Kingink

海外テレビ番組

「NAPOLEON DYNAMITE」(アニメ版)鑑賞

あの世にもヒドい邦題を持った2004年のカルト的人気を誇る映画をアニメ化したフォックスのTVシリーズ。こないだの「THE FIRM」もそうだけど、数年前の映画をTVシリーズ化するのに需要なんてあるのかね?しかもこの映画は収益をめぐってプロデューサーがフォックスを訴えてなかったっけ?まあハリウッドの常として「法廷の外で決着がついた。内容については口外しない。」ということになったんだろうけど。 「THE FIRM」に比べるとこちらは映画のオリジナルキャストがみんな揃って各キャラクターの声をあてていて、話の設定も映画版そのまんま。アイダホのど田舎における高校生の生活をのんべんだらりと描いてるんだが、映画版ではそのユルさで話が持っていたのに対し、TVシリーズだと毎回何かしらイベントが起きないといけないわけで、例えば第1話ではニキビの薬で凶暴化したナポレオンが格闘技のリングに立つことになるのですが、それって映画の設定とまったく異なるような。 ただし話の出来自体はそんなに悪くなくて、間抜けな家族が主役の典型的なフォックスのアニメ作品だと思えばそこそこ楽しめなくもないかな。日本刀を振り回す日本
1 min read
映画評

「THE INTERRUPTERS」鑑賞

アカデミー賞を受賞どころかノミネートさえもされなかったものの、ドキュメンタリー映画の金字塔的作品として名高い「フープ・ドリームス」の監督であるスティーブ・ジェームズのドキュメンタリー。んでこれも例によって今年のアカデミー賞の候補に選ばれていなかったりするので、アメリカでは非難の声があがっているみたい。 これは暴力沙汰の事件が相次ぎ、イラクやアフガンでの兵士よりも多くの人が死んだというシカゴを舞台に、暴力をふるう人と人のあいだに立って彼らを仲裁しようとする「インタラプターズ(制止者)」と呼ばれる活動家たちの姿を描いた映画で、インタラプターズは「暴力は疫病と同じで、人から人へと感染するものだ」という考えに基づいて疫病学者が創設した「シースファイア(停戦)」という活動団体が導入したプログラムの実践者であり、警察と犯罪者(というかいわゆるゴロツキ)の中間的なポジションに立つことで後者の信頼を得て、彼らを更正させていこうとする。 インタラプターズの多くは元犯罪者であり、ミーティングの場では「みんな合計したら500年くらい懲役くらってるかなあ」なんて冗談も飛び出すわけだが、やはりみんな凄みと
2 min read
映画の雑記

ゴールングローブ考

日本時間で明日の今頃にはゴールデングローブ賞の結果が発表され始めてるのかな。アカデミー賞よりも気楽な感じでテレビと映画のひとたちが一緒になって祝い合うという意味では決して嫌いな賞ではないのですが、受賞者を決定するハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)って調べれば調べるほどウサンくさい団体であるような気がするので、その気になる点についていくつか書いてみる: ・そもそもHFPAの創立の理由が、ハリウッドのスターたちと懇意になりたい記者たちが「ねえねえ、賞をあげるから仲良くしてよ」という考えから生まれたもので、その時点でハリウッドとズブズブの仲であったわけだ。そして授賞式がディック・クラーク・プロダクションにより派手なショーにされてNBCで放送されることにより、その知名度と影響力は大きく上がっていく。 ・『外国人』映画記者協会といいつつも、HFPAのメンバーになる条件の1つに「南カリフォルニアに住んでること」というのがある。そりゃハリウッドに近いところに住んでれば便利だろうけど、国際性を強調してるような名前の意味が無いのでは。また公式サイトのメンバー表を見ると「Jean E. Cum
2 min read
海外テレビ番組

「THE FIRM」鑑賞

シドニー・ポラックの映画「ザ・ファーム 法律事務所」のTVシリーズ版。なぜ1993年の映画を今になってしTVシリーズにするのか?というのは誰もが疑問に思うところでしょうが、理由はよく分かりません。原作のジョン・グリシャムのファンがついてくることを期待してんのかな。主人公は当然ながらトム・クルーズではなくジョシュ・ルーカスが代わりに演じている。 映画版の10年後という設定らしいんだけど90分ある第1話は時系列がこんがらがってて、冒頭は主人公がワシントンで黒服の男たちから逃げているシーンで始まり、目の前でクライアントが自殺したかと思いきや話はその6週間後に移り、個人で法律事務所を開設してた主人公が少年の殺傷事件の弁護を任されるのと同時に怪しげな大手の事務所にスカウトされる光景が描かれ、そこからさらに10年前に話が戻って映画版のラストの結果により主人公がマフィアに命を狙われることになった顛末が紹介されている。 まあ10年前の話は今後あまり出てこないだろうけど、現在の場面と6週間前の話を両方クリフハンガーまがいの展開で終わらせてるあたり、両方の話をつじつま合わせて語っていくのは相当苦労す
2 min read
映画評

「THE GUARD」鑑賞

アイルランド映画としては彼の国の興行記録を塗り替えたという映画。まあ小さい国なんですけどね。主演はブレンダン・グリーソンにドン・チードルで、監督のジョン・マイケル・マクドナーってマーティン・マクドナーの弟なのか。兄弟そろってグリーソンをフル活用してますね。あと最近悪役ばかり演じてるマーク・ストロングがここでも悪役を演じてた。 アイルランド西海岸のゴールウェイ地方の警察官であるゲリーは酒飲みで女好きで上司に平気で反抗するような人物だったが、汚職には手を出さないタフな警官だった。そんな彼の警察署に、海外から大量のコカインがゴールウェイに密輸されるという情報を入手したFBIの捜査官である黒人のウェンデルがやってくる。悪気も無く人種差別的な発言をするゲリー(および周りの住民)にウンザリするウェンデルだったが、2人の調査により麻薬の売人たちがゴールウェイに既にやってきていることが判明する。しかし他の警官たちは彼らに買収されていて…というような話。 住民の大半が白人のアイルランドにやってきた黒人捜査官、という設定は「ディボーシング・ジャック」などにもあったし必ずしも目新しいものではないが、子
1 min read
海外テレビ番組

「JANE BY DESIGN」鑑賞

ABCファミリーの新作ドラマ。ABCファミリーの対象年齢層が自分と大きくかけ離れてることは承知してるのですが、第1話がよく無料提供されてるのでつい観てしまうのです。 高校生のジェーンは父親を早くに亡くし母親も失踪したという不遇な環境で育ち、幸せそうに着飾った同級生たちを見ては「私も幸せになりたいわぁ…」とため息をつくような女の子でした。そんな彼女はファッション業界に憧れてファッションデザイナーのスタジオへインターンの面接に行くのですが、ふとしたことで彼女は成人だと勘違いされ、トップ・デザイナーのグレイのアシスタントの職をオファーされます。お金が必要な彼女はこれを受け入れるのですが、グレイは人のことなど気にかけない鬼のような女性でした。それでもめげずに彼女は働くのですが…というような話。 設定はとても「プラダを着た悪魔」とか「アグリー・ベティ」とかに似てるんじゃないでしょうか。でもABCファミリーなのでどぎつい描写とかはなく、憧れの業界で頑張る女の子のごく普通な物語になっている。主人公の兄貴が無職のボンクラだいうのが個人的にはツボでしたな。 ジェーンを演じるエリカ・ダッシャーとい
1 min read
海外テレビ番組

「HOUSE OF LIES」鑑賞

ドン・チードルやクリスティン・ベル、リチャード・シフなどいった結構いいキャストを揃えたショウタイムの新作ドラマ。ショウタイムは例によって第1話をポッドキャスト形式でiTunesストアで無料提供してるんだけど、卑猥な言葉をみんなカットしてるのでセリフの2割くらいが聞き取れなかったような。ストリップバーのシーンなんかもモザイク入りまくりで大変なことになってました。あと34分という謎めいた尺長は何だったんだろう。 チードルが演じるマーティ・カーンは敏腕な経営コンサルタントのチームのリーダーで、金と女が好きな彼らはアメリカ各地を飛び回り、見栄を張ったプレゼンを行い、あらゆる手段で大企業との契約を勝ち取ろうとしていた。しかしそこにライバル会社で働くマーティの元妻が絡んできて…というような話。 当然ながらコンサルティングとかプレゼンに関する難しい用語とかノウハウが出てくるわけだが、そんなときは画面が突然フリーズして、マーティンが第4の壁を破って視聴者に説明してくれるという親切な設定になっている。でもこれが逆にうっとうしくて、「俺ら難しいことやってるでしょ?ね?ね?」と言ってるような感じなんだ
1 min read
海外テレビ番組

「SHERLOCK」シリーズ2開始

前シリーズから待つこと1年半、やっと来たよシリーズ2。 今回も90分×3本というミニシリーズ構成だが、ベースにしている原作が「ボヘミアの醜聞」「バスカヴィル家の犬」「最後の事件」というグレイテスト・ヒッツ的な大盤振舞い!この時点でこんなに有名な作品を使い切ってしまって大丈夫なんだろうか。そしてシリーズ3はやはり「空き屋の事件」で始まるのだろうか。 そういう心配は置いとくとして、第1話の冒頭ではシリーズ1のクリフハンガーが結構あっけなく片付いて、ホームズとワトソンはまた別の事件に巻き込まれていくことに。そして登場するのは当然ながらアイリーン・アドラーなわけだが、ホームズと同等の明晰さを持つ彼女とホームズ(およびマイクロフト)との二転三転する駆け引きが繰り広げられ、息もつかせぬ展開になっていて大変楽しめるぞ。彼らに比べるとワトソンは相変わらず損な役回りだけど、狂言廻し的な存在になって話にアクセントを加えてくれている。来年のいまごろはマーティン・フリーマンは「ホビット」のおかげで大スターになってるのかな。 前シリーズ同様にスマートフォンとテキストメッセージが事件の謎解きに大きく関わっ
1 min read
雑記

謹賀新年2012

みなさま明けましておめでとうございます。 昨年は震災を筆頭にいろいろ多くのことがあった年でしたが、まあこうして新年を迎えられているわけで、人間しぶとく生きていけるものだと思うこのごろです。決して楽観論者ではありませんが、やれ日本が終わるだの世界が終わるだの唱えている連中には感心しませんね。震災のボランティアにやってくる多くの人たちを見て、みんなやるじゃんと昨年は思いましたよ。 とはいえ先行きが見えない時代に生きているという実感は明らかでして、自分も仕事が今年は正念場かなあと。まあ養う妻子もいないし家のローンとかもないから根本的には気楽なものですが。健康には気をつけたいところです。 それでは今年もよろしくお願いいたします。
1 min read
映画評

今年観た映画トップ10

去年ほど明確な順位付けができそうにないので、良かった映画を日付順に10本挙げていく: 「DOGTOOTH」 実はこれを年間ベストに推したい気持ちもあるんだけどね。でも単なるキワモノ好きのように思われるので。ギリシャ映画は今年も注目しよう。 「127時間」 ラストのシガー・ロスの曲がかかるシーンがとても素晴らしいです。 「恋とニュースのつくり方」 普通だったら選ばないような出来の作品ですが、震災後にモヤモヤしていたしていたとき観に行ったらいい気分転換になったので、感謝の念を込めて。 「ブラック・スワン」 アロノフスキーの作品としては「レクイエム」と「レスラー」の延長線上にあるような感じで決して期待してたほどではなかったのですが、それでも出来の良い映画であることは間違いない。 「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」 今年のアメコミ映画のなかではこれがいちばん好き。マシュー・ヴォーンやるじゃん。 「ミッション: 8ミニッツ」 純粋に楽しめるSF映画。邦題が残念なところではある。 「スーパー!」 繰り返して言うが、目の前で行列に割り込んだ奴を撲殺する光景は素晴らしい。 「
1 min read
海外テレビ番組

「Doctor Who: The Doctor, the Widow and the Wardrobe」鑑賞

今年のクリスマス・スペシャル。安心のモファット・クオリティですな。シーズン6はよく出来た話が多かったもののリバー・ソングとサイレンスに関する謎が煩雑になりすぎてスカっと楽しめるようなエピソードが少なかった気がするが、これは今までの話と(殆ど)関係がなくていい息抜きとなる話でありました。 舞台は1940年代のイギリス。トラブルに陥っていたドクターは、通りがかりの優しいママさんに助けられます。その3年後にママさんは戦争で夫を失って寡婦になり、2人の子供をつれて田舎に疎開してくるのですが、彼女たちを迎えたのは恩を忘れないドクターでした。彼はママさんたちの住む家を素晴らしく改修してあげるものの、子供たちに与えるつもりだったプレゼントの箱の中が他の惑星に通じていて…というようなプロット。 エピソード名が指すように「ナルニア国物語」を意識した作りになってるんだけど、後半からの展開は純然たるSF。もうちょっと前半のファンタジーっぽい雰囲気が続いても良かったかな。しかし普通のオバさんが巨大マシンを駆って子供たちを救出するなんて展開が楽しめる番組は「ドクター・フー」くらいのものでしょう。マット・ス
1 min read
映画評

「WARRIOR」鑑賞

興行的にはパッとしなかったものの評論家たちから高い評価を受けた、MMA(総合格闘技)の選手たちを主人公にした映画。 ピッツバーグに住むパディ・コンロンは元ボクサーで2人の息子たちも格闘家として育てていたが、酒のために身を持ち崩して家庭は崩壊し、妻は下の息子のトミーを連れて家を去り、上の息子のブレンダンもパディと絶縁してUFCの選手となり、引退後は高校の教師となって妻子を養っていた。そんなとき10数年ぶりにトミーがパディの前に現われ、彼を格闘家として再びコーチしてほしいと依頼する。一方でブレンダンは経済的理由から家のローンが払えず、家族を救うために格闘家に復帰しようと考えていた。こうしてパディとトミーとブレンダンはお互いに打ち解けることもないまま、ニュージャージーで開催されるMMAの大会に参加することになるのだが…というような話。 話の設定とか展開はかなりベタで、疎遠になった兄弟とか元アル中の父親、試合を心配そうに見つめる妻や生徒たち、強豪選手をスパーリングでノシて周囲を唖然とさせる無名選手、なんていう少年マンガ的な要素が前半はてんこ盛りで、トレーニングのシーンも「Xメン;ファース
2 min read
映画評

「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」鑑賞

世間の評判通り楽しめる映画でしたよ。 ブラッド・バードが実写作品をどこまで手がけられるのかは未知数だったわけだが、アクションとコメディとの絶妙なバランスや、ラストの駐車場におけるファミコンのごときドタバタ劇をきちんと分かりやすく描いているあたりは「Mr. インクレディブル」に通じるものがあるなあと。このあと彼は実写映画でも引っ張りだこになるんじゃないだろうか。というわけで隠れた名作「アイアン・ジャイアント」を皆さん観ましょう。CGやスタントを使わなかったドバイの高層ホテルのシーンはやはり圧巻ですよ。ものすごく金のかかったジャッキー・チェン映画のような感じ。 多くの人が書いているように、ロマンス的な要素を排除してトム君のヤサ男イメージを削ったことや、チームの他のメンバーの活躍の場も増やしたことでトム君のエゴ映画という印象を減らしたことが功を奏しているのだろう。フランチャイズの主人公はジェレミー・レナーが引き継ぐという話もあるようだけど、この映画がヒットしてることや、レナーが他のフランチャイズを受けまくっている(アベンジャーズ、ジェイソン・ボーン)ことから、もう1回あたりトム君が主役
1 min read
映画評

「アナザー・プラネット」鑑賞

原題はAnother Earth。あまり興味がなかったんだけど、いろんなところで今年のベスト映画の1つに選ばれていたので慌てて観てみた次第です。 ローダは天文学に興味を持つティーンの少女だったが、夜中に運転している際に「地球そっくりの惑星が接近している」というニュースを聞き、その惑星を眺めていたことで対向車に激突し、運転していたジョンという男性の妻子を死なせてしまう。このためローダは4年間服役し、出所後は大学に行くことも諦めて清掃員として働くことになる。そしてふとしたことからジョンの住所を知り、彼のところに謝りに行こうとするのだがどうしても伝えることができず、代わりに他人のふりをして彼の家へ清掃員として通いつめることになる。そのあいだに宙に浮かぶ「アース2」はますます地球に接近し、ついに科学者たちはそちらの住民たちとのファースト・コンタクトに成功。なんと彼らは地球の住民とまったく一緒であり、記憶や経験も共有している存在だということが判明する(要するにパラレルワールドみたいなもの)。これを知ったローダは、もう1人の自分に会いたいと思って「アース2」に行くことを決意するのだったが…とい
1 min read
映画評

「カウボーイ&エイリアン」鑑賞

エクステンディッド版を観たんだが当然どこがどう長くなってるのかは分からず。というかただでさえ抑揚のない映画がさらにダラダラとした展開になっていたような。 原作のコミックをまったく知らないことを踏まえたうえで言わせてもらうと、起承転結の「転」が抜けてるような作品。すべての映画に起承転結を求めるわけではないけれど、『エイリアンが来た=>身内がさらわれた=>エイリアンを追跡する=>彼らをやっつける』という展開は味気ないでしょ。エイリアンの意図などをもっと早い段階で明らかにして、それに対して主人公がどう戦うか、という流れにしたほうがよかったような気がする。おかげでエイリアンが人間を何のために捕獲してたのかとか、主人公のあの武器はなぜあそこにあったのかといった点がきちんと説明されてないんだよな。単に凶暴で怖いエイリアンというのは「ATTACK THE BLOCK」みたいなパニック映画でなら通用するかもしれないけど、こういう長尺の映画ならもっときちんと悪役を描くべきだろ。 あと気になったのが登場人物の多さで、彼らの描写に中途半端に時間を割いているものだから話が全体的に散漫になってしまってたな
1 min read
映画評

「Tucker & Dale vs Evil 」鑑賞

日本でもトレーラーが一部で話題になってたホラーコメディ。というか純然たるコメディ。 ウェストヴァージニアの湖畔へキャンプにやって来た大学生たち。彼らは途中で立ち寄った店でタッカーとデールという2人のヒルビリーに目をつけられて不気味に感じるが、実はタッカーもデールも単なる気のいい田舎者であった。しかしそんなことを知らない大学生の1人が夜中に彼らの姿を見て驚いて昏倒してしまい、タッカーたちが彼女を介護のために自分たちの小屋に連れて行ったことから、残りの大学生たちは彼女が猟奇的な殺人犯に誘拐されたと思い込み、『救出』を試みるものの、勝手に自滅して1人また1人と凄惨な死を遂げていく…という内容。 タッカーを演じるのは「トランスフォーマー3」のアラン・テュディックで、デール役は「REAPER ~デビルバスター~」のデブ君。彼らに介護される女子大生は「30 ROCK」の悩殺美女アシスタントの子が演じてたのか。役柄がまったく違うから気付かなかったぞ。 「悪魔のいけにえ」とか「13日の金曜日」みたいな「田舎で惨殺される大学生」もののコンセプトを裏返した発想は見事だと思うものの、脚本や演出がその
1 min read
映画評

「マネーボール」鑑賞

とても丁寧な脚本だなあ、というのが第一印象。アスレチックスの苦境が説明される所から始まり、セイバーメトリクスへの出会いと実践の過程に主人公の過去や私生活の描写が絡み合い、選手たちと親密になるのを避けていた主人公がやがて彼らと親しくなっていくという人間的な成長の様子も描かれ、スポーツの見せ場もちゃんと押さえられているというムダのないストーリー展開。ハリウッドのトップレベルの脚本家2人が関わると、こういう教科書のような脚本が出来上がるのかと納得。 でもまあ逆に話がまとまりすぎていて、ちょっと小ぢんまりとした出来になっている感もなくはない。20連勝がかかった試合での雰囲気とかは大変スリリングなものの、スポーツ映画に特有のカタルシスを与えてくれる作品ではなかったような。金持ちチームとの違いも年俸によって表されるため、いまいち戦力の差などもはっきりせず、「小が大を制す」快感は感じられなかったかな。尤もこれをスポーツ映画として観るべきではなく、ビジネス映画としてとらえるべきなのかもしれませんが。 そしてスクリーンを観ながら何を考えていたかというと「ソダーバーグならどう撮っただろう」ということ
1 min read
海外テレビ番組

「HELL ON WHEELS」鑑賞

最近ちょっとゴタゴタが続いたものの、相変わらず質の高い作品を放送しているAMCの新シリーズ。 舞台となるのは1865年のアメリカ。南北戦争が終わり奴隷だった黒人たちは解放され、西部のさらなる開拓に目が向けられるなか、大陸を横断する鉄道の建設が進められ、ユニオンパシフィック鉄道のトーマス・クラーク・デュラントは工事を牛耳って多額の富を手にしようと画策していた。その工事現場にやって来たカレン・ボハンノンは南軍の兵士だったが、最愛の妻を北軍の兵士に殺された過去を持ち、その兵士たちを探して復讐するために現場で働くことになる…というような話。これに元奴隷の黒人とか、測量技師の夫をインディアンに殺された女性とか、キリスト教の洗礼を受けて西洋文化に目覚めたインディアンの若者などが話に関わってくるみたい。 金もかかってるし作りも決して悪くはないんだけど、ウェスタンとしてはちょっと微妙な出来かもしれない。主人公のボハンノンが第一話ではあまり活躍しないし酒に潰れたりしててカッコ良くないのがその原因課と。周囲が一目置くくらいにやたら強く、復讐に燃える男というくらいの描写を見せてくれないと。全体的にどう
1 min read
海外テレビ番組

「THE EXES」鑑賞

去年の「HOT IN CLEVELAND」みたいに、レトロな感じのシットコムを製作しているケーブル局「TV LAND」の新作シリーズ。 妻と離婚して家を出たばかりのスチュアートは、弁護士のホリーの紹介で、彼と同様に離婚を経験した男性2人とアパートをシェアすることになる。彼と一緒に住むのはプレイボーイのフィルと内気なオタクのハスケルという性格が正反対の2人で、彼らは几帳面なスチュアートを疎ましく感じていたものの、反対側の部屋に住むホリーの助けもあって3人のあいだには奇妙な友情が生まれるのでした…というような話。 男性3人のドタバタ話、というのはそのまんま「HOT IN CLEVELAND」の裏返しになるのかな。有名どころの役者だと「Scrubs」のドナルド・フェイゾンが出ているぞ。まあ「フレンズ」あたりをベースにしたシットコムで目新しいところは全くないんだけど、逆になんか懐かしい気分で安心して観られるような感じ。これが地上波ネットワークの新作だったならばその凡庸さに文句言いたくなるところですが、TV LANDの作品なので大目に見たくなるわな。こないだの「Last Man Stand
1 min read
映画評

「TABLOID」鑑賞

エロール・モリスの新作ドキュメンタリー。ドキュメンタリーなんだけど探偵小説のごとき展開を持った作品なので以下はネタバレ注意。 時は70年代後半。ワイオミングに育ったジョイス・マッキンリーは美人コンテストなどでも優勝していた淑女だったが、モルモン教徒のカーク・アンダーソンと恋に落ちて結婚寸前まで行ったものの、彼女が布教の邪魔になると考えたカークとその仲間は黙ってイギリスへ渡ってしまう。ジョイスはそれにもめげずに金をためて人を雇い、イギリスへ行ってカークの居場所を突き止め、彼をさらって田舎の小屋に連れ込んで三日間にわたる「愛の営み」を行う。そしてロンドンに行ったら誘拐罪で彼女たちは逮捕され、カークをレイプしたという容疑をかけられてしまう。果たして三日間の行為は強制的なものだったのか、それとも合意のもとで行われたことだったのか?この件はイギリスのタブロイド紙の格好のネタとなり、「Manacled Mormon(手枷をはめられたモルモン教徒)」として各紙のあいだで白熱した取材合戦が行われるようになる。世論的は彼女に同情的であり、ジョイスは時の人となるのだが、彼女が過去にいかがわしい仕事に関
1 min read
海外テレビ番組

「Life's Too Short」鑑賞

「THE OFFICE」と「EXTRAS」のリッキー・ジャヴェイスとスティーブン・マーチャントのコンビによるBBCの新シットコム。 「ウィロー」や「ハリー・ポッター」シリーズなどで知られる小人症の俳優ワーウィック・ディヴィスを主人公にした疑似ドキュメンタリー風の作品で、ディヴィスが演じるのはフィクション化された彼自身。 番組内での彼は仕事にありつけず、妻とは離婚の協議中というサエない状態で、無能な会計士のおかげで莫大な税金を払うことになって頭を抱えている始末。仕方なしに彼は仕事を求めて旧知のジャヴィエイスとマーチャントのところに赴くのだが、あまり歓迎されず…というようなプロット。 気まずいシチュエーションが連発される展開と、奇怪にデフォルメされたセレブリティたちが本人を演じる内容は「EXTRAS」そのまんま。あの番組の続編といってもいいくらい。主人公が主人公なので身長に関する際どいジョークがたくさん出てくるぞ。 個人的には「EXTRAS」や「Curb Your Enthusiasm」みたいな、主人公が遭遇する気まずいシチュエーションを笑うタイプのコメディってあまり好きではないん
1 min read
映画評

「RED STATE」鑑賞

ケヴィン・スミスが珍しく真面目に撮ったホラー映画。彼がコメディ以外の作品を撮ったのって初めてじゃないかしらん。ホラーというほど怖くはないし、サスペンス映画というわけでもない中途半端な内容だけどね。以降はネタバレ注意。 アメリカ中部の田舎町に住むジャレッドたち3人の高校生は、近所に住む女性がセックスの相手を募集しているというネット上の広告を見つけ、喜びいさんで彼女の所へと向かう。しかし出されたビールを飲んで気絶してしまった彼らは、半裸になって拘束された格好で目覚めることに。実は彼らはウルトラ保守のキリスト教団体「ファイブ・ポインツ・チャーチ(以下FPC」によって誘拐され、性の乱れを象徴する者として処刑されようとしていたのだ。どうにか処刑を免れようとするジャレッドたち。そしてその騒ぎを町の保安官がたまたま耳にしたことからFPCの所行が明らかになり、教会に機動隊が派遣されるのだが…というようなストーリー。FPCのモデルは明らかにウエストボロ・バプティスト教会で、銃撃戦になる展開はブランチ・ダビディアンの事件をベースにしたものだな。 まず驚くのがその説明的なセリフの多さ。学校の先生がFC
2 min read
映画の雑記

「Writing Movies for <del>Fun and</del> Profit: How We Made a Billion Dollars at the Box Office and You Can, Too!」読了

「ナイトミュージアム」や「ハービー/機械じかけのキューピッド」「キャプテン・ウルフ」「TAXI NY」など世界中で大ヒット!の映画の脚本を手がけたロバート・ベン・ガラントとトーマス・レノンによる、ハリウッドで脚本を売って成功するためのノウハウが面白おかしく書かれた本。 彼らの手がけた映画自体は大して面白いとも思わないが、2人ともカルト的人気を誇るコメディ集団「THE STATE」の出身だし、コメディ・セントラルで長年続いた「RENO 911!」なども手がけた人たちなので、決してツマらない脚本しか書けない人たちではないのですよ。そんな彼らがハリウッドにおける10年以上の経験をもとに、メジャースタジオに脚本を買ってもらうためのアドバイスを書き連ねているわけだが、「優れた脚本」や「賞を穫りそうな脚本」あるいは「ヒットする映画の脚本」などの書き方ではなく、あくまでも「スタジオに金を払ってもらえそうな脚本」の書き方に徹しているところがポイント。 まず「ハリウッドで成功したければとにかくハリウッドに住め!」というアドバイスから始まり、「ハリウッド映画の話のパターンは1つだけだ!」とか「却下さ
2 min read
海外テレビ番組

「ALLEN GREGORY」鑑賞

「マネーボール」などで今をときめくジョナ・ヒルが原案と声優を担当するフォックスの新作アニメ。 金持ちでゲイの父親を持つアレン・グレゴリーは7歳なのに寿司やワインをたしなむマセた少年で、父親のパートナーにホームスクーリングを受けていたものの、彼が仕事を持つことになったために民間の学校に通わされることとなる。しかし当然ながら一般的な子供たちのあいだでアレン・グレゴリーの言動は浮きまくり、彼はさっそく学校のジョックたちの標的にされ…というようなプロット。他にもカンボジアからの養子であるアレン・グレゴリーの妹(姉?)とか、黒人の召使いなどのキャラクターも出てくるぞ。 第1話が本国ではまんべんなく酷評されていたので身構えて観たのだが、そこまで悪くはなかった。面白いかというとそんなことはなくて普通にツマらないんだけど、気分を害するような内容ではないというか。主人公がオバハンの校長先生に恋をする展開はちょっとオエッという感じでしたが。マセた子供の話、という点ではむかしMTVでやってた「ダリア」に似てるかな。あとはいまいち方向性が分からないアニメという点では短命に終わった「SIT DOWN, S
1 min read
海外テレビ番組

「GRIMM」鑑賞

こないだの「ONCE UPON A TIME」に続いて絶妙なタイミングで始まった、「FABLES」ライクなNBCの新作ドラマ。 舞台となるのはオレゴン州のポートランド。ニックは恋人との婚約を控えた刑事だったが、目の前で女性が怪物に変身するという光景を目撃する。そして彼は末期がんに侵された叔母より、この世には太古の昔より人知を超えた「ブルートバッド」と呼ばれる怪物たちが棲みついていて、グリム兄弟の童話に書かれた魔物たちが実在すること、そしてニックは彼らから人類を守ってきた「グリム」の一族の末裔であることを知らされる。そして赤いフード付きのジャケットを着た女性が誘拐される事件が連続して発生し、事件を調査するニックは犯人がブルートバッドではないかと察するのだが…というのが第1話のプロット。 「ONCE UPON A TIME」に比べるとおとぎ話の設定があまりストーリーに組み込まれてなくて、別にグリム童話の怪物じゃなくてもエイリアンでも何でも良かったんじゃね?といった感じ。90年代に「Xファイル」のあとにわんさか出てきた「超常現象&刑事もの」の番組と同系列の作品か。刑事ものとしても、被害
1 min read