海外テレビ番組 「HUNTED」鑑賞 「反撃のレスキューミッション」じゃないほうの「STRIKE BACK」(ここちょっとややこしい)に続く、HBOの関連局であるシネマックスとBBCが共同製作したスパイ・サスペンス。クリエーターは「Xファイル」のフランク・スポトニッツ。 民間軍事会社のエージェントであるサム・ハンターはタンジールで要人の救出ミッションに成功するものの、その後何者かの裏切りによって狙撃され、重傷を負ったうえに身ごもっていた子供を失ってしまう。そしてスコットランドに身を隠して回復した彼女は、1年ぶりに職場に復帰する。そこで彼女は自分を裏切ったのが誰なのかを突き止めようとしたのだ。そんな彼女に新たな任務が与えられ、怪しい経歴を持つ大富豪に接近するよう命じられる。そして大富豪の孫の世話係として彼の家に住む事になったサムだったが、謎の暗殺者が彼女の前に現われるのだった…というようなプロット。 女スパイものだからといって「エイリアス」や「コバート・アフェア」みたいな派手なアクションものを期待してはいけないよ。格闘シーンとかはそこそこあるものの、映像の色づかいは地味だし、ブリティッシュな陰気くささが漂う雰囲気になっ
海外テレビ番組 「Emily Owens, M.D.」鑑賞 これまたThe CWの新作シリーズ。 医学部を卒業したばかりのエミリーはデンバーの病院に勤務することになり、学生時代から好きだったウィルと同僚になって心がときめくものの、高校時代にイジメられた元同級生がいることを知ってゲンナリする。そして厳格なベンダーリ先生のもと、彼女は一人前の医師になるための第一歩を踏み出すのでした…というようなプロット。 なんか医者もののクリーシェがぎっしり詰まった作品。軽傷だと思った患者が突然容態悪化したり、患者が行方不明になったり、医者同士の恋愛とか競い合いとかがあったり、そこらへん既に「グレイズ・アナトミー」とかでやってるよなあという感じ。病院は高校と同じような人間関係があるよ、というアングルが目新しいといえば目新しいのですが、第1話の後半ではもうそんな話が出てこなくなってるし。 主演は「Off The Map」のマミー・ガマー…って要するにメリル・ストリープの娘。ここらへんはコネがどのくらい効いてるんだろう。演技力というのは当然遺伝するものではないので、母親並みの演技力を求めてはいけません。なんかホウレイ線の目立つ顔だなあ、と思ったらもう29歳なの
海外テレビ番組 「Beauty and The Beast」鑑賞 The CWの新シリーズ。80年代にリンダ・ハミルトンとロン・パールマン主演でやってたシリーズのいちおうリメークという扱いになるらしい。 キャサリンは学生時代に母親が謎の男たちに殺され、自身も命を狙われたところを野獣のような存在に救われた過去を持っていた。それから9年が経ちニューヨーク市警の警部となった彼女は、とある殺人事件の現場で動物と人間が合わさったようなDNAが検出されたことに疑いを抱く。それを調査するうちに、彼女はヴィンセントという男性と出会う。ヴィンセントはアフガンにおいて軍の人体実験を受け、野獣並みの感覚と運動能力を身につけたのだが、それによって政府に追われているのだという。そして過去にキャサリンを救ったのも彼であった。自分の母親を殺した男たちと、ヴィンセントを狙う者たちとの間に何かしらの接点を感じたキャサリンは、こうしてヴィンセントの助けを借りながら真相を明かそうとするのだった…というような設定。 まあ要するにコンセプトは「美女と野獣」で、80年代のやつではロン・パールマンがライオンのようなメークをして「外見は醜いけど心は高貴な野獣」を演じてたのですが、そこはイケメン
海外テレビ番組 「NASHVILLE」鑑賞 テルマ&ルイーズの脚本家によるABCの新シリーズ。ロバート・アルトマンの同名映画とは関係ないよ。 カントリー歌手のレイナ・ジェイムスはナッシュビルのレコード・レーベルから出したアルバムがトリプル・プラチナムに輝くほどのスーパースターだったが、最近は時代の変化についていけずに人気も落ち目になり、ツアーのチケットを売るのにも苦労していた。そんな彼女に出された提案が、若手の人気シンガーであるジュリエット・バーンズとのジョイント・ツアーだった。ジュリエットは成功するためなら手段を選ばない少女であり、レイナのギタリストを引き抜こうと画策していた。その一方で地元の有力者であるレイナの父親は、さらに権力を手中にするためにレイナの夫を市長選へと立候補させる…というようなプロット。 カントリーミュージックの世界を舞台にしていることから、登場人物が歌うオリジナルの曲に加えてカントリーの名曲がふんだんに使用され、音楽をTボーン・バーネットが担当しているという豪華さ。歌を前面に押し出したドラマという点では「SMASH」に似てなくもないが、あっちよりもドラマと歌の融合がずっと自然で、バーでたまたま見かけた
海外テレビ番組 「ARROW」鑑賞 The CWの新シリーズで、DCコミックスのスーパーヒーロー「グリーン・アロー」をベースにしたもの。同じくThe CWの「ヤング・スーパーマン」にもグリーン・アローが出てたけど、あれとは別物だよ。 オリバー・クイーンは大富豪のボンクラ息子だったが、父親とクルージングに出た際に嵐に見舞われて遭難し、ただ1人生き残って無人島に漂流する。そこで生き延びるために弓矢を始めとするサバイバルの技術を身につけた彼は、5年後に救出されて故郷へと戻る。そして彼は島での経験を活かし、弓矢を操るヒーローとなって街にはびこる悪と戦うのだった…というプロット。 コミック版のグリーン・アローはヒゲをたくわえたスケベな親父というイメージが強いが、こちらはThe CWなので当然ながらイケメンの若者が主役を演じている。無人島に5年いても肌とか歯がとってもキレイですな。他にも舞台が「スター・シティ」から「スターリング・シティ」となっていたり、ヤク中の相棒「スピーディ」がヤク中の妹のニックネームになっていたりと、原作に大幅なアレンジが加えられている。登場人物にはダイナ・ランスのほかにマーリンやドレイコン、デッドショッ
海外テレビ番組 「Chicago Fire」鑑賞 NBCの新シリーズ。 内容はタイトルそのまんまで、シカゴの消防士たちの活躍を描いたもの。火災によって命を落とした同僚に対するトラウマとか、タフな女性救命士とか、早く一人前になりたいルーキーとか、消防隊とレスキュー隊とのライバル関係とか、タフな署長とか、薬物に溺れる奴とか、まあ消防士ドラマとしてはベタな要素がいろいろ詰まってます。いかにも「ちゃんとシカゴで撮影してんだぜ!」と言わんばかりにシアーズタワー(今はウィリス・タワーって言うのか)がやたら背景に映るほか、市長のラーム・エマニュエルまでもがカメオ出演していた。 主演は「ハウス」のチェイスとこジェシー・スペンサーで、「ハウス」のときと話し方が変わってないような気がするんだが、オージー訛りはまだ残ってるんだろうか。他には同じく救命ドラマ「TRAUMA」に出てたテイラー・キニーなどが出演している。 第1話はキャストの紹介と派手な火災シーンに殆どの時間が費やされており、今後どんな番組になっていくのかは判断がつきかねるな。災害に立ち向かい人命を救助する男たちの活躍は確かに迫力があるし見応えがあるんだけど、第1話並みの予算を今後もかけら
海外テレビ番組 「Made in Jersey」鑑賞 CBSの新作法廷ドラマ。 ニュージャージーに住むイタリア系の大家族出身のマルティナはニューヨークの高級法律事務所の新人として働いていたが、とある殺人事件の凶器を見抜いたことから事務所のボスに気に入られ、別の殺人事件を担当するように命じられる。それは大学教授を殺害した嫌疑をかけられた女生徒の弁護で、彼女の無実を確信したマルティナは警察顔負けの行動力で事件の捜査にあたるのだったが…というのが第1話のプロット。 気が強いチャキチャキのジャージー娘のマルティナを演じるジャネット・モントゴメリーはイギリス人…っていいのかそれ。アメリカ人を起用するわけにはいかなかったんだろうか。他にもパブロ・シュライバーやステファニー・マーチといったテレビ界の常連が出演しているほか、法律事務所のボスをカイル・マクラクランが演じており、ゲスト扱いでマルティナの母親をドナ・マーフィーが演じていた。 内容はかなりありきたりな法廷ドラマで、若手の女の子が事件解決に奮闘するさまは「リーガルに恋して」あたりとダブりまくっている感じ。ケバい服を着たマルティナの家族の描写とかもそんなに面白くないし、むしろイタリアンをステ
海外テレビ番組 「VEGAS」鑑賞 これがTVシリーズ初出演となるデニス・クエイドを筆頭に、マイケル・チキリスやキャリー・アン・モス、「テラノバ」のジェイソン・オマラなどキャストが結構豪華なCBSの新シリーズ。第1話の監督をジェームズ・マンゴールドが務めていた。 舞台は1960年のラスベガス。ラルフ・ラムは郊外の牧場で働くカウボーイだったが、街にはカジノが乱立し近代化の波が彼に周りにもやってきていた。そしてカジノの儲けを狙ってマフィアの大物ヴィンセント・サヴィーノが到着するなか、大戦中の上官であった市長によってラムは保安官に任命され、汚職うずまく街に法と秩序をもたらそうとするのだったが…というような話。 「LOST」ライクな番組にとって代わって、最近はこういう「マッドメン」ライクな60年代ドラマが毎シーズン出てくるようになりましたね。マイノリティの役者の出演が少ないという点ではあまり歓迎したい風潮ではないのだが。でもラスベガスのセットとかはよく出来てるよ。明らかにグリーンスクリーンの前で撮ったようなショットもチラホラあったけど。ちなみに主人公とかは実在した人物をモデルにしてるらしい。 マフィアのボスと保安官の対立
海外テレビ番組 「ELEMENTARY」鑑賞 CBSの新シリーズ。新たなる「現代版シャーロック・ホームズ」。 こっちのホームズはイギリス人だがニューヨーク在住で、元麻薬中毒という設定。リハビリ施設を出たばかりで、心配した裕福な父親(姿は出てこない)によって元外科医のジョーン・ワトソンが保護司(のようなもの)として彼のところに派遣される。しかしエキセントリックかつ頭脳明晰なホームズは、ワトソンの心配などそっちのけで殺人現場に顔を出し、警察のコンサルタントとして事件を解決していくのだった…というようなプロット。 現代版シャーロック・ホームズといえばBBCの「SHERLOCK」が存在しているわけで、あっちの製作陣からは既にディスられてたりするわけだが、まあ世の中に現代版ホームズが2つあってもいいでしょ。全体的にはやはりBBCのほうがユーモラスでずっと面白いわけだが、これはこれでありかと。女性のワトソンがいるほかは原作からの引用などは皆無に等しいが、家の屋上で養蜂をしているところはちょっと粋なオマージュでしたね。 こちらのホームズを演じるのは、奇しくもベネディクト・カンバーバッチと舞台で共演してたジョニー・リー・ミラー。いくら舞台
海外テレビ番組 「LAST RESORT」鑑賞 「ザ・シールド」のショーン・ライアンによるABCの新シリーズ。 マーカス・チャップリン艦長率いるUSSコロラドは核ミサイルを18発を搭載した最新鋭の潜水艦だったが、赤道直下を潜航中にパキスタンへの核ミサイル発射の命令を受ける。その命令が通常のチャンネルで送られていないことを不審に思ったマーカスは命令の再確認をワシントンに依頼するものの、逆に説明もなく艦長の職を解任するとの連絡を受け、さらに何者かが放ったトマホークミサイルによってコロラドは損傷を受けて海底に沈んでしまう。その間に核ミサイルが2発パキスタンに撃ち込まれ、ワシントンは混乱状態に陥る。どうにか復旧したコロラドは艦を狙ったトマホークがアメリカのものであることを突き止め、もはや誰も信用できなくなったことを知ったマーカスは再び館長職に就き、NATOのレーダーステーションがあるインド洋の孤島に上陸。そこに近づいた者には核ミサイルを撃ち込むとの警告を世界に発したのち、物事の真相を究明しようとするのだった…というようなプロット。 冒頭のミサイル発射命令に対して疑心暗鬼になるシーンは「クリムゾン・タイド」そのまんまだけど、後からワシン
海外テレビ番組 「The Mob Doctor」鑑賞 フォックスの新シリーズ。 シカゴの病院に務めるグレースは有能な外科医だったが、彼女は暗い秘密を抱えていた。ギャンブルにはまって多額の借金を抱えた弟を放免してもらう代わりに、彼女はマフィアの一味のために医療行為を行うことになったのだ。当初はケガしても病院に行けない構成員の治療などを行っていたのだが、ついには入院中の裁判の証人を殺すように命じられ…というようなプロット。 主人公のグレースを演じるのはジョルダーナ・スパイロ。って誰だ。若いわけでも美しいわけでもなく、うーんといった感じ。彼女の運命を握るマフィアの大物をウィリアム・フォーサイスが演じていて、まあビッグネームではあるのだが体型がもう緩みきっていて、全然凄みとかが感じられないのはどうかと。 そしてマフィアに従うことになったグレースはなんかオロオロしているだけ。気が強い女性だという描写はいくつもあるんだけど、じゃあ不遇な自分の運命をどう切り開いて行くのか、という決意のようなものが無いんだよな。その一方でマフィアとは関係ない病院の仕事でも患者を優先するあまりに上司にタテ突いたり、規程を無視したりして周囲に迷惑をかけまくっていたり
海外テレビ番組 「GUYS WITH KIDS」鑑賞 NBCの新シットコム。クリエーターにジミー・ファロンが名を連ねている。 内容は題名そのまんま。子連れの3人の男性が、子育てをしつつも自分たちの好きなように生きようと悪戦苦闘するコメディ。それって「Raising Hope」とか「Up All Night」で間に合ってますから。3人のなかには離婚したばかりのシングルファーザーとか、4人も子供がいて貧乏な一家の父親とかがいるんだけど、その貧乏親父が黒人だというのがステレオタイプ的でちょっとひっかかるな。 その黒人の父親を演じるのがアンソニー・アンダーソンで、彼ってコメディから始まって最近はもっとシリアスな役を演じているイメージがあったんだけど、まわりまわってまたシットコムに戻ってきたのか。でもこんな程度の番組にもどってきてもねえ。NBCって視聴率が凄惨なくらいに低迷しているとはいえ「30ロック」とか「Community」などといった熱心なファンを持つシットコムを揃えているのは強みいいと思うんだが、そのなかにこんな凡庸な内容の番組を持ってきてどうするんだろ。 最近はめっきり減った、観衆の前で撮影するマルチカメラのシットコムのスタイルを
海外テレビ番組 「Revolution」鑑賞 こんどNBCで始まる、「スーパーナチュラル」のクリエーターによるシリーズ。プロデューサーにJJエイブラムスが名を連ねていて、第1話の監督をジョン・ファブローが務めていた。 ある日突然、世界中のあらゆる技術が停止し、電力はおろかエンジンや電池も使用できなくなる「ブラックアウト」と呼ばれる現象が発生する。これによって世界の文化は壊滅し、人々は中世並みの暮らしを強いられることになった。そして舞台は15年後。若き少女チャーリーが暮らす集落に、その一帯を支配する私設軍の一味がやってくる。彼らはチャーリーの父親が「ブラックアウト」の原因について何か知っていることをつきとめ、彼を確保しにきたのだ。しかし生じた小競り合いによって父親は死亡し、チャーリーの弟は私設軍によって誘拐されてしまう。チャーリーは弟を救出するため、父親の言葉に従ってシカゴに住むという叔父を探しにいくのだが…というような話。 最近はめっきり減った「LOST」ライクな話で、文明が廃れた世界を舞台にしてる点は「ジェリコ」に似てるかな。ボウガン持って戦う少女が主人公なのは「ハンガーゲーム」あたりも意識してるんだろうか。エンジンが使え
海外テレビ番組 「ドクター・フー」シリーズ7開始 やっと始まりましたよシリーズ7。最近はイギリスとアメリカで同日に放送されるようになったので欧米の人たちはみんな首を長くして待っていて、知らぬは極東の日本人のみ。 前にも書いたようにシーズン6はサイレンスやらリバー・ソングやら「宇宙最古の質問」などといった謎というか伏線が乱雑していていまいちスッキリ楽しむことができなかったのですが、少なくともこのシリーズ7の第1話はサスペンスが満載で、最後にホロリとさせてくれる優れたエピソードであった。 今回のシリーズに先駆けてウェブで公開されたミニエピソードで示唆されたようにエイミーとローリーの夫妻が別居状態でいるところから話が始まり、ドクターが2人の仲を修復しようとするばかりでなく、ダーレクの集団に3人は拉致され、ダーレクの監獄だという惑星に送り込まれることに。そこで彼らが出会ったのは…という話。エイミーとローリーに代わってシリーズ途中から新しいコンパニオンになる女の子も出てきて、あれ彼女はクリスマス・スペシャルで初登場するんじゃ…と思いきや意外な展開が待ち受けていて面白かった。ジェナ=ルイーズ・コールマン演じる新しいコンパニオンは可愛くていい
海外テレビ番組 「The New Normal」鑑賞 こんどNBCで始まるシットコムで、クリエーターは「GLEE」のライアン・マーフィー。 ブライアンとデビッドは幸せに暮らすゲイのカップルだったが、子供を持ちたいと考えて代理母の候補をあたるうちに、ウェイトレスとして働くゴールディーというシングルマザーに出会い、彼らの子供を出産してくれるように依頼する。しかし口うるさいゴールディーの祖母はそれを好ましく思わず…というようなプロット。 ゲイとレズビアンのカップル、代理母、シングルマザー、ドラッグクイーン、身体障害者などアブノーマルな人たちがいろいろ出てきて、「アブノーマルこそ新しいノーマルだよ!」と劇中で高らかに宣言されるという、ライアン・マーフィーの主義主張が露骨に反映された内容になっている。主張自体は結構なのですが、そのおかげでストーリーが割りをくってしまってるのはいかがなものかと。「GLEE」もシーズン2の半ばあたりからゲイの主張がやたら幅を利かせるようになって辟易したのですが、マーフィーはそこらへんもうちょっと控え目にすればいいのにね。 キャストはゴールディーの祖母をエレン・バーキンが絶妙な毒々しさをもって演じているほかは、よ
海外テレビ番組 「Parade's End」鑑賞 今をときめくベネディクト・カンバーバッチ主演の、BBCとHBOが共同製作したミニシリーズ。ということは当然HBOでも放送されるんだろうが、こういうイギリスの時代物の番組ってアメリカのどこらへんの視聴者層が観るんだろうね。「ダウントン・アビー」などがヒットしてるので需要があることは分かるんだが。フォード・マドックス・フォード(って誰だ)の4部作の小説が原作で、脚本はトム・ストッパード。冒頭で物語の時系列が前後するあたりは、ストッパードらしいと言えるのかしらん。 舞台となるのは20世紀初頭。主人公のクリストファー・ティージェンスは裕福な名家の出身で才能ある公務員だったが、自由奔放なシルヴィアという女性と情事を持ったために彼女が妊娠し、嫌々ながらも結婚する羽目になる。その後もシルヴィアは家事や育児を放ったらかして他の男性との不倫を平然と行い、クリストファーの鬱憤は募るばかり。そんなとき彼は女性運動に関わるヴァレンティンという若き女性と出会い、彼女に惹かれていくのだが…というようなプロット。 頭脳明晰なシャーロック・ホームズとはうってかわって、2人の女性のあいだでオロオロする男をカンバー
海外テレビ番組 「Animal Practice」鑑賞 NBCがオリンピック閉会式の中継を中断してまで放送した新シットコム。やっていいことと悪いことがあるだろうにねえ。 ジョージは敏腕な獣医だが無愛想で、人間よりも動物が好きという人物。今日もペットのドクター・リゾというサルを引き連れて動物病院の診察を行っていた彼だが、元恋人のドロシーが彼のもとを訪れる。ドロシーの祖母は病院のオーナーであり、彼女が他界したことでドロシーが病院の運営を引き継ぐことになったのだ。こうして動物たちと元恋人たちの微妙な関係の生活が始まり…というようなプロット。 主人公を演じるジャスティン・カークって「WEEDS」とかに出てた人か。あと出演作がどうも長続きしないタイラー・ラビンなども共演してるぞ。さらにヤマモトというアジア人のキャラクターがいるんだけど、主人公にコキ使われてオドオドしてるというカッコ悪い役。番組のクリエーターの1人は日系人なんだから、もっとステレオタイプを破ったアジア人を登場させればよかったのに。ちなみにドクター・リゾを演じるサルって、imdbにもエントリーがあるような売れっ子のサルだったのか!俺よりいい稼ぎを得てるんだろうな。 動物の生活スタ
海外テレビ番組 「Dragons: Riders of Berk」鑑賞 かの名作「ヒックとドラゴン」のTVシリーズ版。劇場版のTVシリーズ化、特にアニメーション作品の場合は予算の都合でかなりショボいものになるんじゃないかと危惧してたんだが、意外とよく出来た内容になっていた。 劇場版の続きを追った内容になっていて、バイキングとドラゴンたちが共存するようになったものの、どうしても生じてしまう両者の軋轢とか、武具作りが不要になった鍛冶屋の話とか、なかなか巧いところに焦点をあてたストーリーも面白い。シリーズになって脇役キャラたちが活躍する時間ができた結果、主人公のヒックとトゥース(特に後者)の影が薄くなってしまったのはご愛嬌。また新キャラとしては「シンプソンズ」のバーンズ社長みたいなドラゴン嫌いのガンコ爺さんが登場したほか、今後は他の部族のバイキングたちも登場するのかな? ジェラルド・バトラーやジョナ・ヒルなど一部の役者を除けば劇場版と同じ声優が起用されているほか、CGの出来もかなり良かった。表情の表現などが劇場版ほど凝ってない気がするものの、TVシリーズでここまで出来れば十分でしょう。 劇場版がほぼ完璧な終わり方をしていただけに、蛇足といえば蛇足のような
海外テレビ番組 「H+: The Digital Series」鑑賞 ブライアン・シンガーがプロデューサーのウェブ・シリーズ。 舞台はそう遠くない未来。人類の3分の1は俗に「H+」と呼ばれる技術を用いてナノマシンを体内に埋め込み、常時インターネットに接続することが可能になったことで膨大な情報を受け取れるようになっていた。しかし何者かがデータセンターにウィルスを侵入させたことで「H+」はオフラインになり、人類は未曾有のパニックを迎えることになる…というようなプロットらしい。 どんなに技術が進歩してもwi-fiの接続状況は改善されてないらしく、地下駐車場で電波がつながってなかったからオフライン時の惨劇を免れた人たちなんてのが第1話で出てくるんだが、なんかちょっと都合が良すぎるような。また明確な主人公はおらず、様々な人物の視点から惨劇に至るまでとその後の話がフラッシュバックしながら語られていく内容になるみたい。 ウィブシリーズにしては相当な製作費がかけられているようで、CGとか惨劇の描写などはかなり凝ったものになっている。とはいえ全体的にどことなくチープさがあって、役者の演技なども下手なのですが。これってワーナーのストレートトゥDVDの部門が起案したも
海外テレビ番組 「GO ON」鑑賞 「GOON」じゃなくて「GO ON」な。「STUDIO 60」「MR.SUNSHINE」と主演作の打ち切りが続いているマシュー・ペリーが主演のNBCの新作シリーズで、どんどん無難な役を演じてるように見えるけど仕方ないのかなあ。 ライアンはラジオ局の人気スポーツキャスターだったが妻を不慮の事故で亡くし、1ヶ月間の休養を得て復帰するものの、まだ精神的に落ち着いていないことを心配した上司からグループカウンセリングを受けることを命じられる。こうして心に傷を負った人たちが集まるカウンセリングのクラスに嫌々ながら出席したライアンは、とっととクラスを終了させたくて、自分なりのカウンセリング・セッションを考案するのだが…というようなプロット。 悲しいことがあっても笑って生きてきましょうね、というようなテーマのコメディのはずなんだけど、ユーモアとペーソスの配分が致命的に間違ってるような?他愛もないジョークのあとに「実は兄がスキー事故で昏睡状態で…」なんて話が続くと、笑っていいのかどうか戸惑ってしまうのだよ。別に心に悩みを抱えてる人を笑いの対象にしたり、コメディにペーソスを交えることは悪いことだとは
海外テレビ番組 「Political Animals」鑑賞 軽快な番組が多いUSAネットワークにしては珍しい政治ドラマ。これミニシリーズ扱いになるのかな? エレイン・バリッシュは民主党出身の大統領のファーストレディーだったが、ホワイトハウスを離れてからはイリノイの州知事を勤め、やがて自身が民主党の大統領候補に立候補するものの、ライバルのポール・ガーセッティに破れてしまう。その直後に彼女は女たらしの夫に愛想を尽かして彼と離婚するが、ガーセッティに手腕を買われて国務長官として彼の政権に参加することに。こうして彼女は世界中のさまざまな危機に対処しながら、自分の家族(口うるさい母親、優等生の長男とゲイで落ちこぼれの次男、さらには元夫)をまとめあげようとするのでした…というようなストーリー。 このあらすじからお分かりだと思うが、主人公のモデルはヒラリー・クリントン。そこまで経歴を真似ますか?と思ってしまうくらいにヒラリーさん。彼女自身はやり手の政治家として描かれているものの、元夫(要するにビルだ)なんて若い女の子にばかり手を出し、酒を飲んでひたすら汚い言葉を口にするグータラですからね。アメリカ国民にとってビル・クリントンってやはりそんなキャラなのか
海外テレビ番組 「Hit & Miss」鑑賞 クロエ・セヴィニー主演のイギリス製のTVシリーズで、クリエーターは「シェイムレス」など崩壊家庭ものを得意とするポール・アボット。 ミアはマンチェスターを拠点とする美しき殺し屋だったが、実は彼女はトランスジェンダーの男性であり、昔の恋人の女性がガンで亡くなったことと、自分には彼女とのあいだに11歳の息子がいることをある日突然知らされる。そして彼女が息子のところに赴くと、そこでは息子のほかに3人の子供たちが母親のいない家で細々と生活していた。ミアに対して敵対感を抱く子供たちだったが、母親の遺言でミアが彼らの後見人に指名されていたこともあり、彼女はそこで暮らすことになって奇妙な共同生活が始まる…というようなストーリー。 クロエ・セヴィニーはイギリス訛りを(どうにか)流暢に使用しているほか、偽チンコをつけたヌードを披露するなど体を張った演技を見せてくれるのだが、格闘シーンではどうも腰が引けてるのが興醒め。ヒジを曲げたパンチはあまり痛そうではないぞ。あと彼女は田舎の家に移り住んだあとも殺人の依頼を受け続けるんだが、日帰り出張するヒットマンになるんですかね。 サスペンスかというとそうでもな
海外テレビ番組 「THE NEWSROOM」鑑賞 「ソーシャル・ネットワーク」に「マネーボール」、そしてスティーブ・ジョブスのやつと、最近は伝記映画の脚本家という印象が強いアーロン・ソーキンによる、ニュース番組の裏側を描いたHBOの新作シリーズ。第1話の監督はグレッグ・モットーラだった。 ケーブル局のニュース番組でキャスターを務めるウィル・マカヴォイは政治的に中立のスタンスを保ち、自分の意見も口にしない人物であったが、大学の討論会で「アメリカが偉大な国である理由は何だと思いますか?」と質問されたときにブチ切れて「アメリカは偉大な国じゃないんだよ!かつてはそうだったかもしれないけど、いまの世代は最悪だ!」とぶちまけたために大センセーションを起こし、しばらく休業するはめに。そして職場に復帰すると自分のスタッフの大半は別の番組に異動しており、それを見かねた上司で恩師のチャーリーはウィルの元彼女でプロデューサーのマッケンジーを招聘してウィルをサポートさせるのだが…というようなプロット。 ソーキンは以前にもスポーツ番組の裏側を描いた「SPORTS NIGHT」とかコメディ番組の製作陣を扱った「STUDIO 60」とかを作った人なので、また
海外テレビ番組 「DALLAS」鑑賞 TNTで始まった、過去に13シーズンも続いた大ヒットドラマの続編。リメークではなく続編だあるところがポイントで、前作のキャストがそのまま出演していたりする。「JR」役のラリー・ハグマンなんて80歳ですよ。日本でも80年代初頭に放送してたのはぼんやり憶えてるんだけどね、ろくに観たことないっす。 話の内容も当然ながら前作を踏襲したものになっていて、テキサスの富豪一家であるユーイング家を舞台に、石油に絡んだ利権とか肉親同士の争いとか男女間の嫉妬とか、そうしたドロドロした展開が繰り広げられるらしいんだが…誰が誰だか全然分からんのよ。各キャラクターの説明もろくにされず、前作からそのまま話が進んでいくものだから、誰と誰が肉親でどういう関係にあるのかもよく分からない次第であった。まあこれは俺の方に問題があるわけですが。 そして話の内容は典型的なナイトタイム・ソープで、ガンを隠す家長とか、かつて恋仲にあった男女とか、怪しい目的を持った女性とか、まあベタな要素がてんこ盛りであったよ。こういうドラマの元祖が「ダラス」であることを考えると当然の展開であるわけだが、どうも自分の好きなジャンルのドラマでは
海外テレビ番組 「SAVING HOPE」鑑賞 NBCの新作シリーズで、カナダからの輸入品。カナダ製の製作費が安いドラマが放送されるようになると、あー夏が始まったなという気分になりますね。尤もNBCは普通のシーズン中も「THE FIRM」とか放送して視聴率稼ぎを放棄してたわけだが。 チャーリーはトロントのホープ病院の優秀な医師だったが、同じ病院で働く恋人との結婚式に向かう途中に交通事故に遭い、昏睡状態になってしまう。そして気付くと彼は自分の体を離れて精神体として自在に動き回れるようになっており、病院で亡くなった人たちとの霊と話せるようになっていた…というようなプロット。 こういう設定ならば普通は話がオカルトっぽくなるか、「Life on Mars」みたく主人公が必死に現世に帰ろうとするか、あるいはその能力を活かして患者を救うことをしそうなものだけど、何と主人公は突っ立ってるだけで何もしないでやんの。自分を蘇生しようとする恋人の姿を眺めたり、死者の霊と話したりするだけで、何をしたいのかが全然分からないのですよ。別に「ハウス」よろしく毎回患者を救えとは言わないが、単に病院の日常を描くだけならこんな設定は不要だったろうに。 チャー