Kingink

「Standard Operating Procedure」鑑賞
映画評

「Standard Operating Procedure」鑑賞

新年の気の滅入るドキュメンタリー第2弾。エロール・モリスの最新作で、世界を震撼させたアブグレイブ刑務所での捕虜虐待に関する一連の「証拠写真」の裏に隠された真実を明らかにしていくという内容のもの。 人々がカメラを正面から見つめて独白していくというモリス作品ではおなじみのスタイルをとりながら、実際に虐待容疑で有罪になったリンディ・イングランドなどといったアブグレイブでの当事者たちが、どのように虐待が行われ、どのような状況で写真が撮られたのかを淡々と語っていく。作品自体は決して彼らを糾弾するような内容にはなってなくて、写真を加工してマスコミがいかに情報操作を試みたかを説明している部分もあり、むしろ感覚がマヒして虐待を「悪」として見なすことが出来なくなっていった兵士たちの状況に焦点が当てられている。これに加えて何をもって虐待と見なすのかが極めて曖昧であることが語られ、例えば囚人を窮屈な体勢でベッドにくくりつけ、顔にパンツをはかせる行為は尋問をやりやすくするための「標準手順業務」(Standard Operating Procedure)と見なされるんだそうな。あれが許されるんだったら虐待がエス
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海外テレビ番組

そして11代目ドクター・フーは…

…マット・スミス???って誰だ?26歳??ついに俺よりも若いドクターが登場することになったのか。若年化がどんどん進んでるからいずれはティーンのドクターが登場したりして。 まあデビッド・テナントが起用された際も(個人的には)無名の存在だったし、このマット・スミスって舞台の経験は長いようだから今後の活躍に期待したいところです。てっきりキウェテル・イジョフォーが起用されるかと思ってたのに。あと俺的にはぜひドクターを演じて欲しかったロバート・カーライルは「スターゲイト」の最新シリーズに主演するんだって?あの人がSFシリーズに出るとは思わなんだ。
「LAKE OF FIRE」鑑賞
映画評

「LAKE OF FIRE」鑑賞

めでたい新年には気の滅入るドキュメンタリー映画を観よう、ということで妊娠中絶を扱った作品「LAKE OF FIRE」を観る。これは「アメリカン・ヒストリーX」を監督したトニー・ケイが18年もの期間をかけて自腹で製作したもので、中絶反対派と賛成派両方のインタビューを中心に中絶問題の奥の深さを浮き彫りにしていくもの。 監督自身は今でも中絶について特に確固とした意見を持っていないことを公言しているんだが、俺は「客観的なドキュメンタリー」というものはありえないと思っているので何かしらのオピニオンが含まれているんだろうと疑いつつ観てみたら、確かに特に偏向のない内容になっていた。これはバランスのとれた作りになっているというよりも、中絶というテーマがあまりにも深すぎて、すべての意見が一理あるように聞こえるためなんだろう。作品中に出てくる「中絶に関してはあらゆる意見が正しい」という発言が印象的である。 俺自身もこの作品を観るまで自分は明確にプロチョイスだと考えていたけど、母親の腹から出てくる胎児の断片などといった非常にショッキングな映像を見せられると、やはり子供の命は可能な限り守るべきだと実感した次第
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謹賀新年
雑記

謹賀新年

人生は牛のようだと言った人がいたけど/僕にはよく意味が分からない ・・・ダニエル・ジョンストン「GO」 2008年もまたサエない年であった。2009年もイヤそうなことがいろいろありそうです。みなさんも仕事と健康には気をつけましょう。 今年もどうぞよろしく。 2009年で期待したいもの: ●「THE LEAGUE OF EXTRAORDINARY GENTLEMEN: CENTURY」 ●マイブラの新譜 ●「バトルスター・ギャラクティカ」最終回 ●劇場版「スター・トレック」 ●新型Mac mini ●東京オリンピック招致失敗
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「THE NEXT DOCTOR」鑑賞
海外テレビ番組

「THE NEXT DOCTOR」鑑賞

もはや年末の恒例行事となった感のある「ドクター・フー」のクリスマス・スペシャル最新作。舞台となるのは1851年のクリスマスのロンドン。そこに1人でぶらりとやって来たドクターは、サイバーメンの一味、および自らを「ドクター」と名乗る謎の男性に出会う。果たして彼はドクターが再生した後の「次のドクター」なのか…?というのが主なプロット。 今回は珍しく女性コンパニオンが同行せず、デビッド・モリッシー演じる「次のドクター」がその代役となってるわけだが、彼が本当に次のドクターなのかどうかは最初のほうで何となく分かっちゃうこともあり(だってカッコ悪いキャラなんですもの)、いつものようなコンパニオンとの軽妙なやりとりは無し。ドクター1人で話を支えるのは難しいんだなあと再認識した次第です。でも悪役として「Ballykissangel」のデヴラ・カーワンが出てたのが個人的には嬉しいかも。 全体のストーリーはこの「次のドクターは何者か?」というプロット以外は比較的凡庸で、せっかくサイバーメンが出ているのに勿体ないなあと思ってたんだけど、最後のサイバー・キングの登場には笑えた!突然B級怪獣映画のノリになってしま
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「Wallace and Gromit in 'A Matter of Loaf and Death' 」鑑賞
海外テレビ番組

「Wallace and Gromit in 'A Matter of Loaf and Death' 」鑑賞

「ウォレスとグルミット」の30分ものとしては13年ぶりの新作。こういう番組を国営放送が流してくれるイギリスって羨ましいよなあ。 今回のウォレスとグルミットは自宅でパン屋を営んでおりまして、相変わらず怪しい発明品だらけのパン屋なのですが、それなりに繁盛しているようなのでした。そんなある日、彼らはパイエラという女性を自転車事故から救い出す。彼女は若かりし頃にパンのCMに出ていた女性で、ウォレスにとって憧れの存在なのでした。そのままいい仲に発展していくウォレスとパイエラ。しかし巷ではパン屋が次々と殺されていくという事件が起きており、グルミットはそれらの事件にパイエラが絡んでいることに気づくのですが…といった内容の作品。パイエラの飼い犬としてフラッフルズというメスのプードルも出てくるぞ。 粘土アニメーションの出来は相変わらず素晴らしいし、細かいジョークも満載で「エイリアン2」のパロディもやってくれるなど十分に楽しめる作品になっている。しかし単なる殴り合いや暴力的描写が多いなど、今までの作品に比べるとちょっとウィットに欠けたものになっているかな。最後の爆弾の処理方法だってもっと面白く出来たと思う
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「THE WIRE」シーズン1鑑賞
海外テレビ番組

「THE WIRE」シーズン1鑑賞

最近は暇さえあれば観ている。評判通りの素晴らしい出来。話の進展が遅いという批判も分からなくはないが、無駄なシーンが一切ないので重厚な小説を読んでいる気分になって何エピソードでも続けて鑑賞できる感じ。 あらゆる演出やストーリーが良い意味で徹底的に抑えられた作りになっており、派手さはない代わりに観ていて飽きることもまるでなし。また単なる勧善懲悪のドラマには全然なってなくて、警察側は官僚主義と汚職によって主人公たちの捜査を妨害してばっかりだし、ギャング側も自分たちの組織を守るためにめまぐるしい努力を続けていたりと、善と悪の境界線がひたすらグレーなのも特徴的かな。なかでも一番グレーなキャラであるオマーに人気が集まったのも納得できる。俺のお気に入りは麻薬組織ナンバー2のストリンガー・ベルですが。 この派手な展開が無いとか勧善懲悪でないという作りは、下手すればものすごくつまらない作品になった可能性もあるんだけど、このシリーズはそこらへんのバランスのとりかたが非常に見事なんですよ。こういう作品は視聴率重視の地上波ネットワークからはまず出てこないでしょうね。 ちなみにこないだDVDセットを135ドルで
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映画の雑記

フランク・ミラーの次の監督作

コミック・ファンのあいだでは定説となりつつある話として、「フランク・ミラーはここ10年のあいだ、徐々にしかし確実に正気を失いつつある」というのがありまして、これは例えば「シン・シティ」の「THE HARD GOODBYE」と「TO HELL AND BACK」、もしくは「ダークナイト・リターンズ」と「DK2」を読み比べてみたり、「ALL-STAR BATMAN AND ROBIN」を一瞥してみれば明らかなことなんだけれども、ここしばらくの作品はみんな話が大味になっていて、登場人物に深みが無いものになってるんだよね。911テロに精神的打撃を受けたことは本人も認めてるし、カラーリストのリン・ヴァーリィとも離婚したりして、まあいろいろあったのかもしれないけれど、昔はもっと業界で絶大なリスペクトを受ける作家だったんだがなあ。 でもその一方で「シン・シティ」と「300」という自身が原作者の映画がヒットしてしまったため、最近は映画業界の人になってしまった感があるのですが、その監督第一作である「THE SPIRIT」は公開前からボロクソに叩かれているらしい。これでもう映画監督としてのキャリアは無く
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海外テレビ番組

メイジェル・バレット死去

新作劇場版「スター・トレック」のコンピュータの声も彼女が担当したと聞いて喜んでいたばかりなのに。 決して有名な女優さんではないが、元祖スター・トレックのチャペル看護婦として(そういや未公開パイロットの副船長「ナンバー・ワン」も彼女だ)、新スター・トレックのラクサナ・トロイとして、全STシリーズのコンピュータの声として、そして何よりもシリーズの生みの親ジーン・ロッデンベリーの妻として、我々スター・トレック・ファンにとっては母親のような存在だったわけです。2人の結婚式を明治神宮でやったというのも日本のファンには愛着の沸くところだったな。各エピソードのエンドクレジットに「コンピュータの声:メイジェル・バレット」と出てくるのを見るたびに、ジーンの亡きあともSTを見守ってくれている気がしていて安心感があったものです。 また1人TOSの役者が亡くなってしまって寂しい。合掌。
パソコン

新型Mac mini?

最近のアップルはiPhoneやノートブックにばかり力を入れていて、俺のようなデスクトップ派は寂しい思いをしていたのですが、来年初頭のMacWORLD(最後になるんだって?)でついに新型のMac miniが発表されるんじゃないかという噂が流れて来た。リンク先の記事の憶測だとCore 2 DuoのNvidia搭載になるんじゃないかということだけど、どうなんですかね。 アップルのデスクトップはローエンド(Mac mini)とハイエンド(Mac Pro)だけが揃ってて、その中間のモデルがないという不満は最近よく耳にするが、確かに俺がいま使用しているMac miniも日常のパフォーマンスはまるで問題ないものの、映像編集とかしようとすると非常に力不足になるんだよな。とりあえずゲーム用にもNvidiaのグラフィックボードは搭載してほしいところです。でもどうせ今回の目玉はネットブックの発表になりそうな気もするが。
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海外テレビ番組

「THE WIRE」ボックスセット購入

以前にも書いたように、ボルチモアを舞台にしたHBOの社会派ドラマ「ザ・ワイヤー/THE WIRE」の全話入りボックスセットが発売されたので早速購入。定価250ドルが米アマゾンだと46%引きで135ドル、送料込みでも円高のおかげで1万5000円行かないこの安さ。これでディスク23枚入りの全60話収録ですからね。1話あたり250円ほどの計算となるからレンタル並みに安い値段かな。 ほんの数話しか観たことがないシリーズであるものの、世間の評論家が口を揃えて大絶賛しているほか、バラック・オバマやさらにはアラン・ムーアのお気に入りのドラマだと聞いては全話観ずにはいられないでしょ。とりあえず年末年始の時間はこれで潰れそうだな。世の中どんなに不況になろうが、とりあえずボルチモアよりはマシ、ということを実感することになるんだろうか。
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アメコミ

「BATMAN: BLACK & WHITE」鑑賞

「ウォッチメン」がなかなか好評のような、DCコミックスのモーションコミック第2弾。原作は90年代に発刊された、バットマンを主人公とした白黒のアンソロジー・シリーズで、ジョー・キューバートやリチャード・コーベン、さらには大友克洋といったトップレベルのアーティストが参加したことで人気を博したコミック。確か日本語版も出てたんじゃなかったかな。 iTunesストアでは2本15分という形で販売されており、俺のお気に入りであるブルース・ティム作の「TWO OF A KIND」を観てみる。トゥーフェイスを扱ったものとしては史上最高の作品の一つだと思うのです。「ウォッチメン」に比べるとセリフの吹き出しが出ないようになっており、声優も複数名いるほか背景の動きなども細かくなっていてよりアニメに近いクオリティになっている。ただしそれが必ずしも良い結果になっているわけではなくて、逆にコミックの良さを打ち消しているところが多いかな。原作は8ページほどの短編だけどストーリーの流れに緩急があったのに対し、こちらは5分ちょっとという尺のなかでどんどん話が進んでいくため内容を十分に楽しめない気がする。特に最後のシー
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アメコミ

「100 BULLETS: DIRTY」読了

本国ではそろそろ最終話が出る傑作クライム・コミック「100 Bullets」のペーパーバック第12巻。 シリーズの84話から88話を収録したもので、最終話の第100話に向けたクライマックスを前にした、今までのストーリーラインからの橋渡しをするようなエピソードが並べられている。具体的には過去に出て来た登場人物がさまざまな形で「清算」されていく様子を扱った内容の話が多く、1人だけ重要なキャラが初登場するほかは大きな展開もなく、今までの単行本に比べると地味な印象があるのは否めない。 このようにブライアン・アザレロのストーリーが地味な一方でエデュアルド・リッソによるアートワークは相変わらず素晴らしく、金持ちの豪邸から場末のモーテル、コロラドの雪山からニュージャージーの裏通りまで、あらゆる場所の雰囲気を的確にとらえ、多くの登場人物の性格を深く描き出すことに成功している。ただ眺めているだけでも楽しめるくらいの本。 あとは残りの12話で、いろいろあったストーリーをどこまできちんと完結させられるかに期待。
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「空の大怪獣Q」鑑賞
映画評

「空の大怪獣Q」鑑賞

前から観たかったのよこれ。ニューヨークはマンハッタンの上空に、翼ある蛇ケツアルコアトル(ただし外見はヘビというよりもトカゲ)が現れて人を襲うという作品だけど、「空の大怪獣ラドン」みたいなガチな怪獣映画にはなってなくて、怪獣がその全貌を表すのは最後のクライマックスのときくらい。むしろクライスラー・ビルディングの中に怪獣の巣を発見したさえないゴロツキと、彼から情報を聞き出そうとする刑事たちの姿に焦点をあてた、異色の刑事ドラマになっている。 デビッド・キャラダインをはじめリチャード・ラウンドトゥリーやマイケル・モリアーティといった濃い役者が揃ってるものの、怪獣の姿を小出しにしたことで話の盛り上がりに欠けていて、全体的に間延びした感があるのは否めない。テレ東の昼間にやるのがふさわしい映画といった感じかな。でも最後のビルのてっぺんでの銃撃戦とかは見応えあるけどね。でもあれ下の人たちに銃弾が降り注いで危険だろうに。あと主人公のゴロツキが徹底して軽薄な性格で、共感できない奴になっているのもマイナスだな。 しかし当時の(映画の)警察って逮捕したゴロツキをずいぶん手荒にあつかったり、卵から孵った怪獣のヒ
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「FABLES」TVシリーズ化?
海外テレビ番組

「FABLES」TVシリーズ化?

DCコミックスの大人向けレーベルであるヴァーティゴの人気作品「FABLES」が米ABCでTVシリーズのパイロット版が作られるんだとか。これは予想してなかったな。 この「FABLES」というのは、おとぎの国を追い出された白雪姫や赤ずきんやシンデレラといったキャラクターたちが、人間界に住みながら彼らを追い出した敵との脅威と戦っていくというようなストーリーのコミック。ヴァーティゴの作品だから派手な戦闘シーンみたいなものはなくて、ファンタジーに重点を置いた内容になっている。前にちょっと読んでみたけど、日本人には馴染みのない童話のキャラクターが多く出てくるんであまり面白いとは思わなかったかな。でもスーパーヒーローものだけでなく、このようなヴァーティゴの作品が映像化されるのは歓迎すべきことかと。こないだの「プリーチャー」だけでなく「Y: THE LAST MAN」とかの映画化の話も少しは進展するのかな。
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映画の雑記

「レポマン」の続編

アレックス・コックスの傑作カルト映画「レポマン」(1984)の続編、その名も「REPO CHICK」の製作が始まるそうな。コックスって最近はロジャー・コーマンとつるんでたかと思いきや、こんな企画も進めてたのね。しかも製作がデビッド・リンチときては期待せずにはいられない。 ストーリーはクレジット・クランチやサブプライム・ローン問題が深刻化したアメリカにおいて、車だけでなく家や飛行機、さらには子供までをも対象にするレポ(未払い物件回収)業者を扱った、タイムリーな内容になるそうな。前作のSFチックな要素は無くなるのかな。個人的にはハリー・ディーン・スタントンさえ再登場してくれればそれで結構です。
「北極の基地/潜航大作戦」鑑賞
映画評

「北極の基地/潜航大作戦」鑑賞

ハワード・ヒューズのお気に入りだった映画として知られる「Ice Station Zebra」こと「北極の基地/潜航大作戦」(1968)を観る。 雪嵐によって孤立した北極の基地ゼブラから送られて来た救難信号。実はゼブラの付近に人工衛星が墜落しており、それにはアメリカとソ連のミサイル基地などを撮影したフィルムが収められていたのだ。フィルムを入手するためにイギリスのエージェントを乗せたアメリカの原潜が北極に向かうが、ソ連もまたフィルムの入手を目指していた。そして原潜には東側のスパイが潜入しており、凍てつく海の中で原潜は沈没の危機に見舞われる…といったような、冷戦まっただなかの時代の軍事サスペンス。 極寒の基地で何が起きたのか?というようなミステリやスパイ探しのスリル、迫り来るソ連軍などそれなりに面白い要素があちこちに見受けられるばかりに、全体的に間延びした感じがするのが悔やまれる。160分という長尺だが、あと30分は短くできたんじゃないかな。隊員がクレバスに落ちるシーンなんてまるで必要ないのに。主演のロック・ハドソンは貧乏人のグレゴリー・ペックといった感じで味気ないが、アーネスト・ボーグナイ
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海外テレビ番組

TVシリーズへのオバマ効果

NYタイムズに、いまアメリカのTVシリーズは主人公が殆ど白人で、せいぜいシットコムで黒人が主役を務めてるくらい。ドラマ・シリーズの主人公に黒人は1人もいないし、ヒスパニック系が主役なのも「アグリー・ベティ」くらいのもの。しかしオバマが大統領になったことで、黒人が主役のTVシリーズも増えてくるんじゃないか、というような記事が掲載されていた。 21世紀にもなって未だにこんな記事が出てくるのも嘆かわしいと思うが、確かにアメリカのTVシリーズってまだまだ白人の比率が圧倒的に多いですからね。特にワーナー製作のドラマあたり。それがオバマの効果であれ何であれ有色人種にも主役を張れる可能性が出てくるのは歓迎したいところですが、この記事から不思議にも抜けているのは「アジア人」という言葉。黒人やヒスパニックは主役になれるかもしれないけど、アジア人は論外だよね、というようなニュアンスも伺えなくもない。まあ確かにTVシリーズの長い歴史を見てみても、アジア人が主役になったのってマーガレット・チョウのシットコムくらいしか思い浮かばないからなあ。アジア人に対しては「サムライ・ガール」みたいな珍奇なステロタイプがま
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「Star war - The Third Gathers: Backstroke Of The West」鑑賞
映画評

「Star war - The Third Gathers: Backstroke Of The West」鑑賞

ついこないだその存在を知ったんだが、2005年に「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」が公開されたとき、中国では例によって海賊版のDVDが速攻で流出されたわけだが、流出させた方々はご丁寧にもDVDに中文字幕だけでなく英文字幕も追加させておられたそうな。それがなぜか英語のセリフをそのまま転写したものではなく、中国語から翻訳し直した字幕であったために翻訳過程で誤訳・珍訳が続出し、その凄まじいインパクトが西側諸国で話題になったのがこの「Star war - The Third Gathers: Backstroke Of The West」というわけ。ルーカスフィルム作品の海賊版の映像なんて見つけるの難しいかな、と思っていたらyoutubeに全編がアップされていた。すげえ。当然ながら映像は汚いし、スクイーズもかかってますが。タイムコードが表示されていることから察するに、原盤を流出させたのは業界関係者だよな。映画館での撮影を取り締まる以前に、こういう悪徳業者を捕まえるのが先だと思うけど。 そしてその翻訳だけど、題名からしてスゴいことになってるのは見ての通り。中国題は「星際大戰三部曲:西
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「ダージリン急行」鑑賞
映画評

「ダージリン急行」鑑賞

遅ればせながら。冒頭からビル・マーレイが出てきて、スローモーションの映像にキンクスの音楽がかぶさるところで「ああ、俺はウェス・アンダーソンの映画を観てるんだなあ」という気分になってしまう。 「オニオン」でもネタにされてたけど、この人の作品は良くも悪くもスタイルが確立されてしまいましたね。今回はインドというエキゾチックな土地を舞台にしているけど、オーウェン・ウィルソンや家族間の問題、シュールなコメディ、ブリティッシュ・ロックのサントラなど、今までの作品にあったテーマがそのまま流用されてる感じ。見慣れたものを観て安心するか、新しいことを期待して失望するかで評価が分かれる作品かもしれないな。俺はどちらかというと後者かもしれない。まあ変に大掛かりなセットを組んで失敗した「ライフ・アクアティック」よりかは話がコンパクトにまとまっていて良いけどね。ウィルソンの顔の傷とか父親の形見のトランクなどのメタファーはあまりにもベタで感心できなかったが。 ここまでのアンダーソン作品を、個人的に好きな順に並べるとこんな感じ: 1、天才マックスの世界 2、ロイヤル・テネンバウムズ 3、アンソニーのハッピー・モーテ
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「アイス・ハーヴェスト」鑑賞
映画評

「アイス・ハーヴェスト」鑑賞

それなりに良い評判を聞いていたハロルド・ライミス監督の「アイス・ハーヴェスト 氷の収穫」を観る。確かに面白い、良く出来たフィルム・ノワール。 舞台はカンザス州ウィチタのクリスマス。マフィアとつながりのある弁護士のチャーリー(ジョン・キューザック)は相棒のヴィック(ビリー・ボブ・ソーントン)とともにマフィアの金を横領し、街の外へ高飛びしようとするものの、悪天候のため一人で時間をつぶす羽目に。そんなとき不運にもマフィアの手下が街に来たり、泥酔した友人の面倒を見ているうちに物事は意外な展開に発展していき…といった感じの作品。ブラックな展開のなかにシュールなコメディが多分に含まれていて、コーエン兄弟のサスペンス作品に良く似た雰囲気があるかな。チャーリーとヴィックとマフィアたちによる心理的な駆け引きもスリル十分だし、クリスマスの飾りが輝く街と雨と氷にまみれた郊外の対比も美しい。当然ながらファム・ファタールも出てくるぞ。 主人公のチャーリーも含めて登場する人物はみんな人生に失敗したようなダメ人間で、現状からの脱出を願って大金を手にしようとするわけだが、あまり話は湿ったものになりすぎずにサクサクと進
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映画の雑記

「CORALINE」トレーラー

ニール・ゲイマンの小説(絵本?)が原作の映画「CORALINE」のトレーラーが挙っていた。結構面白そう。雰囲気が「ナイトメア・ビフォー・クリスマス」に似てるな…と思ったら監督が同じ人なのか。サントラはゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツが担当するらしいぞ。 最近はCGアニメの技術が発達したせいか、この作品のようなストップモーションのアニメとCGアニメの区別が一見しただけじゃ分からなくなりましたね。