アメコミ 古本漁り 職場のあるビルの地下街で古本市をやってたのでぶらっと入ってみたら、なんと奥の方でアメコミが大量に販売されていたので狂喜する。 90年代のタイトルが中心のリーフレット作品(月刊の薄っぺらいやつね)も結構いいのがあったけど、何といっても比較的コンンディションのいいペーパーバックが破格の値段で売られていたのがもう最高。バットマンやJLAの作品をはじめ、「トップ10」とか「ゴールデン・エイジ」「アンクル・サム」といった傑作が数百円で売ってるんだから凄いことです。でも俺はそのうちの大半を既に持ってるのでした。 とりあえず今日買ったのは、伝説のマキシ・シリーズ「キャメロット3000」と、「ダークナイト・リターンズ」の10年記念版、バリー・ウインザー・スミスの「ウエポンX」に、マーシャル・ロジャースとスティーブ・エングルハートが担当してたバットマンのコレクション本。これだけ買って1000円いかないからね。来週もまた何か買ってこよう。 ちなみにああいった所で必ず現れるのが、アメコミを適当にパラパラとめくってバカにする連中ども。今日もどこぞのカップルが「こんなの子供向けだよねー」などと偉そうに語りな
アメコミ TORONTO COMIC ARTS FESTIVAL コミック作家のコンベンションがダウンタウンであったので足を運んでみる。 小さな通りを閉鎖して作家たちのテーブルを並べる予定だったらしいけど、あいにく昼過ぎに雨が降ったので狭いテントの中で皆が作品を並べて販売していた。最終日の夕方だったので閑散とした感じだったかな。 「DC: NEW FRONTIER」(大傑作!)の作家であるダーウィン・クックが来ると聞いてたんだけど、どうも彼はテーブルをもたず、ただ単に講演を行ったらしい。でも「SEAGUY」を描いたキャメロン・スチュアートがいたのでしばらく雑談する。実は「SEAGUY」は3部作になる予定で、グラント・モリソンが現在ストーリーを書いてるとか、自分の次の作品は戦争ものになるとか、いろいろ教えてもらう。彼はカナダ人でトロントにスタジオを持ってるらしい。決して超有名ではないけれど、人気アーティストである彼が1人でコミックを売ってる姿はなんかホノボノとしたものがあった。とりあえず「HUMAN TARGET」の表紙にサインしてもらって購入してくる。
アメコミ DCコミックス 新ロゴ 「スーパーマン」や「バットマン」の出版元であるDCコミックスのロゴが約30年ぶりに新調されることになるらしい(右図参照)。そんなに悪いデザインじゃないとは思うけど、20年以上も以前のロゴに親しんできた身としてはなんとなく寂しいものを感じる。 俺がDCと出会ったのは、子供の頃に住んでたイギリスのケンブリッジにあるマーケットの古本屋でコミックを漁ってたのがきっかけだった。当時はたしかマーヴェルはマーヴェルUKを運営してたはずだからマーヴェルのコミックの方が比較的入手しやすかったものの、そのどれもが白黒のリプリント版で、オリジナルのエピソードがコマ切りにされてダイジェスト版にされているような、お世辞にも出来のいいものだとは子供心にも思えなかった(但しリー&カービィの「ファンタスティック・フォー」のポケットブック版は今でも俺の宝物である。カービィのアートは白黒のほうが映えると思う)。 それに比べ、DCのコミックはすべてがアメリカからの輸入品であったから、全ページが彩色され、大抵の場合はストーリーが1冊で完結してたから、英語が分からなくてもアートを見てるだけで話が理解できたのだった。こうして俺
アメコミ トロント コミコン 寒波がやってきてやけに冷えきった日だったものの、ダウンタウンでコミックのコンベンションがあったので出かけてみる。 規模はそれなりに大きく、30くらいのブースがあって様々なコミックが大量に販売されていたものの、今日一日だけの開催であり、トロント最大のコミコンは7月くらいに行われるようだ。会場の奥の方では有名・無名のアーティストたちが自分たちのスケッチを披露したり、ファンにサインをしたりしていた。一番の大物は「Xメン」のクリス・クレアモントで、彼の前にはかなりの長蛇の列が出来上がっていた。個人的には「SEAGUY」を描いたキャメロン・スチュアートのサインが欲しかったのだけど、ここも列が遅々として進まない(ファンのスケッチブックにずっと絵を描いたりしてた)ので諦める。彼は5月の末にあるコンベンションにも来るらしい。 会場ではゴールドエイジやシルバーエイジのコミックから最新のものまでが販売されており、その他にも日本のアニメ関連のグッズやフィギュアなどがいろいろ扱われていた。最近はペーパーバックでいろんな作品が読めるようになったので、個人的には大枚をはたいてまで入手したいタイトルって実はあま
アメコミ 「HELLBLAZER」概説 ここ数日「コンスタンティン」関連のヒットが多発していて、このページを多くの人たちに読んでもらえるのは嬉しいことなのだけれども、「原作と違うダメ映画じゃーん」と書いておきながら原作がどんな作品なのか説明してないのはちょっと無責任かなと思い、原作となったコミック「HELLBLAZER」の紹介を簡単にさせてもらいます。 ただ以前にアメコミ紹介のサイトを運営してたときに痛感したのが、アメコミって基本的に人気さえあれば延々とシリーズが続くので、長いストーリーの過程で登場人物の設定がコロコロ変わったり、過去にあった話が「なかったこと」にされてしまうのがザラに起きるということ。おかげで例えば「コンスタンティンは金髪である」と解説しても、翌月には「彼は生まれつき黒髪だった」なんて設定に変えられるかもしれないのだ。こればっかりはどうにもならないので、とりあえず自分が一番よく読んだ、ガース・エニスがライターを担当してた頃(#41ー83)のストーリーを参考にします。映画版もここらへんのストーリーをベースにしてるので問題ないかと。現在の「HELLBLAZER」は#200を超えているので、後のストーリーと矛盾が
アメコミ 「REINVENTING COMICS」書評 コミックの持つ豊かな歴史や独特のスタイル、情報の伝え方などを実に分かりやすく分析してコミック業界外でも大絶賛を得た「UNDERSTANDING COMICS」(邦訳があるんだって?)の著者スコット・マクラウドによる続編「REINVENTING COMICS」を読む。前作ではエジプトの壁画から現在のグラフィック・ノベルに至るまでのコミックの歴史やスタイルの変化などを斬新な観点から地道に語っていったのに対し、本著では現在のコミック業界が抱える問題点や、デジタル時代を迎えたコミックの今後のありかたなどについて語っている。前作が「事実の検証」だったとしたら、今作は「理想の表明」といった感じが近いかもしれない。刊行は2000年。 本の内容は2部に分かれており、第1部はいかに現代社会でコミックが軽視されているかを簡単に述べたあと、現在のコミック・ビジネスがいかに利益をもたらさない構造になっているかを著者自身の経験を例に挙げながら説明している。そして著者は「作家の権利」や「ジャンルの多様性」「コミックのイメージ向上」といったさまざまな要素を挙げながら、作家や出版社がまんべんなく利益を得るにはどのよ
アメコミ COUNTDOWN TO INFINITE CRISIS DCコミックスの今年(来年?)の大イベントである「INFINITE CRISIS」の予告編的作品「COUNTDOWN TO INFINITE CRISIS」が発売されていたので早速購入。80ページで1ドルという、赤字覚悟の大安値だった。この話から4つのミニシリーズが同時期に始まり、それぞれが6号まで出版され、そこからやっと「INFINITE CRISIS」が始まるという、なんとも壮大というか気の長いコンセプトになってるらしい。 それで肝心の内容はというと、これはちょっと…といった感じだった。比較的マイナーなヒーローである「ブルー・ビートル」がストーリーの語り手だというのは個人的には嬉しいのだけど、最後に明らかにされる黒幕は何かショボいし、とても気の滅入る終わり方もどうかと。あくまでも予告編ということで、数多くの謎をばらまき読者を欲求不満にさせるのが目的なのは分かるけど、個人的にはこれから先の話の展開への興味がそがれるような内容であったのが残念。 それでもDCコミックス史上で最大のイベントであった「CRISIS ON INFINITE EARTHS」の続編と宣伝されてる「COUNTD
アメコミ DAVID BORING 今さらながらダニエル・クロウズの「DAVID BORING」を読む。オルタネイティヴ系のコミックによくあるアンニュイの物語かと思ってたら全然違った。むしろミステリー仕立ての内容になっており、主人公がいつのまにか不可解な出来事に巻き込まれていくさまや、父親の描いたコミックを通じて彼の考えていたことを探ろうとする描写などはポール・オースターの小説に非常に似ているものを感じた。映画的な作品だという批評もあるようだけど、必ずしも多くないページ数でシンプルなスタイルをとりつつ、何層ものストーリーを重ね合わせていく技法はコミックならでのものだろう。2000年に出版されたものだが、細菌テロに怯える人々の姿が描かれているのも興味深い。 文句があるとすれば、主人公がサエない若者なのに次々と仕事やガールフレンドを見つけてくことかな。あくまでも個人的な経験に照らし合わせた不満ですが。
アメコミ 100 BULLETS #58 単行本化されるたびに購入している大傑作コミック「100 Bullets」の#58をマンガ屋で立ち読みして驚いた。最重要キャラクターの1人であるXXXXXがXXXXにXXされてXXXXXX!!! 50号をこえて、少し中だるみしたかと思ってた矢先にこれである。ブライアン・アザレロあなどり難し。単行本化が待ち遠しい。
アメコミ ゴースト・ライダー マーヴェルのコミックが原作で、ニコラス・ケイジが主演するアクション映画「ゴースト・ライダー」の悪役としてピーター・フォンダが出演することが決まったとか。そのため「ゴースト・ライダーにキャプテン・アメリカが出ることになったぜ!」と、Ain't it coolでは取り上げられてます。ピーター・フォンダと聞いて「キャプテン・アメリカ」と連想する人はどのくらいいるんだ? 筋金入りのコミックマニアであるニコラス・ケイジ(芸名もコミックのキャラクターから取っている)がアメコミ原作の映画に出演するという噂は、オクラ入りになったティム・バートンの「スーパーマン」をはじめ多々あったのだが、問題は彼の容姿がどう考えてもスーパーヒーローに向いてないことであろう。この作品でケイジが演じるジョニー・ブレイズってキャラクター、原作では長髪のアニキなんだが…。まあキアヌ・リーブスがジョン・コンスタンティンを演じられるハリウッドは、何でもありの世界なんだろう。
アメコミ Daredevil Visionaries: Frank Miller 近所の図書館で借りてきた、フランク・ミラーが担当してた頃の「デアデビル」のコミックを読む。すごく面白い。80年代初期の作品群なんだけど、70年代の刑事ドラマっぽい、ハードボイルドな雰囲気に溢れているのだ。こうした立派な原作があるのに、なんで映画はあんなに駄作だったのか。エレクトラも登場してるけど、いま劇場でやってるのとは別物と思えるくらいにカッコいい。 アメコミ原作の映画といえば、来月はついに「コンスタンティン」が公開される。あれも原作のイメージをメチャクチャにした作品(なぜキアヌがコンスタンティンなんだ?)だけど、原作の大ファンとしては観に行ってしまうんだろうな。腐っても鯛、ということで。
アメコミ V FOR VENDETTA アラン・ムーアの大傑作コミック「V FOR VENDETTA」にナタリー・ポートマンの出演が決定したとか。ポスターらしきものも出来ているのを見ると、ずいぶん製作は進んでいるということか。 監督は新人ということでよく知らないが、製作はワショウスキー兄弟。「マトリックス」以前から映画化を計画しているという話を聞いていたので意外ではないけど、「コミックでしか表現できないストーリーテリング」を信条とするアラン・ムーアの作品が、こうも次々と映画化されるというのはちょっと皮肉めいている。 でも全体主義政府に対抗するテロリストが主人公である「V」は、現在のアメリカの政治状況下できちんと映画化できるのだろうか。「リーグ・オブ・レジェンド」も「フロム・ヘル」も原作とは全く異なった映画になってたからなあ(それなりに面白かったけど)。
アメコミ ウィル・アイズナー死去 朝っぱらからウィル・アイズナーが他界したことを知り陰鬱な気分になる。 日本ではあまり知られていない名前だが、1930年代にデビューして以来、アメリカのコミックス文化の最前線にて活躍を続けてきた人で、アメコミの神様のような人であった。コミックス(彼の好んだ言い方は「シーケンシャル・アート」つまり「連続したアート」であった)の黎明期から既にその表現方法の可能性に注目し、スーパーヒーローものの枠にとらわれずに貧困や戦争、宗教といった一般的なテーマを扱った彼の革命的なストーリテリングの技法、特に登場人物の実に豊かな感情表現方法は80歳を越えても一切衰えることを知らなかった。最近受けた心臓手術が成功し、回復も順調だという話を聞いていただけに、その死が非常に惜しまれる。合掌。