海外テレビ番組 「ROADIES」鑑賞 劇場新作「アロハ」は本国で酷評されて興行成績も散々になり、日本ではVODスルーでDVDさえも発売されないという憂き目に会ったキャメロン・クロウの監督・脚本によるShowtimeの新シリーズ。 題名通りロックバンドのツアーを支えるローディーたちの生活を追ったもので、ロードマネージャーのビルとプロダクションマネージャーのシェリを中心に、映画学校へ通うことを考えているケリーアン、その双子の弟のウェズリー、予算管理のために管理会社から派遣されてきたレッジといったキャラクターが登場する群像劇になっている。 キャメロン・クロウの作品の常として悪人が存在しないため、セックスや四文字言葉が飛び交っても過激な内容にはならないし、バンドを追うストーカーもメンバーを射殺するような輩ではなく夢見る少女といった振る舞いで、なんか全体にほわ〜んとした感じ。登場人物がファミリーとして結束し、夢を語り合うあたりは、いかにもキャメロン・クロウ作品かと。 いちおう舞台は現代で、ツアーをしているバンドもザ・ヘッド・アンド・ザ・ハートという実在のバンド(おれ知りませんでした)なのだが、劇中で流れる曲はボブ・ディランと
海外テレビ番組 「FEED THE BEAST」鑑賞 AMCの新シリーズ。デンマークの番組のリメークらしい。 ワインの知識にかけては右に出る者がいないソムリエのトミーは、妻のリーと親友のシェフであるディオンとともにブロンクスにレストランを開く予定だったが、リーがひき逃げにあって死亡してしまい、事故を目撃した二人の息子のTJはショックで失声症になってしまう。さらにヤク中であったディオンがハイになっているうちにレストランを燃やしてしまい、トミーの夢は脆くも崩れてしまう。それから1年後、リーのことを忘れられずアル中気味になっていたトミーのもとに、出所したディオンが戻ってくる。彼は過去にとらわれているトミーを説き伏せ、新たにレストランを開くことを決心させるのだが、実はディオンはポーランド系ギャングに多額の借金をしており、このレストランの収益を彼らに渡すという約束をしていたのだった…というあらすじ。 グルメとミステリーの組み合わせは過去にもいくつかあったが、クライム・サスペンスとの組み合わせは珍しいかも。ディオンは地中海料理を得意とする腕利きのシェフという設定であるものの、暗くて閉め切られたレストランのなかで料理を作ってるため、あまり美味しそ
海外テレビ番組 「ANIMAL KINGDOM」鑑賞 オーストラリアの同名映画(日本でも公開?)を元にしたTNTの新シリーズ。 ヤク中の母親がオーバードースで死亡したため、17歳のジョシュアは仕方なしに疎遠になっていた祖母(「スマーフ」の愛称で呼ばれている)のところに連絡し、彼女と3人の叔父たちのところに移り住むようになる。しかし彼らは強盗などを行って生計を立てている一家であった。さらに出所したばかりのもう一人の叔父ポープにジョシュアは目をつけられ、犯罪の手助けをするように強要されるのだった…というあらすじ。 元の映画は見てないのですが、ウィキペディアのあらすじを読む限りではかなり映画に近い内容になってるのかな?舞台は当然ながらオーストラリアからカリフォルニアに移っているが、昼間からビール飲んでサーフィンやったりして遊んで、その一方で結構えげつない犯罪に手を染めたりしてる一家の姿がリアルに描かれてます。 荒くれ者の叔父たちを統括してるのが一家の母親であるスマーフで、演じるのはエレン・バーキン。祖母なんて演じられるような年齢だったっけと思ったら実際にそんな年齢でした。もともと下町育ちのタフな女性という感じだったから、優しいようで情け
海外テレビ番組 「PREACHER」鑑賞 アメリカでも今夜初放送ですが、某所で第1話を観てしまったので。日本でも近日やるそうな。 原作のファンだというセス・ローゲンとエヴァン・ゴールドバーグが頑張ってシリーズ化にこぎつけた作品だが、内容はコミックと結構変わってたりもする。チューリップが黒人になってるのはいいとして、キャシディはサングラスをよく外すし、吸血鬼を狙う組織?に追われているという設定みたい。またロードムービー的な要素が無くなっていて、主人公のジェシー・カスターは地元の町で牧師の業務を続け、彼の能力を狙った天使たちが町にやってくるというような内容になっている。まあ第1話ではセイント・オブ・キラーズやザ・デュークといった主要なキャラクターも出て来ないわけだが、さすがにジェシーが生まれた農場とかには旅するよね…? まあこれだけ原作と違うとそれなりの不安を抱いてしまうわけですが、上記したように原作を熟知してる人たちが製作に関わってるわけで、まあ原作のエッセンスは保存されてる、ということに期待しましょう。キャシディの度を越した暴力描写などは原作に近いし、テレビ映えもするかと。あとはアースフェイスが特殊メークによって見事にア
海外テレビ番組 「OUTCAST」鑑賞 「ウォーキング・デッド」が大成功して、いまやコミック・ライターというよりもハリウッドの売れっ子という感の強いロバート・カークマンのコミックを原作にしたシネマックスの新シリーズ。おれコミックは第1話だけ読んだけどあまり覚えてないな…。最初のエピソードが放送前にyoutubeなどで公開されたのだが、オープニング・クレジットで「エグゼクティブ・プロデユーサー」「原作者」「クリエーター」「脚本」と4回続いてカークマンの名前が出てくるのを見ると、ロバート・カークマンというのが一つのブランドになったということを実感しますね。 舞台となるのはアメリカの片田舎のロームという町。カイル・バーンズは妻子の元を離れてこの町の実家に戻り、近所に住む妹(姉?)の半ば強制的な援助を受けつつ、廃屋と化した家に一人で籠っていた。しかし町の少年が悪魔に取り憑かれ、アンダーソン神父が悪魔祓いを試みているという話を耳にした彼は、神父を助けるために少年の住む家に向くのだったが…というようなあらすじ。 カイルは悪魔を退散させることのできる能力を持っていることが示唆されるのだが、ジョン・コンスタンティンみたいに手際よく魔術
海外テレビ番組 「HOUDINI & DOYLE」鑑賞 ITVの新シリーズ。ミニシリーズ扱いになるのかな? 舞台は1901年のロンドン。シャーロック・ホームズを「最後の事件」で葬って、ボーア戦争に関する執筆を行っていたアーサー・コナン・ドイルは、修道院で幽霊による殺人が行われたとの新聞記事を目にし、これこそ心霊が存在する証しだとして警察署にやってくる。しかし一方ではロンドンで公演中のハリー・フーディーニも事件のことを知り、幽霊はトリックだということを示すために警察に来ていた。警察に迷惑がられた彼らはお目付け役として女性刑事のストラッットン刑事をあてがわれ、お互いが正しいことを証明するために事件の調査を始めるのだが…というあらすじ。 コナン・ドイルということで「SHERLOCK」みたいなブロマンスのミステリーものを期待する人もいるかもしれないが、ここのドイルは心霊現象に傾倒しているという設定なので(本格的にハマったのは第一次大戦後だったと思うが)、物的証拠をもって生身の犯人を突き止めるのではなく、何でも心霊のせいにしてしまう人物という設定になっている。しかし当然ながら「殺人は幽霊のせいでした!」というオチにするわけにもいかないので、結局
海外テレビ番組 「HUNTERS」鑑賞 「ウォーキング・デッド」が大ヒットしてイケイケのゲイル・アン・ハードが製作を務めるSyfyの新シリーズ。 退役軍人のフリンはPTSDを抱えつつも、愛しい妻とかつての戦友の娘とともに暮らしていたが、ある日妻が何者かに誘拐されてしまう。彼女を探したフリンは人里離れた一軒家で奇妙な能力を持つ人物に遭遇する。実はハンターと呼ばれる宇宙人たちが地球に侵入しており、フリンの妻は彼らに誘拐されたのだった。アメリカ政府もハンターたちの動向に気づいており、極秘組織ETUを設立して彼らの動向を探っていた。そしてETUに加わったフリンは妻を求めてハンターたちと戦うことになるのだが…というあらすじ。 いちおう原作小説があるらしいけど、非常にベタなエイリアンもののプロットですね。ハンターとの戦いを現実社会のテロリストとの戦いになぞらえて、政治的な要素を盛り込んでるみたいなことを製作陣は言ってるらしいが、それって「ギャラクティカ」がずっと上手く描写していたでしょ。 なおハンターは人間そっくりに化けられるものの、中身は「バカルー・バンザイ」のエイリアンみたいな格好をしていて、「第9地区」のエイリアンみたいに
海外テレビ番組 「THE LAST PANTHERS」鑑賞 デビッド・ボウイが生前に楽曲(「★」な)を主題歌に提供したことでも知られる、フランスの犯罪ドラマ。 物語の発端はマルセイユ。伝説の宝石泥棒グループ「ピンクパンサー」の一員だったミランは新たな仲間と組んで宝石店へ強盗に入り、ダイヤモンドや高級時計を奪うことに成功する。しかし警察から逃走する際に仲間が6歳の少女を誤って射殺してしまったことから、仕事の依頼主に宝石の買取を拒否されてしまう。仕方なしにミランたちは別の買い手を探してジェノヴァやベオグラードなどを転々とすることになるが、フランスの刑事やイギリスの保険調査員もまた彼らを追っていた…というようなあらすじ。 冒頭こそ手の込んだ強盗劇を見せられるものの、だんだんとミランたちの計画が崩れていき、あとは自分の過去と向き合う人間ドラマみたいになっていきます。ミランが過去にパンサーの仲間たちといろいろあったこととか、保険調査員がかつて国連軍の兵士であり、ベオグラードで何かトラウマとなる出来事を経験していたらしいことなどがフラッシュバックなどで示唆されるのだが、これらは今後の話で明らかになっていくのでしょう。 保険調査員を演じるのがサマンサ
海外テレビ番組 「THE DETOUR」鑑賞 「デイリーショー」出身のジェイソン・ジョーンズが主演するTBSの新シリーズ。同じく「デイリーショー」出身でジョーンズの奥さんのサマンサ・ビーがジョーンズとともにプロデューサーを務めてるわけですが、彼女は彼女でTBSの「Full Frontal with Samantha Bee」のホストもやってるので、夫婦揃ってTBSで番組を持ってるわけですね。 ジョーンズ演じるネイトは家族想いだがどこか抜けたところのある父親で、妻と娘と息子を連れてフロリダへ家族旅行に行くはずだったのが、飛行機代が払えないということで彼の独断でペンシルバニア州をボロな車に乗って突っ切ることに。しかし案の定車が故障し、さらに地元の住民たちとのトラブルに見舞われて…というあらすじ。 一家のママさんを演じるのは「Justified」のナタリー・ジー。ケーブル局の番組ということもあり通常のシットコムに比べて際どいネタもあり、間違って子供がストリップクラブに入ってしまうなんて展開もあります。その一方で最近のネット配信向けの「Difficult People」や「Casual」みたいな、ギャグの少ないダウナー系のコメディよ
海外テレビ番組 「Wynona Earp」鑑賞 Syfyの新シリーズ。IDWから出版されているボー・スミス(DCで「ガイ・ガードナー」とか書いてた人ね)の同名コミックが原作らしいが、すまんおれ原作の存在知らなかったよ。 舞台となるのはアメリカの田舎町パーガトリー。伝説の保安官ワイアット・アープが開拓したというこの町に、彼の子孫であるワイノナ・アープが叔父の葬式のため数年ぶりに帰郷してくる。実はワイアットが法のもとに処刑したという77人の悪者たちが悪魔となって蘇っており、「レヴェナント」と呼ばれている彼らを倒せるのはワイアットの子孫だけなのだが、すでに戦いで父親と姉を失ったワイノナは自らの運命を嫌って町を離れていたのだ。しかし帰郷しているあいだに町が悪魔に狙われ、妹が誘拐されたことを知った彼女は、悪魔を倒せるワイアットの銃「ピースメーカー」を抱え、悪魔たちから町を守ることを決意するのだった…というあらすじ。 ワイノナの味方には彼女の妹や政府の超常現象部門のエージェント、あと蘇ったドク・ホリデイ?なんかがいるのだが、レヴェナントを倒せるのはアープ家の年長者でワイアットの銃でのみ、とか微妙にややこしい設定があるみたい。ワイノナもケン
海外テレビ番組 「HAP AND LEONARD」鑑賞 ジョー・R・ランズデールの人気小説シリーズ「ハップとレナード」をTVシリーズにしたもの。おれ3作目の「罪深き誘惑のマンボ」だけ読んだことあるけど、意外と邦訳が多く出てるのね。 舞台は1988年のテキサス東部。40代の白人であるハップ・コリンズと黒人でゲイのレナード・パインは性格こそ正反対なものの、幼いときからの友人であり、日雇いの労働者として農園などで汗を流して働いていた。そんな二人のもとにハップの元妻であるトルーディーがやってくる。彼女はいま左翼の活動家と結婚しており、20年前に起きた銀行強盗の際に川の底へと沈んだ20万ドルの現金について夫が聞きつけたことから、その川について詳しいハップに手助けを求めてきたのだ。金が欲しいハップとレナードは仕方なしに彼女に協力するものの、彼女の夫とその仲間たちはどうも怪しい連中ばかり。さらに凶暴な殺し屋たちがやってきて…というあらすじ。 全6話のミニシリーズという構成になっていて、話の内容は小説の第1作に沿ったもの?これが好評なら以降の小説を順に映像化していくのかな。小説はかなり暴力的だった印象があるけど、第1話は話の序盤ということで派手なアク
海外テレビ番組 「The Night Manager」鑑賞 ジョン・ル・カレの同名小説が原作のBBCのミニシリーズ。 2011年、アラブの春の動乱に揺れるエジプトにおいて高級ホテルの夜間管理人を務めていたジョナサンは、地元の有力者の愛人であるソフィーからとある書類のコピーを頼まれる。それは有力者に販売されたとみられる膨大な数の武器のリストであり、自分の身に何かあればそれを開示するようソフィーは依頼するが、ことの重大さを悟ったジョナサンはイギリス政府の関係者にリストを見せてしまう。その結果ソフィーの身に危険が迫ることとなり、彼女をかくまったジョナサンはやがて彼女と恋に落ちる。しかし彼女を国外に逃がすことはさらに危険を招くと説得されて彼は何もできず、そのうちにソフィーは何者かによって殺害されてしまうのだった。そしてその4年後、ジョナサンはチューリッヒの山奥にあるホテルに務めていたが、そこにエジプトの有力者に武器を販売した死の商人、リチャード・ローパーが宿泊に訪れ…というあらすじ。 原作は93年に出版されたものらしいが、うまく現在の政治状況にあわせてアップデートされてるのではないでしょうか。第1話はまだ話の序盤といった感じで大きく話が動くような
海外テレビ番組 「LUCIFER」鑑賞 いちおうヴァーティゴ・コミックスの作品を原作にした、FOXの新シリーズ。 原作はヴァーティゴの金字塔「ザ・サンドマン」からスピンオフしたコミックで、マイク・ケリーによるストーリーが高く評価されて、「ザ・サンドマン」同様に75巻まで続いた、意外と人気のあった作品なんだよな。俺はあまり読んだことがないのだけど、「ザ・サンドマン」において地獄の統治を放棄し、ツーフェイスみたいな女悪魔とともに地獄を去って地球にやってきた寡黙な堕天使ルシファーを主人公したファンタジー作品だったはず。 それがこのTVシリーズ化においてはルシファーはもっと軽薄なキャラクターになっていて、LAのナイトクラブを経営するチャラ男といった感じ。そのクラブで働いていたシンガーが目の前で撃ち殺されたことから、その事件を捜査する女刑事とコンビを組むことになるという、なんと刑事ドラマの設定になってしまっている。ここまで設定を変えるなら、別にあの原作を使わなくても良かったのではと思うが、おそらく製作のワーナーがコミックとの相乗効果を狙ったのでしょう。 んでルシファーは当然ながら人知を超えた能力を備えているわけだが、それは「不
海外テレビ番組 「DC's Legends of Tomorrow」鑑賞 「Marvel's Agents of S.H.I.E.L.D.」に並んで長ったらしい名前を持ったアメコミ原作の新シリーズで、「アロー」と「フラッシュ」のスピンオフにあたる作品。 2166年の未来において、世界は永遠の命を持つ悪者ヴァンダル・サヴェジによって支配されようとしていた。時間と歴史を監視するタイム・マスターズの一員であるリップ・ハンターはこの事態を重く受け止め、歴史には干渉しないというタイム・マスターズの掟に背き、タイムマシーン「ウェイブライダー」(そう、この作品ではウェイブライダーは人物でなく乗り物なのだ)を駆って、50年前の2016年の世界へとやってくる。そこで彼は未来で「伝説」として崇められるという8人のスーパーヒーローとヴィランを集め、彼らの助けを借りることにする。そして彼らはまずサヴェジの消息を知るために1975年の世界へと向かうのだが…というあらすじ。 リップ・ハンターが現代で召集するのは、ファイヤーストームに合体する二人と、ホークマンとホークガール、ホワイト・カナリー、アトム、そしてキャプテン・コールドとヒートウェイブの8人。みんな既に「アロー」や「フラッ
海外テレビ番組 「Baskets」鑑賞 ザック・ガリフィアナキス主演のFXの新シリーズ。なお「clown」の訳として「ピエロ」を使うのは好きではないので、以下では「道化師」とします(ピエロは道化師のひとつ)。 主人公のスキップ・バスケッツはプロの道化師になるという情熱をもってフランスの道化師学校へと留学するものの、フランス語が一切できないという根本的な問題のため授業から脱落し、失意のもとに故郷であるカリフォルニアの片田舎ベーカーズフィールドへと戻ってくる。グリーンカード目当てで結婚してくれたフランス人の妻には金をせびられ、町のロデオ会場で道化師として働くことになるのだが、観客は彼の芸などには興味を示さず、暴れ牛に追いかけられる彼の姿を嘲笑するだけだった。そんななかバイク事故で知り合った保健員のマーサだけが彼に好意を持って接してくれるのだが…といったあらすじ。 主人公がいろいろ惨めな目に遭うという、いわゆるダウナー系のコメディです。原案者にルイCKが名を連ねているが、「Louie」以上に主人公が恵まれてないんじゃないかな。スキップの周囲の人間もみんな不幸せな感じで、マーサは頭の回転が遅くてスキップにもぞんざいに扱われてい
海外テレビ番組 「THE MAGICIANS」鑑賞 レヴ・グロスマンの小説をもとにした、Syfyチャンネルの新シリーズ。 手品が得意な大学生のクエンティン・コールドウォーターは鬱病のため薬物治療を受けていたが、大学院に行くために受験を受けることにする。しかし彼は友人のステラとともにブレイクビルス大学という謎の大学に入り込んでしまい、二人はそこで奇妙な試験を受けることになる。実はブレイクビルス大学は魔法を教えるための隠された大学であり、魔法使いになれる可能性をもった若者たちを探していたのだった。そしてクエンティンは試験に受かって入学を認められるものの、ステラは落第してしまう。クエンティンは大学に慣れていく一方で、子供の頃からの愛読書「フィロリーとその彼方」の登場人物が実在していることを知り、彼女から恐るべき「獣」の存在を警告される。またステラはブレイクビルスのことを忘れることができず、そのうちに謎めいた人物からの接触を受ける。そして大学の授業中、クエンティンの前に「獣」が現れ…というあらすじ。 あらすじだけ聞くと「大人向けのハリー・ポッター」みたいな印象を受けるが、もっとダークでメランコリックな感じ。ニール・ゲイマンやヴァーティゴ・
海外テレビ番組 「The Shannara Chronicles」鑑賞 MTVの新シリーズで、日本でも邦訳が出ているテリー・ブルックスのファンタジー小説「シャナラの剣」(厳密にはその続編の「シャナラの妖精石」)を映像化したもの。 舞台となるのは核戦争から何千年もたった後の地球で、そこでは人間だけでなくエルフやドワーフ、オークなどの種族が地上を跋扈していた。エルフの王族は聖なる樹を守護する役割を務めており、王の孫娘が女性として初めてその守護係に選ばれたが、聖なる樹の力は弱まっており、それにあわせて闇の王が復活しようとしていた。それと時を同じくしてかつて闇の王と戦ったドルイドが数百年の眠りから目覚め、闇の王を倒すことができるシャナラの一族の末裔であるハーフエルフの若者を探し出すのだが…といったあらすじ。 このように勝気な姫様とか蘇った悪の王とか選ばれし者とか、典型的なファンタジーのキャラクターばかりが登場してお腹いっぱい。原作が82年の作品とはいえ、もうちょっとヒネリを加えても良かったんじゃないの。話の展開もなんかおざなりだし。なお闇の王はまだ力が完全に復活していないため自分の領域を出ることができず、代わりに部下の怪人を主人公たちのもとに送り込むのだが、
海外テレビ番組 「BILLIONS」鑑賞 SHOWTIMEの新シリーズ。 ニューヨークで検察官を務めるチャック・ローズは金融業界のインサイダー汚職を調べているうちに、ヘッジファンドの大物であるボビー・アクセルロッドに疑いを抱くようになる。しかし彼を告発するだけの十分な証拠を得る事ができず、まず彼が世間の反感を買うように海辺の大邸宅を購入するように仕向けた。そしてアクセルロッドもそれがローズの策略だと気付きながらも邸宅を購入し、二人の対決の火蓋は切って落とされるのだった…といった話。 意外と第1話では話が進まないのだが、要するに金融業界を舞台にした検察と大富豪の駆け引きの物語。大富豪のアクセルロッドが一方的な悪者というわけではなく、怪しそうな取引をしてる一方で部下をきちんともてなす切れ者として描かれている。911テロで会社の他の重役が亡くなったことで今の地位を確保したような説明がされているが、それが彼の計算によるものなのかは不明。対するローズは敏腕な検察官であるものの変なSM趣味を持ってるし、妻がアクセルロッドの部下だという点が彼の立場を不安定なものにしている。要するに両者における善悪の基準は曖昧なものであるという内容にな
海外テレビ番組 「SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁」鑑賞 腐女子を濡らせるSHERLOCKが2年ぶりに帰ってきた!当然ながらネタバレありなので以下を読むのは要注意な。 今回はいちおう番外編の特番といった扱いで、舞台となるのは現代ではなく原作小説の時代の1895年。道を走るのは当然ながら自動車でなく馬車であり、ホームズの冒険はワトソンが「ストランド」誌に投稿していることでちょっとは名が知られている。そんななか血相を変えたレストラード警部がベイカー街の部屋へとやってくる。花嫁衣装の女性がバルコニーから銃を乱射するという事件が起き、その女性は自ら命を絶ったものの、その数日後に夫の前にその女性が現れ、夫を撃ち殺したというのだ。事件に興味を持ったホームズは早速、その女性の死体がある安置所へ向かうが…というあらすじ。 レストラードのほかにもマイクロフトやメアリー、モリーさんといったおなじみの面々が19世紀のコスプレをして登場するのはファンサービスですかね。あの男も登場するよ。題名は原作の「マスグレーヴ家の儀式」で言及される事件からとったものらしいが、「オレンジの種五つ」を彷彿させるシーンもあり。でもストーリー自体は完全なオリジナルかな?事件と事件の
海外テレビ番組 「ドクター・フー」シリーズ9総括 シリーズ8のラストで倒されたはずのミッシーがしれっと第1話で復活して、そのあとまたしれっと消えた展開を観て「ハァ?」と不安になったものの、全体的には前シリーズよりも優れた出来になっていたと思う。 ジェナ・コールマン演じるクララたんが番組を去ることが今シリーズの重要なポイントであったわけだが、むしろ話はもう一人の女性、アシルダ(ミー)を軸にして進んで行く。1話だけのゲストキャラかな?と思いきやどんどんドクターの話に絡んでいく存在になるのが面白いですね。いっそ彼女が新しいコンパニオンになるのが望ましいのだけど、彼女を演じるメイジー・ウィリアムズは「ゲーム・オブ・スローンズ」で忙しそうだからな…。 アシルダもそうだし、前シリーズに登場したオスグッドもそうだけど、死んだかな?と思われたキャラクターが数話あとに再登場し、うまく話をまとめるパターンが今回は多かった気がする。こういう細かいサイクルで伏線を回収していくほうが、11代目ドクターのときのシリーズ全般に張られた伏線を回収していくのよりも楽しめたんじゃないかな。その極め付けがクララの結末だったわけだが、あの終わり方はとてもよかったんじゃ
海外テレビ番組 「THE EXPANSE」鑑賞 Syfyの新シリーズで、レジェンダリー・ピクチャーズのテレビ部門が製作したもの。日本では未訳(だよね?追記:翻訳あるようです)のSF小説シリーズをもとにしているらしい。 舞台は23世紀。地球は国連によって統治され、その一方で植民された火星は軍事的な別の政府によって管轄されていた。そして資源の調達は小惑星帯の炭鉱夫たちによって行われていたが、彼らはその過酷な労働条件に不満を抱いており、地球と火星と小惑星帯の三者は緊迫した関係にあった。そんななか小惑星帯のコロニーに勤めるミラー警部は、行方不明になった大富豪の娘を探すという極秘の任務を与えられる。そして遠くでは小惑星の資源を運ぶ宇宙船カンタベリー号が難破船に遭遇し、調査に赴いたホールデン副長たちの眼の前でカンタベリー号が何者かによって破壊されてしまうのだった…とかいうあらすじ。 第1話だとミラーとホールデンは出会いもしないのだけど、今後はこの両者の話が錯綜し、大きな陰謀が明らかになっていく展開らしい。あと異星人が絡んでくる内容になるのかな? 劣悪な生活環境のコロニーと宇宙船のなかで話が進んで行くため、未来の話とはいえ画面も雰囲気も暗
海外テレビ番組 「The Art of More」鑑賞 ソニーがアメリカで展開している無料配信サービスCRACKLEの初のオリジナルシリーズ。 軍隊上がりのグレアムは、アートに関する膨大な知識と、イラクに派遣されていた際に略奪した財宝をもとに、美術品のオークション・ビジネスで成り上がろうとしていた。まず彼はアート・コレクターで金持ちのダヴェンポートをクライアントにしてオークションハウスに入社し、さらにはエキセントリックな大富豪のサム・ブラクナーの信頼を得ようと策略を張り巡らせる。しかしライバルのエージェントが彼を妨害しようとするほか、イラク時代の好ましからぬ仲間が現れたことで事態は意外な方向へと進んで行く…というようなあらすじ。 金持ちが数億円の美術品をポンポン競り落とすリッチな世界を舞台にしたサスペンスだが、ゴージャスなセットとかが作られてそれらしき雰囲気は良く出ていた。これ製作費が結構かかってそうだな。美術品のほかにロックのメモラビアなどといった品が扱われ、さらに偽物や闇ルート経由の品なども出てくる内容になるみたい。 主人公のグレアムを演じるのは「Cemetery Junction」のクリスチャン・クック。最近見てないな…と思っ
海外テレビ番組 「INTO THE BADLANDS」鑑賞 AMCの新シリーズ。クリエーターは「ヤング・スーパーマン」の人たち。 舞台は大戦争のあとの世界における、バッドランズという名の地域。世の中の秩序は乱れ、権力を握ったバロンと呼ばれる豪族たちが屈強な部下たちを従え、お互いに覇権を争っていた。バロンの一人であるクインの腹心の部下で、武術の達人であるサニーはクインの土地の住民が虐殺された現場に遭遇し、唯一逃げ延びた少年をゴロツキたちから助け出す。実はその少年には神秘的な力が備わっており、別のバロンが彼を狙っていたのだ。さらに少年がバッドランズの外にあるという伝説の土地の遺品を持っていることを知ったサニーは、少年とともにバッドランズを出ようとするが…というあらすじ、のはず。 第1話の展開が遅いので、クインの土地での話が続くのか、それともロードムービー的な展開になるのかが分かりにくいんだよな。ウィキペディアにはストーリーは『西遊記』をベースにしてあると書いてあるけど、あまり類似点はない感じ。 主人公のサニーは剣術とマーシャルアーツの達人という設定で、いわゆるクンフーアクションが推しの内容になっている。格闘シーンにおいてCGは(たぶん)控え
海外テレビ番組 「Ash Vs Evil Dead」鑑賞 サム・ライミの「死霊のはらわた」のTVシリーズ版だよ。リメイクのほうでなくオリジナル版の続編という扱いだが、権利の関係で「キャプテン・スーパーマーケット」は無かったことになってるのかな? 主人公は映画版と同じく、ブルース・キャンベル演じるアッシュ。森の一軒家でネクロノミコンによって召喚された悪霊たちとの戦いで一人生き残った彼は、トラウマを抱えつつトレーラーハウスで一人暮らす中年になっていたが、その一方では酒場に出かけて年増の女性をひっかけるボンクラでもあった。しかし彼の周りに悪霊たちがふたたび現れるようになる。実はアッシュが女性を家に招いたとき、マリファナをキメてハイになった彼は、「俺は詩が朗読できるんだぜ」とカッコつけて、保管していたネクロノミコンに書かれた呪文を読んでしまったのだ(アホ…)。悪霊たちは彼の住んでる町に現れ、アッシュ以外の住人も攻撃するようになる。そこでアッシュは仕事先の電気屋で働くパブロとケリーという二人の若者を仲間にし、悪霊たちに立ち向かっていくのだった…というあらすじ。 第1話の監督はサム・ライミだし、音楽も劇場版と同じくジョセフ・ロデュカが担当と、昔の仲
映画の雑記 「SUPERGIRL」鑑賞 CBSの新シリーズ。「マン・オブ・スティール」とは別のユニバースの話だと思うが、スーパーマン(顔は出さずに背後しか見えない)以外はあちらと同じキャラクターが登場するようではないので、それなりに棲みわけはするつもりなのかな?あと放送局が違うので「アロー」や「ザ・フラッシュ」とも別のユニバースになってるみたい。 スーパーマンことカル・エルのいとこであるカラ・エルは13歳のとき、故郷のクリプトンが崩壊するにあたって、地球に送られた幼児のカルを見守るためにカルの後からロケットで飛び立つものの、事故によって時の流れないファントムゾーンに幽閉されてしまい、24年間にやっと地球に到着する。そしてすでに成人してスーパーマンとなっていたカルに見つけられ、デンバース夫妻の養子となって普通の女の子として育てられる。やがて姉のアレックスとともにナショナル・シティーで働くことになるものの、困った人たちを助けて街を守るために、いとこと同様にスーパーヒーローとなって活躍するのでした…というようなあらすじ。 スーパーガールはスーパーマンよりも年長だった!という意外な事実が明らかにされるわけだが、カラ・エルことカ