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映画評

「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」鑑賞

マシュー・ヴォーンは「キック・アス」が個人的にダメだったのでちょっと不安だったんだが、これは純粋な娯楽作品として楽しめた。60年代の007映画のパスティーシュ的なノリが良かったのかな。ただしアメコミに関する結構な知識を求められる内容になってると思うので(まさかアザゼルが出てくるとは思わなかった)、原作を知らない人には意味不明のところがあるかもしれない。 前の3部作よりも良いという意見も見かけるけど、プロフェッサーXとマグニートーとの関係に限って言えば、やはりパトリック・スチュワートとイアン・マッケランというベテラン俳優同士の対決のほうが優れていたかな。ジェームズ・マカヴォイはチビで童顔なのが災いして、指導者というよりも部活のマネージャーのように見えてしまうのが難点か。でも両者のイデオロギー違いが明確になり袂を分かつ流れはうまく描かれていたと思う。尤もこの映画にイデオロギーなどをあまり期待してはいけないわけで、「差別は良くない!」と言っときつつも黒人キャラは全く活躍しないし。あとアメリカ政府はレイ・ワイズにマイケル・アイアンサイドにオリバー・プラットといった俺好みの俳優を揃えておきな
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海外テレビ番組

「SUITS」鑑賞

USAネットワークの新作法廷ドラマ。USAネットワークの常として第1話は90分(実尺70分)あるんだけど、あれって効果あるのかね?作品によっては冗長に感じられるだけで、短くピシッとまとめたほうがいい場合もあると思うんだが。 舞台となるのはニューヨークの大手弁護士事務所で、そこで働くハーヴィーは敏腕であるもののウソをついてでも訴訟に決着をつけることから上司の怒りをかっていた。そんな彼は新人弁護士の採用面接を行うことになったのだが、ふとしたことがきっかけでマイクという若者に出会う。マイクは天才的な記憶力の持ち主で、法律書などもそらで暗唱できるものの、学生時代に不正を行ったため弁護士になれなかった経歴を持っていた。そんなマイクの能力に感心したハーヴィーは、マイクが大学を出ていないのにも関わらず彼を雇い、いろんな訴訟を扱わせるのだった…というような話。 まあ内容は平凡な法廷ドラマといった感じで、主演の2人の俳優はよく知りません。2人の上司としてジナ・トレスが出ている。観ていて気になったのが、登場人物がみんなトゲトゲしいというか自分勝手なところで、事務所や大学の受付係までが非常に横柄だとい
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海外テレビ番組

「COMBAT HOSPITAL」鑑賞

ABCの新作ドラマ。どうもカナダ製らしくて、この時期にやるということは同じくABCの「ルーキーブルー」と同じような扱いになるのかな。外国製で製作費が安く、夏で視聴率があまりとれなくても構わない番組というか何というか。 舞台となるのは2006年のアフガニスタンはカンダハール。そこでタリバンと戦っているNATOの基地に派遣された軍医のレベッカは、戦場の過酷な病院の状態やいつ襲撃されるか分からないという状況に圧倒されながらも、厳しいが心優しいマークス大佐のもと、同僚のボビーたちと一緒に負傷した兵士や地元の住民たちの治療にあたるのだった…というような話。 戦場の医療ものというと真っ先に「MASH」が思い浮かぶが、こっちはコメディではなくて真面目なドラマ。「チャイナ・ビーチ」に近いのかな?俺あれ観たことないですが。とんでもない辺境で頑張る女性医師という点では昨年の「OFF THE MAP」によく似ていたな。片言の英語が話せる現地民がバカっぽく描かれてるところとかも。 ことあるごとに頭上をヘリコプターが飛びまわり、手術室にヘビが出たりして「ここは戦場なんだ!」と上司に叱責されるあたりはなん
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海外テレビ番組

「The Nine Lives of Chloe King」鑑賞

これまたABCファミリーの新作。ヤングアダルト向け小説が原作みたい。 ウクライナの孤児院から養子にとられ、サンフランシスコで育ったクロエ・キングは普通のティーンの女の子だったが、16歳の誕生日を迎えたあたりから体に異変が起こり、常人離れした敏捷性や体力や聴力などを持つようになったほか、指先からは鋭い爪が出てくるようになったのだ。こうした変化に戸惑う彼女だったが、すぐに何者かに命を付け狙われるようになる。それによって命を落としたかのように思えた彼女だが、すぐに息を吹き返し、自分が古代から続く特別な能力をもった種族の末裔であり、その種族を抹殺しようとしている組織があることを、彼女の前に現れた同じ種族の者たちから教えられる。こうしてクロエは普通のティーンの暮らしをしながらも、彼女を狙う者たちと戦うことになるのだった…というような話。 まあ所詮はABCファミリーの作品なので、シリアスな場面とか難しいプロットとかはあまりなくて、すごい能力を身につけた女の子が悪をやっつけて活躍するような内容になっている。予算もないんで凝ったVFXとかも無いけど、そのぶん気楽に観られる作品になっているかな。最
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海外テレビ番組

「Switched at Birth」鑑賞

顔も名前も知らない白人のティーンたちがいろいろ出てくるABCファミリーの新作が放送されるようになると、ああ夏が始まったんだなと最近は感じるようになってしまったよ。これもそうした作品の1つ。知ってる顔としては「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のリー・トンプソンが出演していた。 裕福な家庭に育った女子高生のベイは、学校の科学の実験で自分の血液型が両親のものと適合しないことを知り、不審に思ったので病院で調べてもらったところ、何と彼女と両親は血がつながっていないことが判明する。出産時に病院のミスで赤ん坊が入れ替わってしまっていたのだ。それでは自分たちの赤ん坊はどこに?と両親が探したところ、彼女はダフネと名付けられてシングルマザーに育てられていた。そして2つの家族が出会うことになったが、ダフネは幼少時の病気のため耳が不自由だった…というような話。 こうして運命の出会いをしたダフネとベイはプロのバイクレーサーとなって腕を競い合い…という展開は当然起きず、姉妹同然の暮らしをすることになった2人の生活が描かれることになるみたい。もちろん番組のポイントはダフネが難聴者だということで、実際に耳の不自
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映画評

「RUBBER」鑑賞

殺人タイヤの襲撃!というぶっとんだコンセプトのおかげで日本でも(一部で)話題になっていた作品。フランス人監督のカンタン・ドゥピューってミスター・オワゾという名義で活動してるミュージシャンらしいが、知らんなあ。 舞台となるのはアメリカの砂漠地帯で、意識を持った古タイヤがむっくりと起き上がるところから話は始まる。このタイヤ(クレジットではロバートという名前が付いている)は出会ったものを片っ端から破壊していくような気が荒い奴なのですが、いかんせんオンボロのタイヤであるために空き瓶も踏みつぶせない。しかしロバート君には秘密兵器があって、全身を震わせて意識(?)を集中させることで念動力を使うことができ、これで小動物や人間の頭を「スキャナーズ」よろしくボーンと爆発させることができるのでした。この能力をもってロバート君はモーテルや近くの町で惨劇を繰り広げていくのでした…というのが主なストーリー。 これだけ聞くと変なB級ホラーのように思えるかもしれないが、話にはもう1つメタフィジカルなコメディの要素があって、映画の冒頭から町の保安官が車のトランクから出てきて「『ET』のエイリアンはなぜ茶色なんだ
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海外テレビ番組

「TEEN WOLF」鑑賞

MTVの新シリーズ。俺らの世代にとって「ティーン・ウルフ」といえば、マイケル・J・フォックスが狼男になってバスケで大活躍したりビーチボーイズ流しながら車の上で踊りまくるアメリカーン!なコメディ映画だったわけですが(あとジェイソン・ベイトマンが主演したマイナーな2作目)、この作品は名前だけが一緒で、あとは上の写真からも分かるように「トワイライト」のバチモンのような、顔色の悪いティーンがすぐシャツを脱ぐ話になっていた。 カリフォルニアの田舎町に住むスコット君は、ある晩に森のなかで狼のような動物に咬まれてしまう。とりあえず応急処置をして翌朝学校に向かった彼ですが(狂犬病の心配くらいしろよ!)、自分の嗅覚や聴覚がものすごく鋭くなっていることに気付きます。さらに持病の喘息も消えてなくなり、運動神経も抜群になってラクロス部ではレギュラーをゲット!転校生の女の子ともいい仲になってノリノリの彼でしたが、満月の夜には凶暴な狼男に変身してしまうのでした…というのが第1話のストーリー。 内気な主人公、よくしゃべる親友、主人公を敵視するジョックとそのビッチな彼女、イヤミな体育教師、転校してきた美少女など
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「LOVE BITES」鑑賞

NBCの新シリーズ。といってもこれも製作されてから1年後にやっと放送された訳あり物件。登場人物が「ギャラクティカ」の最終回について語ってたり、BGMに「Great DJ」とか「1901」とかが使われてるのを聴くと、微妙な古くささを感じてしまうね。 内容は要するにテレビ版「ラブ・アクチュアリー」で、アメリカの各都市における男女の恋愛模様がアンソロジー形式で描かれていく。第1話では男をひっかけるために自分は処女だと偽った女性が、いざ男を連れ込んだら相手が気兼ねしてセックスしてくれないという話や、職場をクビになった男性が気落ちして帰宅したら、妻がバイブレーターにハマっていてさらに気落ちしたという話、そしてジェニファー・ラブ・ヒューイットのファンの男性が飛行機のなかでヒューレット本人と同席になり、やがていい仲になってしまい…という話の3つが語られていた。出演はヒューイット本人のほか、クリステン・リッター(はあと)とかクレイグ・ロビンソンなど。 いちおう狂言廻し的なキャラクターもいるようだけど、アンソロジー番組っていまどき地上波で通用するものなのかね?女性向けのニッチなケーブル局なら少しは
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映画評

「探偵<スルース>」鑑賞

以前から観たかったローレンス・オリヴィエとマイケル・ケインの密室劇。何故か日本やアメリカでは長らくDVDが絶版になっており、イギリス版を買おうかと考えていたらなんとYouTubeに全編がアップされていた。これも日頃の行いのおかげ、ということにしておこう。 郊外の大邸宅に住む老推理作家(オリヴィエ)のもとに美容室を営む青年(ケイン)が招かれる。実は作家の妻と青年は不倫関係にあり、それを知っていた作家は青年を陥れるために自宅の宝石の盗難詐欺の話をもちかけるのだが…というようなストーリー。もともとは舞台芝居で、話の展開から察するに3幕ものかな? ミステリー仕掛けなのでいろいろドンデン返しなどもあったりするのだけど、あまり謎解きの要素などは強くなくて、邦題にあるような「探偵」も出てこなかったりする。オリヴィエとケインの巧妙かつ辛辣な会話を楽しむ作品といったところか。女性問題からはじまった対決が、いつの間にか階級闘争につながっていくあたりがイギリス映画らしいですね。最初はオリヴィエに手玉にとられていたケインが、徐々に彼に復讐していく流れが巧い。いまでは賢い老人を演じることが多いケインだが、
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海外テレビ番組

「Franklin & Bash」鑑賞

TNTの新作ドラマ。でもパイロットは1年くらい前に製作されてたらしい。 いわゆるおちゃらけ弁護士もので、文字通りアンビュランス・チェイサーとして生計を立てていた若手弁護士のフランクリンとバッシュは、その型破りな法廷弁論をもって大手法律事務所との訴訟合戦に勝ったことから、その事務所の会長(マルコム・マクドウェル!)に気に入られて事務所に迎え入れられることになる。大きなオフィスを与えられて満足する2人だが、会長の甥が訴訟で不正をしようとしているのを知り、仲間たちとともに不正を阻止しようとする…というのが第1話のストーリー。 主演は「ガーフィールド」のブレッキン・メイヤーにマーク・ポール・ゴスラー(って誰だっけ)。基本的にコメディなので気軽に観られるところはあるんだが、既にデビッド・E・ケリーが何年も前に通った道を辿っているだけ、という印象は否めない。ケリーって全盛期は粗悪乱造してるイメージがあって好きじゃなかったけど、今になって思うと話のツボはちゃんと抑えてたし、社会問題などもうまく織り込んで巧みだったよな。 良くも悪くもないような作品だが、本国での評判はあまりよろしくないようなの
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映画評

「Cave of Forgotten Dreams」鑑賞

ヴェルナー・ヘルツォークが3D映画を作った!ということで話題になった作品。でも俺が観に行った映画館では2D上映だったよ。 フランスのショーヴェ洞窟を扱ったドキュメンタリーで、そこで発見された3万年以上前の壁画についての解説がずっと行われていく。落盤により入り口が長い間封鎖されていた洞窟のはるか奥の壁に浮かび上がる壁画の数々はどれもが神秘的で、現代人が見ても一目で馬や牛などが分かるその画力には感嘆を禁じえない。動物の動きを表すために8本の足が描かれた絵があるとか、特定の個人の手形が洞窟のあちこちに見受けられるとか、絵によっては5000年の間をおいて描かれてるものもあるとか、近年の調査によって明らかになった驚異の事実がいろいろ語られていく。それとこの洞窟に対するさまざま研究の成果や、保存に対する取り組みなどの解説もされるんだが、一般客向けに公開してるわけでもないのに様々な技術を導入して調査をしているフランス政府は偉いよな。 ただし従来のヘルツォークの優れたドキュメンタリーでは、「グリズリー・マン」のように大いなる自然とそれに対する人間の対比が効果的に描かれていたのに比べ、今回は人間が
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映画評

映画四本

出張帰りの飛行機のなかでは映画を4つ観たのだよ: 「ガリバー旅行記」 ジャック・ブラックは嫌いじゃないんだけどね。こういう凡作でありきたりな役ばかり演じてるとそろそろ飽きられるんじゃないかと。意中の人がアマンダ・ピートだってのもいいかげん無理があるよな。せっかく脇役にクリス・オダウドとかキャサリン・テイトとか使ってんのにこの出来とは勿体ない。特に後者は殆どセリフがなかったような。あとジェイソン・シーゲルはもうちょっと痩せたほうがいいと思う。 「ファースター 怒りの銃弾」 むかし銀行強盗をしたあとに襲撃され、兄を殺され金を奪われたザ・ロック様が、出所後に自分を襲撃した連中に復讐していくアクション。でも主人公はあまり復讐心に燃えてなくて困惑した顔で人を殺してるし、復讐される側もみんな「あーついにこの時がきたかー。」といった感じで半ば諦めてて、まっとうなバトルは展開されない。というか主人公、刺し殺したはずの相手が蘇生したので病院まで行ってさらに撃ち殺すというのはなんか情けないぞ。これに定年間近の警部とか動機不明の殺し屋とかが加わり、伏線もないまま腹の立つような展開が待つラストを迎えていた
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映画評

映画三本

いま出張でアメリカに来てるわけですが、行きの飛行機の中で観た映画の感想をざっと: 「THE MECHANIC」 オリジナルは未見。なんかものすごく平凡なアクション映画。ジェイソン・ステイサムってもっと幅の広い演技ができる人なんじゃないかと思うんだけどね。殺し屋がボンクラを弟子として育てるんだけど、ボンクラはやはりボンクラでしかなかった、というような話。殺し屋の主人公が毒殺を好むのがカッコ悪いといえばカッコ悪いな。 「THE COMPANY MEN」 これって監督はジョン・ウェルズだったのか。長年勤めた会社をクビになった男たちの悲哀を描いているのはいいんだけど、いままでゴルフ三昧だったブルジョアが職を失って肉体労働をするようになり、素朴にお金を稼ぐことの喜びを知る、というような演出はちょっとクサい。人がどんどんクビになっていく一方で企業のトップが金持ちになっていく状況への言及とかはあるものの、社会批判の色が薄いのが個人的には残念。あとクリス・クーパーのキャラクターの扱いが尻切れトンボになってない? 「NEXT THREE DAYS」 殺人の容疑で収監されてしまった奥さんを救うため、
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海外テレビ番組

「THE SHADOW LINE」鑑賞

暗い刑事ドラマばかり作ってる感のあるBBCからの、さらなる暗い刑事ドラマ。出演者はキウェテル・イジョフォーにクリストファー・エクレストン、スティーブン・レイとやけに豪華だったりする。 車の中で男性の射殺体が発見された。その男は名の知れた麻薬王で長い刑期を務めていたのだが、謎の理由により王室の恩赦を受けて最近釈放されていたのだった。この事件を担当することになった刑事のジョナは数ヶ月前に何者かによって狙撃され、パートナーを失っただけでなく頭の中に銃弾が残るという大怪我から回復したばかりだった。警察が捜査を進める一方で、麻薬王の部下であったジョセフも、血気盛んな麻薬王の甥をなだめつつも彼の死の真相を探ろうとする。はたして麻薬王を殺したのは誰か?ジョナとジョセフにはどんな運命が待ち受けているのか…というような話。 警察と犯罪者の両方が殺人事件を調査するというプロットは面白いし、冒頭の死体が発見されるシーンの演出なんかも良く出来ている。自分の記憶に疑惑を抱くジョナとか、妻がアルツハイマーだと診断されたジョセフ、血で血を洗うギャング社会の姿などもうまく描けているかな。 ただし話を謎めいたも
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「EXILE」鑑賞

BBCの全3話のミニ・シリーズで、主演は「ライフ・オン・マーズ」のジョン・シムとジム・ブロードベント。 性格に難がありロンドンでの職を失ったジャーナリストのトムは、10数年ぶりに地方の実家へと帰ってくる。そこには同じくジャーナリストだった父親と妹が暮らしていたが、父親はアルツハイマーにより息子の顔も分からない状態で、彼の面倒を妹が長年見ていたのだった。トムには10代のときに父親が保管していたファイルを覗き見たことで彼にひどく殴られ、それがきっかけで家を飛び出したという過去があり、いったいそのファイルには何が隠されていたのか彼は探ろうとする。しかしそれによって地元の有力者にまつわる大きな陰謀が明らかになっていき、さらにトムは自分に関わる秘密を知ることになる…というようなスリラー。 いかにもイギリス的な、どんより曇った天気の下でどんより話が進んでいく作品で、観終わったあともあまりカタルシスのようなものは得られなかったりする。陰謀の謎解きもちょっと都合のいい展開が続いたりして、例えば精神病院にまつわる謎がでてきたときに、トムの彼女の母親がそこで長らく働いていたことが判明して彼女から手が
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海外テレビ番組

「BODY OF PROOF」鑑賞

こないだ始まったABCの医療ドラマ。 ミーガン・ハントは世界的な神経学者であったが、交通事故に遭ったことで手に障害が残り、医師として現場で活動することができなくなってしまう。そこで彼女は検死官となり、殺人事件の被害者の遺体からさまざまな手がかりを見つけ出し、事件を解明していくのだった…というような話。主演はダナ・デラニーで、「ザ・ワイヤー」のソニア・ソーンとかセブン・オブ・ナインことジェリ・ライアンなんかも出てるぞ。 主人公が無愛想なんだけど天才的な医者という設定は「ハウス」そのまんま。体に障害があるというのも似てるな。でもこちらの主人公は疎遠になった娘とよりを戻そうとしてたりして、ちょっとウェットなところもあったりする。あとは「CSI」とか「クロッシング・ジョーダン」あたりの検死ドラマと似たり寄ったりで、目新しい所は何もなし。警察はマヌケな推理ばかりを繰り返して主人公の引き立て役になっているし、怪しそうな人物が実は犯人ではなかったという展開がCM3回分くらい繰り返されて最後に意外な犯人が逮捕されて終わり、というパターンは以前に何百回と見せられたぞ。こういうお決まりの展開が好きな
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「英国王のスピーチ」鑑賞

遅ればせながら。なんかとても無難な映画だなあという感じ。「事実に基づいた物語」「英国皇室のドラマ」「ハンディキャップに打ち勝つ主人公」といういかにもアカデミー賞向けの題材に、エグいキャンペーンを行うことで知られるワインシュタイン・カンパニーが加わればオスカー映画のいっちょあがり〜といったところか。 世界で最も演技が巧い役者だと思うジェフリー・ラッシュとコリン・ファースのやりとりが面白いことに救われて、彼らの会話シーンが大半という構成にも関わらず中だるみしない出来になっているものの、どうも話の展開にメリハリが無いような?主人公の吃音症のもとになった幼少時のトラウマ的経験についても会話のなかでさらっと説明されるだけだし、戦争を目前にして国民に訴えかける義務をもった彼の決意とか、彼の症状の改善に向けたブレイクスルー的発見みたいなものもあまり描かれていなくて、比較的淡白な内容になっていたような。 特に兄のエドワード8世は後にナチスと組んで王位の奪還を画策したほどの稀代のボンクラであることは周知の事実であるわけで、兄との確執をもっと深く描いても良かったような気がする。また献身的な妻を演じる
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映画評

「Fight For Your Right Revisited」鑑賞

言わずと知れたビースティ・ボーイズの新譜にあわせて作られた短編映画。監督はメンバーの1人であるアダム・ヤウク。 ストーリーはあって無いようなもので、イライジャ・ウッドとダニー・マクブライドとセス・ローゲンが演じるビースティ・ボーイズがビール飲みながらニューヨークの路上で乱痴気騒ぎを広げているうちに、ウィル・フェレルとジャック・ブラックとジョン・C・ライリー演じる未来の彼らと遭遇し、ダンス・バトルを繰り広げるというもの。いつの間にか小便のかけ合いになってしまう展開がアレですが。 とにかく出演者が豪華で、上記の6人のほかにウィル・アーネットやテッド・ダンソン、キルステン・ダンスト、スーザン・サランドンなどといった有名俳優がわんさかとカメオ出演している。たぶん近くのスタジオで撮影している人たちに片っ端から声をかけたんだろう。知ってる顔がどれだけいるかを数えながら観るのもいいかも。カウベルを叩くウィル・フェレルなんていう懐かしいネタも入ってるぞ。
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「CHAOS」鑑賞

CBSの新作シリーズ。第1話の監督はブレット・ラトナー。 子供の頃から諜報部員に憧れていたリックは努力がかなってCIAに入るものの、自分が配属されるはずだった部署は予算削減のため閉鎖の憂き目にあっていた。落胆するリックに、上司は代わりの仕事を与える:それはCIAの秘密組織であるClandestine Administration and Oversight Services (CAOS)のなかでも風変わりな連中がそろったチームに加わり、彼らの行動を内密に上司に報告するというものだった。さっそくリックが入れられたそのチームは狡猾なリーダーのほか、スコットランド人や「人間兵器」の通称を持つ男といった奇妙な面子が揃っており、彼らはリックがやってきた理由をすぐに見抜き、逆に彼を恐喝してチームの任務を無理矢理手伝わせることに。そして彼らは囚われたフランスのジャーナリストを救出するために、上司の命令も無視してスーダンに向かうのだが…というようなのが第1話のあらすじ。 それなりに国際問題とかを扱ってるんだけど、内容は基本的にコメディであってシリアスなものではない。アクションも多いあたりは「CH
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「HAPPY ENDINGS」鑑賞

ABCの新作シットコム。恋を求める男女6人の生活を描いたロマンチック・コメディなんだけど、こないだの「TRAFFIC LIGHT」にしろ「PERFECT COUPLES」にしろ、男女3組が主役のロムコムがテレビに多いのは「フレンズ」の影響が大きいんだろうか、それとももっと前からの伝統なのかな。ただし今回はゲイの男性とか黒人もいて、ストレートな白人だらけだった従来の番組とはちょっと違った感じ。「スコット・ピルグリム」もそうだったけど、男女の恋愛を冷めた目で観察するゲイのキャラクターってのは結構面白いですね。 登場するのは結婚式で破局したカップルと、子づくりをしようとしてる夫婦、ゲイの男性、そしてずっとシングルの女性といった面々。有名どころではエリシャ・カスバートが出ているほか、デイモン・ウィリアムズの息子も出演している。女性陣がみんな可愛くないのが個人的にはマイナス点でございます。 それぞれの登場人物のキャラクターは立っているし、セリフもちょっと毒があってそれなりに楽しめた。むしろ90分のインディーズ映画とかにしたほうが話がタイトにまとまって面白くなったかもしれないが、TVシリーズ
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「SUPAH NINJAS」鑑賞

ニコロデオンの新作シリーズで、当然ながら子供向け。ニックの実写シリーズって微妙にクセがあって熱烈なファンも多いんだよな。 高校生のマイク・フクナガは運動神経抜群で頭脳明晰な少年だったがオタクな性格で、女の子にもろくに相手にされない少年だった。しかし他界した祖父の置き手紙によって彼の部屋のベッドの下に隠し通路があることが分かり、その先にはハイテクな地下道場があることを発見する。そしてそこに祖父がホログラムとして現れ(演じるのはジョージ・タケイ!)、マイクが実は忍者の一族の末裔であることを告げる。そしてマイクは親友のオーウェンとともに忍術の修行をして忍者チーム「スーパー・ニンジャ」を結成して悪と戦うのだった…というようなお話。 なんで忍者の爺さんがハイテクな道場を建設できたんだとか、忍者の装束って真っ黒じゃなくて紺色とか茶色なんじゃないかとか、いろいろツッこみ所はあるんだけどまあ子供向けコメディなのであまり気にはならない。韻を踏んで話す悪党とか訓練用ロボットなどが登場する滅茶苦茶さを楽しめばいいんじゃないかと。そこらへんは「THE MIDDLEMAN」に通じるものがあるな。 しかし
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「THE KILLING」鑑賞

ここ数年でHBO並みのクオリティを誇るTVシリーズを連発するようになったAMCの最新シリーズ。イギリスで大ヒットしたデンマークの刑事ドラマをリメークしたものらしいけど、俺はオリジナルは未見。なおキューブリックの同名映画とは関係ないよ。出演者はよく知らない人ばかりだけど、「ギャラクティカ」のミシェル・フォーブスが出演していた。 舞台となるのはハロウィーン後の雨続きのシアトル。地元の高校に通うロージー・ラーセンという女子高生が週末のあいだに行方不明になり、サンフランシスコへの転属を目前にしていたサラ・リンデン警部が彼女の捜索にあたることになる。彼女から娘の失踪を知り、深く悲しむロージーの両親たち。そしてリンデンの捜査の結果、湖に沈められた車の中からロージーは無惨な死体となって発見される。そしてその車は、シアトル市長に立候補している議員のチームのものだった…というのが第1話のプロット。 1エピソードが1日に相当していて、ごくゆっくりと殺人の真相が明らかにされていく仕組みらしい。ストレートな推理ものというよりも、被害者の死がその家族や友人、議員の選挙活動などに与える影響などに重きが置かれ
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海外テレビ番組

「BREAKING-IN」鑑賞

活動の場をテレビに移したものの、「My Own Worst Enemy」が見事に撃沈したクリスチャン・スレーターの新たな出演作。ただし実質的な主人公は「REAPER」のブレット・ハリソンになるのかな? ハリソンが演じるのは天才的な腕前を持つハッカーで、大学に不正入学して気ままなキャンパスライフを送っていたものの、その才能に目をつけたスレーターによって彼が率いる組織に強制的に加入させられてしまう。その組織は企業の依頼を受け、その企業のセキュリティの欠点を見つける目的で彼らの資産を盗み出すという、いわば合法的な泥棒行為を専門としていた。そして主人公はさっそく自動車のメーカーから高級車を盗み出す任務を与えられるのだが…というようなプロット。 主人公とチームを組むのはガジェット好きなオタクとか、ホットでイカれた女の子とか、女たらしの詐欺師とか、前にもどこかで見たような面々ばかり。クリスチャン・スレーターも酒飲んで大声で喋ってるばかりだし、別に彼が出演しなくても良かったんじゃないの、という気がしなくもない(とはいえ彼に向いてる役って何なのか俺には分かりませんが)。「レバレッジ ~詐欺師たち
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映画評

「トゥルー・グリット」鑑賞

やはりコーエン兄弟はコメディでなく真面目な作品を撮ったほうがずっと面白いことを再確認。この時代にこの映画をリメークする意義はよく分からんが、変なギミックも無いストレートなウェスタンで大変楽しめたのでありますよ。「ノーカントリー」のように無慈悲で暗いシーンを描きつつ、会話のあちこちにドライなユーモアを混ぜる手腕も円熟さが感じられますね。父親を亡くして復讐の旅に出た娘が、やがて老保安官のなかに父親像を見いだす過程もさりげなく描かれていて巧いなあと。 演出だけでなく役者の演技もみな素晴らしく、特にジェフ・ブリッジスは「クレイジー・ハート」なんかよりもずっといい演技だったんじゃないの。腹の底から捻り出すような声での演技が実に渋い。話の要となるヘイリー・スタインフェルドも非常に良い。難点があるとすれば親の仇であるジョシュ・ブローリンの役が意外とヘタレであることか。バリー・ペッパー演じる悪役のほうが凄みがあったような。 これだけの作品なのに東京でも公開館が少ないのが惜しい。ウェスタン好きな人には観ることをおすすめします。
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