Kingink

海外テレビ番組

「LOW WINTER SUN」鑑賞

「ブレイキング・バッド」に代わるドラマが早急に必用なAMCの新シリーズ。秋に早くも日本で放送するとか? フランクはデトロイト市警の刑事だったが、同僚のブレンダンの悪徳ぶりと汚職に耐えられなくなくなり、別の同僚のジョーと結託してブレンダンを殺害し、自殺に見せかけて車ごと海に投げ込む。完全犯罪を達成したつもりのフランクだったが、実はブレンダンは内部調査の部門に目をつけられており、次の日に彼らが調査にやってきたことからジョーは調査のことを知っていたのではと訝しむフランク。一方ではブレンダンから麻薬の横流しを受けていた街のゴロツキたちが、ブレンダンがいなくなったことでマズい状況におかれていた。さらに海中から引き揚げられたブレンダンの車のトランクから切断された死体が発見されたことで、物事は予期せぬ展開を迎えることに…というのが第1話のプロット。 主演は最近いろんな映画で悪役を演じてる感のあるマーク・ストロング。彼の同僚のジョーを演じるのは同じくイギリス人のレニー・ジェームズ…ってこのままだとアメリカ人のテレビ俳優はデトロイトの労働者よりも先にみんな失業してしまうんじゃないだろうか。「ブレイ
1 min read
映画評

「ワールド・ウォーZ」鑑賞

最後の展開がイマイチということで大幅な撮り直しが発生し、大コケするのではないかとの前評判を覆してブラピ映画として最大の興行成績を挙げた作品だが、それでもコストが回収できてないのでは?と噂されているあたりがハリウッド大作の悪しきビジネスモデルだよな。 ストーリーの流れもその撮り直しによって生じたのであろうツギハギ感が否めず、ゾンビの感染源をたどって世界をめぐる冒険…になるはずが後半になってその流れが途切れ、かなり行き当たりばったりな展開になっていたような?特にウェールズに到着してからは今までのグローバルなアクションとはうって代わり、かなり小ぢんまりとしたバイオハザード(ゲームのほうね)みたいな内容になるのは違和感があったんだけど、やはりあそこが撮り直しで加えられた部分になるみたい。本来はゾンビの感染源が中国だと示唆されるはずだったのが、「あそこハリウッドのお得意様だから…」という理由でボツになったという裏話を聞くと、ゾンビも中国資本には勝てんのだなあと思う。 なお「ワールド・ウォー」といいつつも、主役不在(らしい)原作に対して映画版の主役はあくまでもアメリカ人のブラピであり、彼が訪
1 min read
映画評

「ONLY GOD FORGIVES」鑑賞

ニコラス・ウィンディング・レフンが「ドライヴ」に続いてライアン・ゴズリングと組んで作った新作。とってもバイオレントな内容なので、「ドライヴ」みたいにクールな内容を期待してデートで観たりすると後悔すると思う。 舞台となるのはタイのバンコク。そこでムエタイのジムを経営するアメリカ人のビリーとジュリアンの兄弟は裏で麻薬の密輸に手を染めていたが、ある晩にビリーが未成年の少女を強姦して殺してしまう。この事件は「復讐の天使」ことチャン警部によって法の外で裁かれ、少女の父によってビリーは殺害されてしまうのだが、物事の顛末を知ったジュリアンはさらなる報復を望まなかった。しかし2人の母であるクリスタルが事件を知ってタイを訪れ、ビリーの復讐を遂げるようジュリアンに命じる。これを渋るジュリアンだったが彼の手下たちが少女の父親を殺害、さらにチャン警部の殺害も計画するが返り討ちに遭ってしまう。そしてここに双方による血で血を洗う復讐劇の火ぶたが切って落とされるのだった…というストーリー。 トレーラーを観たときはマーシャルアーツ系の映画かな、と思っていたのだが完全なサスペンスというかスプラッターっぽい話であり
1 min read
映画評

「From One Second to the Next」鑑賞

相変わらず知らぬ間にドキュメンタリーをしれっと作ってしまっているヴェルナー・ヘルツォーク御大の新作。 アメリカで増加している、運転中に携帯電話でテキストメッセージを送ること(テキスティング)による脇見運転から生じた交通事故について扱った30分ほどのドキュメンタリーで、携帯会社が出資したものらしい。youtubeで全編が視聴できるほか、学校とかにも無償で配布されるそうな。 登場するのはテキスティング中の事故によって不幸に見舞われた4組の被害者および加害者で、半身不随になった少年、アーミッシュの家族3人を死傷させたドライバー、事故で廃人のようになってしまった女性の兄弟、事故で父親を失った娘とその加害者、といった人たちが登場し、事故の状況やその結果などについて淡々と語っていく。 テキスティングの特徴としてドライバーの完全な前方不注意というものがあり、ドライバーが何が起こったのかを把握できていないことや、ブレーキをかけていないため事故が凄惨なものになるということが紹介され、事故の状況を説明している警官が途中で言葉を失うシーンが印象的であった。あと被害者なのにもかかわらず莫大な医療費を請
1 min read
海外テレビ番組

12代目ドクター・フー決定!

And he's still not ginger! マット・スミスが年末のクリスマス・スペシャルで降板するにあたり、「次のドクターを演じるのは誰か?」という話題がロイヤルベイビーの性別くらいにイギリス国民(および世界中のオタク)を賑やかしていたわけですが、先週になって週末の生放送で新ドクターの発表が行われるとの情報が入り、そして公表されたのは…「The Thick Of It」のマルコム・タッカーことピーター・キャパルディ! 下馬評というかブックメーカーのオッズでは一番人気だったこともあり(あの人たちはどこから情報を仕入れてるんだろう)、マット・スミスのときのようなサプライズではないものの、リブートされてからは比較的若手がドクターを務めていたことを考えると、55歳のキャパルディの起用は大きな方向転換とも言えるでしょうな。彼は年を取りすぎているという批判もあるようだけど、ドクターってのはそもそも年取ってるものなんだよ! 「The Thick Of It」では死人も震え上がらせるほどの罵詈雑言をまき散らす「怖い人」のイメージがあるキャパルディだけど、ユーモラスなドクターの役をどう
1 min read
映画評

「パシフィック・リム」鑑賞

ジャパンプレミアで観てきたのだよ。いやー最高。オタクの恍惚ですな。ロボットアニメを観て育った世代にとって、これは外せないだろという話のツボをすべて押さえているという大変素晴らしい作品。文句のつけどころは殆どないのですが、気になったところをあえて挙げてみる: ・登場する巨大ロボット「イェーガー」のうち、ジプシー・デンジャーが主人公機のためかいちばんクセがなくて逆に物足りなかったりする。俺の好みは3人乗りのクリムゾン・タイフーン(上の画像)だな。ちょっとしか活躍しないけど。 ・イェーガーの武器でいちばん強いのって、実は冷却ガスじゃないか? ・怪獣のデザインが「ヘルボーイ」のスピンオフコミック「BPRD」に出てくるモンスターに似てるな、と思ったら「BPRD」のガイ・デイビスがコンセプトアーティストとして関わっているのをクレジットで見つけて納得。 ・怪獣の登場シーンはテロップつけて欲しかったっすね。「さそり怪獣 オータチ」といった調子で。 ・ライバルのオーストラリア野郎のキャラが主人公とかぶってるのが勿体ない。あれはドーベルマンを飼っている、キザでニヒルな長髪という役にしてほしかっ
1 min read
映画評

「トランス」鑑賞

ダニー・ボイルの新作。去年のロンドン・オリンピックの前後に製作したものらしい。以後ネタバレ注意な。 一流の絵画を扱うオークション・ハウスに務めるサイモンは、オークション中にフランク率いる強盗団に襲撃され、ゴヤの作品を奪われてしまう。しかしフランクが手にしたのは空の額縁だけだった。実はサイモンとフランクはグルであり、サイモンが協力してフランクに絵画を渡すはずだったのが、サイモンが途中でどこかに隠してしまったのだ。しかし襲撃の最中にサイモンが頭を強打されたことで記憶喪失になってしまい、絵画をどこに隠したのかは彼自身も分からなくなってしまっていた。サイモンを拷問にかけても絵画の行方が分からないことを悟ったフランクは、彼の記憶を取り戻すために催眠療法のセラピストであるエリザベスという女性の助けを借りることにするのだが…というプロット。 サイモンとフランクとエリザベスの三者にそれぞれに思惑があって、陰謀や裏切りが錯綜していくさまはボイルのデビュー作「シャロウ・グレイヴ」に通じるところがあるかな。脚本も「グレイヴ」のジョン・ホッジと久しぶりに手を組んでいるし。元々「グレイヴ」のあとに別の脚本家
2 min read
映画評

「Comic-Con Episode IV: A Fan's Hope」鑑賞

日本じゃあまり報道されないが、アメリカではこの時期にサンディエゴで巨大なコミック・コンベンション(コミコン)が開催され、全米中のオタクどもがコスプレして集結し、マンガやフィギュア買ったりプロのアーティストのサインもらったりするわけですよ。 もともとは70年代に数百人ほどが参加した程度の集いだったが、特に21世紀に入ってからはジャンル映画の格好のマーケティングの場所であることに気づいた映画会社がスターなどを送り込んで大々的な宣伝やニュース発表を行い、もはやコミックというより映画やゲームの集いとなって10万人以上の参加者がやってくる大イベントになってしまった。今年はメタリカが来てライブをやったらしく、今後は音楽業界も絡んでいくのかな? そんな数多の人々が集まるコミコンの姿を紹介したのがこのドキュメンタリーで、監督は「スーパーサイズ・ミー」のモーガン・スパーロックだが彼自身はカメラの前には登場しません。スタン・リーやジョス・ウィードン、ギレルモ・デル・トロ、グラント・モリソン、AintItCoolのデブ君などオタク好みの有名人がそれぞれのコミコン体験を語る映像を散りばめながら、コミコン
1 min read
映画評

「42」鑑賞

生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え…などではなく、初の黒人メジャーリーガーであるジャッキー・ロビンソンの伝記映画な。日本では「42 世界を変えた男」という邦題で11月に公開されるらしいですが、野球のオフシーズンにやっと公開するというのはいかがなものですかね。 内容はロビンソンのドジャース入団から1年目の活躍を追ったもので、GMのブランチ・リッキーが「うちのチームに黒人を入れるぞ」と言って側近が青ざめるのを皮切りに、若きロビンソンが選ばれ、2軍のモントリオール・ロイヤルズで活躍したあとにドジャースに参加し、チーム内外からの差別に会いながらも活躍していくさまが語られていく。ロビンソンはスラッガーというよりも俊足の人として描かれているな。これに絡めて妻のレイチェル・ロビンソンとの恋愛模様とか、観客による差別と支持、フィリーズのベン・チャップマンによる罵詈雑言、ピー・ウィー・リースをはじめとするチームメートのサポートなどといったエピソードがいろいろ盛り込まれてますが、父親的存在であるブランチ・リッキーの加護が話の主軸になっている。 ロビンソンを演じるチャドウィック・ボーズマ
1 min read
海外テレビ番組

「FAMILY TREE」鑑賞

ジョージ・クルーニーのハワイのやつじゃないよ、HBOとBBCが共同製作した、クリストファー・ゲストの新シリーズだよ。ゲストの作品なので当然のごとくモキュメンタリーのスタイルで撮られたコメディ。 交通事故の過失を調査する仕事をしているトムは、姉とともに久々に父親の家を訪れたところ、彼の大叔母にあたる女性が亡くなったことを父親から伝えられる。そして大叔母は一家に伝わる品々が入った箱をトムに遺しており、その中で彼は自分の祖先らしき人物の古い写真を発見し、彼が誰であったかを調べようとするのでした…というプロット。 主人公のトムが自分の親族に関わるいろんな事実を発見していく、というコンセプトの番組で、やがて海を渡ってアメリカに行ったりするらしい。いろいろエキセントリックな人たちが出てきて笑えるところは笑えるんだけど、小市民のペーソスみたいなものが根底にあって、トムは自分の先祖が偉大な人かもしれないという期待が裏切られてばかりだし、彼の父親はろくに動作もしない発明品に凝っている有様で、姉のビーにいたっては心の鬱憤をうまく吐き出すことができず、腹話術を使って猿の人形に罵詈雑言を言わせる癖をもっ
1 min read
海外テレビ番組

「CAMP」鑑賞

アメリカのテレビとか映画を観ててもよく分からない文化の一つにサマーキャンプがありまして、なんか夏のあいだは全米すべてのティーンが田舎のキャンプ場に収監されるようなイメージを抱いてしまうのですが、実際どれだけの家族がサマーキャンプに子供たちを送るのか、どれだけの期間いるのか、いくら費用がかかるのかなどがよく分からないんだよな。これはそんなサマーキャンプを舞台にしたNBCの新シリーズ。前述の疑問の答えは全く見当たらなかったばかりか、まるでキャンプ場だけがこの世に存在する全てであるかのような描かれ方をしてました。 物語のプロットらしきものも殆どなくて、離婚したばかりでキャンプ場の経営に四苦八苦するシングルマザーを中心に、その息子とか、嫌々ながらキャンプ場にやってきた少年とか、挫折した水泳少女とかの交流が、キャンプ場のまわりの人たちともにまったりと語られている感じ。いちおうキャンプ場にもスクールカーストみたいなものがあって、ライバルのキャンプ場の少年たちとの凌ぎ合いなどもあるものの、The CWのティーン向けドラマみたいにギスギスした人間関係が出てくるわけでもなく、健全な少年少女たちのひと
1 min read
海外テレビ番組

「SIBERIA」鑑賞

NBCの夏の新シリーズ。「パーソンズ・アンノウン」みたいなミニシリーズ扱いになるのかな? リアリティ番組のスタイルをとった超自然ホラーで、舞台になるのは当然ながらシベリア(実際の撮影地はカナダらしいが)。アメリカおよび世界価値から集められた14人の男女たちがシベリアのツングースカにある森の中に連れてこられ、そこで冬がやってくるまで生き延びるよう番組の司会者に告げられる。この番組ではコンテストもなく、脱落者を決める投票もない。過酷な環境のなかでのサバイバルが唯一かつ最大の挑戦であり、耐えられなくなった者はヘリコプターを呼んでシベリアを去ることができる。そして最後まで残った人たちに賞金が与えられるというのだ。 こうしてまず森の中を進み、100年ほど前に住人が失踪したという小屋に居着く挑戦者たち(この時点で2名が脱落)。食べ物が見つからずに空きっ腹で夜を過ごす彼らだったが、夜中に謎の動物のうなり声を耳にする。そして次の日に食べ物を探しに森の奥へ向かった男性が、何かに襲われて命を落とすという事件が起き…というようなプロット。 普通リアリティ番組で参加者が死亡したらその場で収録を打ち切る
2 min read
海外テレビ番組

「UNDER THE DOME」鑑賞

スティーブン・キングのベストセラー小説「アンダー・ザ・ドーム」を原作にしたCBSのミニシリーズ。全部で13話になるのかな? 舞台になるのは(キング作品の常として)メイン州にあるチェスターズ・ミルという小さな田舎町。そこではいつもと同じ一日が始まろうとしており、近隣の街で行われるパレードのために町長などが町を離れたばかりであった。しかし突然巨大な地鳴りとともに透明のドームが町を包み込み、チェスターズ・ミルは外界から遮断されてしまう。そのドームは光は通すものの音声や電波などは通さず、外界とのコミュニケーション方法は筆談程度の非常に限られたものになってしまう。さらにドームが降りた瞬間にその場にいた人たちが切断されたり、自動車がドームに突っ込んで大破したことで町はパニックに陥る。ドームのなかに隔離された人々が生存の方法を探るなか、何人かの住民が謎の幻覚に襲われ、「ピンクの星が落ちる…」と呟くのだった…というようなプロット。 町の全体がドームに包まれるのって「ザ・シンプソンズ MOVIE」でもやってましたが、キングはあれよりも先にネタを考えついてたそうな。町が災害に見舞われたからって住民が
1 min read
海外テレビ番組

「DEVIOUS MAIDS」鑑賞

「デスパレートな妻たち」のマーク・チェリーによるライフタイムの新シリーズ。メキシコのテレノベラをベースにしているらしい。名前の通りメイドさんたちが主人公なんだけど、日本の「ご主人さま☆」みたいな人たちでなくヒスパニックの家政婦さんたちの話なのでそこんとこよろしく。 ハリウッドを舞台に、横柄でグロテスクな金持ちの主人たちに雇われたメイドたちの悲喜劇を扱った内容になっていて、メキシコから子供を連れてこようと努力する女性や、シンガーとしての才能を雇い主に認めてもらいたい人、家の若主人に惚れてしまう人など、さまざまなメイドの人間模様が描かれていく。また冒頭では主人と不倫をしたメイドが何者かに刺殺されるという事件が起き、この事件の解明が今後の大きなテーマになっていくみたい。 エヴァ・ロンゴリアがプロデューサーとして関わっていることもあり、メイドたちの描写はヒスパニックのステレオタイプのようなものではなく、筋の通った一人前の女性たちとして描かれており、過酷な労働条件に我慢しつつも、逆にメイドがいなくては何もできないような主人たちに一泡ふかせるような、痛快な内容の番組になっている。ただ登場人物
1 min read
海外テレビ番組

「RAY DONOVAN」鑑賞

こんどShowtimeで開始されるテレビシリーズ。ビデオキャストで提供されてた第1話を観たら、セリフの半分くらいが規制のため無音状態であった。つまりそんな言葉が行き交う内容の番組です。 レイ・ドノヴァンはハリウッドのセレブたちを顧客にするフィクサー。有名俳優やスポーツ選手を相手に、死んだ娼婦の始末やスキャンダルのもみ消しなど、表沙汰にできないことを引き受けていた。無骨な彼だが妻と2人の子供といちおう仲良く暮らしているし、障害を抱えた弟たちの面倒も見ている人物であり、ストーカーに狙われている少女に仕事とは関係なしに警告してあげるなど、暗いなりに規律を持った男であった。クセのある人物たちに囲まれながらも黙々と仕事をこなすレイだったが、筋金入りのゴロツキである父親が20年ぶりに刑務所から出所し、彼のもとにやってきたことでレイの人生は大きく変わることになる…というようなプロット。 なんか不幸な人がてんこ盛りの内容になっていて、レイの妻は彼との生活に不満を抱いているし、娘や息子は学校でいじめられていることが示唆され、レイの2人の弟のうち1人は病気持ちでもう1人は子供のこと神父に性的虐待を受
2 min read
映画評

「A Glimpse Inside the Mind of Charles Swan III」鑑賞

ロマン・コッポラの新作。「AVクラブ」では最低点の「F」をつけられ、その他の批評でもケチョンケチョンに叩かれていたいわくつきの作品で、iTunesストアで99セントでレンタルしたから金の無駄にはならなかったものの、まあ観るだけ時間の無駄な作品であったよ。 舞台は70年代。チャールズ・スワンは成功したグラフィック・デザイナーだったが、分かれた彼女のことが忘れられず、胸に痛みを感じて病院に担ぎ込まれる。そこへ彼の友人や妹、マネージャーなどが見舞いに訪れるが、スワンの頭のなかでは夢と現実がごっちゃになっていき…というプロット。 コッポラの前作「CQ」は60年代を舞台にした映画監督の物語だったわけで、どれだけ引き出しが小さいんだよ!こちらはストーリーを語ることももはや放棄していて、60〜70年代テイストの悪夢がつなぎあわされてるだけ。時には西部劇っぽく、時にはスパイものっぽく夢が展開していくのですが、中身がからっぽであることは一目瞭然なわけで。いちおう大団円のようなものも最後にあるけど、それまでに主人公が苦境に遭うわけでもなく、ただ淡々と話が進むのでカタルシスも何も感じられず。 遊び人
1 min read
海外テレビ番組

「TWISTED」鑑賞

ABCファミリーの新作シリーズ。ABCファミリーはこれとか「THE FOSTERS」などの新作ドラマの視聴率が好調で、そのあおりを受けて評判は良いけど視聴率が微妙な「BUNHEADS」のシーズン2製作がなかなか決まらないでいるらしいけど、いいのかそれ。 ダニーとジョーとレイシーは幼い頃は親友だったが、ダニーは11歳のときに自分の叔母を殺害してしまい、鑑別所に送られてしまう。それから5年がたち、ジョーとレイシーはスクールカーストの関係で疎遠になっていたが、ダニーが鑑別所から釈放されて2人と同じ高校に通うという知らせが飛び込んでくる。ダニーの釈放はメディアにも注目され、周囲の学生からソシオパス呼ばわりされるダニーだったが、彼はそれらを気にもせずにジョーとレイシーとの再会を喜ぶ。しかし彼がなぜ叔母を殺したのかを知っていると告げた女生徒が殺害されるという事件が起き、真っ先にダニーが容疑者として疑われることに。そしてダニーは自らの潔白を証明しようとするが…というようなプロット。 第1話ではジョーが主人公的な扱いで、ダニーは不気味くんとして描かれているのですが、だんだんダニーが話の中心になっ
1 min read
海外テレビ番組

「The Goodwin Games」鑑賞

先月はじまったフォックスのシットコム。クリエーターは「ママと恋に落ちるまで」の人たち。この時期に始まることに加え、パイロット版からキャストが交代したり、製作本数が13話から7話に削られたあたりは死亡フラグ立ちまくりなのですが、俺はそこそこ面白いと思ったのでちょっと紹介します。 主人公となるのは、金持ちのベンジャミン・グッドウィンの3人の子供たち。長兄のヘンリーは才能のある医者で、長女のクロエは幼い頃は天才だったものの今は売れない女優見習い。そして次男のジミーは刑務所への出入りを繰り返していて、娘にまで愛想をつかされているボンクラ。 そんな彼らはお互いに、そして父親とも長らく疎遠になっていたが、ある日突然ベンジャミンがぽっくりと他界してしまったために故郷で久々に顔を合わせることになる。そして父親が2300万ドルもの遺産を残していることに驚愕し、歓喜する3人。しかしベンジャミンは遺言のビデオメッセージを山ほど残しており、遺産の相続条件を明確にしていた:子供たち3人は彼の指定するゲームで競いあい、最後に勝ったものだけが遺産を手にすることができるというのだ。そして最初に与えられたゲームは
1 min read
映画評

「SOUND CITY」鑑賞

デイヴ・グロールが監督したドキュメンタリー。 ロサンゼルスにあったサウンド・シティという伝説的な録音スタジオを扱ったもので、60年代にヴォックスのショールームを改装して作られたサウンド・シティは(偶然にも)抜群のドラム・サウンドを誇っており、大枚をはたいてカスタムメイドしてもらったニーヴのミキシング・コンソールを装備していた。ニール・ヤングの「アフター・ザ・ゴールドラッシュ」はここで録音されたほか、スティーヴィー・ニックスとリンジー・バッキンガムのアルバムも製作されていた。そしてスタジオにたまたま来ていたミック・フリートウッドが彼らに出会い、そこでフリートウッド・マックのアルバムが録音されたことからミュージシャンの注目を集めるようになり、トム・ペティ&ハートブレイカーズ、グレイトフル・デッド、チープ・トリックといった有名どころが続々とアルバムをそこで収録していく。 またスタジオのオーナーたちはバンドのマネージメントも行うようになり、リック・スプリングフィールドを発掘して大当たりするものの、その後のマネージメントは成功しなかった(スプリングフィールドの奥さんはスタジオの元スタッフだ
1 min read
海外テレビ番組

「THE FOSTERS」鑑賞

ABCファミリーの新作シリーズ。新作も結構ですが「Bunheads」のシーズン2を早く決定してください。 名前の通り里親(foster family)の一家の生活を描いたもので、校長先生のレナ・フォスターと警官のステフはレズビアンの夫婦で、ステフの実の息子のほかにヘスースとマリアナという2人のティーンたちを里子にして育てていた。さらにレナは鑑別所から出てきたキャリーという少女に出会い、不憫に感じた彼女はキャリーも家に迎えることにする。さらにキャリーには別の里親に虐待を受けている弟がいることが分かり、レナたちは彼も一家に迎えることに。こうして一気に7人の大家族となったフォスター家の物語が始まるのでした…という設定。 内容は「The Middleman」とか「Huge」みたいにエッジの効いたものではなく、比較的穏健な、いかにもABCファミリー的な家族ドラマになっているのかな。ただ特筆すべきは里親がレズビアン(しかも白人と黒人)のカップルであるということで、パット・ロバートソンの番組を抱えているチャンネルにしてはABCファミリーってここらへんは先駆的だよね。15年くらい前にはABCでゲ
1 min read
海外テレビ番組

「GRACELAND」鑑賞

アメリカでは地上波ネットワークが微妙な新番組を今になって放送開始している一方で、ケーブル局では鳴り物入りの新作を夏に向けていろいろ出していっているのであります。これは「ホワイトカラー」のクリエーターによるUSAネットワークの新シリーズ。 舞台となるのは南カリフォルニアのビーチに面した「グレイスランド」という建物で、そこは麻薬王のものだったのを押収して以来、FBIとDEA(麻薬取締局)とICE(移民関税執行局)の3つの組織のエージェントたちが住む場所として用いられていた。そしてFBIの新人エージェントであるマイクは、訓練も兼ねてグレイスランドへと送られてくる。ベテランのエージェントであるポール・ブリッグスのもとで麻薬組織への潜入捜査などを行うマイクだったが、彼には隠された任務が与えられていて…というプロット。 カリフォルニアの陽光のなかでエージェントたちがサーフィンしてプカプカと波に浮いている光景はいかにもUSAネットワークの番組だなあ、という気もするけれど潜入捜査をしてウソをつきまくり、ロシアンマフィアたちと駆け引きをする展開などはスリルがあって結構面白いですよ。あとは複数の男女
1 min read
海外テレビ番組

「SAVE ME」鑑賞

NBCの新シットコム…といってもおれ1年前にこのパイロットを観ているわけですが。 どうもこの時期に始まる地上波のシリーズって、ネットワークがミッドシーズン用に製作を発注しといたんだけど、なんか良いタイミングで開始できなくて、そのまま消化試合的に初夏にさっさと放送しておしまい、という傾向が強まってきているような?こないだの「FAMILY TOOLS」も速攻で打ち切られてJKシモンズは別のシットコムに出演が決まってるし。 もちろんネットワークには彼らなりの動機があるのでしょうが、例えば「THE OFFICE」なぞはミッドシーズンから始まって辛抱強くシーズン2も放送したおかげでああやって大成功したわけだし、もうちょっと自分のところの番組を大切にしても良いと思うんですけどね。こないだフォックスで始まった「The Goodwin Games」なんかかなり面白いと個人的には思ってるのだけど。ちなみにこの「SAVE ME」も放送開始から死亡フラグが立ってると見なされてるようです。 主人公のベスはごく普通の主婦だったが、生真面目な性格ゆえに娘や近所の主婦たちには敬遠され、おまけに夫は浮気をして
1 min read
映画評

「スター・トレック イントゥ・ダークネス」鑑賞

こないだアメリカで観てきてしまったのだよ。ネタバレにならない範囲で感想をいくつか: ・例によってJJエイブラムスの「宿題きちんとやりました」的な作品。でもまあ最初から最後までアクションの連続で、観てて飽きさせない内容になっていることは評価しておく。深いテーマも無くアクションに頼っているのを批判する人もいるようだけど、STは映画版はいつもそんな調子だったので大目に見よう。 ・3Dは毎度ながら意味無し。しかし3Dで浮かぶレンズフレアだけはうざい。あれ本当にうざい。 ・ストーリーは過去の劇場版のオマージュというかアレンジなので、あれを観てないと十分に楽しめないかも。 ・ノエル・クラークは完全なカメオ出演。セリフもろくに無かったような。ブルース・グリーンウッドもチョイ役。 ・アントン・イェルチンもあまり見せ場がないが、俺あいつ嫌いだからいいや。代わりにサイモン・ペグ演じるスコッティが大活躍! ・ジョン・チョウはジョージ・タケイの話し方を真似てるんだが、似合ってないよな。 ・スポック、そいつに頼るなよ。 ・クリンゴンは別に出さなくても良かったんじゃね? ・セクション31につい
1 min read
映画評

機内で観た映画

先週いっぱい海外に行ってまして、飛行機のなかで観た映画・番組の感想を簡単にざっと: ・「ヘンゼル&グレーテル」 完全にB級作品だと割り切って観れば、さほど悪くはない。ジェマ・アタートン可愛いし。でも主人公たちは武器を落としすぎ。ストラップつけとけよ!そして最強の武器がスコップだとは。敵の魔女は特殊メークがきついので別にファムケ・ヤンセンが演じる必要もなかったと思う。 ・「Rise of the Guardians」 日本語吹替を作ってるじゃん!なら日本公開すればいいのに。ストーリー自体は比較的凡庸なので、「ヒックとドラゴン」や「メガマインド」などと比べると色褪せてるのは否めない。もっと大きな画面で観れば映像美などが堪能できたのかもしれないけどね。 ・「バレット」 着陸前だったので少しはしょって観た。巨匠ウォルター・ヒル作品といえども、やっつけ仕事だなあという感じ。主人公のナレーションが入ると、どうも減点したくなるのよね。特にそれがスタローンだったりすると。軽薄なスーツ野郎を演じるクリスチャン・スレーターだけは本人そのままでやけに適役であったことを記しておく。 ・「Phil Sp
1 min read
海外テレビ番組

「THE FALL」鑑賞

BBCのさらなる暗い刑事ドラマで、主演は「Xファイル」のジリアン・アンダーソン。 舞台となるのは北アイルランドのベルファスト。若い女性が何者かに絞殺されるという事件が起き、数週間が経っても解決の糸口が見えなかったことから、ロンドンからギブソン警視(アンダーソン)が調査のために派遣されてくる。その一方で犯人である人物は心理カウンセラーを勤める1児のよき父親だったが、心に大きな闇を抱え、さらなる犠牲者を出そうとしていた…とかいうプロット。 古きは「第一容疑者」とか、最近では「刑事ジョン・ルーサー」とか「Broadchurch」などとイギリスの刑事ドラマは暗い内容のものが珍しくないのですが、これは俺が観てきたなかでも突出して暗いような。第1話では警察が捜査らしきことを殆ど行わないまま、犯人のドロドロとしたサイコっぷりが描かれ、そのまま犠牲者が出てしまうんですもの。まるで犯人が主人公のような扱いだったな。それを調査するべきギブソン警視は仏頂面で被害者のビデオとか見てるくらいだし、若い刑事に自分のホテルの部屋番号とか教えて、あんた何やってんの、という内容であった。さらにベルファストという政
1 min read