前がグウェンだったし、職業も墓掘り人で、もっとモンスターものっぽい内容だったような?よってコミックとは殆ど別物で、プロデューサーがロブ・トーマスであることから彼の「ヴェロニカ・マーズ」にスタイルが似通っているかと。あと死体安置所で働く女の子が事件を解決する、というのは「トゥルー・コーリング」にも似てるな。あと主役のローズ・マクアイヴァーをはじめ、あまり有名な役者は出
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映画評

「Wrestling Isn't Wrestling」鑑賞

最近は映画製作者というよりもメディア・パーソナリティみたいになってきたマックス・ランディスによる新たな短編。彼のWWE愛を延々と綴ったもので、特に長年にわたって第一線で活躍し、WWEの幹部にまで登り詰めたトリプルHの立身伝のような内容になっている。 最初は貴族ギミックで登場したものの大成せず、ショーン・マイケルズなんかと組んだりD-ジェネレーションXを結成して名を成していくものの、やがて若手に立場を脅かされるようになって…といったストーリーはいちおうあるが、まあ全部ブック(シナリオ)で仕組まれてるわけだし…WWEの常としてまっとうな結末は存在せず、24分もあるうちの後半はかなりグデグデなのだが、「プロレスは本物じゃないって?プロレスはレスリング以外の全てのものさ!」と言い切るラストがファンボーイっぽいな。 男性レスラーをみんな女優が演じて、逆にチャイナみたいな女性レスラーを男性が演じてるのだが、当然ながら似てないのでナレーションなしでは誰が誰か分からず。また前の「The Death and Return of Superman」ほどではないのものの有名人がチョイ役で出ていて、マコ
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映画評

「POWERS」鑑賞

アメリカのプレイステーション・ネットワークのオリジナル番組。こないだHBOも独自のVODサービスを発表してたけど、最近はVODプラットフォームの乱立が進んでいると言うか、どこも独自の番組を製作して客を呼ぼうとしているような。でも数年後にはそれなりの数のサービスが淘汰されてるんだろうな。やっぱり。 原作はブライアン・マイケル・ベンディスとマイケル・エイヴォン・オーミングの同名のコミック。おれベンディスって積極的に嫌いなライターのひとりでして、スーパーヒーローものを書いてるのに「悪役の描写にやたら力を入れる」「マイナーなヒーローにばかり焦点を当てる」「主人公のヒーローがろくに活躍しない」というカタルシスの感じられないストーリーの作り方がすんごく嫌いなのよね。 この「POWERS」はベンディスがマーベル・コミックスでスーパーヒーローものをいろいろ書く前の作品だが、テーマとしてはスーパーヒーローを扱っていて、超人的な能力をもったヒーローや犯罪者(「パワーズ」と呼ばれる)が数多く存在する世界において、かつて自身もヒーローだったが能力を失ってしまった主人公がシカゴ市警に加わり、相棒とともにパ
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映画評

「WHIPLASH」鑑賞

センスない邦題は「セッション」。4月公開で、これ何の前知識もないまま観た方が楽しめると思うので、簡単な感想をざっくりと: ・音楽の師弟愛などではなく、あくまでも教師と生徒のガチな戦いに最後まで徹しているところが素晴らしい。教師の一線を越えたスパルタ的な教え方はブラック企業みたいなのですが、主人公がそれに迎合したりせず反撃するところが巧いなあと。 ・しかし主人公もけっこう性格に難がある奴だというのがポイント。議論を呼びそうな終り方(意図的にああしたらしい)も含め、安直な感動作にしてないところがいいですね。 ・でもタイミングよく起きる事件とか事故がちょっとクサいところもある。話のベースとなった短編映画はインターネット上から削除されてて視聴できないんだけど、どのくらい簡潔にまとめられてたんだろう。 ・J.K.シモンズのアカデミー賞受賞は当然ですな。マイルズ・テラーは琴欧州に似ている。 ・控え目ながら効果的なカメラワークも賞賛されるべきであろう。監督のダミアン・チェズルは音楽ものというニッチな分野を得意としてるみたいだけど、とりあえず今後の作品にも期待。
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海外テレビ番組

新作コメディ番組 短評

アメリカのテレビはミッドシーズンの時期に来ておりまして、忙しいのでろくにチェックできないうちに早くも打ち切られる作品が出てきたりするのですが、30分コメディはメシ食いながらさらっと観られることもあり、5本ほど観たので感想をば: The Odd Couple (CBS) ・過去にも何度か映像化されたニール・サイモンの「おかしな二人」のリメーク。 ・ズボラなスポーツコメンテーターをマシュー・ペリーが、生真面目な同居人をトーマス・レノンが演じる。 ・マシュー・ペリーって「Studio 60」とかではコメディ以外の役にも挑戦してたんだけどね、どの番組も長続きしなくって「フレンズ」みたいなマルチカメラのシットコムに戻ってきたか。 ・でも無難なコメディといった感じであまり面白くない。トーマス・レノンも生真面目な役は似合ってない。彼って頭いいんだからもっとエッジの効いたコメディをやるべきだと思うの。 The Jack and Triumph Show (Adult Swim) ・「30 Rock」のジャック・マクブレイヤーが落ちぶれた元人気子役を演じ、ロバート・スマイゲル演じるハンドパペットの
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映画評

「Citizenfour」鑑賞

こないだアカデミー賞を受賞したドキュメンタリーな。いちおうネタバレ注意。 9/11テロや中東のアメリカの戦争に関するドキュメンタリー映画を作り、アメリカ政府の監視の対象にもなったドキュメンタリー監督であるローラ・ポイトラスのもとに、「Citizenfour」を名乗る人物から暗号化されたメールが送られてくる。アメリカ国家安全保障局(NSA)による情報収集に関する重大な秘密を公表したい、というメールの内容に興味を持った彼女は「Citizenfour」と連絡をとり続け、同様のメールを受け取った英ガーディアン紙のグレン・グリーンウォルド(および同紙のユーウェン・マカスキル)とともに香港のホテルで「Citizenfour」と出会うことになるのだが…という展開。 まあポスターにも大きく顔が載ってるしもはや秘密でも何でもないが、この「Citizenfour」こそがNSAの元職員だったエドワード・スノーデンであり、NSAが秘密裏にアメリカ国民および外国の一般市民のあらゆる通信内容や情報を裏で傍受しているという事実が、彼の証言によってポイトラスのカメラの前で明かされていく。 物事はすべてリニアな
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海外テレビ番組

レナード・ニモイ死去

俺は物心ついた時からSFが好きだった。ロボットアニメの影響もあるし、世の中の問題も科学の万能の力を使えば瞬時に解決できるはずだ、という安直な理想を持っていたからかもしれない。 そういうわけでSF映画も早いうちから観ていたわけだが、「スタートレックIV」を観にいったのは小学校4年生のときかな?「トレック」の知識なんてまったく無いまま劇場に足を運んだわけだが、災害に見舞われたサンフランシスコにカーク船長たち一行が舞い降り、地球の危機を救ったとき、俺はもう「トレック」の熱心なファンになっていた。そして常に論理的に降るまい、それでいて人間味のあるミスター・スポックを演じたのは?レナード・ニモイ。その映画を監督したのは?レナード・ニモイ。 当時は日テレで「宇宙大作戦」の再放送を深夜にやっていて、我が家にやってきたばかりのVHSデッキで録画予約をセットして(失敗率20%)可能な限り観てたっけ。たしか裏番組では「サンダーバード」もやってたはずだが、俺は「宇宙大作戦」を選んだわけです。それから海外ドラマ好きが昂じて仕事で関わるようになり、「トレック」の仕事もやったっけ。 そしてニモイは「宇宙大
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映画評

「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」鑑賞

アカデミー候補ということで駆け込み的に鑑賞。4月に日本公開なのでネタバレしない程度にざっと感想を(しかしネタバレするようなストーリーが無いのだが)。 ・殆ど切れ目なしの長回しによる撮影で、さらにブロードウェイの舞台裏という設定もあり、1つの芝居を観ているような気分になる。 ・演劇界や映画界の内輪ネタみたいなのもセリフのあちこちに散りばめてあって、いろいろ高い評価を受けたのも何となく理解できる。ハリウッドの人たちって自分たちに関する映画が好きだからねぇ。 ・でも実際に作品として面白くて、マイケル・キートンの身体を張った演技が見事。あとはやはりエドワード・ノートンがずばぬけて巧いなあと。 ・エマ・ストーンはどんどんマンガのような顔になっていっている。あのままCGアニメになっても違和感は無いんじゃないだろうか。 ・マイケル・キートンってかつてバットマンを演じた(そしてそれ以降は落ち目になった)役者だよ、という前知識は持っておいたほうが良いでしょう。知らない人はいないと思うが。 ・ドラムのみを使ったサントラがセリフとうまく絡み合っていて、ビート・ポエトリーかヒップホップのよう。こ
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映画評

「ROSEWATER」鑑賞

先日、16年近くにわたる「デイリーショー」の司会の降板を発表して世界中に衝撃を与え、親会社の株を3億5000万ドル下落させたジョン・スチュワートが、昨年「デイリーショー」を休んで監督した作品。 イランで拘束されたジャーナリストのマジアル・バハリに体験に基づいた内容で、イラン出身のカナダ人であるバハリは2009年にイランの大統領選挙を取材するため、身重の妻を家に残してテヘランへと渡航する。そこで彼はアフマディーネジャードを支持する学生や、対抗馬のムーサヴィーを支持して体制の変革を願い若者たちを取材し、さらには当時イランに来ていた「デイリーショー」特派員のジェイソン・ジョーンズの取材を彼が受けることになる。ムーサヴィーが大勝すると予想されていた選挙はアフマディーネジャードの勝利となり、不正選挙が疑われて各地で暴動が起きるなか、実家で寝ていたバハリは警察に叩き起こされ、西側のスパイだという嫌疑をかけられて刑務所に連行され、そこで激しい尋問を与えられることになる…というストーリー。 おれ上記のジェイソン・ジョーンズのイラン訪問はリアルタイムで観てましたが、イランについてクールに説明してい
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海外テレビ番組

「THE SLAP」鑑賞

NBCのミニシリーズ。小説が原作のオーストラリアの番組のリメークだそうな。 ニューヨークの公務員であるヘクターは40歳の誕生日を迎えたが、期待していた昇進を逃し、知り合いの若い女の子(誕生日プレゼントにクリス・ウェアの「Building Stories」をくれるという偉い子)に心を奪われ、どうも憂鬱な一日を過ごしていた。しかし彼の妻子や両親、友人たちがパーティーを開いてくれたために愛想良く振る舞っていたものの、彼の両親と妻の仲が不穏になったり、親戚のハリーと友人のギャリーがケンカしたりとパーティーは波乱含み。しまいにはワガママなギャリーの息子をハリーがひっぱたいたために、そこにいた人たちの関係が一気に最悪なものになり…というプロット。 ハウスパーティーが舞台の群像劇という第1話の展開はインディペンデント映画っぽい作りだな、と思ったら監督が「キッズ・オールライト」のリサ・チョロデンコだった。出演者もピーター・サースガードにブライアン・コックス、ユマ・サーマン、タンディ・ニュートン、ザッカリー・クイントなどとインディペンデント映画に出てそうな俳優が勢揃いしている。 他人の子供を叱る(
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映画評

「Nightcrawler」鑑賞

硫黄の臭いをまき散らしながらテレポートするXメンの話…などでは当然なく、ロサンゼルスが舞台のサスペンス。 鉄線の泥棒をしていたルイスは、ハイウェイでの交通事故を撮影して映像をニュース局に売りさばくカメラマンを見かけたことから、自分もその仕事を始めようとカメラを購入する。交通案内役として高校を出たばかりのリックを雇って警察無線を傍受し、事故現場に急行するルイス。最初はライバル業者に出し抜かれてばかりだったが、やがて撮影した映像が売れてローカル局のプロデューサーであるニナとコネをもつようになる。警察の警告を無視し、必用とあれば事故現場の証拠の捏造も厭わないルイスの映像はやがて高く売れるようになるが、より刺激的な映像を求める彼の行動はさらにエスカレートしていき…というストーリー。 いわゆる「カメラが捉えた決定的瞬間!」的な映像を求める世間とニュース局を風刺した内容になっていて、映像はショッキングなものが好まれ、特に「郊外の白人家庭を脅かす都市型犯罪」というアングルが良いということが劇中でも語られる。視聴率で苦戦している局にいるニナは脱法すれすれのところでルイスの映像をセンセーショナルに
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海外テレビ番組

「BETTER CALL SAUL」鑑賞

おととし終了した「ブレイキング・バッド」のスピンオフ作品なのだよ。 主人公は「BB」のイカサマ弁護士ことソウル・グッドマンことジミー・マギルで、彼が「ソウル・グッドマン」と名乗って事務所を開く6年くらい前の出来事を描いたプリクエル作品になっている。ただし冒頭では「BB」最終回のあとの彼も登場するし、「BB」の途中およびその後の彼の姿も描かれることになるみたい。 舞台は2002年のアルバカーキ。さえない弁護士のジミー・マギルは裁判に勝てず、顧客にも逃げられ、ろくな事務所も持てずに最低な日々を過ごしていた。彼の兄のチャックは大手弁護士事務所のパートナーだったが、自分が「電波過敏症」だと思い込み電子機器のない家で長期休職中という始末。ジミーは兄に退職および会社の資産の清算を進めるものの聞いてもらえず、金欲しさに当たり屋の男たちと組んで小金を得ようとするものの、物事はあらぬ方向に進んでしまい…というプロット。 弁護士が主人公だけど法廷ドラマにはならず、「BB」同様にメキシカン・マフィアとやり取りする犯罪ドラマになるのかな?ただし「BB」は主人公が怒りにまかせて底辺からのし上がっていく内
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映画評

「JOHN WICK」鑑賞

※前もそうだったけど、キアヌの映画はあらすじ書いてる方が楽しいので、この先はいろいろネタバレがあります。ご注意ください。 キアヌことジョン・ウィックは雇う側も畏怖するような凄腕の殺し屋だったが、ある女性と恋に落ち、彼女と結婚してからは血なまぐさい過去を捨てて幸せに暮らすはずだった。しかし彼女は突然の病に倒れ、帰らぬ人となってしまう(冒頭5分でここまで展開する)。哀しみにくれるジョン(名前はジョナサンらしいのだが、なぜか名前はJonでなくJohnとなっている)そんな彼のもとに一匹のわんこが贈られて来る。それは彼女の妻が自分の形見として彼に贈ったのだった(どうも人が死ぬと当日にわんこを配達してくれるサービスになっているらしい)。 そんなわんこに愛情を注ぎ、一緒にドライブに行くジョン。しかし彼の69年型ムスタングに目をつけたロシアン・マフィアのボンクラ息子たちが夜中にジョンの家に侵入して彼を痛めつけ、さらにはわんこを殺して車を奪ってしまう。俺のわんこと車を奪いやがって!と冷たい復讐に燃えるジョン(しかし車は空港でかなり乱暴に乗り回したりしてて、さほど大切に扱ってたようには見えないのだが
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海外テレビ番組

「Fresh Off The Boat」鑑賞

ABCの新作シットコム。エディ・ホアンというTVパーソナリティの料理家がいるらしくて、その派手な言動はmomofukuのデイヴィッド・チャンみたいな感じなのかな。彼が書いた同名のベストセラーの自伝をもとにしたシリーズで、ナレーターもホアン本人が務めている。 舞台は1995年。台湾からやって来た移民のルイスは、自身のレストランを経営したいという夢を抱えて、ワシントンDCからフロリダへとやって来る。彼に付き添うのは妻のジェシカと、エディら3人の息子たち、およびエディの祖母。台湾文化よりもヒップホップに憧れる長男のエディは親が渡す台湾料理の弁当が気に入らず、それがもとで学校でトラブルを起こす始末。さらにルイスが開いたステーキハウスには客が入らず…というような展開。 ルイスを演じるのは「The Interview」のキム・ジョンウンことランダル・パーク。台湾系でなく韓国系だけどまあいいや。あの映画でいちばんいい演技をしてた彼ですが、ここでも陽気で呑気な父親を好演している。そしてジェシカ役のコンスタンス・ウーという女優さんがおれ好みの美人でいい感じ。あとは「NTSF:SD:SUV::」のポ
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海外テレビ番組

「Fortitude」鑑賞

「LOW WINTER SUN」(イギリス版の方な)のクリエーターによる、英スカイ発のTVシリーズ。アメリカではPivotとかいう謎のネットワークで放送されてるみたい。 舞台となるのはノルウェーの北極圏にある小さな町フォーティチュード。さまざまな人種の住民が暮らすその町では誰もが職をもち、盗みや殺人もなく静かに暮らしているはずだったが、裏では暗い謎めいた思惑が蠢いていた…というような設定で、登場人物がかなり多かったりする。ざっと紹介すると: ・海辺で何者かがホッキョクグマに襲われるなか、それを傍観していた(らしい)保安官。 ・その保安官の同僚で、肝臓ガンで余命わずかの老人。 ・謎の病気によって昏倒し、数日後に突然目覚める少年。およびその両親。 ・その少年に奇妙な治療を施す医者。 ・護身用のライフルも持たずに、雪原をどこかに向かって歩いていたロシア人と黒人。 ・廃れていく炭鉱業に代わって、観光業に力を入れようとする町長。 ・凍ったマンモスの遺骸を発見する2人の炭坑夫。 ・マンモスの死骸を売りつけられる学者。彼はそのあと死体となって発見される。 ・その学者を殺した容疑をかけられる新参
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