映画評

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「ポイント・ブランク」鑑賞
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「ポイント・ブランク」鑑賞

これもまたアメリカでは人気あるものの日本では知名度の低い作品。「殺しの分け前/ポイント・ブランク」と題名が似ているがこっちはブラック・コメディなのでお間違えのないよう。 ジョン・キューザック演じる主人公のマーティン・ブランクは一流のヒットマンだが自分の仕事に空しいものを感じるようになり、セラピストに通うようになっていた。そんな彼に高校の同窓会の通知がやってくる。最初は出席を嫌がっていたものの、ちょうど地元での暗殺仕事を引き受けたため彼は10年ぶりに地元へ戻り同窓会に出ることに。いざ地元の町に戻った彼は仕事そっちのけで昔の恋人を見つけ出し、再びよりを戻そうとする。しかしそんな彼を狙う殺し屋たちも町にやって来ていて…というような話。 それなりに派手なドンパチとかもあって面白いことは面白いものの、主人公が終始落ち込んでいるために何かキレが悪い感じがする作品。もっと脳天気な内容にしてもよかったのに。主人公と他の殺し屋と政府のエージェントという3者の関係もいまいち掴みにくい。ジョン・キューザック主演のブラック・コメディだったら「アイス・ハーヴェスト」のほうがずっと面白かったぞ。なお音楽担当はなん
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「摩天楼を夢みて」鑑賞
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「摩天楼を夢みて」鑑賞

アメリカでは名作として様々なところで言及されるものの日本では知名度の低い作品って結構あって、これもその1つになるんじゃないかな。 デビッド・マメットの戯曲を映画化したもので、ニューヨークからフロリダの土地をテレマで売りつけるような胡散くさい不動産会社で働くサラリーマンたちの悲哀を描いたもの。ある雨の日に本社からやってきた上役に「テメーらもっと業績を出せ!売上が1位になった者にはキャデラックをやる!2位にはキッチンナイフのセットだ!しかし3位以下のものはクビ!」というアメとムチをもらった4人のエージェントたちは、クビになってたまるかということで必死に売り込みをかけるものの、その晩に事務所に泥棒が入って…というような話。 とにかくキャストが豪華で、アル・パチーノを筆頭にジャック・レモンやケヴィン・スペイシー、エド・ハリス、アラン・アーキン、アレック・ボールドウィン、ジョナサン・プライスといったアカデミー賞俳優たちが勢揃い。特に老いたエージェントを演じるジャック・レモンの演技が素晴らしく、シリアスな演技も出来る彼の力量を再認識した次第です。こんな濃い面子がお互いに罵詈雑言を浴びせながら仕事を
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「イングロリアス・バスターズ」鑑賞
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「イングロリアス・バスターズ」鑑賞

最近よく映画における「話の落とし方」というか「クリーシェの必要性」などについて考えることがありまして、要するに手垢がついたような使い古されたストーリーテリングがあったとしても、それは観客が好んだからこそ使い古されてるわけで、そういう王道のパターンに話を持っていくというのは、変に奇をてらった展開を持ち込む以上に重要かつ技巧が試されることなのではないかなあと。音楽でもコード展開は無数にあるものの、人の耳に快いものは結局限られているのに似ているかもしれない。 そして「イングロリアス・バスターズ」を観ててたらそういうことを連想してしまったんだが、この映画は話の展開にどうも引っかかるところがあって十分に楽しむことが出来なかったのでありますよ。具体的にどう引っかかったのかというと、ネタバレになるから白文字で書かせてもらうが: ・親の仇は子が討たなければいけない。 ・最後にドンパチがある場合、主人公はそこで活躍しなければいけない。あるいは少なくとも主人公はその場にいないといけない。 ・敵役が非道な方法で殺される場合、その敵役はその死に方に見合うだけの悪人として描かれなければならない。職務に忠実な軍人
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「THRILLA IN MANILA」鑑賞
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「THRILLA IN MANILA」鑑賞

DVD買ってから知ったんだけど、これNHKで放送したの?まあテレビ持ってないから別にいいけどさ。 かの素晴らしき「モハメド・アリ かけがえのない日々」の対極に位置するようなドキュメンタリー。モハメド・アリと3度の激闘を行ったジョー・フレージャーを中心に、彼とアリの長年にわたる確執を描いている。 60年代にベトナム戦争への徴兵を拒否したことでボクサーとしての資格を剥奪されたアリに対して、フレージャーはアリが再びリングに立てるよう大統領などに働きかけ、金銭的援助もアリに行っていた。しかしいざアリにリングへの復帰が認められ、フレージャーとの対戦が決まるとアリの態度は一変し、フレージャーに対して侮蔑的な言葉を投げつけるようになる。ネーション・オブ・イスラムに操られ白人を敵視するようになったアリは、フレージャーが貧しい家庭に育ち人種差別を日常的に受けていたにも関わらず、白人のパトロンが多かった彼を「アンクル・トム」やゴリラ呼ばわりして世間の笑い者にしていく。 そして「世紀の一戦」と呼ばれた彼らの第一戦はアリ優位という世間の予想を覆し、フレージャーが判定勝ちを収める。これを不服としたアリはさらにフ
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「殺しの分け前/ポイント・ブランク」鑑賞
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「殺しの分け前/ポイント・ブランク」鑑賞

小説も読んだしコミックも読んだ、じゃあ当然次は…ということで観た、「悪党パーカー/人狩り」の映画版。 これが監督第2作目となるジョン・ブアマンの演出はこの頃から既に冴えていて印象的なシーンが続くものの、全体的にアート系映画っぽくなってしまっていてケイパーものの作品としてはテンポが悪い感じがすることは否めない。原作やコミックは最初から最後まで展開がとてもスピーディだったんだけどね。そして主演を務めるリー・マーヴィンはパーカーを演じるには年をとりすぎているような…好きな俳優ではあるのですが、犯罪組織の幹部に「お前は何が望みだ!」と言われ虚ろな目をして「金が欲しいだけなんだけど…」と返答する姿はどうもカッコ悪い。 60年代のサスペンス映画の1つとして観れば良く出来た作品だと思うんだけど(繰り返すが演出は巧い)、いかんせん原作のイメージが強く残っているまま観たのであまり楽しめなかったかな。ブアマンのサスペンス作品では「テイラー・オブ・パナマ」が非常に好きなのですが、あれも原作に比べるとどんなものなんだろう。 ちなみに同じ原作の映画版といえば、「ペイバック」のディレクターズ・カット版は面白いらし
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「SPLATTER」鑑賞
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「SPLATTER」鑑賞

こないだ書いたロジャー・コーマン&ジョー・ダンテによるウェブ用ミニシリーズ。他にも脚本をリチャード・マシスンの息子が書いていたり、キャンディマンことトニー・トッドが出てたりとスタッフはそれなりに豪華だったりする。 話の内容は落ちぶれたゴスのミュージシャンが短銃自殺を行い、その通夜に彼のマネージャーや元恋人など5人の男女がやってくるが、ミュージシャンの罠によって彼らは屋敷に閉じ込められ、さらにゾンビとして甦ったミュージシャンによって彼らは惨殺されていくのだった…というもの。 ベテランのダンテが監督しているだけあってカメラのアングルが巧みで、それなりに楽しめる作品になっている。そのぶんウェブ用作品の常としてセットやライティングなどが安っぽく、全体的に悪い意味でチープな感じになっているのが残念なところ。名監督であってもビデオ撮りのショボさは補えませんでしたね。あとホラーなんだから出てくる女性たちはもっと叫ぶように!ゾンビが目の前に出てきても驚かないんだもの。 第1話では5人の男女のうち2人が殺される展開。あとは誰が死ぬかが視聴者の投票によって決定され、次回の11月6日までに急ピッチで製作が行
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「ADVENTURELAND」鑑賞
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「ADVENTURELAND」鑑賞

アメリカンなティーンの物語って個人的にはあまり好みじゃないんだが、この映画を監督したグレッグ・モットーラのインタビューを読んだらとても素晴らしかったので「これは観なければ!」と思った作品。何が素晴らしかったのか要約すると: ・僕(モットーラ)はティーンのときに脱毛症になってハゲになった。 ・おかげで自分が化け物になったような気がして女の子とデートすることもできず、リプレイスメンツやスミスやREMといったカレッジ・ラジオを聴き込むことで正気を保つことができた。 ・このため僕はティーンの時代に強いこだわりを持っている。 ・僕(とその世代)はベトナム戦争のような大人になるための通過儀礼を経験できず、いつまでも大人にならないことができた。僕は最近やっと大人になる心構えができて、44歳になって2歳弱の子供がいる。 …といったもの。これを屈折してるとみなして笑いたいなら笑うがいいさ。俺はとても心に響くものを感じたよ(ハゲていないけど)。そして映画の冒頭から流れるのはリプレイスメンツの「Bastards Of Young」!監督、直球勝負すぎ!作品の内容もコテコテなボーイミーツガールもので、ピッツバ
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「ANGEL OF DEATH」鑑賞
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「ANGEL OF DEATH」鑑賞

クライム色の強いアメコミを書くことで知られるエド・ブルベイカーが脚本を担当した、ゾーイ・ベル主演のウェブ用映画。 敏腕の殺し屋のイヴはある人物の暗殺に成功するものの、格闘中に脳天にナイフを突き刺されてしまう。奇跡的に命をとりとめた彼女だったが、暗殺の際に一緒に殺してしまった14歳の彼女の姿が目の前に浮かぶようになっていた。そして良心の呵責に責められるようになった彼女は、意を決して暗殺を命じた彼女のボスたちに立ち向かっていくのだった…というような話。 いくら殴られても刺されても死なないベル姐さんはカッコ良いし、ウェブ用映画にしてはそれなりに話がきちんとまとまっているものの、チープなB級アクション映画の域を出るものではないかな。照明に金をかけられなかったのか、やけに画面が暗いような気がしたけど。そしてもうちょっとイヴの心境とかを描いても良かったのに。もともと数話に分けられて公開されたために、例によって話のペースがずっと同じで、大きく盛り上がったり落ち着いたりする展開に欠けてるんだよな。あとテッド・ライミとかルーシー・ローレスが友情出演してるけど殆ど出番はなかったりする。 ウェブ・シリーズ作
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「SIX SHOOTER」鑑賞
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「SIX SHOOTER」鑑賞

なぜか未だに日本で公開されてないブラック・コメディ「IN BRUGES」のマーティン・マクドナーがあの作品の前に作った30分の短編映画。こちらで視聴可能。何気にアカデミーの短編賞を受賞してるらしいけど、内容は「IN BRUGES」に負けず劣らずコテコテにブラックな作品だった。主演がブレンダン・グリーソンだというのと列車の中でのやりとりがあるのも「IN BRUGES」と同じ。 舞台はアイルランド。妻を病院で失った男が家に帰るために列車に乗ったところ、口の悪いティーンエイジャーと、赤ん坊を失ったばかりの夫婦と同席することに。ティーンエイジャーの口の悪さは勢いを増し、夫婦は気分を害することになって…というような展開。fuckの連発に加えて飛び降り自殺や爆発する牛など、なかなか極悪な展開が続いていく。ダイアログは秀逸だし見ていて飽きないものの、作者がこの作品を通じて何を言いたいのかはよく分からず…。マクドナーは本業(?)の舞台劇のほうも暴力描写が多いらしいけど、このブラックさは同じアイルランド系であるガース・エニスのコミックに通じるものがあるな。 何でこんなブラックな作品がアカデミー賞を穫れた
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「ゴジラ対メガロ」鑑賞
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「ゴジラ対メガロ」鑑賞

ジェットジャガー(笑)。 これはもはやゴジラ作品では無いような。最後の怪獣バトルがいちばんつまらないというのはどういうこったい。他の部分も冗長で盛り上がりに欠けるカーチェイスとか、ものすごく行き当たりばったりな展開とか、観ていてしんどいものばかり。世間的には評判の良いダムの破壊シーンも、さほど見事だとは思えず…平成シリーズはガキンチョ向けのような気がして観なくなったけど、よく考えたら東映チャンピオンまつりの作品も大差ないよなあ。 あとシートピア海底人は地上人の行った核実験によって被害を受けたために怒ってメガロを送り込んできたわけで、そういう意味ではゴジラは加担する側を間違えてるような。ウルトラセブンのノンマルトもそうだけど、海底人はいろいろ迷惑を被って可哀相ですね。
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「未来惑星ザルドス」鑑賞
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「未来惑星ザルドス」鑑賞

ジョン・ブアマンは名匠だと思いますが、彼がこの作品で何を伝えたかったのかは最後まで分からず…。生と死(もしくは不死)がテーマであることは理解できるんですけどね、なんかいろいろ詰め込みすぎてプロットが解消されない、頭でっかちの作品になってしまったような。 ごく限られた集団が超能力と技術力を備えて他の民を支配しているという設定はロジャー・ゼラズニイの「光の王」に似てると思ったんだが、どうでしょうか。「スター・ウォーズ」以前のSF映画って、こういう不思議な感覚を持ったものが多かったんだよな。有名どころでは「2001年」とか「THX-138」もそうだし、あと「2300年未来への旅」とか。 物語の大半を赤フンで過ごすショーン・コネリーは可も不可もありませんが、シャーロット・ランプリング様のツンデレっぷりが麗しいのでございます。でもあまり観る必要のない作品だと思う。
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「クール・ワールド」鑑賞
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「クール・ワールド」鑑賞

長らく探していたDVDを偶然近場で発見。「ウィザーズ」や「フリッツ・ザ・キャット」で知られるラルフ・バクシのアニメと実写の合成映画。1992年公開。 物語の発端は1945年。軍隊帰りのフランク(ブラッド・ピット)はバイク事故に遭った衝撃で、乱痴気騒ぎを繰り広げるアニメの住人が暮らす世界「クール・ワールド」にやってきてしまう。そこで彼は刑事として暮らすことに。そして時代は現代へ移り、今度は刑務所帰りのマンガ家であるジャック(ガブリエル・バーン)がクール・ワールドに飛ばされてくる。彼は色情狂気味のアニメ少女ホリーといい仲になるが、何故かアニメのキャラと人間がセックスするとそのキャラは人間になれるという決まりがあって、これを望んだホリーはジャックとやってしまい、現実世界で人間になって騒ぎを巻き起こすことに…といった話。内容的には後発の「モンキーボーン」にとても似ていて、主人公がやってくる別世界がグロテスクなキャラクターに満ちた地獄のようなところであったり、そこから抜け出したキャラクターが騒動を起こすところなんかが共通している。 ストーリーは行き当たりばったりでクール・ワールドに関する説明なん
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「ゴジラ対へドラ」鑑賞
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「ゴジラ対へドラ」鑑賞

来週の連休までにかけて、今まで観そびれてた映画をいろいろ観てこうと思うのですよ。 ヘドラって公害を食べてヒッピーを殺してくれるなんて、実はいい怪獣なんじゃないか?違う?ゴジラ作品のなかでは異色作であることは認めるが、間の伸びた戦闘シーンや場違いなアニメ、4度も繰り返される主題歌などあちこちで映画として破綻している感があるのは否めない。まあ71年当時の雰囲気が分かるのは面白いですが。なぜゴジラの放射能火炎で電極版が動作するのかは分からんな。 あと当時の怪獣映画の定番だった「怪獣に共感できる少年」ですが、俺が小学生のときに「ガメラ」シリーズとか観てたときでも子供だましに感じたけど、今になって観てもウザったく感じられるような。この映画をリアルタイムで観てた小学生たちは、こういう少年が出てくることを素直に喜んでたんだろうか。
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「9」(短編)鑑賞

9月9日にアメリカで公開されたCGアニメ「9」のもとになった短編。人類が絶滅し荒廃した地球において、意識をもった人形「9」とその仲間たちが、巨大な怪物ロボットの追跡から逃れようとする…といった内容の作品らしい。 短編を観る限りではロボットとの戦い方とかはあまり目新しいところがなくて、アクション・ゲームのオープニングムービーのような感じがするのは否めない。でもキャラクターデザインは斬新だしアニメの出来も良いので、結構楽しめる作品になっている。 劇場版の評判も概ね良いようなので機会があれば観てみたいものですが、果たして日本での公開はいつになることやら。
「宇宙(そら)へ。」鑑賞
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「宇宙(そら)へ。」鑑賞

鑑賞権をもらったもので。有楽町のみゆき座ってスカラ座2があったところに移ってたんですね。 NASAの宇宙開発を扱ったドキュメンタリーで、マーキュリー計画からはじまりジェミニ計画、アポロ計画、そしてスペース・シャトルといった宇宙への挑戦が当時の貴重な映像とともに紹介されていく。ガス・グリソムの帰還カプセルが沈没する瞬間がフィルムに収められていたなんて知らなかったよ。 全体的に淡々としている印象はあるものの、月面着陸や宇宙遊泳のシーンなどは素晴らしいし、劇場でなくてもDVDとかで観る価値はある作品かな。宮迫博之によるナレーションは下手ではないものの、あれより上手い人はもっといるでしょ、という感じ。 あと話の盛り上がりとしては、これはもう仕方ないんだけれど、やはりアポロ11号の月面着陸のところがいちばん面白くて、あとは地味なミッションばかりになっていくような気がする。あれだけアナログな機材で人を月まで送ったスタッフは本当に凄かった。それに比べるとスペース・シャトルは変に洗練されてる一方で事故が多いし。 最近ではロケットが打ち上げられてもロクなニュースになりませんが、かつては打ち上げが世界的イ
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「MOONGIRL」鑑賞

ヘンリー・セリックが「CORALINE」の前に製作した短編アニメで、彼にしては珍しくオールCGの作品になっている。 夜に釣りをしてた少年が星でできたナマズに連れられて月に行くと、そこにはムーンガールという少女がいて…という物語。ストップモーションに比べてCGの画作りは凡庸に見えるし、月の外に怪物がいる理由もいまいち分からない。あとあのラストはハッピーエンドなの?単に仕事を次の人にまかせただけのような。 でもまあこうしてYouTubeでタダで観れるので、サクッと鑑賞する分にはいい作品かも。音楽担当はゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツだし。本当は「コラライン」もTMBGが音楽を担当するはずだったのが、作品のトーンに合わないという理由で起用されなかったんだよな。1つだけ劇中で使われてる曲がやたら良い曲なので、彼らが作ったという残りの楽曲も聴いてみたいところです。
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「レスラー」鑑賞

遅ればせながら。 いや、非常に優れた映画なんですけどね。ただダーレン・アロノフスキーの映画だというところにどうしても違和感を感じてしまうなあ。今までの彼の作品と全然違うタッチなので。まあここらへんでちょっと地味な映画を作りたくなったんでしょうか。底辺の人々の描写は「レクイエム〜」に通じるところがあるけどね。 ケットル星人のごとき容姿のミッキー・ロークの演技が素晴らしいのはいわずもがなだが、ダメ男を叱る女性2人の姿がもっと怖かったのです。難点を挙げるとすれば脚本がちょっと固いというかクリーシェ気味なところで、カッターで指を切りそうだと思わせておいて、本当に切ってしまうあたりはちょっとストレートすぎるかと。でも脚本家のロバート・シーゲルは「オニオン」出身だし、彼がこんど監督&脚本を担当する「BIG FAN」なる映画は結構面白そうなので今後に期待。 個人的には、アロノフスキーの作品だという先入観がなければもっと楽しめたかもしれない。「レクイエム〜」にしろ「ファウンテン」にしろ、あの人の新作って自分の中では大イベント的なところがあったので、変に期待しすぎていたのかも。でもいい作品ですよ。
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「CORALINE」鑑賞
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「CORALINE」鑑賞

おもしれー。老若男女が楽しめる素晴らしい作品。 ニール・ゲイマンの原作をヘンリー・セリックが映像化したもので、作家の両親とともに田舎の古びた家に引っ越してきたコララインという少女が主人公。両親にかまってもらえず、退屈しきっていたコララインはある日、鍵のかかった小さな扉を発見する。鍵を開けて扉を抜けると、そこはボタンの目をつけた「別の両親」たちが彼女を迎えてくれる別世界だった。おいしい料理や愉快な仲間たち、美しい庭などに魅了されたコララインはすっかりこの別世界に夢中になるが、そこには暗い秘密が隠されていて…といった感じのお話。子供向けの幻想的な話のようで、不気味なトーンがずっとあるのがゲイマン調ではある。 とにかくストップ・モーションによる映像が非常に美しく、夜の庭やネズミのサーカスの場面などには圧倒される。これはDVDよりも映画館の大きなスクリーンで観たほうが絶対良いですね。というか日本で公開が決まってないの?「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」があれだけ人気あるんだから、日本でもヒットする土壌はあると思うんだがなあ。ダコタ・ファニングやテリ・ハッチャー、ジョン・ホッジマンといったセ
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「ゼイリブ」鑑賞

前から観たかったのよ、これ。 前半の30分くらいは、突然テレビに映し出される海賊放送や人民はコントロールされているというメッセージ、上空を旋回する警察のヘリコプターや住民を襲撃する機動隊などの描写が、例のカーペンターな音楽にあわせて独特な雰囲気を作ることに成功しており、「おおっ、これはビデオドローム!」とか思ったんですけどね。 でもエイリアンたちを識別できるサングラスをかけるようになってから、無口だった主人公が急に饒舌になって、かの有名な決めゼリフ「俺はここにガムを噛み、ケツを蹴りに来た。そしてガムは切らしている」を発してからはズルズルとB級映画のノリになっていくところが、まあジョン・カーペンターかなと。あの意味もなく延々と続くケンカとか、背広姿で異星に向かう宇宙港とか、全体のストーリーとあまり関係ないところの描写がやけに凝ってたりするんだよな。 でも扱っているテーマは非常に興味深いものがあるし、かなり楽しめる作品だった。例によってリメイクの話があるそうだけど、「要塞警察」も「ハロウィン」もリメイク版は評判悪いんだから無理して作ることもないのにね。
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「モンキーボーン」鑑賞

こないだ「コラライン」のDVDを注文したので、その予習としてひとつ。監督自身が駄作と認めてるような作品だが、それなりに面白かった。 確かに演出は拙いし、話の展開もトロかったりするんだが、それはそれで味のある映画かと。特に前半の、昏睡状態に陥った主人公の悪夢のシーンなんかは見応えあり。特に地獄(辺獄?)の「ダウンタウン」の描写はザ・レジデンツの「バッドデイ・オン・ザ・ミッドウェイ」に通じるものがあるな。 出演者ではチョイ役であるものの解剖医を演じるボブ・オデンカークが相変わらず素晴らしい。あとはクリス・カッタン。あの人ってジミー・ファロンの10倍くらい面白いと思うんだけど、最近あまり話を聞かなくなっちゃいましたね。そして俺は今のところブレンダン・フレイザーが出ている駄作というのを観たことがないかも。そんなに観てませんが。 3連休でもやることがなくて家でゴロゴロしてる人間が、サクッと観るにはうってつけの作品。
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「恐怖のまわり道」鑑賞

こないだRotten Tomatoesのビデオキャストを観ていたらエロール・モリスが出て来て彼の好きな映画ベスト5を挙げておりまして、そのなかで「恐怖のまわり道」(Detour, 1945)なる低予算作品を史上最高のノワール映画だと讃えていたのが気になって、さっそくarchive.orgでダウンロードしてみたのであります。 物語の主人公はニューヨークのしがないピアノ弾きで、ハリウッドに行った恋人に会いたくなって西へヒッチハイク旅行をしていたところ、裕福そうな男性の車に乗ることに。そしたら何の因果かその男性が急死してしまい、仕方なしに主人公は彼の死体を隠して、彼の免許証を使って身分を偽り旅を続けることに。そして到着したカリフォルニアで1人の女性を乗せてあげるのだが、彼女は急死した男性のことをたまたま知っており、主人公が身分を偽っていることに対して恐喝をしてくるのだった…というのが大まかなプロット。 鬼女のごとく恐喝をしてくるアン・サヴェージの演技はなかなか迫力があるものの、まあ普通の作品かなあといった感じ。ストーリーの大部分が車中で進行していく点がイマイチなのかな。モリスに限らずアメリカ
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「ターミネーター4」鑑賞

これ、「ターミネーター」じゃないじゃん。 「ターミネーター」という作品を構成していた血と肉をとっぱらって、文字通り骨だけの内容にしてしまったような映画。第一作をあれだけ面白いものにしていた「未来から送られて来た恐怖の殺戮マシーン」というようなプロットは全部捨てられていて、単に金属のガイコツとのドンパチが2時間続くだけの話になってしまっている。でも俺そういうのが観たかったら映画館じゃなくてゲーセンに行きますから。 巨大メカやら大爆発やらを次々と繰り出して来てくるのは結構ですがプロットの薄さは致命的で、マーカスの正体が何なのかは観客みんなすぐ分かっちゃうし、カイル・リースがどんな危険に晒されようとも死なないというお約束もミエミエ。その一方で前作までのストーリーとの整合性に変に縛られているような気がするんだよな。そもそもタイム・トラベルの技術が出てこないのに、なぜスカイネット側はあの時点でカイルの重要性を把握できたんだ??? クリスチャン・ベールは役作りにちゃんと気を使う役者だし、監督だって脚本家だってそれなりに面白い作品を製作しようとこの作品に関わったはずなのに、それが結局このようなダメ作
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「スター・トレック」鑑賞
映画評

「スター・トレック」鑑賞

とりあえず眩しい映画。観るときは明るいところで観ましょう(笑)。 *以降はネタバレ注意* 映画そのものとしては85点くらいあげてもいい出来なんだけどね、オールドファンとしては観終わったあとに何かポッカリと空しいものを胸のなかに感じてしまったよ。その理由は至極単純で、旧シリーズとの整合性をもたらすために持って来られた(と俺は思う)タイムトラベルの要素が、結局のところ旧シリーズとの断絶を決定的にしてしまったところ。 いやさ、「あれはあれ、これはこれ」と切り分けられればいいんだけど、じゃあ老スポックなんて連れ出してくる必要がなかったんじゃないのかと。例えば劇場版第4作目におけるスポックと母親のやりとりなんて非常に好きな場面なのですが、あれをいきなり「なかったこと」にされても、ねえ。そもそも宇宙連邦って時間調査課が存在しなかったっけか?DS9に出て来たダルマーとラクスリーは、こんな重大な歴史改変を許してしまうのか?まあ別れた恋人のことを想ってウジウジ悩むのか、気分を入れ替えて新たな恋愛活動を始めるかを迫られる映画なのかもしれない。俺は私生活でも明らかに前者ですが。 新しい俳優陣は特にミスキャス
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「THE HUNT FOR GOLLUM」鑑賞
映画評

「THE HUNT FOR GOLLUM」鑑賞

イギリスの「指輪物語」のファンたちが作った40分ほどのアマチュア映画。このサイトで視聴可能だよ。60万円ほどの低予算で作られたらしいが、160人近いスタッフが関わったとのことなので大半は無償で働いたんじゃないかな。 物語はいわゆる前日談的なもので、1つの指輪を探す闇の勢力が迫るなか、指輪のありかを知るゴラムを闇の勢力よりも先に捕獲するために、ガンダルフの命を受けてアラゴルンは1人で旅立つのだった…といったもの。森の影に隠れながら敵たちを始末していく馳男さんの活躍がカッコいいぞ。さすがにオークの集団を1人でノシてしまったのには「あなた強すぎじゃない?」と思ったけど。 ビジュアル的にはピーター・ジャクソンの映画版のそれを徹底的に踏襲しており、アラゴルンの役者なんかもそっくり。撮影はウェールズで行われたらしいが神秘的な森の雰囲気が良く出ているし、アマチュア映画とはいえ十分に楽しめるクオリティの作品になっている。ゴラムをCGで描写するのは金がかかるためか、殆どのシーンで彼は袋の中にいたり影しか見えなかったりするんだけど、逆にそれが臨場感を生んでいて良いんですよ。最後に出てくるCGの顔が逆にショ
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