アメコミ マッカーシズム再来! ダーウィン・クックやマイク・オールレッドといった業界のトップ・アーティストに毎号1人ずつスポットライトをあてるDCコミックスのアンソロジー誌「SOLO」の第12号は、あのブレンダン・マッカーシー大先生が主役なのであります。インド絵画に強い影響を受けた「SKIN」や「ROGAN GOSH」といった激烈なサイケデリック・アートで名高い彼は、ここ15年ほどハリウッドという辺土に住まわれていたのですが(日本でもちょっと放送した傑作CGアニメ「REBOOT」のキャラクターデザインは彼だ)、このたび満を持してコミックス界に再来されたのでございます。 そしてそのアートは以前にも増して実に素晴らしい。そのコンセプト、そのデザイン、その色使い、どれをとってもそんじょそこらの自称"前衛アーティスト"どもを絶望の底に突き落とすくらいの見事さ。マッカーシー大先生、「マッド・マックス4」の映画化の話はいい加減あきらめて、コミックスに戻ってきてくださいよ。ちなみにこのインタビューによると、彼はイギリスのアーティストを中心にした月刊誌を作りたいそうだ。実現されたらいいなあ。 なお「SOLO」は販売数低迷により、残念
アメコミ ONI LANDS RIGHTS TO COLBERT'S TEK JANSEN スティーブン・コルベアの人気もここまできたか。 「Stephen Colbert’s Alpha Squad 7: Lady Nocturne: A Tek Jansen Adventure」というのは彼の番組「コルベア・レポー」(ちなみに「コルベア・レポート」という表記は誤り)でたまに言及される架空のSF小説で、コルベアそのままの主人公テック・ジャンセンが宇宙を駆け回り、悪党をなぎ倒しながら美女をものにしていくといったもの。そのあまりにも自己満足的な内容が、番組における彼のキャラクターとマッチしてて面白いのです。それをインディペンデント系出版社のオニ・プレスがコミックにするんだとか。 こういうキワモノ的なネタって、いざ具現化されてみるとあまり評価されない(キルゴア・トラウトの小説の出版とか)場合も多いんだけど、今回ははたしてどうなるんだろう。
アメコミ DC'S NEW ANIMATED PUSH こないだ取り上げた「DC: THE NEW FRONTIER」のアニメ化の話は本当だった。もちろんブルース・ティム監修。 しかも80年代コミックスの金字塔「THE NEW TEEN TITANS: THE JUDAS CONTRACT」までもがアニメムービー化されるらしい。しかもちゃんとジョージ・ペレスが関わることになるんだとか。 ああ幸せ。
アメコミ FRANK MILLER TO ADAPT/DIRECT EISNER'S THE SPIRIT アメコミの神様ウィル・アイズナーの代表作「ザ・スピリット」をフランク・ミラーが手がける…ってこんどダーウィン・クックがDCでやるんじゃなかったっけ、と思ってよく見たらどうも彼が監督となって映画化するらしい。最近映画づいてるなあミラー先生。「シンシティ」でも一応は共同監督としてクレジットされてたけど、彼の監督としての力量はどんなもんなんだろう。 アイズナーの作品って真面目なテーマを扱いながらもどことなくユーモアを感じさせるものが多かったので、あまり「シンシティ」みたく暗くはなってほしくないものです。
アメコミ 「DC: THE NEW FRONTIER」 DVDムービー化か? ダーウィン・クックの素晴らしすぎるくらいの大傑作コミック「DC: THE NEW FRONTIER」がDVDムービー化されるという話があるらしいぞ。しかもあのブルース・ティムが関わってるらしい。いいねぇ。 作品を簡単に説明すると、「DC: THE NEW FRONTIER」というのは50年代くらいを舞台に、DCのシルバー・エイジのキャラクターたちが総出演して強大な悪の存在と戦う物語。様々なキャラクターの話が複雑に絡み合い、それぞれが運命に翻弄されつつも、人類の希望の光として団結していく姿が最大の魅力かな。こうして書くとなんか底の浅いストーリーだと思われるかもしれないが、むしろ(DCの)ヒーローたちの本質的な姿を見事にとらえた傑作だと言っていいだろう。 話が結構長い(ペーパーバックも上下巻になっている)し、登場人物も非常に多いのでDVDムービーになったらそれなりに簡略化されるかもしれないが、とりあえずこないだの「SUPERMAN: BRAINIAC ATTACKS」よりは何百倍かマシな作品になることを願うばかりです。
アメコミ 「CIVIL WAR」 #2 読了 こないだ始まったマーヴェル・コミックスの一大イベント「CIVIL WAR」の#2を読む。 全体的には#1での出来事の続きがそのまま描かれているというか、あまりストーリーに大きな動きは無いんだけど、いちばん最後に(ネタバレ注意!)こんな衝撃的なシーンが…。 このキャラクターのウン十年の歴史のなかでも最大級の出来事ということで、業界外のメディアでも大きくとりあげられてるらしい。でもこれって非常にリスキーな動きではないかと。個人的にはキャラクターの魅力を殺してしまわないかとけっこう不安。そもそも一匹狼の彼がアヴェンジャーズに加わったこと自体もあまり感心してないんだけどね。今後の展開はどうなってくんだろう。
アメコミ 「100 BULLETS vol.9: STRYCHNINE LIVES」読了 現在続いているシリーズとしては最高の作品だと考えているコミック「100 BULLETS」のペーパーバック第9巻「STRYCHNINE LIVES」がやっと発売された。 前巻の「THE HARD WAY」でストーリーが1つのヤマ場を迎え、最重要人物の1人の死によって終わっていたことから、今回はその死が引き起こす状況の変化を描いた「過渡期」的な内容になるかなと思っていたら、その予想は見事に嬉しく裏切られた。確かに物事の移り変わりが中心的に描かれているものの、過去に登場した様々な人物たちが再び登場し、それぞれの人生が複雑に交差して、皆が1つの大きな運命に引き寄せられるかのようにストーリーがグイグイと進んでいく。途中で意外な再会をする者たちや、衝撃的な死を迎える者たちがいろいろ出てくるわけだが、話が決して唐突もしくは散漫な感じにならず、すべての裏に綿密なプロットがあるかのようなブライアン・アザレロのストーリーテリングはやはり見事。そして上流社会の美女から社会の底辺に住む人々までを生々しく、かつスタイリッシュに描くエデュアルド・リッソのアートもまた素晴らしい。彼の描く危険な男たちの世界があって
アメコミ 「CIVIL WAR」開始 マーヴェル・コミックスの大イベント的ミニ・シリーズ「CIVIL WAR」の#1を読む。ストーリーはマーク・ミラーでアートはスティーブ・マクニーブン。 話のおおまかな内容は、B級ヒーロー・チームであるニュー・ウォリアーズと、これまたB級のヴィラン(悪党)チームが市街地で戦った結果巨大な爆発が生じ、数百人もの犠牲者が出る大惨事となってしまう。これにより世間ではスーパーヒーローに対する風当たりが強くなり、彼らを規制するための法案が国会に提出されようとしていた。そしてヒーローたちの間でも、この法案に賛成するアイアン・マンたちと反対するキャプテン・アメリカたちのあいだで軋轢が生じ、やがてタイトル通りの「内乱」へとつながっていくのだった…というようなもの。普通はヒーローたちを規制する前に、ヴィランたちへの規制や罰則を強化するもんなんじゃないの?という気がするけどね。 ここ数年のミラーの作品って「アルティメイツ」や「オーソリティー」のように過度に政治的かつ暴力的なものが多く、しかも師匠のグラント・モリソンのようにストーリーをユーモアや奇抜なアイデアでカバーする技量に欠けてるものだから、なんか話がギ
アメコミ 「INFINITE CRISIS」読了 DCコミックスの大イベント「INFINITE CRISIS」の最終話である#7を読む。途中での感想については以前に書いたけど、いざ読み終わっても、まあ、何というか、「悪くはないんだけどメチャクチャいいわけでもない」シリーズだったなあ、という感じ。「ZERO HOUR」よりは良かったけどね。 ヒーローたちが悪党と壮絶に戦うシーンなんかはかなり面白いんだけど、やはり気になってしまうのが黒幕の正体。シリーズの前作にあたる「CRISIS ON INFINITE EARTHS」でアレックス・ルーサーやスパーボーイは美しく別世界へと旅立っていったわけで、そんな彼らが悪者となって戻ってくる動機付けがどうも弱いように感じられるんだよね。うーん。最後に惑星型グリーン・ランタンであるモゴが登場したのはマニア心をくすぐられましたが。 まあこのイベントによりDCユニヴァースは相当変わるみたいなので、今後の展開に期待しましょう。
アメコミ John Cox joins SGT. ROCK's squad!!! DCコミックスの代表的戦争コミック、「サージェント・ロック」の映画化が進行してるそうな。 コミックは主人公のロック軍曹をはじめ、イージー・カンパニーのワイルドマンやアイスクリーム・ソルジャーといったキャラクターがとても特徴的な作品だけど、これが映画でどのくらいうまく再現されるのかしらん。そして何よりもジョー・キューバートの天才的なタッチをきちんと映画で表すことが出来るのだろうか。ただの戦争映画にならないことを願うばかりです。
アメコミ 「ASTERIX AND THE FALLING SKY」読了 フランスの人気コミック「アステリックス」シリーズの最新刊「ASTERIX AND THE FALLING SKY」を読む。日本では全然知られてないけど、これは40年以上も続いている傑作シリーズで、フランスではテーマパークが造られたほどの国民的作品なのだ。 んでこの「FALLING SKY」、イギリスのアマゾンなんかではずいぶん酷評されていたので覚悟して読んでみたんだけど… うーん… 何というか… これは「アステリックス」じゃないでしょ、という感じ。「アステリックス外伝」として読めば楽しめる作品、といったところか。シリーズの特徴であるスラップスティックさは健在だし、アートも活き活きとしていてそれなりに面白いんだけど、「アステリックス」らしさが欠けているというか、宇宙人なんか出してきてどうすんの、というのが正直な感想。 変にフェミニズムを持ち出した「Asterix and the Secret Weapon」と「Asterix and the Actress」や、カーク・ダグラス顔のスパルタカスが出てきた「Asterix and Obelix All at
アメコミ 「GLOBAL FREQUENCY」読了 ウォーレン・エリス作のコミック「GLOBAL FREQUENCY」全12冊をダーッと読む。 これは1001人の様々な分野のエキスパートから構成された世界的組織「グローバル・フリークエンシー」の活躍を描いたもの。彼らはリーダーのミランダ・ゼロのもと、カルト教団のテロや暴走した人工衛星、さらには異星人からの侵略などといった危機に対し、各々のメンバーが特殊な技能を活かして世界を救っていくのだ。「ストームウォッチ」や「アーソリティー」「プラネタリー」の例を見れば分かるように、世界規模の活動をするグループもの、というのはエリスの得意分野ですね。登場人物の大半が毒舌家なのも彼のコミックらしい。「フリークエンシー」は「プラネタリー」ほど話が入り組んでないし、アクションも多めなので比較的気軽に読めるのがミソ。ストーリーはすべて1話完結で、登場人物もミランダ・ゼロとチームの連絡係であるアレフを除けば毎回違うので、前知識がなくてもすんなり読めるかもしれない。 また話によってアーティストが全て違うのが大きな特徴で、スティーブ・ディロンやジーン・ハ、デビッド・ロイドといった人たちがアートを担当している。サ
アメコミ MATT WAGNER ON GRENDEL'S 25TH 俺の好きなアメコミ作家、マット・ワグナーの代表的作品「グレンデル」が発表から25周年を迎えるということで、作品の再販なんかがいろいろ行われるそうな。 意外だったのは「ER」などで知られるジョン・ウェルズのもとで映画化が企画されてるらしいことで、しかも主人公は初代グレンデルことハンター・ローズではなく2代目のクリスティーン・スパーになるそうな。でもグレンデルって本来は「悪の化身」というキャラクターなので、それをどう映画化するんだろう。 んでワグナー本人もグレンデルの新作を出すらしいけど、彼の特徴的なスタイルだった、非常に細かく実験的なコマ割りがここ10年くらい見られないのがちょっと残念なところ。93年に出た「バットマン対グレンデル」なんて緻密な話の展開がコマ割りに非常にマッチしてたのに、その3年後に出た続編なんて結構絵柄が粗くなっていたんだよね。
アメコミ アメコミ・最近のお勧め 最近読んだアメコミの中で、非常によかったものを3つほど紹介…SGT. ROCK: THE PROPHECY #1 (DC) アメコミ界の生ける伝説のひとりジョー・キューバートが40年以上にわたって描き続けている、第二次大戦を舞台にしたサージェント・ロックとイージー・カンパニーの冒険の最新作。真夜中のパラシュート降下から市街地での戦車との戦闘にいたるまで、もう構図の取り方や雰囲気の醸し出し方がハンパじゃなく見事。全6巻のうちの#1ということでストーリーは比較的シンプルなものの、これからの展開がとても期待できる内容になっている。大ベテランが手慣れたキャラクターを扱えば、ここまで立派なものが出来るんだよという好例。キューバート先生、今度はぜひ「ENEMY ACE」を再びやってください。 PLASTIC MAN #20 (DC) 天才アーティスト、カイル・ベイカーがプラスティック・マンを手がけたシリーズの最新刊。ベイカーの作品(特にカラーのやつ)はどれも大好きなのだけど、この話もシリアスあり、スラップスティックあり、カリカチュアありといろんな要素が凝縮された、非常に楽しいものになっている。ド
アメコミ ARTIST SETH FISHER DIES アメコミの若手アーティスト、セス・フィッシャーが他界した。 彼の手がけた作品を読んだことは無かったんだけど、「GREEN LANTERN: WILLWORLD」のアートをいくつか見たときに、ものすごく独特なタッチをもったアーティストだな、と強い印象を受けた覚えがある。 訃報を読むまで知らなかったんだけど、彼は実は日本に住んでいて、奥さんも日本人なんだとか。そういえば「VERTIGO POP: TOKYO」という作品について、「日本ではビジュアル系なるものが流行っていて…」なんてことを以前書いてたっけ。ちなみに大阪の7階建てのクラブから転落死したらしい。うーん。 日本在住のアメコミ・アーティストというのは貴重な存在になりえたろうに、その早すぎる死が惜しまれる。彼の公式サイトはこちら。合掌。
アメコミ 「INFINITE CRISIS」途中経過 DCコミックスの大イベント「INFINITE CRISIS」#4を読む。#7まで出るわけだが、とりあえず今まで読んだ限りでは…何か…といった感じ。世間での評判はいいみたいだけど。 個人的に一番ひっかかるのが黒幕の正体。このストーリーの前編にあたる「CRISIS ON INFINITE EARTHS」の最後でアレックス君たちは正義の味方らしく別世界へと去っていったわけで、それが悪者となってしれっとした顔で戻ってくるのは何とも…。一応彼らの目的は「よりよい世界を作ること」なんだろうけど、それって「ZERO HOUR」の黒幕の魂胆とほとんど一緒じゃん。#4でもアンチ・モニターの死体が宇宙空間に普通に漂ってたことになってたり、2代目フラッシュが突然登場するなど、なんか「CRISIS ON INFINITE EARTHS」のよき思い出を荒らしてくれてるような、そんな感じが否めないのです。 とりあえずまだ話の途中だし、#7までにはもうちょっと満足できるような展開になっていることを願います。せめて「ZERO HOUR」よりかはマシなものになってくれよ…。
アメコミ 「Vフォー・ヴェンデッタ」投稿完了 こないだウィキペディアに投稿した「Vフォー・ヴェンデッタ」の記事がとりあえず完成。なんか長ったらしい感じになってしまったけど、誰が読むのかしらん。編集したい人は勝手にどうぞ。それにしても日本語版ウィキペディアのアメコミ関連の記事って、目もあてられないくらいヒドいのが多いですね。 んで「V」は日本公式サイトで日本語版トレーラーが公開されてんだけど...公式サイトのトレーラーに宣伝入れんじゃねえ!何が「高校生友情プライス」だよ!最初に観たときは死ぬほど仰天したぞ。
アメコミ wikipediaに「Vフォー・ヴェンデッタ」を投稿 フリー百科事典ウィキペディアに「Vフォー・ヴェンデッタ」の記事を投稿した。8割くらいが英語版からの翻訳で、2割が俺の文。まだスタブ(書きかけ)で、これから全体のあらすじなんかを加筆してきます。 映画公開を控えた売名行為のような気がすごくするんだけど、まあそれなりにマシなものが出来たんじゃないすか。
アメコミ BUKAROO BANZAI: THE COMICBOOK 前にもちょっと書いた、あの傑作カルト映画「バカルー・バンザイ」のコミック版がついに刊行されるらしい。 プレビューの絵を見る限りでは、バカルーの顔が映画版のピーター・ウェラーにとっても似てなさそうなのが気になるけど、何にせよバカルーの冒険が語り継がれていくことは嬉しいことなのです。 ヨーヨーダイン社とかも出てくんのかな。
アメコミ WATCHMEN NOW @ WARNER BROS. 今年もそろそろ終わりだけど、今になってまた「ウォッチメン」映画化のニュースがやってきた。1年に1回くらいこの話って出てくるなあ。 んでもって今回のニュースの内容は、ユニバーサルからパラマウントに映った映画化権が、今度はワーナーに移った、というだけのもの。監督や脚本家はこれから決定されるとのことで、全体的には何もろくな進展はなし。ワーナーはDCコミックスの親会社なので、映画化の可能性が高まったという見方もできるのかもしれないけど。 テリー・ギリアムをはじめダレン・アロノフスキーやポール・グリーングラスといった監督が長年にわたって興味を示してきた「ウォッチメン」だけど、あれだけの長編を2〜3時間の映画にするなんて無理だと思うんだが。ギリアムが気に入ったというサム・ハムのスクリプトも、冒頭はまだしも最後なんてボロボロの結末になってたし。オジマンディアズが単なるマッド・サイエンティストになってんだもん。 でもダレン・アロノフスキーのバージョンはちょっと観てみたかった気がする。
アメコミ DC CHARACTERS ON US STAMPS DCコミックスのヒーローたちがアメリカで切手になるんだとか。1セット欲しいな。 個人的にはアクアマンのやつに故ジム・アパロのアートが使われてるのが嬉しい。でバットマンはジム・リーのやつですか。へええ。グリーン・アローのアートがマット・ワグナーなのもちょっとツボ。
アメコミ 「INIFINITE CRISIS」開始 DCコミックスの今年の(ここ数年の?)大イベントである「INIFINITE CRISIS」がやっと始まった。#1を読んだ感想は…20年前の作品(CRISIS ON INFINITE EARTHS)の続きを突然やられてもなあ、という感じ。それでも多くの読者が普通に話についてってるのを見ると、彼の国のコミック・ファンの年齢層がどれだけ高いかがよく分かる。「CRISIS 」でマルチヴァースをなくしたけど、やっぱり復活させましょう、という展開はまるで原理主義者の革命論のようだ。 マーヴェルの今年のイベント「HOUSE OF M」がかなりダメダメだったので、「INIFINITE CRISIS」がもうちょっとマシなものになってくれるのを願うばかりです。
アメコミ 100 BULLETS vol.8: THE HARD WAY 評 そいでもってもう1冊はブライアン・アザレロ&エデュアルド・リッソのクライム&ミステリー作品「100 BULLETS」第8巻。個人的には現在月刊ベースで発行されているシリーズの中では間違いなく最高のものなんだけど、この巻に収められているストーリーも非常に出来がすばらしく、読んでて背筋がゾクゾクしてくる。 ニューオリンズ(洪水前だよ)を舞台に、様々な登場人物の思惑が交差し、暴力が暴力を呼ぶプロットが陳腐にならないまま展開していき、一方では今までの謎のいくつかが解明されながらも、さらに大きな陰謀の渦へとストーリーが巻き込まれていく流れが実にいい。また過去と現在の出来事が錯綜しながら起きていっているのに、話がまるで複雑にならず読者の興味をかき立て続けるスタイルをとっていることも特筆すべきだろう。 ストーリーもさることながら、アルゼンチン出身のアーティスト、エデュアルド・リッソのアートがまた相変わらず見事で、ニューオリンズの街の雰囲気や登場人物の不穏な内面なんかを完璧に描き出している。 前巻は中規模のストーリーが2つ収録されていたせいで、やや散漫な感じがあったものの、今回は大きなストーリー
アメコミ PLANETARY vol.3: Leaving The 20th Century評 一週間くらい前に注文した、アメコミのペーパーバック2冊が到着した。アマゾン早すぎ。 簡単にレビューします。 まずはウォーレン・エリス&ジョン・キャサデイの「PLANETARY 」第3巻。全6話収録されているうちの3話までを既に読んでいたので、あまりスリルは味わえなかったかな。それでもこのシリーズは1話完結のスタイルをとっていることが幸いしてか、エリスのここ数年の悪癖である「話の展開の遅さ」があまり感じられず、ストーリーがそれなりにスピーディーで面白い。 ただしシリーズ最大の魅力であった、著名なアメコミ・ヒーローたちが絶妙にデフォルメされて登場すること(例えば主人公たちの宿敵はファンタスティック・フォーが露骨にモデルになっている)が減り、シャーロック・ホームズとかターザンみたいな古典的ヒーローが出るようになってきたのは何か残念。 ちなみにあと10話ほどで完結するそうな。
アメコミ 古本漁り 2 こないだに引き続き、古本市でアラン・ムーアが執筆してた頃の「Wild CATs」やマーク・ウェイドの「Flash & Green Lantern: The Brave & The Bold」、および「Nightwing: The Target」や「World's Funnest」といった小品群を購入。どれも傑作というほどのものではないんだけど、なんといっても安いのです。 彼の他の作品にくらべると、ムーアは「Wild CATs」を露骨に手を抜いて書いてんなー、と思うのは俺だけでしょうか。逆にそのB級っぽさが新鮮に感じられるんだけどね。