海外テレビ番組 「OUTSOURCED」鑑賞 NBCの新シットコム。いちおう元にある映画が存在してるらしいが、誰も知らんがな。 ここ数年のアメリカのテレビ界のトレンドとしてインド系の役者が増えてきてるというのがあって、ざっと思いつくあたりでも「ハウス」のカル・ペン、「THE OFFICE」のミンディ・ケイリング、「PARKS AND RECREATION」のアジズ・アンサリなどなどがレギュラー出演してる(してた)な。こないだエミー賞とった「THE GOOD WIFE」のアーチー・パンジャビもインド系だし。アメリカにおけるインド系の住民の数がここ数年で増えたというわけではないはずなので、これはインド系のコミュニティがアメリカ社会で存在感を増してきたことを反映してるのかな。最近選挙で立候補する人にはインド系が多いという話も聞いた事があるし。 でもまあハリウッドにおいて彼らが普通のアメリカ人として扱われるケースはまだ少ないわけで、流暢な英語を話す役者が無理矢理インド訛りの英語を喋らされ、マヌケな外国人の役をやらされる例も過去に何度か目にしたことがある。 この「OUTSOURCED」も限りなくそちらに近い作品で、主人公のトッドは
海外テレビ番組 「RUNNING WILDE」鑑賞 フォックスのシットコムはすべて「Arrested Development」と比較してしまう、なんてことを少し前に書きましたが、今年の新シリーズのなかでは理論的にはいちばん「AD」に近づきそうなのがこの「RUNNING WILDE」で、なんたってクリエイターが「AD」と同じミッチ・ハーウィッツだし、主演はウィル・アーネットだからね。おまけにデビッド・クロスもちょっと出てるぞ。しかしあくまでも理論の上の話で、実際のところは「AD」の再来ではないよな。といった感じだった。 ウィル・アーネット演じるスティーブ・ワイルドは石油会社の資産を受け継いだ大富豪だったが、そのボンボン暮らしが災いして世間一般の常識には疎く、その行いは傍若無人で、召使いなどのほかは友人もいないような状況だった。そんな彼が唯一心を開ける存在だったのが幼なじみのエミー(「フェリシティの青春」のケリ・ラッセル)だったが、そのエミーは環境保護の活動家となってボーイフレンドとともに娘をもうけ、アマゾンの奥地に暮らしていた。そしてスティーブが人徳者になったという話を聞いて一時帰国するものの、何も変わっていない彼を見て呆れてアマゾ
海外テレビ番組 「THE EVENT」鑑賞 意味不明の現象が起きて、それから謎がゆっくり解明されていくという、いわゆるLOSTライクなNBCの新シリーズ。昨年「フラッシュフォワード」が失敗したことでこのジャンルは完全に下火になったかと思ってたけど、夏の「PERSONS UNKNOWN」も含め、まだ需要はあるみたい。あるいは製作者のアイデアが尽きているだけか。登場人物が多いうえ時系列が乱れて話が進むので、とりあえず登場人物とその行動について記すと以下の通り: ・恋人と南海のクルーズ旅行に出かけた青年のショーン。ダイビングから帰ると恋人は失踪し、彼と恋人がクルーズ船に乗船した記録はすべて消えていた。その数日後、ショーンは銃を持って旅客機に乗り込み、パイロットと会話をしようとする。 ・ショーンの恋人の一家。ショーンたちが旅行中に彼らは何者かに襲撃される。その後、一家の父親はショーンの乗った旅客機のパイロットとなる。 ・新たに就任したアメリカの大統領。彼は超能力者の集団(?)がアラスカの秘密基地に囚われていることを知り、国家情報長官の反対にも関わらず彼らを解放することを決定する。そして彼が集団のことについて公表しようとした会場に、
海外テレビ番組 スティーブン・コルベアー対アメリカ議会 こないだスティーブン・コルベアーが議会で証言を行ったらしいぞ。事の発端は「コルベアー・レポー」でのゲストの呼びかけに応じて、移民がやっている仕事をアメリカ人がやってみようという体験プログラムに彼が参加したことで、それが転じて移民の環境などに関して証言することになったらしい。しかし真面目に証言しているわけではなく、あくまでも番組内のキャラクターを演じきっているところが度胸があるというか何というか。 周りはカタブツの公務員ばかりなのでジョークを言っても爆笑が起きるわけでもなく、全体的にお寒い雰囲気が漂っている感じは否めないのですが、以前のブッシュ大統領の前で彼をコケにしたスピーチといい、実際にこういうことをやってしまうのは凄いよなあ。議会の税金のムダ遣いという人もいるかもしれませんが。 さらにはジョン・スチュワートと組んで、フォックスニュースのグレン・ベックが行ったワシントンでのマーチに対抗するマーチを10月30日に開催するようだし、コメディとニュース番組の境界がどんどんボヤけたものになってきてるんすね。
海外テレビ番組 「LONE STAR」鑑賞 フォックスの新作ドラマで、現代版「ダイナスティ」みたいな作品。 詐欺師の父親に育てられたロバートは、テキサスを舞台に父親と組んで石油ビジネス絡みの投資詐欺を行っていた。そして石油王のクリント・サッチャーの資産を狙い、彼の娘であるキャットと結婚する。しかしその一方で彼はテキサスの別の場所にリンゼイという恋人がおり、2人の女性のあいだを秘密裏に行き来するという二重生活を送っていた。やがてサッチャー家のビジネスに深く関わるようになったロバートは、父親にリンゼイを捨てるように忠告されるのだが、普通の生活に憧れた彼はリンゼイとも結婚することになり…というような話。 いろんな利権の絡んだ石油ビジネスを背景に、2人の女性との関係に巻き込まれる男性を主人公にした内容だが、あまり昼メロみたいなドロドロした話にはなってなくて、むしろ主人公が奮闘するサクセス・ストーリーっぽいものになっている。これは主人公のロバートが非常に好人物として描かれているためで、2人の女性を本当に愛し、それ以外の浮気はせず、親の期待を裏切れないために詐欺を続ける彼の姿に、観る人が自然と共感してしまう作りになってるのが巧いな。
海外テレビ番組 「RAISING HOPE」鑑賞 フォックスの新作シットコム。個人的にフォックスのシットコムはすべてあの傑作「ブルース一家は大暴走」こと「Arrested Development」と比べてしまいがちなのですが、この作品は奇天烈な一家が主役で、ラフトラックなしのシングルカメラ番組という点では「AD」に通じるところがあったかな。 主人公のジミー・チャンスは典型的なホワイトトラッシュの家庭に育った23歳の青年で、日雇い業者の父親やチェーンスモーカーの母親、認知症の祖母、パーティー好きの従兄弟に囲まれながら、いつかは家を出て大成することを夢見ていた。そんなある日、彼は男に追いかけられていた女の子を助けたことから、そのまま彼女と一夜をともにしてしまう。しかし彼女は実は男を食い物にする犯罪者であり、逮捕された彼女は死刑判決を受けてしまう。だが彼女はジミーの子供を身ごもっていたことから、彼女の刑が執行されたあと、ジミーは赤子を引き取ってホープと名付け、何の育児経験もないままどうにか育てようとするのだが…というような話。 上の死刑執行うんぬんというのは殆ど話と関係なくて、要するに変人だらけの一家で赤ちゃんを育てようとする青年の
海外テレビ番組 「OUTLAW」鑑賞 ジミー・スミッツ主演の、NBCの新作法廷ドラマ。 主人公のサイラス・ガーザはアメリカの最高裁判所の判事でありながらも女好きでギャンブル中毒という型破りな性格で、その保守的なスタンスから左派には嫌われていた。しかしACLUのメンバーと夜をともにし、リベラルな思想を持っていた彼の父親(昨年に交通事故で死去)のインタビュー映像を観たことから、サイラスの思想は一夜にして180度転換し(いやホントに)、リベラルな男になって最高裁判事の座を辞職、自身の弁護士事務所を立ち上げて、法の誤った裁きを受けた人々を助けていくのだった…というような話。 なんかハリウッドのリベラルたちの幻想が詰まったような設定だよなあ。主人公が右派の最高裁判事だという設定を知ったときはかなり型破りな作品になるかと期待したのですが、そのあと話がどんどんせせこましくなって普通の法廷ドラマになってしまうのが残念。これはやはりデビッド・E・ケリーあたりにまかせて、独自の裁きを下す判事の話とかにしてほしかったんだが。「アウトロー」の題名が泣いているぞ。 法廷ドラマとしても出来は凡庸で、ありがちな展開にありがちな音楽がかぶさって
海外テレビ番組 「TERRIERS」鑑賞 FXにしては軽めの新作ドラマ。 元刑事のハンクとその相棒のブリットはサンディエゴで無認可で探偵業を営んでいるコンビだが、探偵といっても連れて行かれた犬を奪い返すといった、何でも屋に近い仕事ばかりやっていた。そんなある日ハンクの親友の娘が行方不明になり、2人は彼女を捜すことになるのだが、彼女が地元の有力者のもとで働いていたことや、彼女の携帯を持った人物が死体で発見されたことから事態は深刻なものになり…というのが第1話のプロット。 「オーシャンズ11」の脚本家が手がけたシリーズということで、主人公ふたりの軽快なやり取りに重きが置かれた内容になっているかな。探偵ものとはいえあまりスマートな推理とかが披露されるわけでもなく、かといって派手なアクションがあるわけでもなく、全体的にオフビートな出来になっている。USAネットワークの「Psych」に何となく通じるところがあったかな。主人公ふたりには恋人とか別れた妻がいて、ダメ男なりに彼女たちを幸せにしようとする描写なんかは良かったな。ハンクを演じるドーナル・ローグの姿が「ビッグ・リボウスキ」のジェフ・ブリッジスそのままなのは今後支障をきたすよ
海外テレビ番組 「Melissa & Joey」鑑賞 メリッサ・ジョーン・ハート主演のABCファミリーの新作シットコム。 オハイオで市議会員を務めているメリッサはバリバリのキャリアウーマンだったが、彼女の姉(妹?)が詐欺罪で逮捕されたために姪と甥を引き取ることになり、仕事と家事を両立させるのに手一杯だった。そんなところに彼女の姉のおかげで無一文になった元トレーダーのジョーイが転がりこんできたことで、彼は家事手伝いとして雇われることになる…というような話。 まあよくも悪くも典型的なシットコムといった出来。無理にクレバーなものにしようとしてるセリフとか、テンションの高い女性とボケた男のやりとりとか、以前にいくらでも観たなあ…というような展開が延々と続く内容。気になったのは言葉遣いが汚いのと、性的なジョークがチラホラ出てくるところで、そういうのってABCファミリー向けじゃないように思われるんだけどね。 メリッサ・ジョーン・ハートって「サブリナ」の頃からビッチ顔で、なんか商魂たくましい感じがして好きになれないんだよな。いや、彼女が実際にそうだという確証はないのですが、いろんな役柄や仕事に手を出してるからそういう印象を受けるのかな。この番組
海外テレビ番組 「HUGE」鑑賞 ABCファミリーでこないだ始まった番組。 肥満児たちがダイエットのためにやってくるサマーキャンプを舞台にした作品で、主人公のウィルも親にキャンプへ送り込まれた子供の1人。しかし皮肉屋の彼女はこのキャンプの趣旨が嫌いで、世間はもっと肥満児をそのまま受け入れるべきだと考えていた。そのため彼女はろくに運動や食事制限もせず、逆に大量に持ち込んだスィーツを他の参加者に売りつけて小遣い稼ぎをするような始末。当然ながらそんな彼女の行動はキャンプのインストラクターや他の参加者から迷惑がられ、ウィルもそれに反発するのだが、キャンプでさまざまな人と出会ううちに、彼女の心も少しずつ変わっていくのだった…というような話。 主役のウィルを演じるのはリメイク版「ヘアスプレー」に出てたニッキー・ブロンスキー。こないだまでハリウッド映画の主役を務めてた子が、ABCファミリー番組に出ることになるなんて、やはり仕事の依頼が少なかったのかな…といらぬ心配をしてしまった。あのタプタプした太もものインパクトは結構すごいですね。あと彼女のライバル役としてデビッド・ハッセルホフの娘なんかも出てるぞ。 第1話を観た限りでは全
海外テレビ番組 「THE LXD」鑑賞 「GLEE」で何も語らずとも最強のダンスを見せつけてくれるTHE OTHER ASIANことハリー・シャム・ジュニアが振り付けを担当したシリーズ。ウェブシリーズらしいのだが観れる場所はHULUとiTunesストアくらいらしい。 ダンスを踊ることによって特殊な能力を発揮できる選ばれし者たちが、正義の「The Legion of Extraordinary Dancers」(略してLXD)と悪の「The Alliance of the Dark」に別れ、戦いを繰り広げる…というような設定なのだがストーリーはあってないようなもので、要するに出演者が踊りまくる番組。戦いのシーンも両者が踊ってるだけなので、マイケル・ジャクソンの「BAD」みたいな感じ。ただし日本のダンスグループみたいに集団技に持ち込むことはせず、基本的にソロで出演者が踊るんだが、さまざまなスタイルで卓越した踊りを見せてくれる所はなかなか見応えがあるぞ。頭を床につけてグルグル回ったりするのはダンスというより曲芸師の世界かもしれないが。 いまいち番組のコンセプトがよく分からないけど、才能のある人たちがその才能を披露するという内
海外テレビ番組 「THE BIG C」鑑賞 不幸せな女性を演じされば右に出る者のいないローラ・リニーが、これまた不幸せな女性を演じるショウタイムの新作ドラマ。公式サイトで第1話が観られるぞ(IPアドレスをゴニョゴニョする必要あり)。 リニーが演じるキャシーはミネアポリスで高校教師として働く女性で、子供っぽくてワガママな夫(オリバー・プラット)を家から追い出し、クソガキの息子とともに自分なりの生活を送ろうとしていた。しかし検診により彼女は末期の乳ガンであることが判明し、彼女の人生は一変することになる…というのが大まかなプロット。 ガンに侵された主人公が残された人生を好きなように生きようとする、というコンセプトは「ブレイキング・バッド」に似てなくもないが、当然あれよりかはツマらなくて、涙目のリニーが周囲の人にブチ切れるだけの、なんかダウナー気味の展開に終始しているような。第1話の監督はビル・コンドンだけど、同じくリニーが出ていた「キンゼイ」ほどのぶっ飛んだ展開はなかったな。 あと「プレシャス」のガボレイ・シディベが準レギュラーとして出演してるけど、なんか彼女のシーンだけ後からとってつけたような、あまりメインのストーリーと関係
海外テレビ番組 「SHERLOCK」鑑賞 言わずと知れたコナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」ものを現代風にアレンジしたBBCの新作ドラマ。90分が3本のミニ・シリーズになるのかな? アフガンでの戦争でPTSDにかかり帰国した軍医のジョン・ワトソンは、ロンドンでの下宿と同居人を捜していたところ、シャーロック・ホームズという無愛想な青年を紹介される。彼はその明晰な頭脳を活かし、難事件に対して警察に助言を行う自称コンサルタントであった。そして一見無関係の男女が次々と服毒自殺を遂げるという怪奇な事件が発生し、ホームズはワトソンと共に事件解決のため奔走するのだが、彼らを監視する人物が現れて…というのが第1話のプロット。 「A STUDY IN PINK」というエピソードタイトルが示すように「緋色の研究」をベースにしたストーリーになっていて、携帯電話やタクシーといった現代のアイテムが巧みに取り込まれた上質のミステリーになっている。ホームズが発見する情報がいちいち口頭で説明されたりせず、文字情報として画面に表示される仕組みも功を奏しているかと。 ベネディクト・カンバーバッチという、いかにもな名前を持つ役者が演じる現代版ホームズ
海外テレビ番組 「COVERT AFFAIRS」鑑賞 スキッとさわやかUSAネットワークが送る新作ドラマ。 いわゆる女スパイもので、CIAの新人スタッフであるアニーは突然CIAのなかでも秘密の部署に異動になり、フィールド・エージェントとして諜報活動に加わることになる。最初はドジを踏むものの、ガジェット使いの盲目の同僚に助けられてどうにか任務をこなし、一人前のエージェントとして迎えられるアニーだったが、CIAの真の狙いは彼女の元ボーイフレンドにあったのだ…というような話。 主演は「コヨーテ・アグリー」のパイパー・ペラーボ…ってあの映画観てないからよく知らんがな。女スパイものということで「エイリアス」と比較されてるようだけど、あっちよりもっと軽めのアクション作品になっている。言うなれば典型的なUSAネットワークのシリーズということですかね。あまり深く考えずに楽しめる作品だし、いずれ日本でも放送されるんじゃないかな。主人公の恩師として「ザ・ワイヤー」のクラーク・ピーターズが出てたのが個人的にはプラスだった。
海外テレビ番組 「THE GLADES」鑑賞 A&Eの新作刑事ドラマ。なんか呆れるくらいの凡作だった。 主人公のジムは敏腕だが型破りの刑事で、シカゴで上司とモメてフロリダにやってきたものの、そこでもマイペースを貫き周囲の同僚に迷惑をかけていた。そんなある日、沼地で女性の首なし死体が見つかり、ジムは捜査に乗り出すのだが…というのが第1話のプロット。 主人公のジムはいわゆる「ハウス」的な「優秀だが嫌な奴」という設定なんだけど、実のところ終始ニヤついて聞き込みの相手を侮辱してるだけで、どこらへんが優秀なのかはよく分からず。事件現場をウロついて、沼から証拠品を拾ってるくらいしか捜査らしいことはしていなかったような。彼を演じるマット・パスモアとかいう俳優もぜんぜん深みのある演技をしてないし。キャストのなかでは「シャッター・アイランド」のジョン・キャロル・リンチが相変わらず良かったんだけど、どうもレギュラーでなくゲスト出演の立場のようだった。 一番ムカついたのは死体の発見者たちに主人公が何度も聞き込みを行って、どんどん彼らのアリバイを崩していくのかと思いきや、最後にまったく予想もしてなかったところから真犯人が出てきて、それまで観ていた
海外テレビ番組 「UNNATURAL HISTORY」鑑賞 なぜかカートゥーン・ネットワークで始まった実写ドラマ。世界の秘境を転々として様々な修行を積んできたヘンリー少年は、いわゆる「じっちゃん」的な恩師が亡くなったことでアメリカに久しぶりに帰ってくる。そこで高校に通うことになった彼は、ジャングル仕込みの言動で周囲を驚かせることに。そして恩師の死因を調べていたヘンリーは、彼が暗殺されたことを知り、アメリカの歴史にまつわる財宝の謎に巻き込まれて行く…というような話。 まあ明らかに子供向けのシリーズで、ジュブナイル版「ナショナル・トレジャー」というか、「ヤング・インディ・ジョーンズ」みたいな作品。都会にやってきた秘境育ちの少年、ということで「伊賀野カバ丸」とか「燃える!お兄さん」みたいな(例えが古くてすまん)ドタバタ劇になるかと思ってたんだけど、ヘンリー君は意外と常識人なのですんなりと高校生活にとけ込むことができたのでした。しかも海外育ちなのでアメリカの歴史は全く知らないという点がなんかショボいぞ。 いかにも夏休み中の子供向けというような安っぽい作品だけど、それでもカメラワークとかは十分凝ってたりするのがアメリカの底力だよな。役者もみんな無名
海外テレビ番組 「RUBICON」鑑賞 AMCの新作ドラマ。ニューヨークのシンクタンクに務めるウィルは複雑な暗号もすぐに解読してしまう頭脳明晰なアナリストだったが、ある日複数の朝刊のクロスワードに共通する謎めいたメッセージが隠されていることに気付く。それを上司のデイビッドに説明するウィルだったが、彼はまるで相手にされなかった。しかしその後デイビッドはウィルには内緒で、自分の上司にクロスワードのことを告げる。そして次の日、ディビッドの乗った列車が事故に遭い、彼が死んだということをウィルは知るのだった。ディビッドの死とクロスワードのメッセージに関連性があると感じたウィルは、ディビッドの職に就き、巨大な陰謀の世界に足を踏み入れていくのだった…というようなサスペンス作品。 本国ではロバート・レッドフォード主演の映画「コンドル」によく比較されてるようだけど、俺はあれ観たことないのでよく分かりません。なんかこう、でっかい陰謀のようなものがあることは分かるのだが、それが何なのかは全く説明がされなくて、影から主人公を監視する謎の男とか、怪しげな言動をとる老人連中とか、どうもサスペンス作品ではありきたりな描写が続くのがまどろっこしい。主人
海外テレビ番組 「THE GATES」鑑賞 マイクロソフトの元会長の家族を追ったリアリティー番組…では当然なく、ゲーテッドコミュニティを舞台にしたABCの新作ドラマ。 その名もずばり「ザ・ゲイツ」というゲーテッドコミュニティに、新しい警察署長の一家がやってきたところから話は始まる。ザ・ゲイツは裕福な住人の家が建ち並び、治安も良くて平和そうな場所であったが、実は住人たちの一部はヴァンパイアや狼男、魔女といった特別な能力を持った存在だったのだ。警察署長のニックは当然そんなことを知らずにザ・ゲイツにやってきたのだが、前任の署長が変死体となって発見されたことから物事は奇妙な展開を迎えることになる…というのが大まかなプロット。 最近はどのドラマにも吸血鬼が登場している気がして仕方ないのですが、これもまあ「トワイライト」を意識したヴァンパイア/スーパーナチュラルもの。ザ・ゲイツに住む夫婦たちとその子供たちが話の中心になるわけだが、親たちの話はヴァンパイア版「デスパレートな妻たち」で、子供たちの話はそのまんま「トワイライト」になっているという、あまりオリジナリティが感じられない内容になっている。同じく警察署長が主人公の「ユーリカ」みたいなドタ
海外テレビ番組 「ドクター・フー」シリーズ5 終了 キャストが一新されただけでなく、作品の統率者がラッセル・T・デイビスからスティーブン・モファットに変更されたこともあって、全体的に荒削りというか、行き先を模索してるような印象のあったシリーズであった。でも最後の2エピソードは大変素晴らしい出来だったので、このクオリティが続くようなら将来は明るいだろう。 今シリーズでいちばん良かったのは何といってもマット・スミス演じる11代目ドクターで、その不思議さと奇妙さが混じった雰囲気が大変素晴らしく、デビッド・テナントの10代目のイメージを良い意味で完全に払拭することに成功している。彼のコンパオンとなるエイミーはちょっと表情が乏しいような気がするもののいい感じだし、その婚約者であるローリーが脇役からどんどん重要な役になっていくところも良かった。 引っかかるところがあるとすれば、アレックス・キングストン演じるリバー・ソングか。全13話中4話に出てきて、それでも彼女が何者なのか分からないというのはどうかと。でも次のシリーズで他の謎とともに彼女の正体が明らかになるはずなので、あっと驚くような展開が待ち受けてることを望みます。 俺にとってのベストであるシリ
海外テレビ番組 「PIONEER ONE」鑑賞 製作費はすべて募金によって賄われ、クリエイティブ・コモンズのもと無料で公開された、インディペンデント系のTVシリーズの第1話。 地球に向かって落ちてくる人工物がある日発見され、それはアメリカの国土に放射線をまき散らしながらカナダのカルガリーに墜落する。調査に向かったアメリカのエージェントたちが発見したのは、旧ソ連の宇宙服を着た謎の人物だった。彼の手記などを調査した結果、彼は火星に建造されたというソ連のコロニーからやってきた人物らしいことが判明するのだが…というような内容。ウォーレン・エリスのSFコミックに話は似てなくもない。 全体的にいい線はいってるんだけど、惜しいなあという出来。風呂敷を広げすぎたというか、国を揺るがす大事件を扱ってるはずなのに、登場人物も少ないしロケーションも限られているなど、製作費の無さがあちこちに感じられる内容になっている。役者の演技も大根だし音声も聞き取りにくいし。もうちょっと工夫したアプローチがあっても良かったんじゃないかと思うけどね。例えばニール・ブロムカンプの短編なんかは短くても彼の才能を感じさせる出来になっていたけど、この作品は物語をカバーするのに全力
海外テレビ番組 「PERSONS UNKNOWN」鑑賞 NBCの新作シリーズで、主人公たちが意味不明の状況におかれて、ゆっくりゆっくり謎が明かされて行くという、いわゆる「LOST」的な作品。数年前はこうした「LOST」をパクった番組が山ほど作られてたんだけど、ことごとく失敗して、昨年の「フラッシュフォワード」も撃沈したから、もはやサマーシーズンにこういう番組は追いやられるようになったんだろうか(尤も今秋には「THE EVENT」というのが来るみたいだけど)。 話の主人公となるのは、アメリカ各地から何者かによって誘拐されてきた6人の男女。彼らは古風なホテルのなかで目を覚まし、外に出てみるとそこは閑散とした小さな町だった。しかも彼らは足に何かのデバイスを埋め込まれ、町から出ることができないようにされていたのだ。そして彼らの行動はすべて監視カメラによってモニターされていた。彼らをここに連れてきたのは何者か?そしてその目的は?…というのが大まかなプロット。 いかにもセットであることが分かる町のなかで主人公たちがウロウロするだけの話なので、安く作られたんだろうなあ…というのが第一印象。「ユージュアル・サスペクツ」の脚本家であるクリストファー・マッカリ
海外テレビ番組 「HOT IN CLEVELAND」鑑賞 俺はよく知らなかったんだけど、アメリカにベティ・ホワイトという88歳(!)になる大ベテランのコメディエンヌがおりまして、最近でもSNLの史上最高齢のホストを務めたり、「デイリーショー」に出演したりと精力的に活動している人なのですよ。そんな彼女がレギュラー出演することになった新シットコム。放送局はTV LAND…ってどこだそれ。なんか過去のシットコムを専門に流してるケーブル局らしい。 話の主人公となるのは売れない女優、離婚した作家、眉毛専門の美容師という40〜50代のオバさん3人組。憂さ晴らしにパリに行こうとした彼女たちは飛行機のトラブルでクリーブランドに到着し、そこで一夜を過ごすことに。そしたらそこは男性たちがみんな優しくて彼女たちのような中年にも色目を使ってくれるうえ、物価も安くてメシもうまいという最高の場所でした。すっかりクリーブランドが気に入った彼女たちはしばらく滞在しようと家を借りるものの、そこにはちょっとおかしな老婆(これがホワイト)が住んでいて…というような内容。 本国での評判は良くないみたいだけど、俺はけっこう楽しめたよ。ジョークのキレもいいし、80年代のシットコムの再放
海外テレビ番組 「WARREN THE APE」鑑賞 MTVの新作シリーズ。結構前にフォックス(とIFC)でやってたコメディ「グレッグ・ザ・バニー」のスピンオフだそうな。 内容的には「グレッグ〜」と同じで、パペットたちと人間が普通に共存してる世界を舞台に、売れない俳優である猿人形のウォーレンのドタバタを描いたもの。演出とかは意外と手堅いんだが、「可愛いけど口の悪いパペット」とか「自分の才能のなさに気付いてない俳優」なんてネタはもう使い古されてるのよ。あとドキュメンタリー風の手ぶれカメラによるスタイルで撮影されてるけど、これって最近みんながやってるからいいかげん飽きてきたな。「グレッグ〜」にはセス・グリーンやユージン・レヴィといった役者が出てたのが取り柄だったが、こちらはせいぜい「GLEE」の新聞記者君くらいしか知ってる顔が出てないのもどうかと。 でもまあ何も考えずにダラッと観ることができる内容ではあるので、このほうが「The Hard Times of RJ Berger」よりもMTVの視聴者には向いてるのかも知れない。
海外テレビ番組 「PRETTY LITTLE LIARS」鑑賞 LAのあちこちで宣伝をしていた夏の新作ドラマ。AMCの作品かと思ったらABCファミリーのシリーズだったんですね。 舞台となるのは片田舎の小さな町ローズウッド。そこでは主人公のアリアを含む5人の少女たちが友達付き合いをしていたが、仲間のなかでもリーダー格だったアリソンがある晩に失踪するという事件が起きる。それから1年たち、海外に行っていたアリアがローズウッドに戻ってきたところから話は始まる。アリソンの失踪のショックが癒えぬまま、普通の暮らしをしようとするアリアたちだったが、彼女ら4人は人に言えない秘密をそれぞれ抱えていた。そしてその秘密に関するメッセージが「A」という人物から彼女たちに届けられるようになる。その秘密を知っているのはアリソンだけだった。果たして「A」はアリソンなのか?そんな矢先、アリソンの遺体が発見されたというニュースが伝えられる…というような話。 ライトノベルが原作らしいんだけど、そもそもそのラノベはTVシリーズ化を念頭に書かれたものらしくて、明らかに「デスパレートな妻たち」とか「ゴシップ・ガール」とかを意識したような内容になっている。カメラワークとかはしっかりしているし
海外テレビ番組 「The Hard Times of RJ Berger」鑑賞 音楽と無縁になって久しいMTVによる新作ドラマ。MTVがリアリティーショーでなく脚本つきのドラマやるのって初めてだっけ?昔は「イーオン・フラックス」とか「THE MAXX」とかのアニメをよく観てたんだけどな。 主人公のRJ君はさえないオタクの高校生で、学校ではろくに彼女もできずジョックたちにいじめられる日々を送っていた。そんなある日、たまたま出場させられたバスケの試合でパンツがずり落ちてしまい、じつは彼は非常に大きなイチモツの持ち主であることが皆の前で明らかになってしまい…というような話。 こういう設定だと「ポーキーズ」みたいなお色気コメディとか、日本のエロマンガみたいな「全校の女をモノにしてやるぜ!」的な展開が期待できそうなものだけど、そんなことはなくて単なるオタクの高校生ドラマになっている点がものすごく物足りない。「高慢と偏見とゾンビ」の作家が脚本を書いてるようだけど、全然面白くないんですよ。出演者の演技は下手だし、主人公の友人が口の達者なデブというのも典型的すぎるし、日本人の生徒の描写も実にステレオタイプ的で不快。 せめて主人公がデカチンであることで校内のヒエラルキーが一変する、