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「What We Do in the Shadows」鑑賞
海外テレビ番組

「What We Do in the Shadows」鑑賞

FXの新シリーズで、同名映画作品(邦題「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」)のTVシリーズ版。 劇場版の監督だったタイカ・ワイティティとジェマイン・クレメントが深く関わっており、基本的な話の内容は変わっておらず、1つの屋敷のなかに共同で暮らす吸血鬼たちの愉快な日常を追ったモキュメンタリー作品となっている。ただし劇場版は舞台がニュージーランドだったのに対してこちらはニューヨークのスタテン島が舞台になっており、登場人物もすべて異なっていた。 屋敷に住むのはリーダー格の吸血鬼のナンドー、その仲間のラズロ、その恋人のナジャ、彼らの召使で人間のギレルモ、およびエネルギー・ヴァンパイアのコリン・ロビンソン。あと長旅をかけてやってきたバロンという古参の吸血鬼が棺桶のなかで長寝をしているという設定になっています。 個人的には劇場版はモキュメンタリーのブームの末期に公開された(と思っている)こともあり、そんなに評価はしていないのだけど、今度のTV版はエネルギー・ヴァンパイアという新しい吸血鬼がいるのがポイントかも。彼らは日中でも活動できるタイプの吸血鬼であり、他人のやる気を精神的に吸い取ってしま
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「Blindspotting」鑑賞
映画評

「Blindspotting」鑑賞

昨年のサンダンスで公開されて高い評価を得た作品。 舞台はオークランド。酒場のケンカで逮捕されて仮釈放されたコリンは、保護観察期間が終わるまであと3日に迫っていた。彼は幼馴染の悪友マイルズと引っ越し会社で働いていたが、夜に帰宅しようとしたときに黒人男性が白人の警察官に撃ち殺されるのを目撃してしまう。この出来事に苛まれるコリン。一方のマイルズは妻子がいるのにブチ切れやすいタイプで、悪ノリで入手した拳銃をチラつかせて、コリンは気が気でない。果たして彼は無事保護観察期間を終えることができるのか…というあらすじ。 いちおうコメディドラマという扱いになっているようだけど、コメディの要素はあまりなくて、オークランドの現況を背景にした、いい年した男ふたりの青春物語といった感じ。「Sorry To Bother You」と同時期にオークランドで撮影したらしいが、あの作品ほど話がとんでもない方向に行くわけでもなく、人種差別とか銃問題とかをうまく織り込んで話が進んでいく。タイトルの「Blindspotting」は劇中の説明だと、1つのことが見えて別のことが見えない目の錯覚のことらしく、これが人種
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「キャプテン・マーベル」鑑賞
映画評

「キャプテン・マーベル」鑑賞

公開したばかりなので感想をざっと。以降はネタバレ注意。 * 主役のキャラクターについては「ミズ・マーベル」だった頃の、ずっと昔に出た邦訳のコミックを持っていた覚えが。あとはアメコミを本格的に読み始めた頃はXメンのローグにパワーを吸い取られて昏睡状態に陥っていたという不遇な状況だったので、個人的にそんなに思い入れはなし。 * しかし最近はコミックで主要なキャラクターになった(「シビル・ウォーII」はグダグダだったけど)」ということと、女性が主人公のマーベル映画が求められていたということもあり、映画化については満を侍して、という感じですかね。 * 舞台は1990年代ということで、サントラも90年代ロックが多用されてるわけですが、「ガーディアンズ」に比べるとメジャーな曲ばかりで渋い選曲はなかったな。PCの遅さとかがネタになるあたり、自分が多感な時期を過ごした90年代は遠くになりけり、という感じでした。 * 映画のスタイルも90年代のアクション映画っぽくて、サミュエル・ジャクソンとの掛け合いとかはバディ・コップものの亜流ですな。昔だったら金曜ロードショーなどで放送されてたような作品を
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「Three Identical Strangers」鑑賞
映画評

「Three Identical Strangers」鑑賞

昨年高い評価を得たドキュメンタリー。東京国際映画祭でも「まったく同じ3人の他人」の題名で公開されてたのね。これあらすじをただ書くだけで面白いので、以降は完全なネタバレになります。 物語は1980年代初頭から始まる。新しく大学にやってきた男子生徒のボビーは、あらゆるところでエディという別の生徒と間違えられる。エディの元ルームメイトに至ってはボビーを見て驚愕し、彼を連れてエディの家へと車を走らせる。そこでボビーが対面したのは、格好が彼に瓜二つで、誕生日さえも一緒というエディの姿だった。実はエディとボビーは同じユダヤ系の母親のもとに生まれた双子で、お互いの存在を知らぬまま別々の家庭に養子として引き取られて育ったのだった。 今までお互いのことを知らなかったのにも関わらず、ボビーとエディは意気投合して「再会」を喜びあう。この二人のことは瞬く間に話題になり、ニュースにも取り上げられた。そしてそれを知って彼らに連絡をしてきたのが、これまた彼らにそっくりな格好をしたデビッドだった。実は彼らは三つ子であり、彼らの驚異的な物語は全国の話題となって彼らは様々なテレビ番組に引っ張りだこになる。映画「マドン
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「スパイダーバース」再見
映画評

「スパイダーバース」再見

アカデミー賞を獲ったというのに日本ではまだ一般公開されてない「スパイダーマン:スパイダーバース」ですが、先にUSのデジタルダウンロード版を購入してしまった。特典映像はそんなに多くはないけど製作陣のコメンタリーや未公開シーンの映像(大半が絵コンテ程度だが)などもあって、どうやって作品が完成していったかが分かるのが興味深いのです。また情報量が圧倒的に多い作品なので、最初に観たときは呆気にとられて気づかなかった細かい演出も、繰り返しみるといろいろ気づくので面白い。とりあえず演出で気づいたことと、未公開シーンの解説を羅列していくが、ネタバレを防ぐために白文字とします。ロード&ミラー&監督3人のコメンタリー付き映像はまだ観てないので、あとで追記するかも。 演出で気づいたこと: 最初のほうでピーターが「俺はドローンにぶつかった〜」とか語るのに対し、ラストでマイルズもドローンに直撃されている。この作品、このように繰り返す演出が多いよな。マイルズがピーターに足払いをくらったのち、クライマックスでピーターにやり返すところとか。 最初にメイおばさんの秘密基地で故ピーターのコスチュームを眺めるとき、マ
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「CURFEW」鑑賞
海外テレビ番組

「CURFEW」鑑賞

SKY ONEのよく分からない新作シリーズ。何が分からないかというと設定がなんか変で、こんな感じ: * 舞台は近未来、もしくは別の世界のイギリス。 * そこでは全体主義の政府が、武装した警官を使って人々を管理している。 * 謎の疫病が人々のあいだで流行っており、それに感染した人はゾンビになってしまう * ゾンビは夜に出没する政府によって厳密な夜間の外出禁止令(curfew)が敷かれている。 * こうした暮らしから抜け出したい人のあいだでは謎の通信機器が高値で取引されており、そこには楽園のような島に住むという者からのメッセージが届き、闇レースの開始場所が教えられる。 * 人がその島に行くためには闇レースに勝つ必要があるため、怪しげなレーサーたちがスタート地点にやってくる。 といったもの。つまりゾンビもの+ワイルド・スピードといった設定で、まるで授業についてけない中学生がノートに書いたような内容ではありませんか!じゃあ面白いのかというとかなり微妙で、妙に地味だったりするのだが。あとこれテレビシリーズなのにビスタサイズで撮影しているような?上下に黒みを入れるメリットってあるの
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「アリータ:バトル・エンジェル」鑑賞
映画評

「アリータ:バトル・エンジェル」鑑賞

原作は読んだことなし。感想をざっと。ネタバレあり。 ・ジェームズ・キャメロン製作&脚本ということが宣伝では謳われているけど、(エンドクレジットの短さから察するに)比較的少人数で製作し、テキサスで撮影し、サントラには自分の作った曲をいれているあたり、これロバート・ロドリゲスの映画だよなあ。 ・キャメロンが脚本だけ書いて放置してたのを、なら俺が撮るわ、とロドリゲスが拾って脚本を切り詰めたらしいが、そのためか残り4分の1のところで悪役との戦いが一旦おさまってしまい、日常生活に戻ったところでモーターボール参加の話がでてくる流れに違和感を感じてしまったよ。 ・アクション映画たるもの、話の緊張感を保つために主人公たちは常に迫り来る危険に晒されていなければならない、というのが俺の持論でして、「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー2」をあまり評価してないのもこの理由だが、この作品も急に「お金ほしいから試合に出ようか?」みたいな話になったのでガクっときたよ。あそこ脚本で中をつまんだんだろうな。 ・とはいえその後のモーターボールのシーンも含め、アクションは迫力ある出来だし、あまり期待せずに観たら
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「SUPPORT THE GIRLS」鑑賞
映画評

「SUPPORT THE GIRLS」鑑賞

昨年「AV CLUB」で高い評価を得ていたコメディドラマ作品。 フーターズのような肌を露出したおねーちゃんたちが働くレストランを舞台に、劣悪な職場環境にも負けずに物事を乗り切ろうとする女性店員の1日を描いたもの。女性店員たちのまとめ役であるリサの1日は新人のオリエンテーションから始まり、他の店員の相談に乗ったり、ダクトに忍び込んだ泥棒を発見したりと大忙し。さらに店長に黙って客に洗車サービスをして仲間の店員のためにお金を集めていたことがバレてしまい、店長と険悪な仲になってしまう…といった内容。 話にそんなにメリハリがあるわけではなく、客からのセクハラに我慢しつつも、頑張って生きる女性たちの姿が淡々と描かれていくような内容になっている。これ監督が「COMPUTER CHESS」の人だそうで、あれも1日が淡々と語られる内容だったなあ。こっちのほうが人物や会話が生き生きしてますが。 主人公のリサを演じるのは、こないだの「BLACK MONDAY」にも出ていたレジーナ・ホール。根はいい人なんだけどいまいち運に恵まれてない中間管理職をうまく演じてます。上司がアホで部下が身勝手だとね、やはり疲
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「アクアマン」鑑賞
映画評

「アクアマン」鑑賞

感想をざっと。かなり分かり易い映画だった。ピカピカ光るものがたくさん出てきて、会話シーンがしばらく続いたかなと思ったら壁がボーンと吹っ飛んで悪役が登場したり。パチンコやってるヤンキーが好きそうだな、と考えたりもしたけれど、変にダークだったスナイダー(およびノーラン)時代のDC映画の旧体制から脱却するためには、これくらいのアッケラカンさが必要なのだろう。 皇族の一員であるヒーローの物語、という意味ではマーベルの「ブラック・パンサー」や「ソー」の系統に連なるんだろうが、ジャンゴ・フェットことテムエラ・モリソンが出ていることもあり、「スター・ウォーズ」エピソード1〜3に近いものを個人的には感じたかな。 「ジャスティス・リーグ」を観てるのでモモアのアクアマンには特に違和感なし。金髪の優等生バージョンも見てみたかった気もするけどね。パトリック・ウィルソンはこの監督の常連すな。「クリードⅡ」に続いてドルフ・ラングレンがデカい役をやってるのが良かったりする。 もうちょっと地上の人間からの目線というかアトランティスへの偏見みたいなものを描いて欲しかったし、海中人も内輪で戦ってばかりいないで地上人
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ギレルモ・デル・トロのエッセイ
雑記

ギレルモ・デル・トロのエッセイ

こんどの「タイム」誌は「オプティミズム」をテーマに、エイヴァ・デュヴァーネイが責任編集しているのだそうな。そこにギレルモ・デル・トロのエッセイが寄稿されていたので、英語の勉強に翻訳してみる。原文はこちら。 ちょっと形式ばった文体なので、古い教科書にあるような旧仮名遣いのほうがしっくりくるかな、とも考えたけど、ボロが出そうなのでやめた。ちょっと言ってることが分かりにくい気もするけど、シニカルなものの見方が褒められる現代において、楽観的でいることは大切なのではないかと。 人が行える、最も過激で反抗的な選択は楽観的であることである 楽観主義は過激だ。これは難しく、勇敢な選択である。そして私が思うに、これは現在において、絶望と向き合うときに最も必要とされるものである。車が距離を移動するにあたっては大変役立ち、そうでないときはガレージに入った大きな動かぬ物体であるのと同じで。 今日において、人が賢そうに見られる無難な方法は、まず懐疑的であることだ。我々は「それを信じない」と言えば洗練されているように見えるし、「信じる」といえば不真面目であるように見なされる。 歴史も寓話も、何事も決して
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「HOTEL ARTEMIS」鑑賞
映画評

「HOTEL ARTEMIS」鑑賞

日本未公開のSF映画。 舞台は近未来のロサンゼルス。武装した警官たちが市民の弾圧を行う一方で市民たちの暴動が頻発しており、その騒動に紛れて銀行強盗を行ったギャングたちが警察に撃たれて負傷し、闇社会のホテル「ホテル・アルテミス」に避難してくる。そこはナースと呼ばれる初老の女性が運営し、犯罪者たちの傷を治療するホテル兼病院であった。街中での暴動が過激化するなか、ホテルの運営に専念しようとするナースがったが、負傷した警官が担ぎ込まれ、さらに犯罪社会のボスであるウルフ・キングという男もやって来たことから事態は混乱を招き…というあらすじ。 舞台としてのホテル・アルテミスは「ジョン・ウィック」に出て来た殺し屋ホテルによく似ていて、認められたメンバーのみが入館でき、銃の持ち込みは禁止、館内での殺し合いも厳禁、といった厳しいルールが課せられているのが特徴。まあ例によってルールが破られていくわけですが。 全体的にはとにかく典型的なB級映画で、00年代に20世紀フォックスあたりがビデオスルーで出してたような、ちょっと予算はあるものの脚本とか演出がすごく平凡なやつ(ロックスターがチョイ役で出てるケース
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映画評

「EIGHTH GRADE」鑑賞

昨年いろいろなところで高い評価を得た青春映画。 題名通りアメリカの学校の8学年目(日本でいう中学3年あたりか)の終了を目の前に控え、高校への進学が決まったケイラという女の子を主人公にした話。内気なケイラは友達がおらず、「学校でいちばん静かな少女」に選出されるほど。いちおう自己啓発的なメッセージを述べるyoutubeチャンネルをやっているものの誰も視聴する人がおらず、母親も不在で父親と黙々と暮らしているような毎日だった。そんな彼女はふとしたことから学校の人気者である少女の誕生日パーティーに招かれるものの、そこでも周囲と打ち解けることができず…というような話。 いわゆる「痛い女の子」の話というわけではなく、ティーン映画にありがちな主人公が大失敗をするような内容でもなく、ただ青春の不安を抱えた女の子の生活を淡々と描いたような作りになっていて、それがかえって新鮮な感じを与えているのかもしれない。親が意外と物分かりがよくて、子供のほうが焦って空回りをしている、という構図は「ぼくとアールと彼女のさよなら」にも似ているかな。 ケイラはyoutubeチャンネルで、自信を持つことの大切さとかをカメ
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「Black Monday」鑑賞
海外テレビ番組

「Black Monday」鑑賞

米SHOWTIMEの新作シリーズ。 1987年に起きたウォール・ストリートでの史上最大の株価暴落事件「ブラック・マンデー」の1年前を舞台に、暴落に至るまでの過程をフィクション化した内容。共同クリエイターに「HAPPY ENDINGS」のデビッド・キャスピーがいるほか、第1話の監督をセス・ローゲンとエヴァン・ゴールドバーグが行なっているので、全体的にコメディタッチのドラマになっている。 主演はドン・チードルで、ウォール・ストリートにおいて11番目に大きな証券会社に勤務し、リムジン仕様のカウンタックを派手に乗り回しながら、金融社会でのし上がっていこうとする証券マンを演じている。つうかチードルはこないだまで同じSHOWTIMEの「HOUSE OF LIES」で似たようなオフィス街のハスラーを演じていたので違和感なし。SHOWTIMEは「BILLIONS」もあるし金融ドラマに力を入れてるんだろうか? そんなチードルに訳あって声をかけられて彼と働くことになる、コンピューターが得意の新人を演じるのがアンドリュー・ラネルズ。どこかで見た顔だと思ったら「THE NEW NORMAL」の人か。他に
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「Brexit: The Uncivil War」鑑賞
映画評

「Brexit: The Uncivil War」鑑賞

まだゴタゴタの続くブレグジットの発端となった国民投票の裏側を描いた、チャンネル4のTVムービー。 2015年にEUからの脱退についての判断をキャメロン首相が国民投票に委ねたことから、離脱派と残留派はそれぞれ投票に向けてのキャンペーンに力を入れていく。政治アドバイザーのドミニク・カミングスはドロドロした政治のやりとりに嫌気がさしていたが、離脱派のチームのリーダーとして迎え入れられる。そこで彼は一般大衆がEU離脱について何を期待し、何を心配しているのかを的確に見抜き、さらにはfacebookなどを通じて人々の行動パターンが瞬時に分かるというアグリゲートIQ社のデータ解析を通じて、キャンペーンを勝利に導くのだった…というお話。 ハゲのドミニク・カミングスを演じるためにベネディクト・カンバーバッチがハゲになって頑張っていて、実際に髪を抜いたのかヅラなのか知らないが、ハゲた人を演じるにはやはりハゲないといけないのかと思った次第です。カミングスはソシオパス気味に周囲を気にせず物事をズケズケと言う人物として描かれており、そこらへんはカンバーバッチが演じたシャーロック・ホームズにも通じるものがある
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「Bros: After the Screaming Stops」鑑賞
映画評

「Bros: After the Screaming Stops」鑑賞

平成生まれのお嬢ちゃんたちは知らないだろうが、80年代後半から90年代前半にかけてブロスというイギリスのボーイズバンドがいてね、当時はアメリカのニューキッズ・オン・ザ・ブロックと人気を二分して、日本でも「ミュージック・ライフ」とかでアイドル扱いされていたな。(ちなみにニューキッズはこないだタイムズスクエアで新年コンサートをやったらしく、まだまだ人気があるのだ) ボーカルのマット・ゴスとドラムのルーク・ゴスという双子の兄弟(だから「ブロス」)にベースのクレイグ・ローガンという3人組で人気を博したが、ファーストアルバムのあとにローガンが脱退。その後は兄弟ふたりで活動してたが、いかんせん顔のバリエーションが無いのが災いしてか人気は急に衰え、アルバム3枚でグループは解散。マットはソロシンガーとしてラスベガスを拠点に活動し、ルークは役者となって意外にもギレルモ・デルトロの作品によく出ていたりする。 そしてふたりの母親の死をきっかけに彼らは28年ぶりに再結成することになり、2017年夏におけるイギリスでの公演までの1ヶ月のリハーサル風景を追ったのがこのドキュメンタリー。個人的にはブロスって最盛
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「大轟炸」鑑賞
映画評

「大轟炸」鑑賞

昨年の「明月幾時有」に続いて新年一発目は抗日映画を観る。とはいえ「明月幾時有」はそれなりの出来だったのに対して、こちらは製作時のゴタゴタが災いしてか相当に残念な作品になっていたのであります。 元々は第2次世界大戦の連合国戦勝70周年を記念して製作され、中国や韓国の役者だけでなくハリウッドからもブルース・ウィリスやエイドリアン・ブロディといったスターを招き、さらには「ハクソー・リッジ」で派手な沖縄戦を監督したメル・ギブソンがコンサルタントを務め(アート・ディレクター説もあるが具体的に何をしたのかは不明)、3Dで撮影された超大作戦争映画になるはずだった、らしい。 しかし出演者の范冰冰が脱税容疑で中国当局によりブラックリスト入りさせられたことで雲行きが怪しくなり、范冰冰だけが理由なのかどうかは分からないけど3D上映はなくなり、さらには中国での公開も見送られる結果になったのだとか。でも冒頭のクレジットに広電総局の許可証が出てくるので、劇場公開しようと思えば出来たのか?アメリカでは「Air Strike」の題でちょっとだけ公開されたらしいけど、他にも「The Bombing」とか「Unbre
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謹賀新年
雑記

謹賀新年

新年あけましておめでとうございます。 去年は個人的には10数年ぶりに転職をいたしまして、まあいろいろ大きく物事が変わった年でありました。家に変える時間も少し遅くなって、まだ生活のリズムがしっくりきてない所があるというか、帰宅後に海外ドラマを時間が減ったような感じだったのですが、今年はもっと時間を有意義に使いたいなと思うところです。Netflixなど配信系の映画ももっと観ないといかんすな。 ほかの趣味では9月に富士山に登ったのが良かったかな。今年もどこか山小屋に泊まる登山に行って、さらに海外旅行とかもしたいのですが、どうなることやら。アメコミも積ん読ではなく、リアルタイムで読めるようにしなければ。中国語や韓国語も勉強したいなあ。 世の中的には元号が変わるというのはどうでもよいのだけど、まあいろいろあるとは思いますが、皆が暮らしやすい世の中になるよう、寛大な気持ちをもっていきましょう。 健康もやはり大事です。自分も大病こそしないものの、健康診断でちらほら黄信号が出てきてるので、食生活に気をつけてジム通いを頻繁にせねば。 それでは今年もよろしくお願いいたします。
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映画の雑記

2018年の映画トップ10

今年は明確なベスト作品が1つ。あとの9つは順不同とする。 <今年のベスト> ・「スパイダーマン:スパイダーバース」 みんなが頑張ってアメコミを実写化しているのを横目に、スコーンとホームランを打って、やはりアメコミの映像化ってアニメが向いているんじゃないかと思わせるような作品。キャラクターの設定とストーリーがよく練られていて、観る人を圧倒させる出来だった。スーパーヒーロー映画に限らず、これからの娯楽作品の流れを変えるかもしれない画期的作品。 (あとは順不同) 「Columbus」 監督デビュー作とは思えない落ち着きっぷりで、街の数々の美しい建造物をバックに、男女それぞれの生き様が描かれるのが印象的だった。ジョン・チョーは「search/サーチ」も良かったね。 「シェイプ・オブ・ウォーター」 しっとりとしたファンタジー。デルトロ監督がオスカーを手にして言った「ドアはここだ。蹴破ってこい」というスピーチは記憶によく残っている。 「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」 これ配信と劇場で2回観たのだが、再見することによって細かい演出(男は過去を見て左向きに座り、女は未来を見て右を向いている)
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「SORRY TO BOTHER YOU」鑑賞
映画評

「SORRY TO BOTHER YOU」鑑賞

ザ・クー(The Coup)のブーツ・ライリーの初監督作。ザ・クーって日本での知名度はゼロだろうが、「革命」を意味するグループ名のごとく、ラジカルな左寄りのメッセージソングを唄ってることで知られる人たちなのですね。2001年にアルバムを出す直前にタイミング悪く9/11テロが起きて、そのジャケット(下)が物議を醸したのがいちばん話題になったときかもしれない。 んでこの映画の脚本自体は数年前に出来上がってたらしく、当初は映画化する金がないので脚本をもとに同名のコンセプトアルバムを作ったのだが、それが今年になってめでたく映画化されたらしい。当然ながらサントラはザ・クーの曲ばかりになっていた。 舞台となるのはオークランド。カシアスは金がなくて叔父の家に寝泊まりしている黒人の若者で、家賃を稼ぐためにリーガルビュー社でテレマーケティングの仕事に就くことになる。当初は全く顧客が捕まえられずに狼狽するカシアスだったが、やがて鼻にかかった「白人の声」で電話をかける技を習得し、電話先の相手に自分が白人だと思わせることで数々のセールス案件を獲得していく。その一方でリーガルビュー社の労働環境は劣悪なものに
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「LEAVE NO TRACE」鑑賞
映画評

「LEAVE NO TRACE」鑑賞

今年のベストにちらほら挙げられている映画で、「ウィンターズ・ボーン」のデブラ・グラニックの久しぶりの監督作品。 ウィルと娘のトムの親子はオレゴンの自然公園の山奥で自給自足の生活を営み、自分たちの生活の痕跡を消すことを徹底し、人目を避けて暮らしていた。しかしトムがトレッキング中の人物に目撃されたことで、ふたりは当局に逮捕され、福祉局の保護のもとに置かれることになる。そして住居と仕事をあてがわれる親子だったが、ウィルは人と接して暮らすことを嫌い、文明にも馴染んできていたトムを連れて再び別の場所の山奥へと向かうのだったが…というあらすじ。 いまいち頼りにならない父親と、しっかり者の娘という設定は「ウィンターズ・ボーン」に通じるものがあるな。劇中では明言されていないがウィルは元兵士でPTSDに苦しんでいるようで、彼に支給されている薬物を他人に売りさばくことで多少の現金を得て、たまに町に買い出しに出てくるという内容になっている。 親子は他人との接触を避けているとはいえ、彼らが出会う人々はむしろみんな良い人たちで、福祉局は住居や仕事を紹介してくれるし、別の土地で出会う人たちも彼らの世話を
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「DEADLY CLASS」鑑賞
海外テレビ番組

「DEADLY CLASS」鑑賞

「HAPPY!」に続く、イメージ・コミックス原作のSYFYチャンネルの新シリーズ。放送開始は1月だが第1話が先行配信されていた。 舞台は1987年のアメリカ。レーガン大統領の政策によって精神異常者は病院で保護されずに街へ放り出され、その一人に両親を殺された少年マーカスは、入れられていた孤児院を放火したという嫌疑をかけられて街をさまよっていた。そんな彼はバイクに乗って日本刀を操るヤクザの娘サヤと出会い、彼女が住む施設キングズ・ドミニオンへと連れてこられる。そこはリン校長のもと、さまざまなバックグラウンドをもった生徒たちが一流の暗殺者になるよう教育される「学校」だったのだ。行くあてもないためにリン校長の招きを受け入れて「生徒」となったマーカスだが、彼には多くの試練が待ち受けていた…というあらすじ。 製作にルッソ兄弟が関わっているほか、コミックのライターであるリック・リメンダーも少なくとも第1話にはいろいろ携わっているようで、「HAPPY!」に比べても概ねコミックの展開になってるかな?アーティストのウェス・クレイグの絵はマーカスの両親が死ぬところのフラッシュバックで用いられてました。
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「WIDOWS」鑑賞
映画評

「WIDOWS」鑑賞

これも海外で見てきた。邦題は「妻たちの落とし前」らしいが、日本公開はいつだ…いつだ…。「それでも夜は明ける」のスティーブ・マックイーンの監督作品で、1983年のTVシリーズを映画化したものなんか? 舞台はシカゴ。プロの泥棒のハリーは地元のボスであるジャマールから200万ドルを強奪するが、逃走中に警察に追われて3人の仲間とともに爆死してしまう。残された妻のベロニカはハリーの行為を少し知っていただけで深くは関わっていなかったが、ジャマールから200万ドルを返すように強要される。シカゴの議員選挙に出馬して勝つために、ジャマールは資金を必要としていたのだ。金を返す必要に迫られたベロニカは、同じく寡婦となったハリーの仲間たちの妻ふたりと組んで、ハリーの残した別の犯罪プランをもとにして、自分たちも大金を盗み出す計画を立てるのだったが…というあらすじ。 TVシリーズとおおまかなプロットは一緒のようだけど、舞台がイギリスからシカゴに移り、地元の選挙戦という設定が加わっているみたい。よって話自体は比較的シンプルなケイパーものだけど、シカゴの犯罪問題とか、Black Lives Matter的な要素が
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「スパイダーマン:スパイダーバース」鑑賞
映画評

「スパイダーマン:スパイダーバース」鑑賞

年末のこの時期に海外に行くと、ホリデーシーズン向けの大作がいろいろ公開されているのであります。まあ海外に比べて日本での公開が数カ月も遅れている現状は憂れるべきことなのだが、時間をつくって一足先に観てきてしまったのだよ。以下はネタバレ注意。 原作のコミックに詳しい人はキャラクターの姿を見ただけでピンとくるだろうが、話の内容はマイルズ・モラレス版のスパイダーマンを主人公にして、数年前に話題になったマルチバースことスパイダーバースのストーリーを絡めたものになっている。マイルズ君は本家スパイダーマンとは別ユニバースに属する「アルティメイト・スパイダーマン」誌で登場したキャラで、そっちのピーター・パーカーが死んだことを受けてスパイダーマンになった黒人とヒスパニックのハーフ。ピーターの能力に加えて透明になれたり、指先から強力なショックを与えることができるんだっけな。 いっぽうのスパイダーバースは本家スパイダーマンに加えて、マイルズ君を含む多次元のスパイダーマンたちが山ほど登場して共闘したストーリーで、東映版スパイダーマンがレオパルドンに乗って登場したのは日本でも話題になってましたね。そこでグウ
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映画評

「ヘレディタリー/継承」鑑賞

今年いちばん怖いと言われたホラー映画、臆病なので家で部屋を明るくして観ました。これネタバレしないと語れないと思うので、以下は注意。 ・ホラー映画だしえげつない描写もあるものの、根底にはやはり崩壊していく家庭のドラマがあるわけで、その中心にいていろいろ大変な目に遭うトニ・コレットの迫真の演技あってこその作品だなと。 ・「シックス・センス」では超常現象に困惑する幸の薄い母親を演じてた彼女、まわりまわって約20年後に同じような役を演じたわけだが、見せ場はこちらのほうがずっと多かったですね。悲痛にくれる顔から驚愕する顔まで一瞬のうちに表情を変えられるのは、多重人格を演じた「United States Of Tara」で培った技技なんだろうな。 ・それに対してガブリエル・バーン演じるパパさんは見事に何にもしないわけで、家族がケンカしてもただ穏便になだめようとする姿が変に現実的で親近感を抱いてしまったよ。当初の設定ではセラピストで、コレット演じる妻は元患者という内容だったらしいが、家族の誰も彼に頼ろうとしないのが皮肉でもある。 ・「継承」というタイトルの通り、家族に脈々と受け継がれるもの
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映画評

「OVERLORD」鑑賞

アメリカでこないだ公開されたばかりの作品だけどな、昔のツテを使って合法的に観てしまったのだよ。ふはははは。 舞台となるのは1944年、オーバーロード作戦ことノルマンディー上陸のとき。ボイス二等兵たちは敵陣にパラシュートで降下して古い教会の上にある無線施設を破壊する任務を帯びていたが、乗っていた飛行機が被弾したことで予定よりも前の地点に落下。そこで彼らはフランス人の女性に出会い、彼女の家に隠れることになる。そして外に偵察に出たボイスはそのまま混乱に紛れて教会のなかに入り込むが、そこで彼が目にしたのはおぞましき人体実験がされている設備だった…というあらすじ。 ボイスは黒人兵士という設定だが、ご存知のように第二次大戦中は黒人と白人が一緒の部隊なぞ存在しなかったわけで、歴史考証などは全く関係ない作品です。というか内容はものすごく単純で、 ゾンビ!ナチス!ゾンビ!ナチス! というもの。要するにゾンビを操るナチスと戦う連合軍のお話で、昔だったらウーヴェ・ボルあたりがとびつきそうな題材だが、こちらはJJ・エイブラムスのバッド・ロボット製作ということもあり爆発シーンなどはそれなりに予算のかか
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