海外テレビ番組 「ORPHAN BLACK」鑑賞 BBCアメリカの新シリーズで、製作はカナダ。 不良少女で家出をしていたサラは久しぶりに故郷へと帰ってくるが、夜の駅において自分と瓜二つの女性が投身自殺をするのを目撃してしまう。現場にあった遺品から彼女の名前がベスであることを知ったサラは、ベスが多額の預金を持っていることに気づき、それを引き出すためベスに成り済ますことに。しかしベスの同僚たちに彼女だと思い込まれてベスの生活に深入りしていくサラ。さらにはもう1人の自分とそっくりな女性が目の前にあらわれて…というプロット。 もういろんなところで書かれてるからネタバレにはならないと思うが、実はサラたちはクローンであるという設定らしくて、自分たちを作ったのは(そして狙っているのは)誰か?というのが話の大きなテーマになってくるらしい。このSF的な要素が話のクオリティにどう影響してくるのかまだ分からないが、第1話は不受理サスペンスといった出来でかなり見応えがあったよ。他人と間違えられて見知らぬ人々が目の前に現われる一方、自分も悪巧みをしているので正体を明かせず、機転をきかせてどうにかその場をすりぬけるサラの行動はスリルがあるし、突然もう1人の
海外テレビ番組 「Da Vinci’s Demons」鑑賞 デビッド・S・ゴイヤー原案によるStarzの新シリーズ。日本のどこかの局でも近々やるみたい。「ダ・ヴィンチ・コード」や「Da Vinci’s Inquest」(というカナダのシリーズがあるのよ)みたいな現代ものかと思いきや、レオナルド・ダ・ヴィンチが主人公の時代劇ものであった。 舞台となるのは15世紀のイタリア。ダ・ヴィンチは野心に燃える若き発明家で、発明の資金をえるために上流階級に取り入ろうとしていた。しかしミラノ公が教会において暗殺され、法王も陰謀を画策するなどして政治情勢が不穏になり、武力衝突も避けられない方向へと世の中は進んでいた。そんななかでダ・ヴィンチは謎めいたトルコ人に出会い、古から伝わるミトラ教の存在を教えられ、その秘密を記した本を探すように命じられる。しかしミトラ教に対抗する勢力もダ・ヴィンチのことを知り、彼は危険な立場に置かれることになる…というようなプロット。 ゴイヤーといえばノーラン版「バットマン」の脚本を手がけ、今年の「マン・オブ・スティール」の脚本も書くなど絶好調の脚本家というイメージがある一方で、「ジャンパー」みたいにダメダメな脚本も書いているし、監
海外テレビ番組 「HANNIBAL」鑑賞 「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクター博士を扱ったNBCの新シリーズ。 時系列的には「レッド・ドラゴン」のちょっと前の頃が舞台になっていて、若い女性ばかりを狙った連続殺人犯を逮捕するためにFBIのクロフォード捜査官は現場を退いていたウィル・グレアム捜査官に助けを求め、さらに精神科医のハンニバル・レクター博士にも捜査への協力を依頼する。こうしてグレアムとレクターは殺人犯を追っていくものの、レクターには暗い秘密があって…という設定。俺は「レッド・ドラゴン」とか「ハンニバル・ライジング」を観てないので、映画の設定とどのくらい異なってるのかはよく分かりません。 題名は「ハンニバル」なんだけど主人公はむしろグレアムのほうで、アスペルガーの傾向があり人とうまく接することができない反面、殺人現場のプロファイリングを完璧に行うことができ、被害者に感情移入してしまう暗いキャラクターとして描かれている。ハンニバルはそんなグレアムを翻弄する謎の男という役回りで、当然裏では人を殺してパクパク食べちゃったりしているわけですが、第1話に出てくる殺人鬼と彼の関係がいまいち良く分からなかったような? 地上波ネ
海外テレビ番組 「IN THE FLESH」鑑賞 BBCによる全3話のゾンビドラマ。 舞台となるのは死人が行き返り、ゾンビと化して生者を襲うというパニックが起きたあとの世界。そのパニックは鎮圧され、ゾンビになった人のうち薬物療法で改善の余地が見られた人は「部分的死亡症候群(Partially Deceased Syndrome)」であると認定され、もといた社会へと戻るためのリハビリを受けていた。主人公の少年キエランもその1人で、ゾンビであったときに人を襲った罪悪感に苛まれているものの、十分にリハビリが済んだと見なされてヨークシャーの田舎町に住む両親のもとへ帰される。息子との再会を喜ぶ両親だったが、その田舎町にはまだ反ゾンビ感情が根強く残っており、ゾンビと戦った義勇軍の残党が幅を利かせていた。そしてキエランの身にも危険が迫ることになり…という設定。 テレビでも映画でもこれだけゾンビものが流行ってくると、このようなポストモダン(?)な設定の作品も出てくるわけで、最近ではゾンビの少年が少女に恋をする「Warm Bodies」なんて映画もありましたね。設定からするとコメディっぽい内容かと思ってたけど、どんよりと曇った空の下で繰り広げられ
海外テレビ番組 「BATES MOTEL」鑑賞 鳴り物入りで始まったA&Eの新シリーズ。 ヒッチコックの傑作「サイコ」のプリクエル(前日譚)という設定のもので、父親が変死したあと田舎町に引っ越してきたノーマン・ベイツと母親のノーマのサイコな日々を描くものになるらしい。「サイコ」のプリクエルって「サイコ4」でやってたはずだが、こちらはいわゆるリ・イマジネーション的なものになっており、舞台は現代(だよね?)に移されている。 個人的にはプリクエルってどうも好きではなくて、「ゴッドファーザー パートII」のデニーロのシーンも余分だと考えてるくらいなのですが、観客はそのキャラクターもしくはストーリーの結末(結果)を既に知っているうえ、観客の想像にまかせておけばいいところをベタベタと説明してしまう行為は不要だと思うのですね。「スター・ウォーズ」だってどんなにCGを駆使してクローン戦争を描こうとファンの空想には敵わないわけで。 そしてこの作品もノーマンとノーマの関係とかモーテルの歴史を説き明かしていくわけですが、第1話を観た限りではノーマンは内気だけど心の優しい少年で、ノーマは過保護だけど頑張るシングルマザーといったところ。その後2人にさ
海外テレビ番組 「TOP OF THE LAKE」鑑賞 ジェーン・カンピオンが脚本と監督を務めたミニシリーズ。いちおう放送局はBBCらしいがニュージーランドの番組という感じ。 舞台となるのはニュージーランドのパラダイスという田舎町。そこにある大きな湖に12歳の少女が服を着たまま浸かっているのが発見され、彼女は警察に保護される。そして検査の結果彼女が妊娠5ヶ月目であることが判明し、性的虐待を疑われて、ちょうど近くに住む母親を訪れていた女刑事のロビン・グリフィンが担当につけられる。しかし少女は誰が赤ん坊の父親であるかについては口を閉ざし、さらに少女の父親は地元で顔の利いたゴロツキであった。そしてその頃、湖に面した土地が購入され、男性に虐待された過去を持つ女性たちによるコミューンが作られるのだが、そのことをゴロツキの親父は快く思わず…というようなプロット。 これもまた「THE KILLING」もしくはこないだの「Broadchurch」に通じる田舎町の暗いミステリーといった内容で、イギリス人はこういうの好きなんだろうね。ただし今回のは殺人事件で話が始まるわけではなく(偶発的なものが1つ起きるが)、ミステリーよりも人間関係のドラマを強調したも
海外テレビ番組 「VIKINGS」鑑賞 米ヒストリー・チャンネルで始まったフィクションのドラマで、名のごとくスカンジナビアのバイキングたちを描いたもの。 主人公となるのは後に伝説的なバイキング王となるラグナー・ロドブロックで、大志を抱いた若者であったラグナーはバイキングたちによる東部(ロシアあたり)の略奪遠征に満足できず、前人未到であった西部(つまりイギリス)への航海に思いを馳せる。そして彼は友人のフロキに頼んで長距離の航海が可能な船を建造してもらい、弟のロロとともに西部へ向かうことを検討するのだが、バイキングたちの首領であるジャリはそれを快く思わず…というようなストーリー。 ラグナーを演じるのがトラビス・フィメル…って誰だっけ。オーストラリア人の元モデルなのか。作中ではヒゲ面なので全然イケメンに見えませんな。有名どころではバイキング王のジャリをガブリエン・バーン、その妻をジェサリン・ギルシグが演じている。ガブリエン・バーンってヒストリーのドラマに出るには少し大物すぎるような気がするんだが、撮影はアイルランドで行われているらしいのでそれで引き受けたんだろうか。 いちおうバイキングによる戦いのシーンなどもあるものの、「
海外テレビ番組 「BROADCHURCH」鑑賞 10代目ドクター・フーことデビッド・テナント主演のITVのミステリードラマ。11代目ドクターのコンパニオンだったアーサー・ダーヴィルも出てるよ。 舞台となるブロードチャーチは海辺にある小さな町で、住民がみな互いを知っているような共同体だったが、そこで11歳の少年が変死体となって発見される。当初は事故死かと考えられたものの他殺であることが判明し、地元の警察に勤めるエリーは町の外から派遣されてきた刑事のアレックと組んで捜査を始めるが、やがて住民たちの暗い秘密が明らかになっていくのだった…というようなプロット。 テナントが演じるのがアレックで、部外者の彼に主導権を握られて憤慨するエリーを演じるのが、薄幸そうな役が似合うオリビア・コールマン。小さなコミュニティにおける子供の殺人事件、という点では「THE KILLING」に似てるかなあ。被害者の家族が後ろめたい秘密を持ってそうなところも似てるけど、まあ決して独特なプロットというわけでもないからね。このほか地元の新聞記者による詮索とか、アレックが左遷のような形で派遣されてきた理由などが物語に関わってくるらしい。 なおアレックは愛想が悪くて
海外テレビ番組 「RED WIDOW」鑑賞 ABCの新作ドラマ。 舞台となるのはサンフランシスコで、ロシア系移民の娘であるマータは夫と3人の子供たちと幸せに暮らしていたが、夫のエヴァンは密輸に関わっていた。父親もロシア系ギャングに関わってるマータは、子供たちのためにも夫を闇稼業から足を洗わせようとするのだが、エヴァンの部下がギャングの大物のであるシラーのブツを盗んだことからエヴァンは何者かに射殺されてしまう。悲しみに打ち拉がれるマータだったが、気を持ち直して夫の跡を継ぎ、シラーへの借りを返しながら、夫を殺したのが誰なのかを突き止めようとするのだった…というストーリー。 あらすじで分かるかもしれないが、「リベンジ」の二番煎じみたいな内容。女性がいろいろ逆境におかれながらも、目的を果たしていこうとするなんかドロドロとしたドラマ。ABCってこういうの好きだよな。ただ「リベンジ」は主人公の目的が明確だったのに対し、こちらは主人公が事件に巻き込まれる形なので話の方向性が見えにくいのが難点。第1話も「そこで終わるの?」といった感じでカタルシスもなければ次の話を観たいという気にもならず、なんかすごく地味な印象しか受けないのであった。主人
海外テレビ番組 「CULT」鑑賞 とてもダメダメ感のするThe CWの新シリーズ。 舞台はハリウッド。ワーナーのスタジオではカルト教団とそれを追う刑事を扱った、その名もずばり「カルト」なるサスペンスドラマが製作されて熱狂的なファンを獲得していた(放送局はもちろんThe CW!)。世間に顔を出さない謎のクリエーターによって作られたこの番組は映像のあちこちに謎を解く手がかりがちりばめられ、それを解読しようとファンたちは独自のコミュニティを作りあげるまでに至っていたのだ。一方ワシントン・ポストをクビになった記者のジェフは突然失踪した弟の行方を探すうちに、彼がこの番組に入れ込んでいたことを知る。不審に思った彼は番組のアシスタントであるスカイの助けを借りて調査にあたるのだが、番組のなかの出来事と現実の出来事が奇妙に交錯していき…というようなストーリー。 つまりテレビ番組のなかにもう1つ番組があるというメタな作りになっているわけだが、こういうのって「30ロック」みたいなコメディならまだしも、サスペンスなら「ビデオドローム」のように才能ある監督とかが臨場感ったっぷりにきちんと世界観を構築していかないとウソっぽく見えてしまうわけ
海外テレビ番組 「ZERO HOUR」鑑賞 「ER」のグリーン先生ことアンソニー・エドワーズ主演の新シリーズ。第1話の監督は「96時間」のピエール・モレル。 ニューヨークで雑誌の編集長をしているハンクは、時計店を営んでいる妻のレイラと幸せに暮らしていたが、レイラが古物市で謎めいた古い時計を入手したことで、彼女は国際的なテロリストに誘拐されてしまう。手がかりとなる時計を調べたハンクは中にあったダイヤモンドに古地図が刻まれていることを知り、そこに記されていた地点へと向かうものの、そこには第二次世界大戦のときから伝わる、彼の出生にまつわる秘密が隠されていたのだった…というようなプロット。 話の設定は「ダヴィンチ・コード」っぽくてナチスの陰謀とか薔薇十字団の秘密とかがてんこ盛りになっているものの、あまり真剣な展開にならず、あくまでも明快な冒険活劇といった感じ。「LOST」みたいに謎がズルズルと続く内容でもなく、1シーズンごとに謎が解決されていく展開になるらしい。原案者が「プリズン・ブレイク」の人だということで、まああれくらい単純明快な話になるのでしょう。 謎の設定も行き当たりばったりというか突っ込みどころが満載で、海外で出逢った
海外テレビ番組 「MONDAY MORNINGS」鑑賞 15年くらい前は「アリー・myラブ」とか「ザ・プラクティス」などのヒット作を連発し、テレビ界の貴公子的存在だったものの、最近はとんと話題を聞かなかったデビッド・E・ケリーの新作シリーズ。CNNの医療コメンテーターとかやってたサンジェイ・グプタの著作をベースにしたものだとか。 舞台となるのはオレゴンにある病院で、そこでは厳格な院長のもと、いろんなスタッフが職場や私生活でのトラブルを抱えながらも、患者たちを救うために頑張ってるのでした…って大半の医療ドラマと変わらんな。過去のケリーの作品って良くも悪くも特徴的なユーモアのセンスがあったけど、これはとても抑えた感じで話が進んでいく。 出演者はヴィング・レイムズや「ギャラクティカ」のアポロことジェイミー・バンバー、アルフレッド・モリーナなど比較的豪華。クレジットのトップはレイムズだけど、第1話だとバンバーのほうが主役っぽい扱いになってたな。しかし良い役者とはいえヴィング・レイムズに医者を演じさせるのは無理があるような。子供をあやすシーンとかでも殺気が出てるんですもの。あとチャウ・シンチーみたいな韓国系の医者がいて、カタコトの英語しか話せな
海外テレビ番組 「THE AMERICANS」鑑賞 FXの新作シリーズ。プロデューサーに「Justified」のグラハム・ヨストが名を連ねていて、第1話の監督は「Warrior」(日本公開まだ?)のギャビン・オコナー。 舞台となるのは1981年のアメリカ。フィリップとエリザベスは一見すると普通の夫婦だったが、実は2人とも60年代にソビエトから送り込まれたエージェントであり、その事実を2人の子供たちにも隠しながら、クレムリンからの指令を受けてスパイ行為を働いていた。しかし長年のアメリカ暮らしにおいて彼らの忠誠心が揺らぐなか、レーガン政権はスパイのあぶり出しに力を入れ始め、さらに彼らの近所にFBIのエージェントが引っ越してきて…というプロット。 ソ連のエージェントは当然のごとく銃もケンカも強くておまけに床上手で、誘拐してきた要人を車のトランクに閉じ込めたまま平穏な生活を子供たちの前で送ろうとする設定はまるでコメディのようですが、内容はあくまでも真面目なサスペンスになっている。二重生活を送るストレスから、フィリップは「いっそ亡命すれば楽じゃね?」と考えたりするものの、もっと祖国に忠実なエリザベスに喝を入れられてます。しかしお互いの本名も
海外テレビ番組 「THE FOLLOWING」鑑賞 ケヴィン・ベーコン様がベーコン指数のさらなる拡大のために地上波TVシリーズへ降臨されたのだよ。原案は変態ケヴィン・ウィリアムソン。 若き女性を10人以上も殺害したジョー・キャロル教授が刑務所より脱獄。10年前に彼を逮捕したFBIエージェントのハーディはその際に負ったトラウマのため一線を退いていたが、キャロルを最も良く知る男として現場に復帰することになる。キャロルが殺害しそこねた最後の被害者を中心に捜査を進めていくハーディたちだったが、キャロルは刑務所にいるあいだにそのカリスマ性を活かして数多くの信者を世間に生み出していた。こうして彼のフォロワーたちによるコピーキャット殺人が行われるようになり…というプロット。 地上波番組にしてはずいぶん過激な殺人シーンなどがあるのだが、それ以前にこのネタで何エピソードも引っ張るのは相当厳しいんじゃないのか?キャロル教授よりもそのフォロワーたちによる事件がメインになっていくようなんだけど、あまりにもフォロワーたちがキャロルを盲信しすぎていてリアリティに欠けるんだよな。『男性のフォロワー2人がゲイのふりをして、何年も前から被害者を狙っていた』なんて設
海外テレビ番組 「THE CARRIE DIARIES」鑑賞 暴走する超能力を持った少女キャリーが、日々受ける虐待について恨みを込めて日記に記していく物語…などでは当然なく、邦訳もあるキャンディス ブシュネルの小説を原作にした「セックス・アンド・ザ・シティ」の前日譚で、放送局はHBOではなくティーン大好きのThe CW。 舞台は80年代のロードアイランド。高校生のキャリーは母親を亡くしたばかりの少女で、父親と妹とともに新しい生活に慣れようとしていた。学校ではイカした転校生といい関係になるものの、恋人にまで発展できずやきもきするばかり。そんな彼女を励まそうと、父親は彼女をニューヨークでインターンとして働かせることに。こうして憧れのニューヨークに行けることになったキャリーは、刺激的な人たちと出会ってナウいシティライフの世界へ足を踏み入れるのでした…というプロット。 80年代の世界ということもあり、「SATC」よりもジョン・ヒューズの映画を観てるような気になってくる番組。ホームセンターで売ってるベスト盤のごとくニュー・オーダーやサイケデリック・ファーズをはじめとした80年代の曲が背後で流れまくってるのですが、そこまで80年代を強調しなくてもねえ。
海外テレビ番組 「DO NO HARM」鑑賞 「ジキルとハイド」をベースにしたNBCの新作シリーズ。 ジェイソン・コールは有能な神経外科医だったが、彼は暗い秘密を抱えていた。実は彼は二重人格者であり、毎晩8時25分になると性格が一変し、イアン・プライスという凶暴な人格にとって代わられてしまうのだった。ここ数年は試薬を投与することでイアンを抑え込んでいたジェイソンだったが、やがて薬が効かなくなってイアンが再び出現するようになり、彼はジェイソンの生活をぶち壊そうと画策するのだった…というプロット。 コンセプトは分かるんだけど、何をしたいのかがよく分からん番組。医療ドラマに猟奇サスペンスっぽい味付けをしたつもりなんだろうけど、その2つがぜんぜん噛み合っていないというか。そもそもこういうヤバい秘密を抱えている主人公が医者をしているというのが現実味ゼロなわけで、イアンがジェイソンを装って手術をメチャクチャにしようとする姿などは見ていてかなり不快。また患者を虐待していた夫(しかも警官)をボコボコにして虐待を止めさせる展開があるんだけど、ふつう警官にそんなことしたら発端は何であれ裁判沙汰になるよなあ。主人公は人里離れた山奥にでも引きこもる
海外テレビ番組 「CONTINUUM」鑑賞 こんどアメリカのSyfyチャンネルでも放送開始された、カナダのTVシリーズ。たまには自分たちでSFドラマ作ろうぜサイファイさんよお。 物語が始まるのは2077年。そこは政府に代わって巨大企業が覇権を握った社会であったが、それに反発した活動家集団「リベレイト」は大規模なテロを実施し、3万人もの死傷者を出す惨事を引き起こす。キエラ・キャメロンを含む警察組織(そこのエージェントは「プロテクター」と呼ばれる)はリベレイトのリーダーたちを逮捕し、うち8名には死刑が言い渡されるものの、彼らは執行時に謎のデバイスを使って脱走をはかり、それを阻止しようとしたキエラも脱走に巻き込まれてしまう。そして気がついたとき、彼女は2012年のバンクーバーにいるのだった…というプロット。 過去に戻って未来を改変しようとする悪者を阻止する警官の話ですが、あくまでも舞台は現代なので「ライフ・オン・マーズ」みたいなノスタルジックな描写は無し。またタイムスリップは一方通行のようで、未来に帰ろうとするキエラの奮闘が描かれるのですが、時間旅行の要素が今後どこまで強調されるかはよく分かりません。未来から来たハイテク・ヒロイ
海外テレビ番組 「The Goode Family」鑑賞 2009年にABCで放送されたマイク・ジャッジによるアニメーション・シットコム。放送開始から人気は芳しくなく、視聴率も低迷して13話であっという間に打ち切りになった作品だが、今度DVDボックスが出るとのことで第1話を観てみたら意外と面白かった。 話の主人公となるのはグッド家という非常にリベラルなライフスタイルを貫いている一家で、ジェラルドとヘレンの夫婦は稼ぎが少ないものの「政治的に正しい」生活ができるよう務めており、家庭農園で有機野菜を栽培したり自転車通勤を心がけている次第。長男のユブンツはアフリカからの養子で、てっきり黒人の子供が来るかと思ってたら南アフリカの白人の子が来てしまったもの。また長女のブリスは両親の押し付けがましいリベラリズムに反抗的であり、もっとコンサバな暮らし方に興味を抱いていたりもする。さらに一家のスタイルは飼い犬のチェにも及んでおり、ベジタリアンなエサしかもらえないので裏では近所のペットを捕獲して食べている。 こんな一家のほかにも、彼らの信条がいっさい理解できないアメリカンな性格のヘレンの父親とか、ジェラルドの職場の同僚とかが出てきてドタバタを繰り広げる内容
海外テレビ番組 「THE GIRL」鑑賞 HBOとBBCが共同製作したTVムービー。 アルフレッド・ヒッチコックと「鳥」の主演女優であるティッピ・ヘドレンの関係を描いたもので、撮影にあたり主役を探していたヒッチコックはTVコマーシャルに出ていたヘドレンが目にとまり、脚本家に反対されながらもモデル出身の彼女を「鳥」の主役に起用する。そして彼女を演出するうちにやがて性的な関係を迫るようになり、ヘドレンはこれを拒絶。これに対してヒッチコックは彼女を屈服させるため、生きた鳥に襲われる過酷なシーンを5日間にわたり彼女に演じさせるのだった…というようなプロット。 ヒッチコックを演じるのがトビー・ジョーンズで、見事な小太りメークをして冷徹ながらも色欲を垣間見せる不気味なヒッチコックを好演しているぞ。それに反発するヘドレンを演じるのがシエナ・ミラーなんだけど、こちらはずっと仏頂面であまり面白くない。ヒッチコックに耐えつつも屈服しない芯の強い女性を演じてるはずなんだが、どうも演技が堅いんだよな。そのふたりの関係に気づきつつも何もできないヒッチコックの妻を演じるのがイメルダ・スタウントン。 いちおう関係者の話をあつめて事実に基づいた内容に
海外テレビ番組 「Doctor Who: The Snowmen」鑑賞 今年のクリスマス・スペシャル。新しいタイトルシーケンスは効果音がバチバチうるさい気がするものの、ドクターの顔が映るようになってオールドファンには嬉しい限り。リブート後はこれが欠けてたんだよなあ。 舞台となるのはビクトリア王朝時代のイギリス。前の話でエイミーとローリーを失ったドクターは失意にくれてロンドン上空の雲の上にとどまっていたが、友人のエイリアンたちの依頼を受け、雪ダルマが人を襲うという事件の調査に乗り出す。そしてその過程でクララという少女に出会ったドクターは、彼女と一緒に(というかつきまとわれて)事件の黒幕であるシメオン博士のもとに向かうが、さらにその裏には謎の存在が潜んでいて…というような話。 話が1話で完結していた過去2年のクリスマス・スペシャルに比べ、前の話のトラウマを引きずったドクターが新しいコンパニオンに出会い、彼女の謎を追うことになるという続き物の要素が強い内容になっている。 動く雪ダルマを使って人を襲撃させるシメオン博士を演じるのがリチャード・E・グラントで、ここは8代目ドクターと「ウィズネイルと僕」のコンビ復活とならなかったのが残念ですな。さらに博士の背後
海外テレビ番組 「DECEPTION」鑑賞 1月から始まるNBCの新作ドラマ。でも内容はABCっぽいナイトタイムソープもの。 巨大な製薬会社の社長の娘であるヴィヴィアン・ボウワーズがオーバードーズによって死んだ姿で発見される。しかし他殺の可能性もあることと、以前より汚職の疑いでボウワーズ一家に目を付けていたFBIは、サンフランシスコ市警のジョアンナに、一家を探るように依頼する。ジョアンナの母親はかつてボウワーズ家の住み込みの召使いであり、ヴィヴィアンとジョアンナは幼なじみであったのだ。刑事であることを隠してボウワーズ家の面々と再会したジョアンナは家長のロバートに歓迎され、そのまま家に泊まるように誘われる。そしてヴィヴィアンの死をめぐる捜査にかかるジョアンナだったが、その裏には一家をめぐる大きな陰謀がうずまいていた…といようなプロット。 金持ちの大家族のドロドロとした人間関係に殺人事件のミステリーが絡んでくるあたりは、ABCの「リベンジ」に似てるんじゃないですかね。というか恐らくあの番組の成功を受けて作られたものかと。酒浸りで口うるさい母親とか、薬物に溺れがちのヤサ男とか、反抗的なティーンの娘など、登場人物はかなりありがちな
海外テレビ番組 「1600 Penn」鑑賞 NBCの新作コメディ。タイトルはホワイトハウスの住所「1600ペンシルバニア通り」からで、要するに大統領一家を主役にしたシットコム。 スキップはボンクラな大学生だったが父親はアメリカの大統領で、あまりにも大学での成績が悪いために「家」に呼び戻されてホワイトハウスに住むことに。そこには彼の妹2人や弟なども暮らしていたが、彼らの母親は他界しており、父親の再婚相手であるエミリーとはどうもウマが合わない状況だった。父親のデールはそんな彼らの面倒を見つつも大統領としての職務を果そうとするのだが、スキップがいろいろ手を出してきて…といような内容。 トラブルメーカーな長男のスキップに加えて、長女が妊娠してることが発覚したり、次女がゲイらしいことが示唆されたりと、いろいろゴタゴタを抱えた家族が主役だというのは典型的なシットコムですかね。というか舞台がホワイトハウスだというのを除けばあまり目新しさは感じられないような。第1話では大統領が海外の使節団に会ったりするんだが、例によって外国人をコケにしたジョークはあまり面白くないんだよな。 でもキャストは結構豪華で、スキップを演じるのがミュージカル「T
海外テレビ番組 「Battlestar Galactica: Blood & Chrome」鑑賞 言わずと知れた「ギャラクティカ」のスピンオフ作品。本来はれっきとしたシリーズになるはずで2時間のパイロット・エピソードが撮影されたはずなんだが、その後シリーズ化がなぜか見送られ、ミニシリーズになるだのTVムービーになるだのといった噂ののちに結局12分×10本のウェブでのみにシリーズになり、後で2時間ムービーとして再編集して放送されるらしい。 ストーリーは若き頃のコードネーム「ハスカー」ことウィリアム・アダマを描いたもので、第一次サイロン戦争が激化するなか、パイロットスクールをトップレベルの成績で卒業したアダマは最新の戦艦バトルスター・ギャラクティカに配属されるものの、その自信過剰な性格が懸念され、念願のバイパー戦闘機ではなくラプターを使った平凡なお使いミッションをあてがわれる。ふてくされながらも搭乗員を乗せてラプターで出発するアダマだったが、実はそれが極秘のミッションであり、行き先が変わることを告げられる。そして彼らが向かったところではサイロンのレイダー機が襲撃してきて…というのが2エピソードまで行ったところの内容。 悪くはないんだけど地味で話の展開が遅かった前スピンオフ「CAP
海外テレビ番組 「Wizards vs Aliens」鑑賞 「ドクター・フー」のリブートを主導したラッセル・T・デイビスによる新作シリーズ。 トム・クラークはサッカー好きの普通の少年だったが、実は彼は魔法使いの家系の出身であり、彼も未熟ながら魔法が使える少年だった。そんなとき魔法をエネルギー源とするネクロスという宇宙人がやってきて、地球上の魔法使いから次々とパワーを吸い取ってしまう。そしてネクロスの脅威はトムにも及び、彼は同じく魔法使いのおばあちゃんや、科学オタクの同級生ベニーの力を借りてネクロスに立ち向かうのだが…というようなプロット。 「The Sarah Jane Adventures」と同じく子供向けのチャンネルCBBCで放送されてる番組なので、内容は完全にローティーン向け。というかこれ内容が殆ど「Sarah Jane」そのまんまじゃ…。主役のエリザベス・スレイデンが他界したことであっちのシリーズが続けられなくなったので、看板だけ変えて新しいシリーズ立ち上げました、というような感じ。脚本もどうも流用しているらしい。 とはいえ「Sarah Jane」くらい面白いのかというとそうでもなく、やはり強力な主役がいないために凡庸な内容にな
海外テレビ番組 「Night of Too Many Stars」第4弾鑑賞 前回からちょうど2年たって行われた、コメディセントラルによる自閉症の子供たちのためのチャリティ・イベント第4弾。司会は毎度のごとくジョン・スチュワートで、大統領選に向けて「デイリーショー」も忙しいだろうに頑張ってるよね。 前回はロサンゼルスから生放送をやってたのに対して今回はニューヨークの「デイリーショー」のスタジオにセットを設置し、ビーコンシアターで行われたイベントの録画を流しながらライブで募金を募るという形式だった。ゲストは相変わらず豪華で、イベントに出たのがセス・ローゲンやスティーブン・コルベアー、ティナ・フェイにエイミー・ポーラーなどなど。そして募金の電話の対応をしたのがトム・ハンクスやジュリアン・ムーア、ポール・ラッド、ジミー・キメルなど。 今回のテーマは「敵同士も仲良くする」ということで、宿敵同士がチャリティのためにステージで共演するといったもの。保守論客のビル・オライリーがリベラル派のクリス・マシューズとヘリウムを吸ってカン高い声で討論したり、スティーブン・コルベアーと熊が一緒に登場したり、糖尿病にかかったシェフのポーラ・ディーンとバターが共演したり。ちなみにバター