海外テレビ番組

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「Fargo」シーズン2鑑賞

「コーエン兄弟の作品、しかも『ファーゴ』なんてTVシリーズ化できんだろ」という大方の予想を見事にくつがえし、展開の読めない大傑作となったシリーズの第2シーズン。今回の舞台は1979年のミネソタとサウスダコタが舞台になっていて、前シーズンのプリクエルという扱いになっている。 1979年のサウスダコタはスーフォールズではゲルハルト一家が町の裏ビジネスを仕切っていたが、家長のオットーが心臓発作を起こしたことから外部のギャングたちが町を狙おうとしていた。そんななかゲルハルト家の末子のライは自分のビジネスの邪魔になりそうな判事を町から離れたダイナーで脅迫しようとするが、予定が狂って判事および二人の店員を射殺してしまい、自分は夜道をやってきた車に轢かれてしまう。ダイナーの事件を聞いて調査にあたる保安官のルーとハンク。一方で肉屋のエドはいつもどおり家に戻るが、そこでは妻のペギーが轢いたライが半死の状態でガレージに転がっていた…という設定。 シーズン1は雪の町での殺人という「ファーゴ」っぽさがまだ残ってたけど、今回は舞台が70年代ということもあり、かなり雰囲気の異なった内容になっている。スプリッ
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「Crazy Ex-Girlfriend 」鑑賞

「Fuck Me, Ray Bradbury」でヒューゴー賞にもノミネートされたレイチェル・ブルーム主演&脚本によるThe CWのコメディドラマ。 口うるさい母親のもとで育ったレベッカは強迫観念にとらわれたかのように真面目に生きてきた独身女性で、ニューヨークの大手法律事務所で働くキャリアウーマンだったが、10代のときにサマーキャンプで片思いをしたジョッシュに10年ぶりに偶然遭遇したことで彼女の中の何かがふっきれ、職場での昇格の誘いも断ってジョッシュが住むカリフォルニアの田舎町ウェスト・コヴィーナ(「ビーチまで2時間、渋滞があれば4時間」)へと移り住み、小さな弁護士事務所での職を見つける。そこでジョッシュにうまく遭遇しようとする彼女だったがなかなかうまくいかず、逆にジョッシュの友人であるグレッグと仲良くなってしまい…というストーリー。 つまり正確にいうと主人公は題名にあるような「イカれた元ガールフレンド」ではなく「キ印のストーカー」なのですが、そこらへんはご愛嬌。神経質で恋愛に慣れてない女性が好きになった男性を苦労して追いかけるさまがね、結構面白いのですよ。第1話の監督はマーク・ウ
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「The Daily Show with Trevor Noah」開始

ジョン・スチュワートに続く新司会者として、トレバー・ノアを迎えた「デイリーショー」が今週から始まったのだよ。 52歳のスチュワートから31歳のノアにバトンタッチされて雰囲気がグンと若くなった感じ。俺みたいな40代にとっては自分の世代が跳ばされたような気もして寂しいが、スチュワートも司会を始めたころは30代半ばだったんだよな。セットも大きくなったような? なお番組の構成は以前のままで、「特派員」としてはジョーダン・クレッパーやアル・マドリガル、そしておそらくジェシカ・ウィリアムズやジョン・ホッジマンがスチュワートのときからそのまま残っていて、ロイ・ウッド・ジュニアなど3人くらいが新たに加わったみたい。 南アフリカ出身のトレバー・ノアはアパルトヘイトの時代に白人の父と黒人の母のあいだに生まれ、当時は異人種間の結婚は違法であったために母親が実際に収監されたのだとか。そして後に離婚した母親は別の男性のDVに苦しめられて銃撃されるという、実にサウスアフリカンな経歴をノアは持っているわけですが、そんな苦労を感じさせないほど彼は若さにあふれ、似たような番組を南アフリカで司会していたということ
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「Scream Queens」鑑賞

「GLEE」や「アメリカン・ホラー・ストーリー」などでヒットを連発してフォックスに君臨するライアン・マーフィー(とブラッド・ファルチャックとイアン・ブレナン)による、さらなるフォックスの新作シリーズ。「アメホラ」みたいなアンソロジー・シリーズになるみたい。最近アメリカの海外ドラマでアンソロジー形式の番組が増えてきていることについては「AVクラブ」が解説していたけど、要するにシーズンごとに新しい設定にすれば新規の視聴者も獲得しやすいし、長期の契約を嫌う役者も出演してくれるといったメリットがあるんだとか。 話の舞台となるのは名門ウォレス大学の由緒あるKKTソロリティ。そこでは金持ちの娘であるシャネル・オバーリンが絶対的な支配力をもって他の女子たちを従えていたが、それを快く思わない学部長によって、すべての志願者がソロリティに入ることができるように制度を変えられてしまう。これによってオタクの少女や耳の聞こえない少女など、以前であれば入会を拒否されていた女子たちがソロリティに加わり、シャネルの頭痛のタネになる。さらに大学内において赤い悪魔の衣装を着た連続殺人鬼が出現し、少女たちが次々と犠牲に
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「MINORITY REPORT」鑑賞

フォックスの新作シリーズ。原作はフィリップ・K・ディックの小説だけど、あれの映画版の続編という設定になっている。 舞台は2065年のアメリカ。予知能力者(プリコグ)によって凶悪犯罪を事前に予知・防止していた犯罪予防局が活動を停止してから11年が経ち、強力な監視機能をもとにした犯罪防止システムが導入されようとしていた。かつてのプリコグの3人は身分を隠して一般の生活を送っていたが予知能力は衰えず、3人のうちのひとりダッシュは頭に浮かぶ犯罪のイメージに苛まれ、単独で犯罪を防止しようとしていた。そんな彼はワシントンDCの女性警部ローラと出会い、2人はダッシュの能力を駆使して犯罪を防止していくのだが…というプロット。 「パーソン・オブ・インタレスト」に加えて今年は「The Player」も始まって、「犯罪を事前に防止するサスペンス」が最近のトレンドになってるのかな?映画版ではプリコグの犯罪予知ってもっと漠然とした内容になっていて、それを解読するのが大きなプロットになっていた憶えがあるが、こちらはもっと具体的になっていて、後ろから人が襲ってくるとかナイフで刺されることも直前に分かって阻止でき
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「THE BASTARD EXECUTIONER」鑑賞

こないだ終った「サンズ・オブ・アナーキー」に続く、カート・サッターによるFXのドラマ。 舞台となるのは14世紀初頭のウェールズ。エドワード1世によってイングランドに征服されたウェールズだったがその後のエドワード2世の 統治下では中央の支配力が弱まり、ウェールズ人たちの反乱を恐れた領主たちは住民への圧制を続けていた。かつてエドワード1世の騎士としてスコットランドでの無謀な闘いに送り込まれたウィルキン・ブラットルは、重傷を負ったものの神の奇跡を目にして生還し、戦いを放棄してウェールズの村で身重の妻とひっそり暮らしていた。しかし領主の重税に反発した村民たちに促された彼は徴税人たちを襲撃するものの、これが領主を激高させて村はすぐさま焼き討ちにあい、逃げたはずの妻も何者かに殺されてしまう。村に帰ってこの惨状を目にしたウィルキンは、放棄したはずの騎士時代の剣を手に取り、領主への復讐を誓うのであった…というプロット。 そして主人公が仲間たちをゲリラ戦を繰り広げ、領主の首を狙うという「ロビン・フッド」みたいな内容になるのかな…と思いきや、第1話の後半においてウィルキンは圧倒的多数をもって領主を待
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「THE GAMECHANGERS」鑑賞

BBCのTVムービー。その圧倒的な自由度をもってビゲオゲーム界に革命をもたらし、驚異的な売上を記録した「グランド・セフト・オート」シリーズを製作したロックスター・ゲームズの内側と、彼らのゲームは青少年に悪影響を与えるとして訴訟を起こした弁護士の攻防を描いたもの。 舞台は1992年のニューヨーク(おれロックスターってエジンバラにあるものだと思ってたが、本部はニューヨークなのね)。「グランド・セフト・オートIII」の爆発的なセールスを受け、ゲーム開発者のサム・ハウザーは早くも続編「バイスシティ」の製作にとりかかる。そしてこの続編も大ヒットを記録したが、ゲームを長時間プレイしていた少年が警官を射殺するという事件が起きてしまう。その少年が「人生はゲームみたいなもんだ」と供述したことからフロリダの弁護士のジャック・トンプソンが興味を抱き、GTAシリーズは青少年に有害な影響を与えるものだとしてロックスターを提訴する。これに対して大手法律事務所の弁護士を雇ってトンプソンの訴訟を退けたロックスターだったが、次に出した続編「サン・アンドレアス」にハウザーが企画していた18禁描写「ホットコーヒー」のデ
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「Moonbeam City」鑑賞

コメディ・セントラルの新作アニメーション。 舞台となるのは題名ずばりのムーンビーム・シティ。すべてがゴージャスで美女だらけの優雅な街だが、その裏では麻薬が蔓延し、犯罪が多発していた。そんなななかでムーンビーム・シティ市警の刑事ダズル・ノヴァクたちは悪と戦うために奮闘するのだった…というような設定。 パステルカラーのレーザーがきらめき、シンセサイザーがガンガン鳴り響くさまは「マイアミ・バイス」のパスティーシュであり、アートはそのまんまパトリック・ナゲル(デュラン・デュランの「リオ」のジャケット画の人な)スタイルを踏襲しているのですが、全体的にはこれFXの「ARCHER」のパクリじゃん!口だけ達者で女好きだけど才能はまったくない主人公だとか、口うるさい女上司とか、現場での活動に憧れるデスク係の女の子とか、あちらの番組で出てきたキャラクターをまんまなぞっている感じ。まだ放送前なのでレビューとかはあがってないけれど、あちらのメディアでもこの類似性は絶対叩かれるだろうな。 声優にはロブ・ロウやエリザベス・バンクス、ケイト・マーラ、ウィル・フォルテといった有名どころが起用されているが、ロブ
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「Fear The Walking Dead」鑑賞

あまりにもベタな名前からも分かるように「ウォーキング・デッド」のスピンオフ作品。まああれだけ人気のあるシリーズだからスピンオフの1つや2つは作られるわな。 ただし同じ世界をシェアしているというだけで場所も時間も「デッド」とは異なっていて、あちらはゾンビが蔓延するアトランタ付近が舞台となっているのに対し、こちらはその数ヶ月前の、ゾンビがちらほら出現してきたLAでの物語になっている。 主人公となるのはお互い再婚同士となる教師の夫婦とその子供たちで、夫のほうは別れた妻子と疎遠になっており、妻のほうにはヘロイン中毒のボンクラ息子と優等生の娘がいるという設定。そのボンクラ息子(でもイケメン)がラリってる際にゾンビと遭遇するのが話の発端で、それからゾンビが増殖してきて、社会秩序が崩壊していく過程が描かれていくみたい。 出演は「Treme」のキム・ディケンズに、「Trauma」のクリフ・カーティスなど。クリフ・カーティスの出てるTVシリーズってみんな1シーズンで打ち切られてるような印象があるのだが、さすがにこれは長続きするだろうなあ。あとなぜかルーベン・ブラデスも出るみたいです。 少なくと
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スティーブン・コルベアーが、なぜ女性がすべてを仕切るべきなのか語る

いよいよ「The Late Show with Stephen Colbert」が来月から始まるスティーブン・コルベアーが、女性向け雑誌の「Glamour」に洒落た女性賛美の文章を寄稿していたので、英語の勉強がてらさくっと訳してみた。原文はこちら。とくに難しい文章でもなかったが、途中のダジャレのところは巧く訳せなかったかな。例によって無許可で勝手に翻訳しましたので、掲載を望まない関係者の方はtwitterかテレパシーでご連絡ください。スパムが多くて当ブログのコメント欄は外してしまったのです。 ------------------------------------ まず始めに、Glamourのような雑誌に寄稿できて光栄です。あまりにも洗練されていて、名前に追加のuがあるような雑誌なのですから。洗練された雑誌はみんなそうですね。The New YourkerとかRolling Stouneのように。 Glamour誌のスタッフに執筆を依頼されたことに感謝しています。これは同誌の『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』に選ばれなかったことに対する素敵な残念賞といったところでしょうか。もっとも私
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「The Daily Show With Jon Stewart」最終回
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「The Daily Show With Jon Stewart」最終回

10年以上のあいだ、欠かさずに観ていた番組が終ってしまったよ。今となっては想像もつかないかもしれないが、2000年代前半はyoutubeも開始しておらず、インターネットでテレビ番組を見るというのは数秒程度のクリップを劣悪な解像度で観るといった程度で、海外の番組を気軽にチェックしてみるといったことはまだまだ不可能だった時代なのですよね。そんななかで「でいりーしょー」なる風刺番組がアメリカで人気らしい、という話を何かで知って、ならばカナダに行ったときに観てみようと思ったのが2004年のとき。よってこのブログを立ち上げたときから、俺はずっと「デイリーショー」を見続けていたことになる。ジョン・スチュワートがCNNの番組に出演して番組の司会者たちを論破し、知名度を一気に上げたのもその頃だったな。 アメリカおよび世界における最新の出来事(時には大手メディアが報じないニュース)を取り上げ、風刺しながらも物事の核心を鋭くつくスタイルは日本のテレビ番組に無いものであり、下手なニュース番組を観るよりもはるかに世の中の出来事について学べる番組であったのですね。ブッシュ政権がイラク戦争を押し進め、FOXニュー
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「Wet Hot American Summer: First Day Of Camp」鑑賞

ネットフリックスの新作シリーズ。 日本では公開されてないし知名度ゼロ(俺も未見)ですが、2001年にアメリカで公開された「Wet Hot American Summer」というコメディ映画がありまして、サマーキャンプを舞台にした80年代のティーン映画のパロディをやってるのですよ(なお予算の都合で撮影は冬にやったらしい)。評論家にはウケなくてロジャー・イバートなどには酷評されたらしいが、監督のデビッド・ウェインをはじめとする「THE STATE」のメンバーたちや、ポール・ラッドにエイミー・ポーラー、クリストファー・メローニ、デビッド・ハイド・ピアース、ブラッドリー・クーパー、ジャニーン・ギャロファロといった、(主に当時は無名だった)有名俳優がたくさん出ていることでカルト的な人気を博している作品なのです。この人気を受け、当時のキャストをそのまま使って(みんな老けてしまっているのだが)プリクエルを撮影するという話は以前からあったのだが、それがついに製作されたというわけ。 当時のキャストは殆ど戻ってきていて、みんな若作りのメイクをしてティーンエイジャーの役を演じてるので、不気味といえば不
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「Benvenuto Cellini」鑑賞

「ファウストの劫罰」に続いてテリー・ギリアムがイングリッシュ・ナショナル・オペラと組んで演出した、ベルリオーズの「ベンヴェヌート・チェッリーニ」がアルテによって映像が全編公開されていた。。ただしこちらはオランダのナショナル・オペラが演じたものみたい。 セリフ(歌)がみんなフランス語だし、字幕もないので仕方なしに対訳サイトをちらちら眺めながら鑑賞。結局話がよく分からなかったな。彫刻家のベンヴェヌート・チェッリーニが教皇に命じられて彫像を建造するはずが、町で飲んだくれて愛しの女性テレーザと乳繰り合ってて…というような話? 前回の「ファウスト」は舞台設定をナチス政権下へと大胆に移し、ファウストに対するメフィストフェレスの誘惑とナチスの台頭がマッチしてすごく緊迫感のある演出になっていたが、今回はスラップスティック・コメディみたいになっていたな。ドタバタ動きながらもしっかりと声を出して歌う出演者たちは本当に素晴らしいものの、広場の道化師などはオペラというよりもシルク・ドゥ・ソレイユのようであった。 個人的に「ファウスト」はギリアムがここ20年くらいのあいだに手がけた作品のなかでもベスト
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「Scream: The TV Series」鑑賞

MTVによる「スクリーム」のTVシリーズ版。まあ最近はホラー映画のTVシリーズ化が流行ってるからね。これは来るべきして来た作品なのかも。 舞台とか登場人物は映画版とまったく別物で、レイクウッドという小さな町(でも住人の家はみんなプールがあってデカい)における高校生たちが主人公になっている。生徒のひとりがレズビアンであることを暴露したビデオが映像サイトに公開された結果、そのビデオをアップロードしたと思われる女生徒が自宅で殺害(ここは映画版のドリュー・バリモアのシーンのオマージュ)されたことから、町に殺人鬼が潜んでいるのでは…と皆が疑心暗鬼になる…という設定。 俺が思うに映画版のスクリーム(少なくとも第一作目)が画期的だった理由は2点あって: ・一般大衆向けの映画ながらも意外とエグいスラッシャー描写 ・MTV世代の登場人物が、過去のホラー映画のクリーシェについて語るなか、それに近い形で話が展開するというメタ気味な設定 というもの。うち前者はケーブル局においては当然ながらあまりエグい描写ができなくて、一気に残虐行為がトーンダウンした「スクリーム3」程度といったところ。でもまあ頑張っ
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「HUMANS」鑑賞

スウェーデンの番組をリメークしたチャンネル4の新シリーズで、アメリカではAMCで放送開始したもの。 最近は技術の進化を反映してかAI(人工知能)を扱った映画がいろいろ作られていて、「チャッピー」とか「Ex Machina」のほかに、「アベンジャーズ2」もAIが大きなテーマになってますな。このシリーズもAIを持ったロボット(シンセと呼ばれる)が市販され、家事手伝いとか単純労働などの業務を人間に代わって行なうようになった近未来を舞台にしている。 話の登場人物は大まかに3グループあるようで、出張のため家を不在にしがちな母親の代役としてアニタという名のシンセを購入した一家、時代遅れのシンセと生活する老科学者、および特定のシンセを探している謎の男といったところ。第1話では彼らがお互いに絡むことはないんだが、今後はいろいろ話が錯綜していくのかな。 アニタを含む一部の特定なシンセは感情や記憶を持っていることが示唆されており、そうしたシンセを追って捕獲する謎の組織も登場するサスペンスになっている。シンセが人間そっくりで外見からすぐシンセだと判断できないのって実際には不便だろうし、アニタに子供た
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「SENSE8」鑑賞

「SENSE8」と書いて「センセイト」と読む。「バビロン5」のJ・マイケル・ストラジンスキーとウォシャウスキー姉弟によるネットフリックスのオリジナルシリーズで、多くのエピソードをウォシャウスキー姉弟が監督している。 第1話を観ただけでは話の全貌がかなり掴みづらいのだが、肉体的に遠く離れていても五感を共有することができるセンセイトという存在がいて、悪のセンセイトと善のセンセイトの間にいた女性のセンセイトが自殺し、それがきっかけとなって世界中の8人の男女にセンセイトの能力が授けられる。ソウルのビジネスウーマンやシカゴの警官、ドイツの金庫破りなど人種も経歴もまったく異なる彼ら8人だったが(みんな英語話してるのはご愛嬌)、他人が目撃したものを自分も目にするといった突然の感覚の共有に戸惑うことになる。しかしその感覚はやがて彼らを結びつけることになり…というストーリー。 まあネットフリックスのシリーズなので、例によってシリーズ全話を一気に視聴することが推奨されてるみたい。よって第1話観ただけでは話が全然分からないのですが、おれ全話観てる時間なんてないのよ。しかも第1シーズンでは8人のセンセイ
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「Marvel's Daredevil」鑑賞

あるいは単に「Daredevil」な。マーヴェルがネットフリックスと組んで世に出すTVシリーズの第1弾。とりあえず1話と2話を観たので感想をざっと箇条書きにする: ・全体的な設定は原作コミックと同じ、というかかなり忠実なほう。 ・主人公の赤コスチュームもいずれ登場するようだけど、当初は黒ずくめの服装と覆面という姿で悪と戦っていて、そのデザインおよびストーリーはフランク・ミラー&ジョン・ロミタJr.のオリジン話「The Man Without Fear」をざっくりベースにしている。 ・「The Man Without Fear」ってフランク・ミラーの作風がかなり暴力的になり始めたころの作品で、デアデビルがサクサクと人を殺して行く展開はおれあまり好きではないのだけど、こちらのデアデビルもかなり暴力的で、人殺しこそしないもののゴロツキを拷問して情報を得たりしてて、かなり血なまぐさい内容になっている。 ・とはいえデアデビルは格闘が意外と弱くて、ゴロツキ一人倒すのにも苦労してるし、第2話ではギャングのワナにはまってボコボコにされてやんの。もうちょっと自分の能力を利用したほうが良いかと。 ・能
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「Thunderbirds Are Go!」鑑賞

英ITVによる往年の番組のリメークな。舞台設定は2060年?感想を箇条書きで: ・キャラクターはスーパーマリオネーションではなく今風に全部CG。デザインは不気味の谷の界隈にいるので最初は違和感があるものの、観てるうちに気にならなくなってくる。ただ髪が動かないのでペネロペはどうもフランス人形みたい。 ・マシンのデザインは5号がちょっと変わったくらい。3号のウィング(?)がアームになったりと、細かい変更はいろいろ加えられている。 ・キャラクター以外は基本的にCGでなくミニチュアで撮影されてるらしいが、最近はCGの進化が目まぐるしいのでミニチュアもみんなCGに見えてしまうのが損なところか。台湾の街とかはミニチュアっぽくて良かったけどね。 ・登場人物で一番大きな変更はパパことジェフ・トレーシーの不在で、悪役ザ・フッドが絡んだ事故により、死去したか行方不明になったことが示唆されている。よって話は5人の子供たちを中心に話が進むのだが、彼らについてはあまり設定は変わってないかな。アランが相変わらず末っ子扱いされて不満を抱いているという感じ。 ・ブレインズがインド系(?)になっていて、話し方にまだ
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「BLOODLINE」鑑賞

「ダメージ」のクリエーターによる、Netflixのオリジナルシリーズ。 舞台となるのはフロリダキーズの湿地帯。そこではレイバーン家がホテルを経営しており、一家は地元の名家として扱われていた。そして親族の集いが開かれるのだが、借金や麻薬中毒を繰り返していた長男のダニーも久々に地元へと帰ってくる。保安官をしている次男のジョンは、パーティーが終わったあとにダニーがまたどこかへ去ることを臨んでいたが、ダニーは地元に残ってホテル業を手伝うことを希望し、一家の暗い過去が彼によってぶり返されることになる…というプロット。 第1話の話の展開がなかなか遅くて、ストーリーの方向性が見えないのだが、沖で死体となって発見された16歳の少女も関係し、別の殺人が起きることも示唆され、いろいろ暗い話が待ち構えているみたい。陽光の降り注ぐフロリダにおける南部ゴシックということになるのかな。例によって13話がいっぺんに公開されてるのですが、観てる時間がありません。 出演者はかなり豪華で、カイル・チャンドラーにリンダ・カーデリーニ、サム・シェパードにシシー・スペイセクなど。今やネット番組でもこれだけのキャストを集
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「iZombie」鑑賞

The CWの新シリーズで、原作はクリス・ロバートソンとマイケル・オールレッドによるヴァーティゴの同名コミック。 若き医学生のリヴ・ムーアは頭脳明晰で婚約者もいて幸せな日々を送っていたが、たまたま同僚に誘われて参加したパーティーでゾンビの集団に襲撃され、傷を負った彼女もゾンビ化してしまう。定期的に人間の脳を食べないとまっとうに暮らせなくなった彼女は、検死医として働くことで脳ミソにありつけるようになるが、遺体の脳を食べるとその人物の生前の記憶や癖が彼女の身につくようになってしまった。そこで彼女はその能力を活かし、同僚や刑事の手を借りて、遺体ができる原因となった殺人事件を解決していく…というストーリー。 原作だと主人公の名前がグウェンだったし、職業も墓掘り人で、もっとモンスターものっぽい内容だったような?よってコミックとは殆ど別物で、プロデューサーがロブ・トーマスであることから彼の「ヴェロニカ・マーズ」にスタイルが似通っているかと。あと死体安置所で働く女の子が事件を解決する、というのは「トゥルー・コーリング」にも似てるな。あと主役のローズ・マクアイヴァーをはじめ、あまり有名な役者は出
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新作コメディ番組 短評

アメリカのテレビはミッドシーズンの時期に来ておりまして、忙しいのでろくにチェックできないうちに早くも打ち切られる作品が出てきたりするのですが、30分コメディはメシ食いながらさらっと観られることもあり、5本ほど観たので感想をば: The Odd Couple (CBS) ・過去にも何度か映像化されたニール・サイモンの「おかしな二人」のリメーク。 ・ズボラなスポーツコメンテーターをマシュー・ペリーが、生真面目な同居人をトーマス・レノンが演じる。 ・マシュー・ペリーって「Studio 60」とかではコメディ以外の役にも挑戦してたんだけどね、どの番組も長続きしなくって「フレンズ」みたいなマルチカメラのシットコムに戻ってきたか。 ・でも無難なコメディといった感じであまり面白くない。トーマス・レノンも生真面目な役は似合ってない。彼って頭いいんだからもっとエッジの効いたコメディをやるべきだと思うの。 The Jack and Triumph Show (Adult Swim) ・「30 Rock」のジャック・マクブレイヤーが落ちぶれた元人気子役を演じ、ロバート・スマイゲル演じるハンドパペットの
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レナード・ニモイ死去

俺は物心ついた時からSFが好きだった。ロボットアニメの影響もあるし、世の中の問題も科学の万能の力を使えば瞬時に解決できるはずだ、という安直な理想を持っていたからかもしれない。 そういうわけでSF映画も早いうちから観ていたわけだが、「スタートレックIV」を観にいったのは小学校4年生のときかな?「トレック」の知識なんてまったく無いまま劇場に足を運んだわけだが、災害に見舞われたサンフランシスコにカーク船長たち一行が舞い降り、地球の危機を救ったとき、俺はもう「トレック」の熱心なファンになっていた。そして常に論理的に降るまい、それでいて人間味のあるミスター・スポックを演じたのは?レナード・ニモイ。その映画を監督したのは?レナード・ニモイ。 当時は日テレで「宇宙大作戦」の再放送を深夜にやっていて、我が家にやってきたばかりのVHSデッキで録画予約をセットして(失敗率20%)可能な限り観てたっけ。たしか裏番組では「サンダーバード」もやってたはずだが、俺は「宇宙大作戦」を選んだわけです。それから海外ドラマ好きが昂じて仕事で関わるようになり、「トレック」の仕事もやったっけ。 そしてニモイは「宇宙大
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「THE SLAP」鑑賞

NBCのミニシリーズ。小説が原作のオーストラリアの番組のリメークだそうな。 ニューヨークの公務員であるヘクターは40歳の誕生日を迎えたが、期待していた昇進を逃し、知り合いの若い女の子(誕生日プレゼントにクリス・ウェアの「Building Stories」をくれるという偉い子)に心を奪われ、どうも憂鬱な一日を過ごしていた。しかし彼の妻子や両親、友人たちがパーティーを開いてくれたために愛想良く振る舞っていたものの、彼の両親と妻の仲が不穏になったり、親戚のハリーと友人のギャリーがケンカしたりとパーティーは波乱含み。しまいにはワガママなギャリーの息子をハリーがひっぱたいたために、そこにいた人たちの関係が一気に最悪なものになり…というプロット。 ハウスパーティーが舞台の群像劇という第1話の展開はインディペンデント映画っぽい作りだな、と思ったら監督が「キッズ・オールライト」のリサ・チョロデンコだった。出演者もピーター・サースガードにブライアン・コックス、ユマ・サーマン、タンディ・ニュートン、ザッカリー・クイントなどとインディペンデント映画に出てそうな俳優が勢揃いしている。 他人の子供を叱る(
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「BETTER CALL SAUL」鑑賞

おととし終了した「ブレイキング・バッド」のスピンオフ作品なのだよ。 主人公は「BB」のイカサマ弁護士ことソウル・グッドマンことジミー・マギルで、彼が「ソウル・グッドマン」と名乗って事務所を開く6年くらい前の出来事を描いたプリクエル作品になっている。ただし冒頭では「BB」最終回のあとの彼も登場するし、「BB」の途中およびその後の彼の姿も描かれることになるみたい。 舞台は2002年のアルバカーキ。さえない弁護士のジミー・マギルは裁判に勝てず、顧客にも逃げられ、ろくな事務所も持てずに最低な日々を過ごしていた。彼の兄のチャックは大手弁護士事務所のパートナーだったが、自分が「電波過敏症」だと思い込み電子機器のない家で長期休職中という始末。ジミーは兄に退職および会社の資産の清算を進めるものの聞いてもらえず、金欲しさに当たり屋の男たちと組んで小金を得ようとするものの、物事はあらぬ方向に進んでしまい…というプロット。 弁護士が主人公だけど法廷ドラマにはならず、「BB」同様にメキシカン・マフィアとやり取りする犯罪ドラマになるのかな?ただし「BB」は主人公が怒りにまかせて底辺からのし上がっていく内
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「Fresh Off The Boat」鑑賞

ABCの新作シットコム。エディ・ホアンというTVパーソナリティの料理家がいるらしくて、その派手な言動はmomofukuのデイヴィッド・チャンみたいな感じなのかな。彼が書いた同名のベストセラーの自伝をもとにしたシリーズで、ナレーターもホアン本人が務めている。 舞台は1995年。台湾からやって来た移民のルイスは、自身のレストランを経営したいという夢を抱えて、ワシントンDCからフロリダへとやって来る。彼に付き添うのは妻のジェシカと、エディら3人の息子たち、およびエディの祖母。台湾文化よりもヒップホップに憧れる長男のエディは親が渡す台湾料理の弁当が気に入らず、それがもとで学校でトラブルを起こす始末。さらにルイスが開いたステーキハウスには客が入らず…というような展開。 ルイスを演じるのは「The Interview」のキム・ジョンウンことランダル・パーク。台湾系でなく韓国系だけどまあいいや。あの映画でいちばんいい演技をしてた彼ですが、ここでも陽気で呑気な父親を好演している。そしてジェシカ役のコンスタンス・ウーという女優さんがおれ好みの美人でいい感じ。あとは「NTSF:SD:SUV::」のポ
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