アメコミ

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「Metal Hurlant Chronicles」鑑賞

Syfyチャンネルのオリジナルシリーズ…と銘打ってるけどフランスでは2012年に放送されてんのね。 日本でもちょっと前までは洋書屋で売ってた「Heavy Metal」というSFコミックのアンソロジー誌がありまして、その元は「メタル・ユルラン(叫ぶ鉄)」というフランスのバンドデシネ雑誌であるわけですね。「ユルラン」では故メビウスやリチャード・コーベンといったアーティストたちがイマジネーションの限りを尽くした荘厳なSFコミックを描いていたわけだが、それらのストーリーをアンソロジー形式で映像化したのがこのシリーズ。劇中では「メタル・ハーラント」と発音してるけど、アメリカ人の視聴者に分かるのかそんな言葉。しかし「Heavy Metal Chronicles」という名前ではやはり音楽ドキュメンタリーだと誤解されると懸念されたんだろうか。 第1話はリチャード・コーベンがアートを担当したコミックが原作で、死にかけている暴君の王の後任の座を狙って戦う剣闘士たちの物語。中世のようでロボットが飛び交うエキゾチックな世界設定になっているのだが、やはりコーベンの筋骨モリモリな男女が出てくるアートに比べる
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「Stripped」鑑賞

アメリカの新聞に掲載されているコミック(横長の型式なのでコミック・ストリップという)についてのドキュメンタリー。 まずはコミックの歴史の説明から始まり、まだテレビやラジオが必ずしもポピュラーでなかった時代の大衆に娯楽を与えるものとしてコミックは大きな人気を誇り、ルーブ・ゴールドバーグやウィンザー・マッケイなどの作品が子供も大人も楽しませていたことが説明される。ミルトン・カニフがセレブのように扱われてたなんて今となっては信じられないような話ですな。 ご存知のようにアメリカでは日本のような全国紙はなく、それぞれの年において幾つもの新聞が発行されていたわけですが、それらにコミックを提供していたのがシンジケーションと呼ばれる配給会社で、彼らが良いと思ったコミックを作家から受け取り、各新聞に販売する仕組みであったわけです。よって作家たちはそれぞれの新聞と交渉するような必用はなく、シンジケーションに作品を売り込めばよかったわけで、作品が起用されたときは天にも昇る気持ちになったらしい。 その一方で作家たちは毎日のように作品を生み出し続けなければならず、ろくに休暇もとれない日々が何年も続くこと
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ゴールデンエイジのコミックスのアーカイブ

「AVクラブ」の記事で知ったのだけど、「THE DIGITAL COMIC MUSEUM」なるサイトで大量のゴールデンエイジ(1950年代初頭くらいまでの作品のこと)のコミックが閲覧できるようになっている。数千冊くらいのコミックがアーカイブされているのかな? ブラウザ上ですべて無料で閲覧できるほか、登録(これも無料)すればCBRファイル形式でダウンロードでき、リーダーアプリなどで読めるという便利さ。作品はみんな有志が原書やマイクロフィッシュをスキャンしてアップロードしているのかな?昔のコミックのマイクロフィッシュって日本の大学にも保管されてたりして、学生時代に卒論の参考にするために閉架書庫から引っ張りだしていた憶えがある。 公開されている作品はすべてパブリックドメインに属しているものらしく、DCコミックスやマーヴェル(もしくはその前身の会社)の作品は置いてないものの、検索するとジョー・サイモン&ジャック・カービーのロマンスものとか、スティーブ・ディトコの初期の作品とか、ジャック・コールの「プラスチックマン」とか、ウィル・アイズナーの「ザ・スピリット」とか、有名どころもざっと揃って
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「Nemo: The Roses of Berlin」読了

『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』最新作だよ。前作「Heart of Ice」から思ったよりも早いタイミングで続編が出てきたな。主人公は前作と同じジャンニ・ダカール。この後はネタバレ注意な。 舞台は1941年。第二次世界大戦の戦火が世界を揺るがすなか、ジャンニの娘は15歳にして征服者ロビュールのもとへ嫁ぎ、ジャンニは夫のブロードアロー・ジャックとともに海賊業に専念して、アデノイド・ヒンケル率いるトメニア(「Black Dossier」にも出てきたナチスのアナローグね)の船を襲撃していた。しかしそんな彼女のもとに、ロビュールとジャンニの娘が乗った飛行船「The Terror」がトメニア軍によって撃墜され、2人が捕獲されたという知らせが入る。愛する娘たちを救出するために、夫と2人で急いでベルリンに潜入するジャンニ。しかしそれはヒンケルたちが仕掛けた罠であり、彼女たちを待ち受けていたのはドイツ版「リーグ」こと「黄昏の英雄たち」の残党たちであった…という展開。 人外魔境が舞台だった前作とは一転して、今回は人でごったがえすベルリンでの冒険活劇となっている。「黄昏
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「PREACHER」TVシリーズ化決定

昨年から噂はされていたけど、ガース・エニス&スティーブ・ディロンの傑作コミック「PREACHER」のTVシリーズ化をAMCが発表したそうな。企画は意外にもセス・ローゲンとエヴァン・ゴールドバーグ。 以前はHBOで企画が進んでるだのサム・メンデスが監督するだのと映像化の話は絶えなかった作品ですが、やっとこれで決まったかという感じ。AMCは「ウォーキング・デッド」で成功を収めているため、同じようにコミックが原作のTVシリーズが欲しかったのでしょう。HBOのほうが規制が緩いので下ネタ&バイオレンス満載の原作をもっとよく表現できたかもしれないが、文句は言うまい。 むしろ懸念点はセス・ローゲンとエヴァン・ゴールドバーグというコメディ畑の2人が関わってるところでして、あんたらシリアスな作品が書けんのか?という気がするのだが、7年も企画を温めていたという熱意があるみたいだし、原作もお下劣なコメディ要素があるので、「グリーン・ホーネット」みたいなダメダメ作品にはならないでしょう。というかならないことを願いたい。 あとはね、天使と悪魔の子供と融合した説教師が、ガールフレンドとアイルランド人バンパ
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カーマイン・インファンティーノ死去

アメコミのシルバーエイジを代表するアーティストのひとり、カーマイン・インファンティーノが亡くなってしまった。87歳。 ティーンのときからコミックを描き始め、40年代から活躍していた彼は1956年に「ショーケース」誌で2代目ザ・フラッシュを描き、スーパーヒーロー・コミックの新たな時代であるシルバーエイジの幕を開けた人であるほか、初代フラッシュと2代目フラッシュがパラレルワールドで共演する「アース2」のコンセプトが登場したコミックを手がけたりと、その後のDCコミックスの設定に大きな影響を与えたアーティストであったわけですよ。 さらに60年代から70年代にかけてはDCの編集長を務め、ジャック・カービーやディック・ジョルダーノといった大物アーティストをDCに引っ張ってきたほか、デニス・オニールにニール・アダムスといった新人ライターやアーティストを育てるなど、経営面でも腕をふるった人であった(すべてが成功したとは言い難いが)。 そのあとはマーヴェルで「スター・ウォーズ」や「スパイダー・ウーマン」のアートを手がけたりもしたが、俺自身がインファンティーノの作品に初めて触れたのは80年代初頭の
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「The Private Eye #1」 読了

「SAGA」やスティーブン・キングの「アンダー・ザ・ドーム」のテレビ化などで忙しいはずのブライアン・K・ヴォーンがいつの間にか作っていた電子コミック。アーティストは以前にヴォーンと組んで「ドクター・ストレンジ」などを描いていたマルコス・マーティン。公式サイト(http://panelsyndicate.com)でDRMフリーで販売されており、価格は任意。いちおう99セントというのが作家側の希望価格らしい。 舞台となるのは近未来のアメリカ。時期は明言されないが建国300周年を祝ってるようなので2070年代かな。かつて人々は自分たちの個人的なデータをすべてクラウドサーバーに入れて保管していたが、何らかの理由によってそのデータすべてが万人が閲覧できるものになってしまい、個人情報などがすべて暴かれてしまう。そして人々は新たなプライバシー保護の手段として、仮面をかぶったり変装をしたりするのであった。主人公のパトリック(仮名)はそんな社会において人々の素顔を撮影する私立探偵兼パパラッチであったが、ある謎の女性から彼女自身の素性を探って欲しいとの依頼を受ける。この風変わりな依頼を半ば強制的に
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「Nemo: Heart of Ice」読了

『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』シリーズ最新作。今回はミナ・ハーカーやアラン・クオーターメインなどは登場せず、「1910」に出てきたキャプテン・ネモの娘ことジャンニ・ダカールが主人公の外伝的な内容になっている。 舞台は1925年。父親の後を継ぎノーチラス号で世界7つの海を駆け巡り、海賊行為を働いていたジャンニはそんな生活を不毛に感じるようになり、父親がかつて試みた南極探検を行うことを決意する。以前にネモが南極を探検した際は、彼以外のクルー全員が怪奇な死を遂げるという結末を迎えていたのだ。父の遺した探検記、および最新の雪上車を揃えた探検は楽なものになるかと思えたが、ジャンニが略奪した宝物の奪還を狙ったチャールズ・フォスター・ケーンによって3人の発明家/探検家が追ってきたために探検は難航することに。追っ手から逃げながら南極の奥地を目指すジャンニたちだったが、そこで彼女たちは想像を絶する光景を目にすることになる…というストーリー。 南極が舞台ということで、ベースの話となるのは「アーサー・ゴードン・ピムの物語」「氷のスフィンクス」「狂気の山脈にて」あたりの小説。
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ヴァーティゴの思い出

今週アメコミ業界を駆け巡ったニュースが、DCコミックスの大人向けレーベル「ヴァーティゴ」の主任編集長だったカレン・バーガーが退任するというもの。 退任の理由は明らかにされてないし、ここで無駄に憶測することは避けるが、昨年のDCユニバースのリブートによりスワンプ・シングやジョン・コンスタンティンといったヴァーティゴの範疇で扱われてたキャラクターが通常のDCユニバースのキャラクターに戻ったことなどから、ヴァーティゴの縮小は今年になってかなり明白になっており、それを受けての退任ということであれば必ずしも驚くことではないかもしれない。ヴァーティゴ自体はこのまま存続するらしいが、ヴァーティゴ=カレン・バーガーであったことはアメコミのファンなら誰もが知っていたことで、1993年の立ち上げから続いた一つの時代がここで終わったことは間違いない。 何度かここでも書いているように大人向けのレーベルだからといってエロいというわけではなく、アメコミのメインストリームであるスーパーヒーローもののジャンルから外れた、より幅広い表現のできるコミックの受け皿としてヴァーティゴは存在したわけで、その根底にはアラン
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アメコミ

「Saga, Vol. 1」読了

「Y: The Last Man」のブライアン・K・ヴォーンがカナダの女性アーティストのフィオナ・ステープルズと組んで出した、イメージ・コミックスの新作シリーズのペーパーバック第1巻。おれちょっと前まではイメージの作品なんて殆ど興味なかったんだけど、先週の「The Manhattan Projects」といい最近は野心的な作品がいろいろ出てきてますね。DCコミックスのヴァーティゴ・レーベルが縮小気味なのにあわせ、ヴォーンやグラント・モリソンといった作家がイメージに移行しているような。 話は宇宙をまたにかけたスペースオペラで、翼をもち科学技術に頼るランドフォール人と、角があって魔法を操るリース人とのあいだにおける戦争は何世代にも渡って続き、他の惑星にも飛び火したことで銀河を2分する泥沼のような争いになっていた。そんなときランドフォール人のアラーナとリース人のマーコは戦場で出会い、敵同士でありながらも恋に落ちてヘイゼルという女子をもうける。しかし2人の結婚は両種族にとって大きなタブーであり、事態を重く見たランドフォールとリースの首脳部はそれぞれ2人のもとに刺客を遣わし、ここに親子3人の
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「The Manhattan Projects Vol. 1: Science. Bad.」読了

ジョナサン・ヒックマン&ニック・ピタッラによる、イメージコミックスで連載中のコミックのペーパーバック第一巻。 いわゆる架空歴史もので、話が始まるのは第二次大戦中の1942年。ドイツと日本の脅威に対抗するためにルーズベルト大統領の命を受けたレズリー・グローヴス准将は天才科学者を招集して「マンハッタン計画」を立ち上げる。これは世間的には原子爆弾を製造するための計画であったが、実際はそれ以上に驚異的な発明を研究するための極秘のミッションであった。そして亡命してきた科学者たちも計画に加わり、さらに地球外生命からの脅威が出てきたことで計画はあらぬ方向へと暴走していく…というようなプロット。 いちおう登場人物の大半は実在の人物なんだけど、みんな筋金入りのマッド・サイエンティストだし腹に一物もっていて、誰も善人がいないところが凄い。オッペンハイマーの正体は本物を食い殺した双子の兄(しかも多重人格者)だし、アインシュタインはパラレルワールドからやってきた悪人で、フォン・ブラウンは片腕サイボーグ。ハリー・ダリアンは放射能を浴びてガイコツになっているし、エンリコ・フェルミはもはや人間ではなくなってい
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アメコミ

ジョー・キューバート死去

85歳。アメコミの巨匠がまた1人亡くなってしまった。 一説によると彼は8歳のときからウィル・アイズナーの事務所で雑用を手伝うようになり、12歳のころにはすでに絵を描くことで給料を得ていたという。そんな彼はガードナー・フォックスやロバート・カニハーといったライターたちとともに、宇宙からやってきたシルバーエイジ版ホークマンや第二次世界大戦の戦地を行くサージェント・ロック&イージー・カンパニー、真っ赤な複葉機で大空を舞うエネミー・エース、原始人のトーなどといった人気キャラクターを次々と生み出していった。ヘルメットの陰で鋭い目つきを光らせるロック軍曹の姿とかはカッコ良かったなあ。 さらに彼の仕事はスーパーヒーローものや戦争ものに限らず、ユダヤ教に関するコミックスやサラエボ内戦を描いたものなど多種多様にわたり、従軍経験もある彼は軍の備品のメンテナンスに関する機関誌のイラストを担当したりと、死ぬ直前まで精力的に仕事を続けていた人物であった。これに加えて彼は息子ふたり(アダムとアンディ)を業界トップレベルのアーティストに育てたほか、コミックの技法を教えるキューバート・スクールを設立し、スティー
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アメコミ

「The League of Extraordinary Gentlemen, Vol. 3: Century, No. 3: 2009」読了

ついに出てきたLOEG最終章。当初の予定からどれだけ出版が遅れたかはタイトルを見れば明らかですな。 2009年において「リーグ」は解散状態にあり、ミナ・ハーカーは前作の終わりからずっと精神病院に入れられ、アラン・クオーターメインは再びヤク中になってホームレスに身を落とし、オーランドーは中東の戦地において生ける殺戮機械と化していた。そして彼らが阻止するはずだったアンチクライストはすでに誕生してしまっていた。これについてプロスペローから叱責されたオーランドーは40年ぶりにミナを見つけ出し、2人はアンドリュー・ノートンの助言を受けて北の魔法学校に向かうのだが…というような展開。 毎度のことながら当時の文化に関するリファレンスがてんこ盛りの内容になっているわけだが、ほぼ現在が舞台になっているだけに従来の話よりも分かりやすいネタが多かったような?「ハリー・ポッター」やジェームズ・ボンドなどといった明確な元ネタなどに加え、マルコム・タッカーやドクター・フーの面々といったブリティッシュな人たちのほか、意外とアメリカンなネタも盛り込まれていた。まさかアラン・ムーアのストーリーにおいて「バーン・ノ
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雑記

「The Random Adventures of Brandon Generator」鑑賞

マイクロソフトがエドガー・ライトと組んで立ち上げたウェブ上のプロジェクト。公式サイトはこちら。当然ながら「IE9で観るのがいちばんいいよ!」なんて書かれてるんだが、うちのマックのsafariでも普通に観られました。 2週間ごとに1話がアップされていく全4話のウェブシリーズで、第1話の脚本がエドガー・ライト、アートがアメコミ・アーティストのトミー・リー・エドワーズ…って久しぶりに名前を見た気がするな。他にも音楽がデビッド・ホルムズでナレーションが「マイティ・ブーシュ」のジュリアン・バラットとスタッフがやけに豪華だったりする。 内容はいわゆるモーションコミックで、主人公のブランドンはライターズ・ブロックに苦しむ作家で、優れた作品を書いてみたいと思うものの何も思いつくことができず、「ヒューゴ」みたいな狭い部屋に住んでコーヒーをガブ飲みしながら空白のPC画面を見つめる日々を過ごしていた。そんなある日彼はPCの前で居眠りをしてしまうが、目覚めるとPCには文章が書かれ、ノートにはイラストが描かれ、音声メモには録音が残されていた。これらについて全く記憶がないブランドンだったが、果たしてこれはす
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映画評

「JUSTICE LEAGUE: DOOM」鑑賞

DCコミックスのアニメーション・ムービー最新作。 90年代後半にマーク・ウェイドがストーリーを担当したJLAのコミック「TOWER OF BABEL」をベースにしたもので、ジャスティス・リーグの宿敵ヴァンダル・サヴェジがベインやチータ、メタロにスター・サファイアといったヴィランたちを招集し、リーグを壊滅させるためのプランを彼らに与えて実行させる。そしてそのプランは功を奏し、弱点を突かれたリーグのメンバーたちは次々と倒されていく。果たしてジャスティス・リーグはこの危機を脱することができるのか?そして彼らの弱点が網羅されたプランを作成したのは誰なのか?というようなストーリー。 まあ思わせぶりなジャケットの絵を見ると、そのプランを作ったのは誰だかすぐ分かっちゃうんですけどね。原作では敵役となるのがラーズ・アル・グールだったけど、彼は他のヴィランとツルまないタイプなのでヴァンダル・サヴェジに変更されたのかな。原始時代から生きていても未だ世界征服を遂げてないサヴェジって実はかなりのヘタレではないかと思うのですが、まあいいや。彼が招集したヴィランたちのグループが悪のリーグことリージョン・オブ
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映画評

「The Death and Return of Superman」鑑賞

アメリカでは今週「クロニクル」っていうSF映画が公開されまして、結構いい評判を得てるのですが、その脚本を書いてるのがジョン・ランディスの息子のマックス・ランディスなわけです。そして「クロニクル」にあわせてネットで公開されたのが、90年代初期の「スーパーマンの死」およびその復活に関するこの短編映画。 スーパーマンがドゥームズデイと戦って死亡し、4人の後継者がでてきた後にちゃっかり復活する様を皮肉っぽく語っていく内容で、ついでにグリーン・ランタンの「エメラルド・トワイライト」についても少し語られてるぞ。おちゃらけて語ってるようで、当時は説明されてなかったドゥームズデイのオリジン話についてもしっかり語ってるあたり、かなりのアメコミ通とみたぞ。キャラクターのコスプレもそれなりに良く出来てるし。 おまけに出演者が無駄に豪華で、ここらへんは親のコネなのかしらん。イライジャ・ウッドにマンディ・ムーア、ロン・ハワードなどなど。ジョン・ランディスを演じてるのってサイモン・ペッグだよね? コミックを知らない人はこれを観てもチンプンカンプンかもしれないが、ストーリーのツボおよびファンの反響などを的確
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アメコミ

DCコミックスの再起動

賢明なる読者諸君は既にご存知の方も多いかと思うが、こんどDCコミックスのタイトルがみんな刷新されることになりまして(ヴァーティゴなどの別レーベルは除く)、今までのタイトルはすべて8月をもって終了し、9月から新タイトルが52作品出ることになったんだよな。 70年以上続いた「アクション・コミックス」などのタイトルもぜーんぶ終了。過去にもDCは「クライシス」や「ゼロ・アワー」などといったイベントでユニバースの歴史をリブートしたことがあったけど、あれらは長年タイトルが続いたことでストーリーに矛盾が生じ、肥大化したコンティニュイティーを整理する意味合いが強かったのに対し、今回のようにユニバースを(ほぼ)ゼロからリブートする試みはアメコミの歴史のなかでも非常に珍しいことではないかと。アメコミ映画がこれだけ作られるようになってアメコミの認知度が上がったこともあり、新しいファンがとっつきやすいようにする目的もあったのかもしれない。 そして8月末に「ジャスティス・リーグ」が出たのを皮切りに新しい第1巻が次々と出てきているわけだが、今のところ評判は上々なようで、グラント・モリソンの「アクション・コミ
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「The League of Extraordinary Gentlemen, Vol. 3: Century, No. 2: 1969」読了

前作「1910」から待つこと2年以上、やっと出てきた第2巻。今回は1969年のヒッピー文化真っ盛りのロンドンを舞台に「リーグ」の冒険が描かれている。 今回の「リーグ」はミナ・ハーカーとアラン・クオーターメイン、およびオーランドの不老組3人で、他にも悪の魔術師オリバー・ハドーやネモ船長の娘、ロンドン限定のタイムトラベラーことアンドリュー・ノートンなどが前作に続いて登場。そして新たに登場するのは「狙撃者」のジャック・カーターや「パフォーマンス/青春の罠」のターナー・パープルなどなど。この2本の映画の内容はプロットにも大きく関わってるので先に観といたほうがいいかもしれない。俺は観てなくて後悔しました。あと最後に出てくる不埒な男は「ハリー・ポッター」のヴォルデモートなの?相変わらず細かいネタが無尽に散りばめられているので、ジェス・ネヴィンスと同志による解説のページが今回も大変役に立ちました。あとムーアの最近の作品の傾向としてチンコとオッパイもたくさん出てきてます。 ストーリーはハドーの一味が、この世に災いをもたらすというムーンチャイルドの誕生を再び試みていることを知ったミナたち「リーグ」
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映画評

「Grant Morrison: Talking With Gods」鑑賞

スーパーヒーローの歴史と存在意義を説いた著作「Supergods」がこないだ刊行され、9月のDCコミックスのリブートでは中心的役割を務め、ハリウッド映画の脚本も執筆中ということで最近絶好調のコミック・ライターであるグラント・モリソンに関するドキュメンタリー。 彼の生い立ちとコミック業界での経歴を追った内容になっていて、反戦活動家の父親のもとで冷戦の脅威を感じながらグラスゴーで育ち、その恐れを吹き飛ばす存在としてのスーパーヒーローに出会った幼少時代から話は始まる(ここらへんの経験は、こんどやっとペーパーバック化される「FLEX MENTALLO」に反映されてるらしい)。そしてアートスクールを落第になったあとにライターを目指し、それと同時にサイケデリック・バンドで活動し、「2000AD」などで執筆したあとにDCコミックスにスカウトされて「アーカム・アサイラム」で大ヒットを飛ばし、それからさまざまなコミックを手がけていった経歴が説明されていく。 また彼の趣味であるケイオス・マジックにも多くの言及がされ、カトマンズで神秘体験をした話とか、いかにコミックの出来事と現実の生活がシンクロされて
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「The Complete Ballad of Halo Jones」読了

アラン・ムーアが「2000AD」誌のために執筆していたSFコミック「The Ballad of Halo Jones」の全話を収録した単行本で、アーティストはイアン・ギブソン。「2000AD」でのムーアの作品のなかではいちばん有名で評価が高いものじゃないかな。以前に単行本化されたときはムーアの前書きが付いていたらしいけど、今回は未収録。ただしムーアのスクリプトが数ページほど紹介されている。 ストーリーは西暦4900年代の遠い未来を舞台に、閉塞的な地球を嫌って宇宙へ飛び出すものの、環境の変化と時代の流れに翻弄されてしまう少女ヘイロー・ジョーンズの姿を描いた内容になっていて、ディストピアの未来における少女の物語という点ではフランク・ミラー&デイブ・ギボンズの「マーサ・ワシントン」シリーズに似ているかな。ただしあちらよりももっとスペースオペラの要素が強いけど。かといって宇宙を股にかけた冒険譚になっているわけでもなく、主人公は貧しいが故にまっとうな職につくことができず、あちこちでつらい目に合うという、なかなか社会派の作品になっている。それとイギリスでは男性向けの作品が多かった「2000AD
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「PLANETARY vol.4: Spacetime Archaeology」読了

ウォーレン・エリス&ジョン・カサディの傑作コミック「プラネタリー」の最新単行本にして最終巻。刊行の歴史を見れば分かるように、最終話の#27が出るのが非常に遅れたので、前回から5年ぶりの単行本になるのか。 全体的な展開としては従来の「地球の奇妙な歴史を調査する」という話が減り、プラネタリーの宿敵である「THE FOUR」との対決に向けて盛り上がっていくところに重点が置かれている。また「THE FOUR」がファンタスティック・フォーの奇怪なパスティーシュであるのを始め、さまざまなコミックやパルプ小説の登場人物をモデルにしたキャラクターが出てくるのが「プラネタリー」の最大の特徴だったんだけど、今回はローン・レンジャーとザ・シャドウに似たキャラクターが出てくる程度で、多元宇宙やデジタル物理学(のようなもの)、ミクロコスモスといった理論に焦点をあてた、よりSF色の強い内容になっている。 ウォーレン・エリスの作品ってアイデアは抜群な一方で話が進むとすぐにダレるイメージが強かったんだが(「トランスメトロポリタン」とか)、この「プラネタリー」では年に数話というスケジュールが役立ったのかどの話も読
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「The Complete D.R. and Quinch」読了
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「The Complete D.R. and Quinch」読了

まだ駆け出しだった頃のアラン・ムーアが、アラン・デイビスと組んで80年代前半に「2000AD」誌に連載していたコミック作品を全話収録したもの。ジェイミー・デラーノがストーリーを担当したカラーの話も収録されてるほか、ムーアのスクリプトもちょっとだけ紹介されてるぞ。 これはウォルド・”D.R.” (Diminished Responsibility”)・ドブスとアーネスト・エロール・クインチという2人のエイリアンのティーンエイジャーが巻き起こすトラブルを描いたコメディ・タッチのSF作品で、空飛ぶバイクを暴走させながら銃をぶっ放す2人のイタズラは半端じゃなく極悪非道だったりする。第1話からしてタイムマシンを使って地球の歴史を改竄し、しまいには地球を破壊させるような話だからね。その他の話もDRとクインチが軍隊に入れられたり、恋人ができたりとプロット自体は一般的なものだが、大量の犠牲者が出てオチになる展開はかなりシニカルなものがあるな。 ウィキペディアによると2人のモデルは「ナショナル・ランプーン」誌のキャラクターにあるとのことだけど、あれは読んだことないので良く分かりません。むしろ「B
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ダーウィン・クックの「悪党パーカー」第2弾
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ダーウィン・クックの「悪党パーカー」第2弾

リチャード・スタークの犯罪小説「悪党パーカー」シリーズを原作にしたダーウィン・クックのコミック第2弾「The Outfit」のプレビューが公開されていた。 俺が知る限りこれはシリーズ第3作を原作にしたもので、クックは以前に語っていたとおり第2作目の「THE MAN WITH THE GETAWAY FACE」は割愛することにしたのかな。今回の主人公パーカーは整形手術をして新しい顔を得たという設定なので、第1作と主役の顔が変わっているというのがコミックでは特に強調されて奇妙な感じがするね。個人的に前作は必ずしも満点の出来ではなかったけど、ダーウィン・クックは非常に好きな作家なのでこれもいずれ買うことになるかな。
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フランク・フラゼッタ死去
アメコミ

フランク・フラゼッタ死去

巨星墜つ。アメコミ画家といよりもイラストレーターの人でしたが、彼のアートの影響がアメコミや映画に与えたものは多大なものがあるかと。ジョージ・ルーカスなどにも影響を与えているはずだし、彼が表紙を手がけたことで「コナン」シリーズの売上が大幅に伸びたなんて逸話も読んだことがあったっけ。彼のスタイルは上の「Death Dealer」のようなマッチョなものが有名ですが、まだ駆け出しの頃に描いてたコメディ漫画とかでも、そのレイアウトとか人物描写は卓越したものがあったんだよな。アメコミでペインテッド・アートを用いる人は多いけど、彼みたいなヒロイック・ファンタジー向けのアートを描く人はずいぶん少なくなったような気がする。リチャード・コーベンとかサイモン・ビズリーとかも最近は画風がずいぶん変わってしまったし。 リンク先の記事によると晩年は認知症になっていたり親族内での権利争いなどがあって苦労してたみたいだけど、その作品はこれからも長く人々をインスパイアし続けるであろう。合掌。
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ジャック・カービィの知られざるキャラクターたち
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ジャック・カービィの知られざるキャラクターたち

俺もよく知らなかったんだけど、アメコミ界のキングことジャック・カービィは70年代後半から80年代にかけてコミックを離れてアニメーション・スタジオで働いていた時期があったそうな。そのうちの1つであるルビー=スピアーズというスタジオのためにいろいろなキャラクターのコンセプト・アートをカービィは描いていて、それらの作品がこんどフランチャイズ化されることになったらしい。 いろいろ描かれたキャラクターのなかには赤毛の女性版インディ・ジョーンズともいうべき「ロキシーズ・レイダース」や、キャプテン・アメリカのごとくシールドを持ったヒーロー「ゴールデン・シールド」なんてのがいて、どことなくバッタもんのような感じもするものの、カービィの力強いデザインを見ていると「2012年に世界を破滅から救おうとする古代マヤ族の戦士!」なんて設定がとてもカッコ良く思えるのですよ。 具体的にこれらのキャラクターがどうメディア展開していくのかは不明だが、このルビー=スピアーズの人たちはカービィの才能を絶賛する一方で「彼はあくまでも雇われ人だったので、作品の権利は明らかに我々にあります」なんて喜々として言っているのが鬼畜だな
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